部分最適:『過ぎた計画』              01/12/09            BACK

 サプライチェーンマネジメント(SCM)は部分最適を破壊し、企業内や企業間で全体最適を目指すものです。その部分最適の1つに計画があります。計画を立てる間接部門と生産現場がうまく行ってない例です。

過ぎた計画とは

@生産現場の実力を無視した生産計画を設定する。
A工場の生産目標計画に準拠した計画を作る。これが市況が冷え込んだ場合も、あくまでも工場目標優先型で進める。
B受注が来た場合、生産現場の混み具合に関わらず、現場に突っ込む。早く現場に突っ込むのが自分たちの役割だと認識している。受注〜出荷リードタイムを短くするという大義名分で、現場へ責任転嫁している場合がある。

■ 行き過ぎた計画を解決する為には

@現場の実力は、やはり設備能力や能力別作業人員による標準時間の積み上げにより、工場全体の能力を明確にする。その為には現場の改善等を行って、ムダのない作り方をすることから始まる。
A工場目標重視型から、市場対応型に構造変革をして行くことが必要となる。この為には需要予測〜生産計画のプロセスを明確にしなければならない。また、現場投入〜生産完了リードタイムを短縮化することも合わせて必要となる。
B現場の混み具合を認識して新規案件を現場へ投入するルールを作らねばならない。

最近は、工場能力が余って計画作りの不具合の方には意識が行かないかもしれません。しかし、生産と市場を結びつけることはメーカーとしてSCMの要です。メーカーの市場対応として、計画と生産現場部門を最適化して行かねばならないのです。

                               入江 淳一(IDC)