部分最適:『外に出ないトップ』 02/06/08 BACK
サプライチェーンマネジメント(SCM)は需要と供給が逆転した為に、急激に必要になってきました。しかし、企業環境は大きく変わっても、企業の姿勢が変わらない場合もあります。そのような企業では、トップが外に出ていないことが多いようです。
■ 外に出ないトップとは
@自ら顧客に出向かずに、内部管理にばかりエネルギーを注いでいる。社内を管理すれば利益に結び付く、顧客に出る必要はない、と思っている。
Aたまに外に出ても、それは部下がお膳立てした場面で、最低限のセレモニー(儀礼)をやっているに過ぎない。
B顧客に真剣に売り込み、顧客から断られ、顧客の要求や真意を知る機会がない為、企業環境が変わっていることに気が付かない。
C社内にいれば、部下が環境変化を気づかせない報告をしてくれる。本当のことを言っても通じない人には、無駄な時間はかけない。抵抗しない。
Dトップの言うことは完全に顧客からずれていても、誰も言えない。トップ同士は誰も気づかない。その結果、建前だけが横行する企業になってしまう。
■ 何故外に出ないのか
@外に出ると、顧客から嫌なことを言われたりして大変である。
A社内にいると、部下が手厚い対応をしてくれて気持ちが良い。
B顧客に対して営業活動を行うと、トップセールスとして社内の期待がかかる。この期待に応える為には、さらに厳しい準備・努力が必要である。
C幹部やトップは名誉職であり、雲の上で居続けたい、という気持ちを持っている人がいる。
企業環境が激変している時期には、トップは特に外に出て、環境変化を自らの肌で知ることは最低限の役割です。しかし、実際にはトップが外に意識が向かず、社内がドンドン内向きになっている企業も多いのです。企業を引っ張るべきトップが、逆に足を引っ張っているのです。
入江 淳一(IDC)