SCMの構築:『EDIによる脱落企業』            01/09/01       BACK

サプライチェーンマネジメント(SCM)の基礎は、取引関係がある企業群で情報を共有することです。情報共有化の手段は、EDIと言われる企業間電子商取引です。大手企業を中心にEDIを進めていますが、これが進むということは脱落する危険性のある企業が多数発生してくるということです。

■ どのような情報を共有化したいか

EDIを推進する企業は、どのような情報を共有化しようとするでしょうか。
@ 外注メーカーに対して
a.外注メーカーに送信するもの。発注データ。発注予定データ。生産計画データ。
b.外注メーカーから受信するもの。生産実績データ。在庫データ。生産予定データ。
c.互いにやり取りするもの。製品開発時のCADデータ等。
A 物流業者に対して
a.物流業者に送信するもの。荷役・配送依頼データ。入荷予定データ。
 b.物流業者から受信するもの。出荷・配送実績データ。物流作業品質等の管理データ。

大手メーカーも生き残らねばなりません。そのため、外注メーカーや物流業者に対して、EDIを最低条件として求めてきます。

■ EDIにより脱落する企業とは

それでは大手メーカーのEDI推進でどのような企業が脱落するでしょうか。
@ 大手メーカーからの送信データを受信できない企業。
A 電子データを社内に持っていない、情報システムがない企業。送信することができない企業。
B 発信情報の精度が低い企業。実績情報発信ではこのような問題はないでしょうが、予定情報に関しては精度が悪くては使い物になりません。
C 情報システム対応担当がいない企業。取引先からの情報共有システム化について対応できない企業。

これからの取引は、まず情報をやり取りするEDIができることが必要になります。その上で、従来のような部品加工とか物流作業の技術・品質・価格で競争があります。EDIは全ての企業の必須基盤になったのです。

                         入江 淳一 イノベーションデザインコンサルティング(IDC)