SCM構築:『開発・設計面からの層別化』 02/02/02 BACK
全てのメーカーで極めて不明確になっているのが、開発・設計面からの製品の層別化なのです。会社案内等の建前では明確になっている感じもあるのですが、実態は決してそんなものじゃありません。その為、この層別化を明確にすると、大きな効果が見込まれるようになります。
■ 層別化の視点
@標準品。自社の標準品として、多くの顧客に対応しようとするもの。
A特注品。標準品で顧客ニーズに対応できない場合のみ、特別に対応するもの。
B標準品+オプション。標準品の構想に基づき、一部機能はオプションにて顧客対応するもの。
■ 層別分類で何を設定するか
@生産部門:大量に見込み生産を行う。在庫を準備して市場へ対応する。
A生産部門:オーダーが確定した段階で、設計・部品調達・生産のいずれかのステップからスタートするかを明確にする。
B設計部門:オーダーの度に、設計部門を通すか、或いは直接に生産部門で対応するか。
C設計部門:部品の標準化(共通化)を実施する。これによって、調達や部品在庫のメリットを享受することができる。
D調達部門:オプション部品の在庫水準や発注方式の基準を作る。
E営業部門:営業は極力標準品へと誘う。その為の顧客対応のやり方を教育・徹底する。
F営業部門:商品種類の限度枠を設けておき、いたずらに商品が増えるのを防止する。バラエティは総コストを拡大させる危険性がある。
■ 開発面からの製品層別化の目的
@自社の売り物としての製品をどのようにラインアップするか、を明確にする。製品を中核として、営業戦から生産方式までを方針を設定し、徹底させる。
A顧客からの視点で如何に特注品対応をするか、を明確にする。どのような特注対応かや、対応スピード等を設定する。
全社的にリーン状態(ムダを省いた筋肉質)を実現する為には、総論ではダメです。開発面からの製品の層別化は、企業の利益を左右する重大な層別化なのです。
入江 淳一(IDC)