SCM構築:『小売ベスト10のシェア』               01/12/09         BACK

サプライチェーンマネジメント(SCM)は最終消費者に渡るまでの全ての企業を最適化しようという動きです。その為に関連する原料ベンダー・製品メーカー・卸業・小売業の協力が必要になります。しかし、現実問題としては、小売業の成熟度が最適化の障害になります。その最も重要な指標が小売業ベスト10のシェアなのです。

■ 小売業ベスト10のシェア

日本での小売業のベスト10はイトーヨーカドーやダイエーでしょうか。ユニクロも入ってくるかもしれません。こういう売上ベスト10の合計売上が、日本の小売業販売額のどれほどを占めるかです。
(うろ覚えですが)3年ほど前の統計資料では、日本のベスト10のシェアが約10%、アメリカが80%、ヨーロッパは(国により様々ですが)約70%と記憶しています。日本は欧米と比較すると、それだけ大規模小売業が少なく、中堅規模以下の小売業や商店が数多く残っているのです。

■ 小売業ベスト10のシェアが高くなると

小売業が大規模化してくると次の傾向が出てきます。
@情報システムへの大規模投資が可能となる。POSシステムや、仕入先との情報連携を図ることが可能となる。SCMの第一歩である情報連携が図れる。
A発注に対する責任を自社が取ることが可能となる。売れなかったから返品するという悪習も減ってくる。自己責任という考えが徹底してくる。その分仕入価格は下がり、消費者に低価格で提供できる。
B自社で予測し確定発注を行う、或いは仕入れた商品を売りきるという予測力・販売力を持つ企業が増える。

このようにCMを進める為には、小売業の大企業化が不可欠なのです。日本では小売業の成熟がまだ不足している為に、SCM推進の大きな障害になっています。

                              入江 淳一(IDC)