荷主から物流業者への期待:『パートナー』         01/10/13      BACK

 荷主から物流業者への期待事項の重点は、「パートナーになって欲しいこと」が挙げられます。

■ 荷主と物流業者との従来の関係:上下関係
@荷主から仕事を貰い、それで物流業者は生計を立てる。
A荷主の意向を受けて、作業を行う関係。物流業者は作業代行業である。
B物流業者は荷主から仕事を貰う為に接待をし、これにより良い関係を作っている。人間関係を中心にしたウェットなつき合い。
C荷主の意向で料率(タリフ)が決まり、物流業者側はそれを受けるだけの関係。

荷主側でも上下関係を好む人も多いです。物流業者側にも上下関係から脱しようとする人もいます。しかし、若い人の台頭によって上下関係よりもパートナー関係を好む傾向に変わって来たようです。

■ パートナーとは
@荷主と物流業者は上下関係でなく、対等な関係である。単に実施する役割が異なるだけである。
A下手に出て可愛がられるよりも、自分の役割に対する責任感から必要な主張を行う企業。
B物流業者というよりも物流を専門とする企業。物流を専門として強みを明確にしている企業。
C限定された荷主にしがみつくことから脱し、独立した企業として顧客方針を持ち、実施している物流企業。
D物流の専門企業としてのプロフェッショナル意識から、荷主側に対する役割を最大限に実施して欲しい。その為には専門や役割の面から、荷主側へ提案をして行かねばならない。
E提案がない場合は、単なる価格競争で評価せざるを得ない。

荷主側は企業競争の激化やサプライチェーンマネジメント(SCM)を進めています。既に上下関係を続ける余裕はなくなっています。荷主は変革できなければ生き残れないことを知っています。しかし、物流業者には自己変革の必要性を認識できていない企業も多いようです。荷主が何を期待しているかを認識できず、或いは認識できてもどう自己変革すべきかを把握できてる物流企業は少ないようです。

                                        入江 淳一 (IDC)