SCM構築:『業務プロセスの重要性』 01/11/25 BACK
企業活動は、業務プロセスが重要です。ムダのないスピード対応ができるプロセスを創り上げ、ITの支援を受けて運営しなければなりません。しかし、このように業務プロセスの重要性が向上したのは最近のことです。そこには仕事のやり方の最適な姿が変化してきたのです。
■ 人に依存したやり方から、情報システム活用へ
以前は属人的な運営で運営されて来ました。これがその当時の最適なやり方だったのです。その理由としては、
@直接部門の標準化は進められてきたが、管理・間接部門の標準化については、そこまで手が回らなかった。
A管理・間接業務の標準化をしても、そのことによる目に見える効果が見えなかった。むしろ不要業務の削除が効果的だった。
Bその業務に詳しい人が、その部門を支えていた。それが業務を円滑に進める唯一の方法だった。そしてそのような人が少なかった。
Cコンピュータはあっても、単なる計算機として使っていた。その為、業務プロセスや部門間プロセスを重視する必要はなかった。
これが情報システムの進展により、次の段階に入りました。1980年代以降でしょう。
@全社の主要業務は、いつくかの情報システムで分割サポートされてきた。
A部門間で仕事のやり方の調整を行う必要が出てきた。その為、仕事のやり方を視覚化し、改善してきた。
B情報システムは単なる計算機ではなく、ある程度業務プロセスに描いた上で構築されるようになった。
C間接業務の効率化の為に、業務機能の不要・過剰を明確にして、業務改善を行ってきた。
■ 業務プロセスで競争する
業務プロセスについては、既に意味合いは次の段階に入っています。
@小人数で事業運営をやる。意図的な事業運営のためにプロセスが重要である。
A必要な情報がすべて1ヶ所に集まり、その時々で最適な判断を小人数の人が行う。為替ディーラーのようなゲーム感覚の業務判断になってきた。システムで差が付くようになる。
B従来はベテランしかできない困難な仕事でも、それを新人でも容易にできるようにして行かねばならない。
CIT投資はコスト対効果で決まるものではなく、競争相手と比較してよりよいプロセスで競争する為にITを活用する。投資必須項目である。
D同様の製品を同様の方法で作れば、プロセスは競争相手とほぼ同じになる。プロセスは自社独自のものではなく、共通性があるという認識に変わってきた。これがERPに結びつく。
E見込生産や受注生産のやり方を意図的に変えることはメーカーの戦略に位置付くものである。また、取引先の絞り込みや情報共有は、これも戦略的なものとなった。プロセスが競争の重要点に変わってきた。
ITの進展や環境激変の為に、業務プロセスの重要性や捉え方が企業によってまちまちです。いずれのやり方もその時々で最適のやり方だったのです。しかし、既にプロセス競争になっているのです。是非自社の競争力をあるプロセスをデザインし始めましょう。
入江
淳一(IDC)