日米比較:『ロビンソン・パットマン法』 01/11/3 BACK
日本では米国の流行したものをそのまま受け入れる習慣が、まだ残っています。しかし、日米ではその社会的背景が異なり、そのまま通用しないことがあります。その背景の主要なものがロビンソン・パットマン法なのです。
■ ロビンソン・パットマン法とは
@同じ取引条件(商品、購入数量、支払い条件、受け渡し場所等)であれば、全ての購入者で同じ価格で販売しなければならない。これがロビンソン・パットマン法である。
Aアメリカで過剰競争が行われた時代の反省から、この法律ができた。購入者によって価格に差を付けるのは公平な競争を阻害し、フェアーではないということである。
Bこの法律は日本の検索サイトでも容易に探し出せる。著名な用語である。(私も浅学ですが)
■ ロビンソン・パットマン法の影響
@この法律の基では、一度に大ロットで購入することが購入単価低減には最も有効である。これが米国の取引の基本行動基準になる。
A日本では、購入価格は前年の購入実績等に基づき設定されるケースが多い。購入者毎で価格が異なるのが一般的である。大規模企業ほど有利になるように設定される。
B日本では、取引毎のロットには気を使わない。できるだけ少ない数量を多頻度で持って来させるやり方が一般的である。これは価格が既に決まっていることと、配送費が無料なことが要因である。
C米国では商品の取引ロットを上げるために、商品の絞り込みに真剣にならざるを得ない。類似商品を如何に集約化し、有利な取引ができるかを追求した結果である。
他国のやり方を参考にすることは重要なことです。しかし、そのやり方が何故出来上がったのかの社会的背景を知らねば、日本で応用する場合にいたずらに表面的な模倣で終わってしまい失敗する危険性が高くなります。表面的な単なる模倣や、他社がやっているからという横並び流行のレベルから脱して、是非自社なりの成功モデルを追求して欲しいと思います。
入江
淳一(IDC)