SCMの構築:『SCPがSCMだ!』               01/08/27   BACK

メーカーがサプライチェーンマネジメント(SCM)をやろうとすると、すぐにSCPが話題になります。SCPとはSupply Chain Planningであり、需要予測・販売計画・生産計画・調達計画等の計画系パッケージのことです。このSCPがなぜ重視されているかを説明しましょう。

■ 市場対応を図るための全体最適計画を瞬時に策定しなければならない。

まず何故SCPが重要になったのかを説明しましょう。
@全ての業界で、商品寿命の短命化、要求納期の短縮、商品毎需要が見えにくい、売れる商品が変動する、等の環境変化が見られる。
A急な需要変動に対応する為には、急な生産計画変更が求められる。これに対応する為には生産計画を月に1回設定する(月次計画)ような悠長なことでは対応できない。
B受注引き合いがあった場合、対応可能な納期を即答しなければならない場合が増えた。
C社内のリソース(設備、在庫、人)を最大限に活用して、顧客対応及び効率化対応することが求められる。リソースと顧客を最適につなぐものが販売計画・生産計画である。
D生産遅延や調達トラブルが発生した場合、顧客満足向上・ロス低減を見極めて対応を図らねばならない。
E上記に対応する為には計画系システム機能の充実が必要である。それを提供するのがSCPである。

このように顧客と自社(及び関連企業)のリソースを、急激な需要変動に如何に対応するかの舵取り(計画)を迅速に行うのがSCPなのです。

■ 全体最適計画の元に全社をコントロールする

SCPを稼働させる為には、次の前提が必要です。
@生産・調達・販売の実績・予定が全て一元的に集約できていなければならない。
A社内情報だけでなく、部品ベンダーの在庫や生産予定等の社外情報までもが必要となる。
B販売計画・生産計画を策定するための基準が全て揃っていなくてはならない。
C計画通りに生産する現場の管理精度が必要である。その上で現場の力量(基準のレベル)が低ければ他社に負ける。

このような前提があって少人数で全社最適化を実現する計画を作り、全社がそれに基づき動くことができます。このため、SCPこそがSCMと言われているのです。

                  入江 淳一(IDC)