物流業者の課題:『物流の生産性』              01/12/01            BACK

物流業者はまず生産性管理を始めなければなりません。倉庫や作業人員及びトラックを有効的に活用するという発想が極めて弱いです。利益が出ないと嘆く前に、生産性をまず管理し、そこから課題を見つけ出して行くことが必要です。

■ 荷役の生産性管理
@日別の物量(仕事量)と作業延べ時間(出勤人数*時間数)を棒グラフに書く。仕事量は通常変動するが、それに合わせた出勤形態になっているであろうか?
A仕事量と作業延べ時間を合わせる為には、次のことが必要になる。
・物量から仕事量を読み取る。物量実績を把握する。物量を仕事量に換算する。今後の物量を予測する。作業場毎の仕事量を把握する。
・作業要員を変動人数にできる。作業場毎に要員配置を変える。要員は複数の作業場ができるように教育しておく。
B物流センターは時間帯毎に忙しい仕事場が変わる。その為、日単位での管理だけでなく、時間帯別にまで管理できるようにする。

■ 配送の生産性管理
@車輌とドライバーの時間帯別の実績を管理する。荷を運んでいる(金を稼いでいる)、荷を積んでいる(金にはならない)、空いている、点検をしている、を把握する。
A車輌からの水揚げを増やす為には、次のことが必要になる。
・金にならない時間を減らす。積み置きの時間をなくす。
・仕事量は最小限度の車輌で行う。別の仕事を増やすか、空き車輌は廃車にする。

■ 生産性管理の必要性
@自社の資源(倉庫、人、トラック)の管理を荷主に依存してきた会社が多い。しかし、これからは自前の管理を始めなければならない。
A従来、生産性管理はやられていない。その分だけ管理余地(利益の源泉)が多くある。
B生産性管理を始めると、会社として取り組むべき課題が多数出てくる。
C物流業者が企業として成長する為にも、幹部の教育の為にも、生産性管理は重要である。

生産性管理は決して難しいものではありません。簡単にできる最小限度のものから、始めてみましょう。効果は直ぐに現れます。

                                       入江 淳一(IDC)