SCM構築:『層別化』                  02/01/06       BACK

 サプライチェーンマネジメント(SCM)は、自社及び関係企業との範囲でのリーンマネジメント(ムダを削ぎ落とした筋肉質の姿にすること)です。リーンの状態にする為には、情報の共有化は必須です。しかし、SCMを総論で語っては決して成功しません。色々な視点で層別化(セグメント)して各論でのリーン状態を創り上げなければならないのです。

層別化の必要性

@企業は様々な集合体である。事業、業務機能、商品、原材料・部品、顧客・販売チャネル等々である。その為、企業を総論だけで見ても決してリーンの姿は出てこない。層別化し各論で具体的に検討していって始めて、ありたい姿が明確になってゆくのである。
A従来の業務役割の設定は生産・販売等の業務機能から行っていた。しかし、SCMでは機能でなく業務の流れに基づき検討してゆく。受注〜出荷・入金までのプロセスというように。まず、仕事のプロセスがあり、それを円滑に効率的に実現するということで業務機能が決まってくる。その為、層別化する視点は、業務機能からではなく流れが異なるものという視点で行う。
BSCMとは層別化分類法と、最適プロセス設計の技術ということもできる。

層別化の種類

@事業から見た層別化。企業は複数の事業からなっている場合が多い。これを事業毎の特性を明確にすることからSCMは始まる。事業毎の環境や進むべき姿は全く異なる。
A商品から見た層別化。新商品・定番品・終売品等で受注から出荷までの中で関係する機能の扱いは全く異なる。新商品と定番品とでは、販売の仕方、生産の仕方、在庫の持ち方等全てのことが異なる。各々の特性に応じて方針を明確に決め込んでいくことである。
B部品から見た層別化。主部品・副部品の分類や、年間契約購入や都度購入等取引形態の分類もある。まず分類し、自社が最適と考えるバランスに変えて行かねばならない。
C需要者・販売チャネルの層別化。需要者(顧客・市場)を層別化し、それに届けるまでのルートの層別化である。事業や商品の分類と密接な関連を持つ。

層別化した中でリーンのプロセスを設計するためには、明確で具体的な方針が必要となります。今までの右肩上がり環境に慣れすぎた企業では、仕事のやり方は漠然と、そして精神論で進む(ごまかす)というスタイルが多いようです。

                                入江 淳一(IDC)