SCMの構築:『タイムバケットの短縮化』           01/08/27     BACK

計画系が重要ということは既に別のコラムで述べましたが、この計画系の重要な要素にタイムバケットがあります。タイムバケットとは、仕事をやる時間単位のことです。タイムバケットが月次と週次とで動いている例で両者を比較してみましょう。月次とは、販売計画の策定・生産計画の策定をすべて月1回行っている場合です。週次はそれを週に1回行っている場合です。

■ 月次⇒週次にした場合のメリット

@販売時期に引き付けて販売計画を立てられることにより、販売計画精度が上がる。
A月次計画で一端策定した計画の変更が多い場合、週次で再策定することにより計画変更がなくなる。
B生産完了日付が月内から週内の詳細な指示に変わることで、顧客対応を図りやすい。
C翌期分の在庫を今期末までに準備する形をとる場合は、1か月分の在庫が1週間分の在庫で済むことになる。これは翌期販売分の商品在庫や、翌期使用分の部品在庫である。月単位のまとめ発注した資材が、週単位の小刻み発注に変わる。
D生産時期を変更する場合、前後の期に移しても移動日数幅が小さく、生産対応が楽である。

このように特に販売側・顧客側から見た場合は、大きなメリットがあります。

■ タイムバケット短縮化を実現する為に


@週次の場合は、計画策定の事務作業が1ヶ月に4回必要になる。事務量が増える。
事務量軽減のためには、計画策定の情報システム化を図り、実績情報や現場進捗の予定情報等をすべて自動的・一元的に集められるようにしなければならない。
Aある製品を月内分まとめて生産していた場合、週次に分割して多頻度生産しなければならない。
B自社だけでなく、調達先へ週次で発注することができるようにしなければならない。調達先・工程外注との同期を取らねばならない。
C計画は市場対応の為の迅速化と共に、生産効率も考慮しなければならない。そのため生産計画変更禁止期間等を設け、生産側の多大な混乱が起きないようにする。

このようにタイムバケットを小さくすることは、企業の販売・生産・調達活動に大きな効果と影響を及ぼすことなのです。

                入江 淳一 (IDC)