SCMの構築:『在庫拠点の集中/分散』              01/09/24        BACK

 メーカーの在庫保管拠点は今まで集中と分散を繰り返して来ました。しかし、どうやらその時代毎の流行にもどうやら決着が付いたようです。

在庫拠点の分散化が主張された背景

在庫拠点は分散の方が良いと主張された来た背景には次のことがありました。
@顧客のサービスの為には常に在庫を保持し、受注があったときに迅速に届けるべきである。その為には在庫は顧客の近くに置いた方がよい。
A在庫は営業所単位で持つべきであり、営業マンが在庫を睨みながら売り捌くべきである。その方が責任が明確になって良い。(商物一体)
B日本全国に対応できる配送業者が(少数しか)なく、地域毎に強い業者を選び、在庫拠点も分散した。物流の基盤から考慮して、分散化する。
C在庫拠点を集約すると、災害時等に顧客対応ができなくなる。

主に災害・事故と効率と責任により集中/分散が揺れ動いていました。

在庫拠点の集中化が主張された背景

これに対し、在庫拠点は集中化すべきとする背景は次のことでした。
@営業行為と配送とは区別するべきである。営業マンは受注増加策を考え・実践することに専念し、受注が来た後は物流側に任せる。(商物分離)
A商品の寿命が短くなり売れ残りも出てきた。欠品と売れ残りを両立させる為には、在庫拠点を集中化して対応する。分散にすると在庫偏在が増え、欠品と売り逃がしが発生する。
B日本全国を範囲とできる配送業者が出てきた。また、中継にも安心感が出てきた。そのため物流側事情により分散化する必要性はなくなった。
C少数の在庫拠点に置いていても日本全国に2・3日で確実に配達できるようになった。D在庫拠点集約化と言っても、1カ所にする訳ではないのでリスクには対応できる。

もっか多くの企業が在庫拠点の集約化を進めています。今後は、在庫拠点が再び分散になることはないでしょう。

                                    入江 淳一