その他のニュース

■2002年
12/18、第6回司馬遼太郎賞は、京都大教授の杉山正明氏に決まった。氏はモンゴル時代史を長年研究し、中央アジアの遊牧民の視点から、斬新で画期的なユーラシア世界史観を提唱してきたことが評価された。(2003.2.19) 京都新聞
2002/12/18
12/7、小樽市の都通り商店街は「榎本武揚」を目玉にリニューアルした。旧幕府軍の海軍副総裁だった榎本は、降伏後に現在のJR小樽駅周辺の土地を購入し「北辰社」という土地管理会社を興し、小樽の中心街の基礎を築き上げた。こうした歴史を知ってもらうため、商店街中央の「ふれあいプラザ」などに榎本の足跡などを紹介するインフォメーションサインやモニュメントなどを設置した。(2002.12.13) 朝日新聞
2002/12/6
11/27、福井県福井市の酒井哲夫市長と市議、市民団体「福井結城の会」メンバーら14人は、結城秀康の縁で友好都市提携した茨城県結城市を訪れた(2002.12.5) 中日新聞
2002/11/28
11/27、東京国立近代美術館フィルムセンターで、伊藤大輔監督(1898〜1981)が1929年に撮った映画『斬人斬馬剣』(ざんじんざんばけん)のビデオの公開をはじめた。同監督の映画はほとんど失われている(2002.12.5) 産経スポーツ
2002/11/27
11/26、兵庫県和田山町の竹田城跡で12月10〜14日に映画 『天と地と』のロケが行われる(2002.12.5) 神戸新聞
2002/11/26
11/21、愛知県名古屋市中区の名古屋能楽堂で揚琴(ようきん)奏者・金亜軍氏と能楽師・福井啓次郎氏の鼓が協演。織田信長の好んだ幸若舞の「敦盛の一節「人間五十年外天のうちをくらぶれば…」の謡をモチーフにした曲を演奏した 中日新聞
2002/11/24
11/16、京都府京都市中京区の京都アスニーで、日韓合作映画「白神渡海」が公開された。同映画は、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に日本へ連行された朝鮮の陶工で有田焼の祖となった李参平の半生を描く 京都新聞2002/11/24

●埼玉県では、深谷市出身の渋沢栄一を「紙幣の顔に」という動きが本格化しつつある。昔、紙幣の肖像を伊藤博文と争い、偽造紙幣を防ぐため“ひげ”の差で、苦い思いをしたという話も地元には残っているという。8月2日の新紙幣で選ばれなかったが、早くも次回を視野に意欲と期待を膨らませている。(2002.8.13)
●5月25日、日本の中学歴史教科書問題をめぐり、日韓両国政府が合意し発足した「日韓歴史共同研究委員会」の初会合がソウル市内のホテルで開かれた。初会合では、2年をめどに研究成果をまとめることになっている委員会の運営方法について、研究作業を全体会議と分科委員会に分けて進めることなどで意見調整を図った。(2002.6.24)
●宮城県仙台市の元大手電機メーカー社員・支倉紀正氏がこのほどイタリアに留学した。氏は、伊達政宗の命で渡欧、ローマ法王に謁見した支倉常長の子孫。これまで仙台開府400年を記念してローマで行われた追悼ミサに出席するなど、常長の足跡をしのぶ活動に取り組んできたが、昨年1月の定年退職を機に留学を決めた。(2002.4.11)
●2月24日、愛知県名古屋市昭和区に宝蔵院流槍術の道場が開設された。発祥地・奈良以外の道場は、大阪府次いで2カ所目。(2002.4.6)
●山形県鶴岡市の庄内では、同市出身の直木賞作家・藤沢周平氏による時代劇『たそがれ清兵衛』の映画ロケが3〜5月にかけて行われる。地元では、映画の「庄内ロケ支援実行委員会」を設立し、「できる限りの協力をしたい」と張り切っている。同映画は、藤沢氏の同名作品など3つの短編小説が原作で、山田洋次監督。真田広之、宮沢りえ、岸恵子や小林稔侍らが出演する。(2002.4.2)
●福井県敦賀市をテレビドキュメンタリー番組「日本の中のロシアを求めて」制作のため、ロシアから関係者一行が訪問して撮影を行った。この番組は、ロシアの盲目詩人ワシリー・エロシェンコ(1890〜1952)にスポットをあてたもの。エロシェンコは、大正時代に敦賀に来て、東京などでバラライカ片手に、ロシア民謡を歌いながら童話を創作した。のちに風刺的な詩が危険思想だとして追放を受け、一時、同市縄間の旧獣類検疫所横にあった人間用の検疫所に収容されていた。(2002.4.2)
●2月1日、長野県南安曇郡穂高町の有明山(ありあけやま)神社で、3月に就役予定の海上自衛隊の新護衛艦「ありあけ」の菅原貞真艦長を招き、神社が祭る神の霊を同艦に分け与えるという「御分霊(みたまわけ)」の神事が行われた。同神社によると、1935(昭和10)年に旧日本海軍の駆逐艦「有明」が就役した際、ゆかりの名として神社の祭神を艦に分霊したことがある。今回は「ありあけ」関係者から申し出があり、同様の対応をすることにしたという(2002.3.13)
●三重県阿山町の玉滝神社にある顔料が薄れてほとんど判別できなかった絵馬が、赤外線を駆使するなどして復元された。絵馬は縦約1メートル、横約1.6メートルで、本殿前の神楽殿内に奉納されていた。復元作業は、業務用のビデオカメラに赤外線フィルタを取り付けて古い絵馬を撮影。拡大して人物や背景の輪郭を識別し、投影機を使って新しい絵馬の土台となるアルミ板に、原寸大で映し出して下絵を描き、12枚のうち9枚の復元に成功した(2002.3.13)
●1月25日、韓国政府文化財委員会は、日韓が互いの文化財を貸し出し交換展示する「名宝展」の出品対象となっている国宝の金銅大香炉の搬出を許可しないとの決定を下した。不許可の理由は、日本側から貸し出される文化財が「格下」でつり合わないことなどを挙げた。名宝展は大阪で3月中旬から、東京で6月中旬から開催する予定だが、目玉となる宝物の展示が不可能となったため、内容の変更を迫られた日本側主催者の東京国立博物館が韓国側に抗議(2002.3.11)
●1月16日、島根県横田町大呂の日刀保たたらで火入れ神事があり3昼夜70時間に及ぶ操業が始まった。同たたらは全国で唯一、日本刀の原料となる玉鋼を造っており、今年の操業は2月2日までの間3回。1回でけらを取り出し、うち2.5トンが玉鋼で、全国の刀匠に1キロ7500円で供給される(2002.3.11)
●埼玉県岩槻市の岩槻市観光協会は、ガイド付き市内観光案内を実施している。岩槻市には、1457(長禄元)年に太田道真・道潅が築城したといわれる岩槻城址や歴代藩主の菩提寺、城下の人々に時を知らせた時の鐘、三蔵法師のお骨が眠る慈恩寺、関東一のひな人形など見どころが多い。案内のガイド役は、同協会主催のガイド育成事業を受講した21人で構成する「観光ボランティアガイド会」(中村守会長)の会員(2002.3.11)
●1月26日、4月26日から上演される作家・京極夏彦さんが初めて手掛けた新作『妖怪狂言』の前売り券入場券の一般発売が始まった。この公演は、同氏と創作狂言に力を入れる京都・大蔵流茂山家の千之丞さんとの共同作業で実現した。古典に登場する人気者「妖怪・豆腐小僧」や、キツネやタヌキなど人を化かすユニークなキャラクターが登場する(2002.3.7)
●名古屋市の写真家・丹羽喜郎氏の写真を中心とした「万治の石仏」の写真集の企画が進んでいる。諏訪町の諏訪大社春宮の裏手にたたずむ「万治の石仏」は、大仏とも地蔵ともつかぬ独特の風貌や周囲の景観が数多くの著名人を魅了した(2002.3.7)
●1月10日、シーボルトの子孫、コンスタンティン・フォン・ブランデンシュタイン・ツェッペリン氏は長崎市長を表敬訪問した。氏は独ヘッセン州在住で、5代目。長崎市のシーボルト記念館の名誉館長を務める(2002.3.6)
●公募していた長崎県平戸市の平戸オランダ商館復元をPRする「バッジ」のデザインに同市岩の平戸中3年・岩野上恭子氏の作品が採用された。デザインはクローバーがモチーフ。かつてオランダからの輸入品には荷物の損壊を防ぐため、クローバーの干し草が詰められていたことから、幸せをもたらすとされる“四つ葉”を図案化。バッジは三川内焼で、1月末をめどに1000個作製する予定(2002.3.6)
●人気漫画「ドラえもん」を研究している富山大教育学部の横山泰行教授は、高岡市出身の漫画家・故藤子・F・不二雄氏の幼少期について本格的な調査、研究に乗り出す。教授は「ドラえもん」の主人公、「のび太」は藤子さん自身がモデルで、「幼少時の生活と全く関係ない形で作品が描かれているとは思えない。ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんはだれがモデルだったかも興味深い」と言う(2002.3.6)
●静岡県相良町などは昨年11月に「田沼意次侯二十一世紀のお国入り」として行った大名行列などの模様を映したビデオを作製した。ビデオは実行委員会が撮影。藤枝駅前の出立から、大井川町、吉田町、榛原町を通り、町立相良小への”入城”までのダイジェストが収録されている。また、参加者による先払いの練習やかつらあわせ、スタッフの打ち合わせ風景なども盛り込まれている(2002.3.6)


■2001年
●岐阜県恵那郡岩村町は、小泉純一郎首相が、田中真紀子外相に渡した江戸後期の儒学者佐藤一斎の「大臣の心得」が話題を呼んでいることから、これを「町おこしに生かしたい」としている。佐藤は、岩村藩の家老の二男で、佐久間象山ら多くの門弟を育てた。著書は勝海舟や西郷隆盛ら幕末の志士の生き方にも影響を与え、明治維新の原動力ともなったといわれる(2001.12.19)
●8月23日、長野市茂菅の裾花川の河原で地表に油が染み出ているのが見つかった問題で、県は「重油と推定される」と発表した。長野市誌によると、現場から山一つ隔てた同市浅川では江戸時代末期、地元住民らによって石油や天然ガスの採掘と精製が行われ、明治に入ってからは民間会社が浅川や茂菅で試掘が行われたと記録されている。専門家からは「記録的少雨による渇水で、石油が出ているのが見えるようになったのではないか」との指摘も出ている(2001.10.7)
●8月22日、熊本県の県庁で玉名郡三加和町が制作する「おんな・国衆一揆(いっき)」の制作発表が行われた。同作品は、安土桃山時代、豊臣秀吉から肥後の国主に任命された佐々成政の検地に反対し、県北で勃発(ぼっぱつ)した肥後国衆一揆を一人の女性の目を通して描く。監督は「隧道幻想・トンカラリン夢伝説」(菊水町制作)、「鞠智城物語・防人たちの唄」(県立装飾古墳館制作)を手掛けた三池崇史。映画は10月にクランクイン、来年1月に完成予定(2001.10.3)
●8月26日、滋賀県大津市の琵琶湖ホテルで財団法人・ハン六文化振興財団の表彰式が行われ、学術奨励賞に、県文化財保護協会の技術主任・中川正人氏が表彰された。中川氏は、1981(昭和56)年から同協会に務め発掘に従事。出土した遺物の保存処理に関する先駆者で、県内の第一人者。これまでに保存処理した木器や鉄器は二万点を超える。縄文時代の丸木舟を二年がかりで保存処理し、県立安土城考古博物館で公開して全国的な反響を得ている(2001.9.28)
福島県福島市の紳士服店・ビスポークカンノ社長の菅野重信がデザインしたスリーピースがパリで行われた「第29回世界マスターテーラー2001パリ大会」で、カジュアルスーツ部門の最優秀作品に輝いた。同スーツは戦国武将が着た陣羽織をモチーフとしたもの(2001.9.24)
●新潟県古志山古志村の手掘りトンネル「中山隧道(ずいどう)」の記録映画の撮影が、今月中旬から9月にかけ、同村で行われる。 今回は、隧道がある小松倉集落の住民らが出演しての、掘削当時の再現シーンの撮影がメイン(2001.8.25)
●岐阜県関市西日吉町の関善光寺の本堂で使われていた約175年前の釘が、刀匠の高羽弘宗氏の手で短刀に生まれ変わり、同寺に収められた。釘は1818〜1828年にかけて建立された同寺本堂に使用されていた鉄製の和くぎ。昨年9月から始まった本堂の大改修で取り除かれて使わなくなったが、寺の歴史を刻む品を残そうと高羽氏に短刀に仕上げてもらえるよう依頼(2001.8.23)
●7月25日、新潟大理学部の橋本哲夫教授は、装置メーカー「コイデエンジニアリング」と共同で、考古学資料などの年代測定装置を開発すると発表した。同教授が発見した赤色熱ルミネッセンス現象を応用した測定装置で、3年後の商品化を目指す。ルミネッセンスは、石英などの白色天然鉱物を加熱、または光を照射したときに見られる発光現象。その発光量は物質が熱作用や太陽光を受けて以来、蓄積した天然放射線量に比例する。この現象から遺物や地層の年代を割り出すのがルミネッセンス年代測定法で、50万年前から数十年前まで幅広い年代を測定できる(2001.8.22)
7月17日、茨城県ひたちなか市磯崎町、磯崎灯台の沖合で、常陸那珂港建設工事に伴う磁気探査作業をしていた作業員が海底から砲弾三発を見つけた。調べでは、砲弾は長さ約60センチで直径約20センチのものが2個。長さ約50センチで直径約20センチのものが1個見つかった。海上自衛隊横須賀地方総監部水中処分隊がこの砲弾を処理することになった(2001.8.6)
●7月2日、新潟県岩室村の郷土史家ら5人が、同村の開墾指導をした僧・蔦都(つたいつ)(1598〜1667)ゆかりの黒部市生地・専念寺を訪れ、由来看板建立の要請などをした。蔦都は、専念寺十一世畠山正宗の孫。1638年に同村を訪れ、土をなめ、目が不自由だったために特有の勘で不毛の地だがやがて良田になると判断し、開墾の指導をしたという。村は稲作で発展し、村内には蔦都をたたえる墓碑、御堂、地蔵堂などが残っている。同村は長岡市の故事「米百俵」にちなみ、贈った米の生産地と主張している(2001.7.13)
6月19日、滋賀県多賀町多賀のダイニックアストロパーク天究館は、同館が発見した二つの小惑星に「Hikonejyo」と「Nagahama」と名づけた。二つの小惑星は、同館の杉江淳技術員氏が9年前に発見し、アメリカの小惑星センターへの報告。その後、同館による追跡観測で軌道が確定し、同館に命名権が与えられた(2001.7.13)
●6月27日、JR東日本仙台支社は東北線の陸前山王(多賀城市)〜塩釜(塩釜市)間に設ける新駅の名称を「国府多賀城駅」にすると発表した。同駅の南側に東北歴史博物館、北側に国の史跡・多賀城跡があり、多賀城の観光拠点駅となる(2001.7.6)
●青森県市浦村の「十三湊遺跡」の発掘調査に、日本史に深く興味を抱く岐阜市出身の元看護婦・辻村典子氏が12年間勤めた長野県内の病院を退職し、市浦村に移り住んで参加している。同氏は、5月下旬に突然、市浦村教委を訪れ、「十三湊遺跡を掘らせて」と申し出た。熱意に打たれた村教委は、空いていた教員住宅を無償で提供。村教委の調査に参加している。同氏は幼いころから日本史に引かれ、中でも中世ファン(2001.7.6)
●6月13日、三重県白山町に保管されていた、李朝時代(1392〜1910)の朝鮮で作られた石人像70体が韓国の博物館へ「里帰り」することになり記念式典が催された。石人像は当時の王族の陵墓などに「守り神」として置かれた石像彫刻。名古屋市の日下守氏が、在日韓国人の男性から引き取った石人像を同町の造園会社に保管していたが、その一部を韓国ソウル郊外にできた世中博物館に譲ることになった(2001.7.4)
6月5日、京都市で開催された真言宗大谷派(本山・東本願寺)の宗議会で、仏壇に掲げる親鸞の絵「御影」にある親鸞の諡号(しごう)「見真大師」を使わないことを明らかにした。大師号は高僧の死後に天皇が贈るおくり名で、日本では最澄の「伝教大師」が始まり。親鸞の号「見真大師」は1876年、真宗各派の運動によって明治天皇から贈られた。空海の弘法大師など、天皇から贈られた大師号は各教団にとって一種の「箔」で、多くの教団が用いているが、大谷派は御影堂の額以外は原則、使用しないとしている。また蓮如の「慧灯(えとう)大師」、法然の「円光大師」の御影使用も中止する(2001.7.1)
●京都市文化財保護課は、京都市左京区上高野の三宅八幡宮について資料の提供を呼びかけている。同八幡宮は、幕末から昭和初期にかけての約100年間、子どもの疳(かん)の虫封じの神として広く信仰を集め「虫八幡」とも呼ばれた。奉納された絵馬約130点は4月に市指定有形民俗文化財に答申されたが、信仰についての文献記録がほとんど残っていない(2001.7.1)
●5月24日、岐阜県南濃町城山小学校の裏山で、内部に人工的な石積みのある洞くつが見つかった。洞くつは校舎東側にある裏山の斜面にあり、直径1.5メートル、奥行き2メートルほどの大きさ。だれかが前夜に石をかき出すようにして掘ったらしい。中にはこぶしを一回り大きくしたほどの石が積まれていた。専門家はは「古墳の石室とは考えにくい。この場所には室町時代に駒野城があったので、その土塁を築いた跡ではないか」と述べている(2001.6.11)
●5月13日、熊本市の向山校区の住民有志らが歴史文化保存運動期成会を発足する。校区内に日清、日露戦争などで諜報活動に従事し、手記「城下の人」で知られる石光真清の生家があり、生家を核にした町づくりを目指す(2001.6.2)
●5月16日、京都市上京区の京都御苑内で神奈川県藤沢市立大清水中の修学旅行生が埋蔵文化財の発掘調査に挑戦した。生徒たちは、江戸時代の公家屋敷跡や平安期の邸宅遺構が見つかっている調査地で発掘を体験(2001.6.2)
●5月14日、北海道南茅部の町福祉センターで、町埋蔵文化財調査団は、結団式を行い、屋外の作業を開始した。今年の調査は大船、垣ノ島、安浦の三地区(2001.5.29)
●静岡県の「遠州鷲津ごぼち凧保存会」は、湖西市鷲津地区に伝わるごぼち凧の復活に取り組み、同市山口にある豊田佐吉記念館に展示されているごぼち凧を復元した。ごぼち凧は、横長でしっぽがなく、底辺がV字に切れ上がっている。弓状の「うなり」を付け、大きな音を出す。絵柄はツルが多い。鷲津地区で昭和初期まで盛んに揚げられていたという(2001.5.25)
●福島県いわき市の会社員・菅野清八氏は、20数年にわたって古民家の模型を作成している。スケールは28分の1で、藁葺屋根、室内のいろりや神棚などまで細かく再現(2001.5.18)
●福井県教育委員会は「歴史の道調査」事業の初めての報告書をとりまとめた。同事業は、1999(平成11)年度から取り組んでいるもので、初年度は99年7月から昨年3月まで、各沿道自治体の文化財保護委員らが現地を調査。道の確定には、江戸時代の国絵図と明治末〜大正初期の陸軍測量図を照らし合わせ、地域の古老からの聞き取りなども参考にした(2001.5.14)
●三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館で古代エジプトのツタンカーメン王ゆかりのエンドウ豆が実をつけている。同市職員の村山邦彦氏が10数年前に知人から譲り受け、同館学芸員だった2年半前、同館に種をまいたもの(2001.5.14)
●茨城県牛久市が「目で見る市史」作りのために、会社や家庭などに眠っている昔の建物や農村風景、子供の遊びや学校、家族の写真など古い写真の提供を市民に呼び掛けている。明治初期から昭和60年代までの写真なら何でもいいという(2001.5.11)
●4日29日にテレビ朝日系で放映された時代劇ドラマ「やっとことっちゃーうんとこなー 姫路城秘話」では、姫路市のイメージアップ事業の一環としてロケは姫路城、書写山円教寺、亀山御坊本徳寺などすべて市内で行われたほか、約100人の市民がエキストラで登場した。この作品は姫路城築城四百周年を記念。 タイトルの「やっとことっちゃーうんとこな」は、歌舞伎の決まり文句。主人公の榊原政岑が大の歌舞伎好きだったことからつけられた(2001.5.8)
●宮城県の若柳署の佐藤一典巡査部長は、数少ない刀剣鑑定士の資格を持つ警察官。専門は「仙台藩の刀匠」に関する分野で、これまで数多くの論文を専門誌に発表してきた。現在は、幕末に数多くの名刀を作った中田町石森の刀鍛冶「雙龍子(そうりゅうし)玉英・直光父子」の研究に没頭している。今年1月には、初の著書「仙台藩ゆかりの名刀展」(塩釜神社博物館発行)を、さや師の大坂清一郎氏とともに執筆、刀剣鑑定士として活躍の幅を広げている(2001.5.7)
●神奈川県箱根町の関係者は、唱歌「箱根八里」(作詞・鳥居忱(まこと)、作曲・滝廉太郎)が2002年度から採用される小学校の音楽教科書に引き続き載ることが決まり胸をなで下ろしている。箱根八里は歌詞が漢文調で難しく、教科書からの消滅を心配した同町は、掲載継続を求める署名活動など一大キャンペーンを展開した。この曲は1901(明治34)年3月に登場し、今年は誕生から100周年(2001.5.2)
●富山県では、来春から使われる小中学校の教科書採択に関係者の注目が集まっている。中でも中学の歴史は、現行教科書を「自虐的」と批判していた「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーらが執筆した教科書が検定をパスするなど、関心が高い。だが県内中学の歴史は9年間、東京書籍の教科書を使いほぼ独占しており、選定制度の改革を求める声も出ている。約80人の会員がいる「つくる会」県支部の水野福一支部長は「会のメンバーが執筆した教科書が検定を通っても、採択されないと意味がない」と強調(2001.5.2)
●岩手大大学院工学研究科電子情報工学専攻の千葉史氏は、若手研究者に贈られる日本情報考古学会の優秀賞を受けた。東北6県を中心に各県教委が編集した遺跡台帳、遺跡地図から約6万5000カ所の遺跡情報を採録。標高、斜度、水系、衛星画像などの地理情報を組み合わせたデータベースを構築。さらにこのデータベースを利用して岩手、青森、秋田、宮城の4県の遺跡の分布と地形の特徴について分析し、時代別に考察。 この結果、旧石器、縄文時代には標高が高く、斜度が大きい山間地にも遺跡が分布。古墳時代になると平野部に立地を移していることが明白となった(20014.8)
●3月22日、奈良本辰也氏(ならもと・たつや)が肺炎のため京都市左京区の病院で死去した。87歳。京都大文学部卒。京都市史編纂所勤務などを経て、1948年から立命館大教授。69年に大学紛争での大学当局の対応に憤って辞職。その後は日本史を中心に精力的な著述活動を続けた。著書に「町人の実力」「明治維新論」「日本近世の思想と文化」などがある(2001.4.9)
●高岡短大産業造形学科の横田勝教授は、古代の青銅鏡を科学的に調査し、長年土の中に埋まっている間に、金属組織に変化が起こる例があることを中国の研究者らとの共同研究で突き止めた。古代の青銅鏡は、すずの割合が高い銅合金で本来、原子が規則正しく並んだ結晶質であるはずが、腐食した部分は規則正しい構造を持たないガラス質になっているものがあることが判明している(2001.4.3)
●岩手県西根町は、七時雨山(ななしぐれやま)周辺における体験観光の可能性を新年度に調査する。かつて、津軽街道が山の西側を通り、歴史的遺産も数多く残る。同町寺田にある白坂観音堂はその1つで、728(神亀5)年に行基が建立したとされる。同じ境内にあった白坂薬師堂跡からは、県内最古の像鏡「瑞花双鳳八稜鏡」も出土している(2001.4.3)
●兵庫県山南町和田では住民有志が街づくりグループ「椎の実会」を発足。和田地区は古く岩尾城の城下町として栄え、城跡を望む街並みには今も繁栄の名残がある。鶴牧藩代官所跡や狭宮神社などは観光資源として注目される(2001.4.3)
●3月19日、宮城県仙台市の「歴史的町名活用推進委員会」は、歴史的町名を「城下町・仙台の記憶を生かした未来のまちづくりに、積極的に活用する必要がある」と規定。歴史的町名復活などの具体策を示し、市中心部の83路線に旧町名から取った道路通称を付けて活用するよう提案していた(2001.4.1)
●敦賀短大日本史学科の多仁照広教授が中心となって、デジタルカメラやミキサーなど身近な機器を使って古文書の虫食いなどを修復できる技術「吸引式簡易リーフキャスティング(LC)法」を開発。デジタルカメラで文書を撮影し、修復前の文書を記録するとともに破損面積を計算式で算出。その面積の2.5〜4.5倍のパルプを純水と一緒にミキサーにかける。リーフキャスティングと呼ばれる銅網が張られた板に修復文書を載せてアクリル棒で囲い、その枠に粘剤を加えた液体を流し込んだ後、下から掃除機で一気に吸引し、パルプを文書に接着させて穴を埋めるというもの。従来の方法よりも安価で簡単なのが特徴(2001.3.20)
●今春から早稲田大学の「熊野文化研究所」が活動を始める。これは熊野地方の歴史、伝統文化を総合的に研究し、熊野古道の保全やまちづくりを提言するもの。同大学理工学部、内田種臣教授の研究室が昨年末、同大学のプロジェクト研究所として新設。学内外から文系、理系各分野の教授ら研究員10数人が参加、学生30人が科目として履修し、三重県熊野市から新宮市までを中心にした熊野をテーマに学ぶ(2001.2.18)
●2月5日、徳島県鳴門市大麻町の大麻比古神社境内で4月から始まるNHKテレビの金曜時代劇の「お登勢」のロケが行われた。船山馨の小説「お登勢」が原作。幕末から明治初期にかけ、徳島藩の洲本城代家老・稲田家の家臣団が徳島藩からの独立を目指した「稲田騒動」を背景とした物語。主演は沢口靖子(2001.2.8)
●京都府加茂町の浄瑠璃(じょうるり)寺にある九体阿弥陀如来像(国宝)の中に納められていた「印仏」と呼ばれる木版刷りの仏像画の年代を、名古屋大年代測定総合研究センターは炭素14を使う方法で測定することに成功した。この手法は字体などから年代を推定する従来の方法では無理だった文書にも応用できるとして注目されている(2001.2.7)
●1月31日、原皮師の大野豊さんは、姫路市書写の書写山円教寺の境内で木に登り降りし、桧皮を一枚一枚はぎ取った(2002.2.2)
●福井県大野市の大野明倫館は美濃街道沿いの地域の“宝”を載せた地図を作りを開始した。大野明倫館は、幕末の藩校にちなみ平成10年に開校。旧美濃街道は、源義経主従の一行や織田信長、朝倉義景ら同街道を通った数多くの武将の逸話が残されている(2001.1.28)
●岩手県遠野市の遠野高校理科研究部は、柳田国男の『遠野物語』にもある「遠野は大昔、湖だった」という言い伝えを科学的に実証した。遠野の地名の由来はアイヌ語の「トーヌップ」が転じたと言われ、「トー」は湖を意味する。同研究部は河岸段丘調査で採取した泥の粒の大きさを分析した結果、この地層がかつて湖であったことが裏付けられた (2001.1.30)
●青森県青森市の青森ねぶた祭の大型ねぶたが、今春から1年間開催される「ジャパンフェスタ」に合わせ大英博物館に展示されることに。展示は、紙と光をテーマにした企画展で滋賀県八日市市の大凧とともに展示される(2001.1.26)


■2000年

●12月14日、福井県福井市和布町の鷹巣幼小中学校に、同校の卒業生から中国・陝西省にある秦の始皇帝の兵馬俑(へいばよう)の複製品2体が寄贈された(2000.12.21)
●12月4日、木簡学会は京奈和自動車道の奈良市内のルートの候補になっている平城宮跡の地下トンネル案について、計画を白紙撤回するよう要望書を建設省・文部省など関係機関に送った。要望書は「地下水に守られていれば、平城宮・京跡のどこからでも木簡は出土する。地下水脈を変化させる地下トンネルは、木簡に重大な影響を及ぼしかねず、歴史資料の存在を無視した計画」としている。木簡学会は歴史学、考古学、国語学など300を超す研究者らで構成されており、この分野で最大の全国規模の学会(2000.12.12)
●11月18日、東京・国立劇場初春歌舞伎「奥州安達原で安倍貞任を演じる中村吉右衛門さんが、安倍氏の古里である衣川村を訪問。衣川村内には、安倍頼時の祖父・忠頼、父・忠良、頼時三代の居館であった安倍館跡ほか、前九年の役で源義家の「衣の館はほころびにけり」に対し、安倍貞任が「年を経し糸の乱れのくるしさに」と上の句を返した場所と伝えられる一首坂がある(2000.12.11)
●秋田県の田沢湖畔の「河童の淵」に、かつて田沢湖に生息していたクニマスと、クニマス漁の網作りのために飼われていたカイコを供養する2つの塚が復元。田沢湖にのみ生息していたとされるクニマスは、戦前に玉川の酸性水が引き込まれたことによって絶滅(2000.12.11)
●三重県上野市では市歌の制定を計画し歌詞は全国公募する。賞金は50万円で同市では 「城下町、忍者の古里など歴史の街、上野をPRする歌にしたい」とのこと(2000.12.1)
●姫路城の鬼瓦の保護に、トーヨーペイントが開発した強化塗料が利用されている。この塗料は劣化の原因となる水の浸透を防ぎ、山口県の周防国分寺や東京の池上本門寺の五重塔などでも使われている(2000.11.2)
●10月18日、和歌山県岩出町の根来寺で一般人の立ち入りを一切禁じていた大塔(国宝)上層の取材が許可に。根来寺は覚鑁(かく・ばん)上人が開いた新義真言宗の総本山(2000.10.23)
●10月10日、「高野・熊野」の世界文化遺産登録を推進するための県世界遺産登録推進高野地域推進協議会が設立(2000.10.6)
●10月6日、京都市中京区の壬生寺に伝わる、壬生狂言の古衣装を再利用した新しい舞台衣装ができあがり報道関係者公開された(2000.10.10)

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