| ●三重県亀山町出身の故・中根道幸氏のが独自に研究していた江戸中期の国学者・本居宣長に関する遺稿を、教え子や元同僚らが中心になってまとめ書籍『宣長さん 伊勢人の仕事』として刊行した。A5判、573ページ。3500円。(2002.6.27) |
| ●青森県青森市の郷土史研究家の若佐谷五郎兵衛氏は、自身の来歴をまとめた冊子『過ぎし人生』を刊行した。同書には、年に数回も決壊した堰の改修工事に苦労した大正〜昭和初期の状況。農家の経営改善にあたった農事改良組合の活動。また衛生兵として出征した戦争体験が克明に刻まれている。同氏は有志と地域に眠る資料を集めて「細越郷土史」を発刊。(2002.6.24) |
| ●東京都の湊保氏は祖父・湊友松の波乱に満ちた生涯を描いた小説『容貌怪異なり』を自費出版した。414ページ。1800円。友松は、初めて乗った北前船は樺太で遭難。アレキサンドル沿岸で救助され交易を始める。その後、大阪の船問屋に勤め、北海道に渡り、町議にもなった。一方、旧日本陸軍との結びつきを強め、旧ソ連成立前後に諜報活動にもかかわったが退役。以後、亡命ロシア人のスタルヒン一家の世話をするなどした。(2002.4.11) |
| ●滋賀県長浜市の長浜城歴史博物館学芸担当主幹・太田浩司氏は、小堀遠州の技術官僚としての横顔にもスポットを当てた『テクノクラート 小堀遠州』を、サンライズ出版から刊行した。B6判、170ページ、1260円。小堀遠州は、幕府奉行、近江国奉行など、江戸幕府の官僚としての一面と、茶人、造園家など文人として活躍した。(2002.4.6) |
| ●東北電力白河営業所総務課長の高久達英氏は福島県泉崎村出身の力士音羽山の生涯を描いた歴史小説『関取 音羽山物語』を歴史春秋社(会津若松市)から発行した。四六判、180ページ。1500円。音羽山は25歳で初土俵を踏み、東前頭三枚目まで昇進した小兵力士。1814(文化11)年の引退まで通算21場所、66勝57敗の成績を残した。1806(文化3)年、名大関・雷電と対戦、相撲史に名を残す“大金星”を挙げ、一躍有名になった(2001.8.6) |
| ●東京板橋区の自営業・渡辺好明氏は、旧村松藩(中蒲村松町)で幕末から明治初期にかけて活動した藩士の人名辞典を、「村松お城の会」から刊行した。人名は「村松町史」や「中蒲原郡史」のほか、同町郷土資料館所蔵の古文書などから収集。戊辰戦争で見附や長岡を転戦し、維新後は政府軍側で西南戦争に従軍した片岡九左衛門政的(まさあき)など、藩士約1300人が掲載されている(2001.7.17) |
| ●和歌山県白浜町番所山の南方熊楠記念館は、資料集「南方熊楠へのいざない」第2巻を発刊した。A4判、205ページ。同記念館が所蔵する標本の目録や原典資料の表題抜書を収録した資料集で、八坂書房発行の「南方熊楠日記」からゆかりの地を抽出し、117点の写真と23枚の地図を使って紹介。また、県職員水沢士朗あての書簡を翻字して収録した。同書は非売品だが、希望者には協力費1000円で頒布している。問い合わせは同記念館 電話:0739-42-2872(2001.7.6) |
| ●岐阜県糸貫町は、同町出身の世界的数学者・高木貞治氏(1875−1960)の伝記漫画『高木貞治物語』を作った。B5判、50ページで、巻末には関連年表も添付した。5000部作り、全戸に配った。高木氏は、東京帝国大学数学科教授を務め、数学界の難題「クロネッカーの青春の夢」の解決にもつながった「高木類体論」で世界に知られる数学者になった。1940年には文化勲章を受章している(2001.7.4) |
| ●滋賀県安曇川町在住の渕田隆雄氏は、日本陽明学の開祖・中江藤樹(1608〜1648)の生涯を長編小説『天命の人 小説中江藤樹』にまとめ、自費出版した。「蒼天の上に」「学問への道」「天命」「良知」など、16章の構成で472ページ(2001.7.1) |
| ●三重県松阪地方県民局は宣長ゆかりの地の写真をふんだんに使った資料集『2001年宣長探し』を発刊した。写真資料集はA4判、86ページ。本居宣長記念館や、宣長のデータをCD-ROM化している「二十一世紀に宣長をよみがえらせる電子データ制作の会」が作製に協力した(2001.6.22) |
| ●静岡県引佐郡引佐町井伊谷にある竜潭寺の武藤全裕住職は「井伊氏・竜潭寺関連年表」をこのほどまとめ、刊行した。井伊直政公は1561(永禄4)年、同町内に生まれた。井伊家はもともと今川家の家臣だったが、後に徳川家に仕えた。武藤住職は今年が直政公の四百回忌に当たることから、年表づくりを進めてきた。年表(B5判、39ページ)には、竜潭寺の開創から現在までの歴史一覧表と、井伊家の墓の位置、系譜などを掲載。直政公の出生から没後までの出来事が紹介されている(2001.5.25) |
| ●4月23日、青森県青森市は歌手の故・淡谷のり子さんの生涯を描いた漫画伝記を刊行し、市役所などで貸し出しを始めた。青森市は1998年に市制施行100周年を迎えたのを機に、名誉市民の漫画伝記刊行を企画。これまでいずれも版画家・故棟方志功氏とハンセン病の世界的権威・石館守三博士を題材にした漫画伝記を出版した(2001.5.18) |
| ●福井藩出身で、日本で最初の大蔵大臣になった由利公正の生涯をえがいた「由利公正のすべて」が新人物往来社から刊行された。13人の歴史研究家や小説家が、幕末に福井藩主松平春嶽の元で活躍した思想家の横井小楠の弟子で、その思想を最も良く受け継いだ由利公正の生涯に、由利がかかわった人や経済政策からスポットをあてた。2800円(2001.5.10) |
| ●彦根史談会が、彦根藩開府400年を記念して、「彦根藩最後の藩主 井伊直憲」を出版した。B5判128ページ。直憲は、幕末の大老で十三代藩主井伊直弼を父に持ち、直弼が桜田門外の変で殺害された後、13歳で十四代藩主となった。明治維新期に、朝賊と見られた彦根藩の安泰のために尽力した。希望者には1500円で販売する。問合せは中野会長 電話:0749-22-3595(2001.4.26) |
| ●3月14日、福島県白河市が制作を進めてきた書籍「白河藩主 松平定信公物語」が完成し、2500部作り、市は市内の小中学校に配本する。定信の自伝「宇下の人言」などを参考に、幼少から白河藩主時代の天明の大飢饉の状況、幕府の老中となって寛政の改革に取り組んだ様子などを物語仕立てでまとめた(2001.3.21) |
| ●2月26日、三重県名張市平尾の生杉朝子氏は菅原道真公に関する古文献「北野事跡 天・地」を7年がかりで翻刻し現代語訳した「建保本・天神縁起」を出版した。「北野事跡 天・地」は江戸前期の寛文年間の写本。建保の年号があるところから「建保本・天神縁起」と呼ばれる。「承久本・北野天神縁起絵巻」(国宝 京都・北野天満宮所蔵)、「杉谷本・北野天神縁起絵巻」(名張市・杉谷神社所蔵)の詞書(ことばがき)の基本とされる。道真公についての文献を口語訳したのは初めて。1冊2000円。問合せは生杉氏 電話:0595-63-1595(2001.2.28) |
| ●横須賀市は小栗上野介忠順を郷土の英雄として再評価する試みに乗り出している。忠順の生涯を紹介する小冊子を2万冊印刷し、市役所などで無料配布する(2000.11.7) |