地方史・郷土史関連
12/13、山口県徳山市の郷土史家・小川宣氏は、徳山の地名の由来や歴史などについての研究をまとめた小冊子『周南文化小史』を出版した。A5判、30ページ。(2002.12.21) 読売新聞
九州版
2002/12/13
12/12、長野県伊那市の中条公民館は、地区内の里山などを散策し、その中で学んだ地区の史跡や、お年寄りから聞いた地元の年中行事を、冊子「中条村ものがたり第一話」にまとめて発行した。A5判、37ページ。(2002.12.20) 中日新聞
2002/12/12
12/5、太宰府市の市史編纂室は、平安〜戦国時代(にかけての市にゆかりのある資料をまとめた『太宰府市史中世資料編』(A5判、1200ページ、1部5000円)を発行。大友宗麟の書状や大内義隆の寄進状などをカラー写真で掲載。巻末には武藤家の花押も載せ、太宰府天満宮や観世音寺などの関連資料と合わせて約400点の資料を収録している。(2002.12.13) 読売新聞
九州版
2002/12/5
12/1、三重県上野市が編纂していた市史の民俗編の下巻が完成。市内の書店などで販売開始。2002年度内に「芭蕉編」を発行予定している(2002.12.5) 中日新聞
2002/11/30
11/30、福島県いわき市の飯野八幡宮付属飯野文庫は、「飯野家文書」(重文)のCD-ROM版、『定本 飯野家文書 中世篇』を完成させた。野家文書は鎌倉時代から明治時代までの公文書(2002.12.5) 福島民報
2002/11/30
11/29、晃洋書房刊は、同志社大にゆかりの深い文化人や政治家たちの列伝『同志社山脈 113人のプロフィール』を刊行した(2002.12.5) 京都新聞
2002/11/29
11/28、島根県平田市と斐川、宍道両町でつくる湖西振興機構は、出雲弁保存検討委員会を設立。廃れつつある出雲弁の音声をCD-ROMに残す(2002.12.5) 中国新聞
2002/11/29
11/21、長野県長野市の女性問題研究家・中村竜子氏は『信州女性史年表』(龍鳳書房)を刊行 中日新聞
2002/11/24
11/20、三重県名張の研究会が『夏見廃寺の研究』(青山文芸社)刊行 中日新聞
2002/11/24
11/9、岡山県岡山市の「戸川時代研究会」は、戸川時代を中心に庭瀬藩の領主、領民の歴史や生活が明らかにした『備中領主戸川の時代』を編集した。B5判、156ページ。定価1000円。(2002.12.21) 山陽新聞
2002/11/9

●金田章裕・京都大教授(地理学)らのグループは本年度から各時代の京都の街をリアルに描き出す「平安京−京都デジタルデータベース」の作成を開始した。同データベースは、1922(大正11)年発行の3000分の1の京都地図を基礎に作成する。京大のコレクションのうち、江戸初期から幕末までの古地図約300点を選択。さらに、研究に適切な幾つかの古地図を選びだして、基礎地図に重ね合わせ、京都の都市像のきめ細かい変遷が分かるようにする。京大図書館には、1624(寛永元)年ごろに刊行されたとされる「都記(みやこき)」や、1654(承応3)年刊行の「新板平安城東西南北町並洛外図」など、日本で現存最古の地図をはじめ、古地図1000点以上を所蔵している。(2002.8.13)
●埼玉県岡部町商工会青年部は、郷土再発見紀行「ふるさと岡部」の小冊子を発刊し、町立岡部中学校1年生全員人に配布した。「平家物語」で活躍した武士・岡部六弥太のルーツや史跡をはじめ、安部氏の史跡、町内の石仏が細かく紹介されており、町の歴史が凝縮されている。(2002.8.13)
●石川県輪島市のまちおこしグループ「あえの郷しんこう会」は、同会の発足記念に「町野今昔物語」を出版した。A4判、117ページ。「あえの郷(幸せ)まちの」で始まり、町野十二景、寺山三話、岩倉観音と千体地蔵など全12話で構成。希望者には800円で販売する。(2002.7.1)
●岐阜県高山市西之一色町の歴史を、絵地図や古文書の解説などを交えてまとめた手書きの本が出版された。著者は故・高野深氏で、生前にまとめた郷土史を妻・文子氏ら家族が「書き遺せしままに」と名付けて出版した。中身は深氏の手書きのまま。約200ページで300部印刷し、市内の図書館や小中学校などに無償配布した。(2002.6.27)
●岐阜県兼山町の町歴史研究同好会は1935(昭和10)年当時を再現した手書きの絵地図「街並復元図」を発行した。図は縮尺約2000分の1で、細長い地形に合わせて大きさは縦26センチ、横90センチ。聞き取り調査で判明した約300戸の世帯主と職業を書き入れた。同絵地図は300部を発行し1部1000円で希望者に配る。問合せは町歴史民俗資料館 電話:0574-59-2140。(2002.6.27)
●青森県の十和田馬事歴史研究会は、『馬のまち・三本木と馬車』を刊行した。前輪が90度曲がり、荷台の下に収納できるように作られた「三本木式馬車」が1950年代までに盛んに利用された様子や、馬を中心とした農家たちの生活雑記と荷馬車の製造に携わったかじ職の体験談、そして、現在における市と馬とのかかわりなどがつづられている。同会のメンバーは平均年齢70歳以上。明治期に設置された軍馬補充部に務めたり、かじ職など何らかの形で馬に携わっていた人たちばかり。(2002.4.24)
●北海道の郷土史研究家・野崎昭三氏は、南幌の史実を紹介した『風は見ていた 南幌その時』を自費出版した。A5判、117ページ。1886年(明治19年)の南幌誕生の際の土地争奪戦とも言える混乱や、船舶を高低差の大きな水面に昇降させる閘(こう)門式運河としては、パナマ運河より18年も早い1896年(明治29年)に開通した幌向運河と、開通まで「監獄部屋」と呼ばれるほど過酷な労働を強いられた作業員の姿などを記している。希望者には1000円で販売している。(2002.4.9)
●北海道の北海道古文書研究会は、雷公神社に伝わる古文書『大野土佐日記』の解読書を作った。解読書はB5判、72ページ。現代語訳はされていないが、江戸時代の公文書などに用いられていた「御家(おいえ)流」と呼ばれる書体を、現在使われている漢字やかなに書き換えた「解読文」と、読みやすいように一部を書き直した「読み下し文」を掲載している。同日記は雷公神社の第19代宮司・大野土佐が寛政時代に執筆。後の宮司が書き加え、鎌倉時代から江戸時代後期までの大野家にまつわる出来事や、町内の歴史などが書かれている。(2002.4.9)
●福井県上中町熊川にある若狭鯖街道熊川宿資料館「宿場館」の管理人・河合恭江氏は、1996(平成8)年から明治時代初期の熊川宿の住宅地図作りに取り組んでいる。熊川村誌に掲載された明治初期の見取り図を書き写した紙に、当時住んでいた住民の名前や店の商紋などを一つ一つ書き込んでいる。(2002.4.6)
●長野県下諏訪町の御宿まるやの主人・大久保秀一郎氏と、郷土史研究家・蟹江文吉氏は、同旅館に保存されていた江戸時代の古文書約300点の中から、下諏訪宿の史実などにかかわる138点を約3年かけて解読して本にした。A4版、374ページ。近隣の公立図書館のほか県立や国会図書館に寄贈した。非売品。下諏訪宿は、江戸時代に甲州街道と中山道の交わる交通の要所で、宿のほぼ中心に位置する丸屋は旅籠としてにぎわった。同旅館に残る多くの古文書は江戸時代後期の同宿の様子を知る重要な史料という。(2002.4.2)
●長崎県五島有川町文化財調査委員会は、同町内の江戸〜明治初期にかけての商家などの屋号を調査し、地図にまとめた。屋号は出身地や取り扱った商品などから名付けたものが多く、調査により捕鯨基地として栄えた同町の歴史や街並みが浮かび上がった。江戸初期、有川の鯨組が近海で捕鯨を始め、瀬戸内海周辺を中心に関西、中国、四国、九州など各地から捕鯨技術者や船大工、網大工、鍛冶屋などの職人や商人が移住。江戸初期には約600人ほどだった村が同後期には3000人を超え、捕鯨基地として繁栄した。(2002.3.27)
●広島県福山市にある鞆の浦歴史民俗資料館友の会は、同市鞆町、安国寺の仏像内にあった古文書16点を解読し、古文書調査記録集「金宝寺の謎に迫る〜備後安国寺の仏像内納入文書を読む」を発行した。B5判、121ページ。安国寺は室町時代に足利尊氏が建てたとされていたが、1949年の仏像修理で前身が鎌倉時代に建立された金宝寺と判明。今回の調査からも、金宝寺の釈迦堂が1273(文永10)年の建立、阿弥陀三尊立像は金宝寺の本尊で1274(文永11)年、国師坐像は1275(建治元)年に造られたことを再確認した(2002.3.11)
●広島県広島市安佐南区山本地区の郷土史研究グループ「山本史をつくる会」は小冊子「ふるさとやまもと」を出版した。B5判、215ページ。山本小学校の移転の歴史や授業の内容を説明した「教育」、特産品や耕地面積の推移などの「産業」、自治会や女性会の沿革「町を明るくする団体」などにまとめられた郷土史(2001.12.19)
●神奈川県箱根町湯本の正眼寺住職・岩崎宗純氏は、小田原にゆかりのある浮世絵を一冊の本『浮世絵が語る小田原』にまとめた。この中で合戦を描く勇壮な「武者絵」から、宿場の活気を伝える「街道絵」まで72作品を紹介している。夢工房刊(2001.12.1)
●宮城県仙台市の製版会社「エースプロセス」は、仙台市電の“現役時代”の映像を収めたCD-ROM「仙台市電随想録」を自主制作。市内の玩具店などで販売している。「随想録」は、8ミリフィルムで撮影された当時の画像をデジタル化。仙台市役所前を走る場面や、1976年3月の「市電最後の日」の様子などのカラー映像が収録されている。エースプロセスのサイトはhttp://www.aceprocess.com/(2001.12.1)
●徳島県貞光町西山の郷土史家・上柿源内氏は『阿波貞光町の息吹』を自費出版した。B5判、637ページ。町内の山や谷の名称、町民の名字や屋号、信仰や方言など、あらゆる角度から明治以降の貞光町の実態を浮き彫りにし、歴史的背景や考察などをまとめた(2001.10.7)
●愛知県春日井市の会社員・前島一広氏は、冊子『名東区の歴史ばなし』を自費出版した。内容は、地名の由来がわかる「ルーツは牧場?『牧の里』『牧の原』」「猪子石には『猪子石』という岩があった!」など17項目。A5判、40ページ(2001.8.23)
●長崎県平戸市は、江戸時代から明治時代にかけて作製された絵図を通して町並みの変遷をたどる『絵図にみる平戸』と、平戸発祥の文化を紹介する歴史文庫『平戸はじめて物語』を刊行した。『絵図にみる〜』はA5判、172ページ、1000円。松浦史料博物館などの所蔵品を中心に、平戸島全体を描いた諸島図、城下図、寺院・神社絵図など五項目に分類して収録。『はじめて物語』はA6判、156ページ、400円。オランダや英国など外国との交流の歴史、平戸へのキリスト教の伝来の経緯など12のテーマを取り上げている(2001.8.10)
●福井県勝山市平泉寺町の住民がまとめてきた平泉寺町の昭和史「平泉寺史要昭和編」がほぼ完成し、申し込みを受け付けている。同書は、二部構成で、一部は明治初期までの歴史についてまとめ、中世の宗教都市・平泉寺史跡にも多くのページを割いた。二部では戦前、戦後の激動の昭和史を地域の立場から描いた。内容によっては、明治、大正期の出来事にも触れた。稲作、たばこ、養蚕など農業の実際、結婚や日常生活のことなど、歴史と民俗を織り交ぜて書かれている。A5判、650ページ。1冊6000円(2001.7.31)
●『琉球王国評定所文書』の第17、18巻が刊行された。両巻には、1850〜1860年代を中心に、琉球に来航する欧米船への対応や英国人宣教師・ベッテルハイムの行動を記録した文書などを翻刻して収録。尚泰王時代に中国人苦力(クーリー)を乗せた米国船バウン号が石垣島に漂着した事件で、大国・中国や米国の間で対応に苦慮する王府の姿や、ベッテルハイムと王府の役人が、それぞれ近代ヨーロッパ思想と儒教的考え方を基に繰り広げる論争も克明につづられ、混乱期の琉球史が浮かび上がる(2001.7.27)
●静岡県島田市のNPO法人「新学芸都市・未来創世の森」は、島田市と大井川流域に関する江戸時代から現代までの400年の変遷をまとめた『大井川新千年紀』を発行した。3年前から同森のメンバー10人で、史実を知る関係者に取材したり、寺や石碑で時代考証するなど、独自に調べた資料をもとに編集した。A5版、66ページ、定価600円。問い合わせは同事務局 電話:電0547-36-4931(2001.7.17)
●東紀州活性化協議会の事業の一環として、平安中期から江戸末期にかけて熊野古道・伊勢路(東紀州地域)を旅した人たちの記録や図絵などを分かりやすく紹介した『熊野道中記−いにしえの旅人たちの記録』が発刊された。A5判、244ページ。道中記は、紀州藩主の藩内巡察や博物学者・小野蘭山の奥熊野採薬記、紀伊国名所図会、西国三十三所名所図会など江戸期の記録が中心の内容。また平安期の歌人・西行法師、増基法師の紀行文。さらに尾呂志(御浜町)の酒屋と新宮の商人の旅日記も初めて紹介ている(2001.7.10)
●和歌山県那智勝浦町の本宮中学校主査・太地亮氏は、太地町の捕鯨の歴史をまとめた「太地角右衛門と鯨方」を自費出版した。B6判160ページ。太地角右衛門頼治は太地浦鯨方の頭領で、1667(延宝5)年、画期的な捕鯨法である網掛け突き取り法(網捕り法)を考案した。太地さんはこの角右衛門頼治の子孫にあたる(2001.7.6)
●三重県名張市中村の陶芸家・中村昇仙氏は、郷土史をまとめた『古代名張と伊賀采女宅子娘(うねめのやかこのいらつめ)』を自費出版した。発掘した弥生式土器、名張が舞台ともなった壬申の乱(672年)などを紹介。伊賀采女宅子娘は、壬申の乱で敗れた大友皇子(おおとものみこ)の母。中村氏は、奈良・東大寺の古文書などから、名張郡司(地方行政官)の娘ではと推定している。A5判、163ページ(2001.6.22)
●長野県松本市のナワテ通り商店主でつくる実行委員会は、通りの歴史をまとめた「松本縄手繁昌(はんじょう)記」を出版した。B5判、142ページで定価2000円。同商店街は再開発を終え、「武家屋敷長屋門風」の商店街として生まれ変わったのを記念したもの。ナワテ通りは、古くは女鳥羽川と松本城の外堀とに挟まれた土手道で、松の並木が続くだけの通りだったという。明治の末期から夜店が並びはじめ、大正時代には露店が立ち並ぶ繁華街となった。当初、テントのようだった露店は戦後、鉄骨造りの建物となり、現在はヒノキと白壁の店舗に建て替えられた(2001.6.22)
●北海道の札幌燃料協同組合は、発足から100年近くたったことを記念して、木炭を中心に販売していた開拓時代から現在までの歴史をつづった『百年史』を刊行。217ページで、開拓時代に組合が道産木炭の品質の向上に取り組んだ話や、戦後に石油コンロが開発され、それまでの石炭から灯油に需要の主役が交代するなどの歴史を当時の配送風景などを写真とともに紹介している。同組合は、1903年(明治36年)に札幌市内の木炭業者ら10数人で発足した。現在は札幌市内の約130業者が加入している(2001.5.29)
●東京都台東区教育委員会は、「お風呂(ふろ)屋さんのスクラップブック−旧柏湯所蔵資料」を刊行した。スクラップブックは、1787(天明7)年創業の銭湯「柏湯」(台東区谷中)に所蔵されていた資料をまとめたもの。池波正太郎氏らも訪れたという柏湯は1992年に営業を終えたが、多くの資料が残され、2冊のスクラップには、明治時代の銭湯の図面、薪を燃料にしていた時代に教育博物館(現科学博物館)や谷中霊園で伐採した樹木を購入した領収書。さらには、1810(文化7)年の年号がある湯屋の鑑札など。明治から昭和初年までの銭湯に関する266点もの書類が張り込んである。A4判、160ページ、900円(2001.5.28)
●長崎県南高国見町の神代古文書勉強会は、「島原大変」の様子を当時の神代村西里名(現同町神代)の農民・与次兵衛が記述した古文書「大岳地獄物語」全7巻を解読した。古文書は、噴火前年の前兆から約8年間の庶民の生活を日付順に記述している。同勉強会によると「時には大猛闇(くらやみ)に成り、火風が立ち見物致す事叶(かな)わずして皆遁(にげ)去る程に有り」など、火砕流に関する記述が数カ所あるという。同町教委が同名の冊子(A4判、181ページ)にまとめて200部を刊行した。問合せは同町教委 電話:0957-78-1100(2001.5.22)
●北海道赤平市は、28年ぶりに『赤平市史』(上下巻)を発行した。「先史時代」「赤平の自然」「農林業」「石炭産業」など上下巻合わせて20編の構成。石炭で栄えた街らしく、炭鉱関連の記述に多くのページを割いているB5判で、上巻1330頁、下巻1480頁。販売価格は市民が8000円、市外の人は1万1000円。問合せは市企画課広報公聴(2001.5.15)
●愛知県西枇杷島町の教育委員会は、江戸後期に同町にあった下小田井村の庄屋・渡辺家に残る文書をまとめた冊子「渡辺家文書に見る江戸後期の下小田井村」を出版した。同文書は、1844年〜70年ごろまでの村の年貢に関する書類や役人への要望書など約1600枚。A4判、214ページ。1500円で販売する。問合せ先は、同町公民館 電話:052-502-7575(2001.5.10)
●4月22日、静岡県浜松市の「市石造文化財調査会」は南部公民館で開いた総会を最後に解散した。同会は、浜松市内に数多く点在する歌碑や道標、石仏などの石造物について、その由来や歴史を伝承しようと調査を続けてきた。なお、調査の結果を「浜松市の石造文化財」として本にまとめた。報告書は1200円、目録は1700円。問合せは市教委生涯学習推進課 電話053-457-2413(2001.5.9)
●4月7日、茨城県日立市は、同市を舞台にした小説「ある町の高い煙突」(新田次郎著、文芸春秋)を復刻させた。日立鉱山の煙害に苦しんだ農民が鉱山側と粘り強く交渉、高さ155メートルの大煙突で科学的に煙害を克服したという実話に基づいた小説。同書は初版が1978年で、昨年9月末で絶になっていた。自治体が特定の書物を復刻させるのは異例のこと.限定3000部で、希望者には500円(税込み)で販売。問合せは、市観光協会 電話0294-22-3111内線407(2001.5.2)
●岐阜県揖斐川町の歴史民俗資料館は、町内の県指定文化財19点、町指定文化財140点を掲載した図録「揖斐川町の文化財」を作った。絵画、彫刻、工芸部門などに分け、それぞれ所在地や所有者、由来などを写真入りで収録。全ページカラーでB5判で196ページ。定価は1冊2700円。問合せは資料館 電話:0585-22-5373(2001.4.24)
●山口県大畠町は、3月末に「伝統的建造物群調査報告書」を発刊。26の建造物の歴史や構造を説明し、平面図を加えて詳しく紹介。刊行した500部は県内各市町村教委に配布される。同町内には、江戸時代末期に建てられた民家、大正後期建築で鉄筋コンクリートで洋風のはしりと言われる材木店、高杉晋作率いる奇兵隊が宿泊したと伝えられる同町遠崎の民家など町家様式から洋風建築まで統一性はないが、多様な建築様式が独特の景観をかもし出している(2001.4.23)
●富山県砺波市鷹栖地区の有志が、地域の歴史をまとめた「鷹栖村史」の編纂委員会を発足し、発刊準備を進めている。同地区は、江戸時代は加賀藩の支配を受け、領内随一の大村だった。明治期には県内初の鉄道、中越鉄道の建設に尽くした大矢四郎兵衛を輩出している(2001.4.23)
●北海道芦別の空知地方史研究協議会は、石炭輸送などに大きな役割を果たしてきた鉄道の歴史をまとめた「空知の鉄道と開拓」を刊行した。A4判、240ページで1100部作製。管内各市町村の図書館などに配るほか、道内外の公的施設からの要望にもこたえる。管内の鉄道史は、幌内(三笠市)〜手宮(小樽市)間の幌内鉄道が1882(明治15)年に開通したのが始まり(2001.4.2)
●滋賀県彦根市は、明治時代の彦根の地図をまとめた史料集の初巻「彦根 明治の古地図(1)」を3月19日に発刊する。地図は、県立図書館や市内の各自治会が所蔵しているものを集めた。初巻は、現彦根市南部の旧葉枝見村、旧稲枝村、旧稲村、旧安永村の4村の地図計62点、写真69点を収録。明治政府の命令で1873(明治6)年ごろに製作した地図「地券取調総絵図」をはじめ、廃藩置県の直前に彦根藩が作製した「耕地絵図」が入っている。一冊2000円(税込み)で彦根市役所や稲枝支所、各出張所と市内の主要書店で販売する。問合せは彦根市市史編纂室 電話:0749-27-3544(2001.3.20)
●滋賀県彦根市のサンライズ出版は、近江商人と北海道の関係に焦点をあてた「近江商人と北前船」を発刊。江戸時代、北海道の特産物が全国に広まった背景に近江商人の活躍があり、北海道の土地開発や商品開発に取り組んだ近江商人の足跡を紹介(2001.2.27)
●岡山県勝央町教育委員会は、出雲街道の歴史や役割をはじめ、旧宿場の史跡などをまとめた冊子「出雲街道と勝間田宿(街道編)」を発行した。同町にあった勝間田宿は、出雲街道の要衝。冊子は、出雲街道の歴史や参勤交代の記録、病気になった旅人の救護を村人に義務付けた津山藩の法令文書。さらに「道中略図」と、出雲街道のみが太く書き込まれた1901年発行の旧陸軍省地形図、国土地理院の現地形図を掲載。A4判、76ページ。2500円。問合せは同町社会教育課 電話:0868-38-2580(2001.2.26)
●静岡県富士宮市教育委員会は、江戸幕末期の富士宮内外の歴史、文化を紹介した市指定文化財「袖日記」十番の解読本を発刊。袖日記は、着物の袖の中に入れられるほどの日記帳(縦21センチ、横14センチ)に日々の出来事をつづったもので、同市内大宮町の桝弥酒店に残されている。当時の主人が日記の一〜十番に、1843(天保14)年から1863(文久3)年の出来事を記している。現在、三、十一番が所在不明。解読本十番は1860(万延元)年11月から1863(文久3)年8月までを記録し、安政期の貿易開始とともに、当時の輸出品の上位を占めた生糸生産のための繭やお茶が富士宮でもさかんに生産された史実を記している。解説本は市内図書館に置き、希望者には1冊税込み700円で販売する。問合せは市教委文化課文化財係 電話:0544-22-1187(2001.2.23)
●和歌山県新宮市内で、明治33年に写真家が熊野地方の自然や町並み100カ所を撮影した写真集『熊野百景写真帖』を出版。今、同じ場所を同じ角度で撮影し、当時と今を比較する『今昔熊野百景』の出版に向けて撮影が行われている(2001.1.13)
●福岡県飯塚市の近畿大学九州工学部図書館は「筑豊近代化大年表」の大正編を発行。昨年出版した「明治編」の続編で、今後「昭和戦前編」と「昭和戦後編」を編集する。A4判208ページで2000円(外税)で飯塚市と福岡市の書店で販売する。問い合わせは同図書館(電話0948・22・5655)(2000.11.15)
●横浜の山下公園誕生は通説では関東大震災後に英国人貿易商マーチンが発案してできたというのが通説。しかし、このほど刊行された「ヨコハマ公園物語〜港町の歴史を歩く」(中公新書)では、震災の翌年に市の助役になった楢岡徹と復興局で公園事業を指揮した折下吉延によるという説が紹介されている(2000.10.16)