「国際反戦デー」 9条改憲阻止の会

| 久しぶりに、新宿の繁華街でデモを行った。 「国際反戦デー」にちなみ、“9条改憲阻止の会”の集会は、10月20日午後2時から大久保公園に、平均65歳の老人120名ほどを集めて開かれた。 職安通りから始まったデモには、いつのまにか150名をこえる人数となり、結構気勢ももあがり、明治通りを進み、伊勢丹の前を通過する頃には、周辺の大勢の見物客がデジカメ、携帯写メールを向ける騒ぎとなる。 さらに、混雑する甲州街道新宿駅南口をとおり、徐々に流れ解散を行った。 |
=9条改憲阻止! テロ特措法延長(新法)反対! 憲法審査会設置反対!=
試論/「9条改憲を許さない6・15共同行動」の意味
藏田計成
「9条改憲を許さない6/15共同行動」は、予想の範囲内で、一定の成功を収めることができました。その成果に関して以下の6点を提起しておきたいと思います。
1,
飛躍への新たな出発点
「40日間連続ハンスト・座り込み」に続いて展開された6/15集会・デモ参加者が1000人を越えたという集会の規模は、社会的政治的な運動体として認知されるに足りる、ある種の「臨界数値」といえます。その理由は、現在の社会的状況の下では、1000人という集会規模が「仲間内」の範囲を越えた運動体としての可能性、広がり、影響力をもった社会的政治的集団であるという「評価」に耐えうる、ギリギリの数値だと思えるからです。その意味で、9条改憲策動への野望を打ち砕くことを唯一のスローガンに掲げた今回の6/15共同行動は、今後の運動に向けた新たな飛躍=出発点になりえたこと。(なお、上記の参加者1000人という数字上の根拠は、集会途中で確認した参加者の実数が約800名であったこと、さらに、その後の参加者の増加数を概算したもの。)
2,個への原点回帰
今回の6/15共同行動の重要な意味は、老壮青を含めた、肩書きを持たない668名の「呼びかけ人」が集会を主催し、参加を呼びかけ、一人ひとりが運動の主役を演じたことであり、運動主体における個への原点回帰を実現したことです。とくに、いま運動主体の側においては、現在的に余儀なくされている困難な事態を克服するためには、このような個への原点回帰によって運動再生への契機にすべきだという思いは、多くの人達の共通な認識になっているのではないかと思います。その意味で6/15共同行動は、運動を推進する側の主体のあり方を問う「運動の質」という点において、納得のいく水準を実現できたわけであり、その成功は重要な意味を持っていると考えます。なお、今後に残された課題としては、個を主体にした運動体に対する、諸潮流、諸党派の係わり方が問われています。この「一個多重の関係」ともいえる運動体と他の諸組織とのあり方=相関性については、過去の誤りを実践的に回避するみちを探るべきだと思います。
3,大同路線の確立
今回の成果をもたらした大きな要因の一つは、9条改憲阻止という一つの行動目標を実現していくために「小異を残して、大同につく」という運動理念を全体で確認したことでした。この大同路線の骨格ともいうべき「組織理念」は、以下3点に要約できると思います。第1、あらゆる個人、潮流、党派における政治的傾向、路線、価値観の多様性を認め合うということ。第2、思想的立場や政治路線上のちがいをもって、これを運動内部の異質性として「排除」するのではなくて、「混在」している事実を相互に認め合うことによって広範な諸力を糾合し、団結や連帯の前提にし、9条改憲阻止運動の大衆的拡がり=国民的多数派形成を展望すること。第3、運動全体の利益を最優先させるために行動の一致を実現し、運動内部で派生する矛盾を克服し、対立を乗り越えて運動を前進させるための糸口にするという開かれた運動組織路線の模索。以上のような大同路線を打ち出すことができた社会的背景には、現在の歴史の大逆動に対する危機意識と決意性が根在していることはいうまでもありません。それと同時に、運動主体の側における政治的背景としては、過去半世紀以上もの運動の否定的側面がもたらした、党派利用主義、綱領主義=路線主義、唯一前衛党主義などがもたらした「負の遺産」に対する反省や過去への歴史責任などがあったと思います。その反省と教訓をもとにして、運動の本来の原則に立ち返り、そのことを確認したのが大同路線です。これによって、「ある一つの運動が体現する利害が、特定な個別政治集団や党派の利害を体現するのではなくて、運動全体の利害を体現すべきである」という新たな運動創出への原則にすべきです。いずれにせよ、このような運動上の一つの到達点は、運動が社会的信頼性を獲得し、新たな団結をめざすうえで大きな意義があると確信しています。
4,運動創成への求心力と拡がり
昨年の6/15国会請願デモの呼びかた際に、呼びかけ主体が「60年安保全学連」「特定党派=ブント残党」と目されることによって「運動の幅を狭める」という危惧が指摘されました。その後も、このような指摘に対して、特殊な政治的色彩にまつわる要因を一掃するために努力を続けました。さらに、運動に係わる政治党派のあり方に関しても、「意見の一致点よりも相違点を強調し、ある場合には暴力的対立抗争に及ぶという傾向」(集会宣言)を有害無益として、政治党派や諸潮流との関係性を含めた新しい運動の原則点を鮮明にしました。そのような前向きな努力を積み重ねた結果というべきか、6/15共同行動への参加者の多くは、9条改憲阻止への新たな第一歩への模索、期待、決意をたしかめ合う足場を実現できたのではないかと思います。別ないい方をすれば、新たらしい連帯志向をめざした運動創成への「求心力」ともいうべきある種の手応えと熱気を感じとったと確信しています。
5,
「今風の老人一揆」論の世代的特化の根拠
60年安保闘争世代を中心にした「老世代」が、運動の呼びかけ主体として登場した歴史的背景には、@ 第二次大戦の戦中・戦後体験を通過した世代の8割が非戦主義的立場から「9条改憲に反対」しているという事実。A 主要には戦後民主主義をめぐる議会主義の攻防に触発されて沸点に達した、あの60年安保改訂阻止闘争の激闘を、いまもなお世代的原体験として現在的に共有しているという事実です。私たちの「今風の老人一揆」は、この基底認識をバネにしています。それに加えて、いま国境、民族、宗教、文化のカベを突き破り、世界を徘徊している現代の妖怪=グローバリゼーション下の市場=競争原理主義がもたらす国際的・国内的な構造的格差、貧困、差別、抑圧、収奪など、それと表裏をなして進行している政治的攻勢の帰結点ともいえる9条改憲攻勢に対する、老いの一徹による異議申し立てといえるでしょう。
6,壮青世代、孫世代との縦の連帯と結合
世代論的テーマの一つは、壮青世代の他に孫世代を加えた、四世代にわたる「縦の連帯」に関する問題です。今回はじめて「老世代」から「壮・青・孫世代」という縦世代への働きかけが部分的にせよ実現したことは、老世代による過去の歴史の共有を基底にした運動の広がりが、そのまま「壮・青世代」に向けた共感への足がかりになる可能性を予見させてくれたものと思います。今後この流れを促進するためにも、「老世代」は老躯、経験、知恵を手段にして、他の世代への連帯を求めていくことが必要です。自己の歴史責任において9条改憲阻止のための行動がもつ現在的な意味を、政治的、社会的、構造的実態において明らかにし、運動の動力源にするための論理的根拠を社会的に明示していくことが必要です。そのことによって、改憲派の論理を圧倒するような、反改憲論を提起すべきであるし、9条改憲を許さない圧倒的に優勢な「国民大連合運動」も可能な視野をたぐり寄せることができると思います。
7,「樺美智子を忘れぬ人ら国会より戻りてひらく護憲集会」(朝日新聞「歌壇」7/16)
ここに引用した朝日歌壇の選者・佐佐木幸綱さんは、以下のようなコメントを付記しています。「第3首:樺美智子さんは60年安保闘争における学生と警官隊の衝突のさなかに死亡した。6月15日、国会南通用門付近のことで、衝撃的な死であった」。この短いコメントに込められているメディアの立場性が、私たちの9条改憲阻止運動を記事にしたマス・メディアの側の一つの視点=基準を示していると思います。このことに関して、若干補足しておきます。今回の6/15共同行動を準備する過程では、60年安保全学連=ブント色を薄めるために、「6月15日」という日程の設定に関してさえも、一日の討論時間の大半を費やし、最後には、「今回にかぎり、多数決による採決」という前例のない形式をとって、「6月15日開催」を決定しました。また、「60年安保ノスタルジア」「6/15トラウマ」という運動の政治的位置付けに関する一部からの批判を考慮して、「9条改憲阻止」を主要スローガンに絞り込み、「樺美智子追悼」に関しては遺影にとどめて、60年安保色を差し控えることに限定したという経過がありました。その結果というべきでしょうが、たしかに、今回の6/15に関してマス・メディアが掲載した関連記事は、上記の歌壇の投稿だけという結果に終わりました。今回の報道結果を過去の報道と比べてみると、その落差は明白です。たとえば、昨年の6/15に際しては、60年安保全学連世代を運動の前面に掲げることによって、マス・メディアは大きく報道しました。また、今春3月〜5月の「改憲手続き法阻止・国会前連続ハンスト・座り込み」も多くのメディアが報道し、社会的関心を集めました。そこには60年安保全学連世代が、主流派と反主流派の党派的対立を越えて「44名共同声明」を実現し、それを通じて運動への参加を広く呼びかけたという事実が介在していたからでした。その意味で、手段としてのメディアと被取材対象間との相関性を考えるうえで、判断素材になったと思います。
◆
補足
今回の6/15共同行動に関して、「呼びかけ人」への賛同を依頼した人たちや参加者の多くは過去・現在において何らかのかたちで学生運動、労働運動、政治党派活動、市民運動、グループ活動を経験した人たちでした。このような人たちに向けて発信した今回のメッセージの結末は、きわめて興味深いものです。とくに、過去・現在を含めたさまざまな政治的、党派的対立を越えた次元において切り結ばれた政治的人間的諸関係が、6/15という一つの運動=行動を通過するなかで、どのような前向きの変化をみせたか、以下、その実情を補記しておきます。
@
幾人かの人たちは、「よかった」「何かが創り出せるかも知れない」という「安心感」「期待感」を表明しました。その「安心感」「期待感」の根拠としては、個人参加という参加形式への主催者側の「こだわり」、運動の大衆性への配慮、集会議事内容への工夫、党派主義がもたらした過去の敗北を教訓にしようという意欲的な姿勢など、多くの参加者が感じ取ったことを指摘していました。
A
集会主催者とはある程度の距離を置いて「様子見」とばかり、個人的なかたちで参加した人たちの感想は、届けられたかぎりでは、「合格点」という前向きなものでした。このような評価は、幾つかの新たな合流へと実を結ぼうとしています。
B
過去の二つの集会(昨年の6/15,10/21)でみられたような類似の光景が、今回もその規模を拡大したかたちで、随所で目撃されました。その光景とは、過去の政治的対立のなかで互いに離反した何十人もの人たちが、対立、分裂、離散をこえて久しぶりに集会に参加し、同一のスローガンのもとで行動をともにしたという事実です。このような実践の場における再登場のなかで、双方が相手の姿を目視し合ったり、なかには互いに挨拶を交わすという注目すべき光景もみられたのでした。
C
昨年の「6/15日比谷=国会請願デモ」の過程においても同様でした。私たちは、昨年はじめて過去46年間の時空を経て、60年安保全学連を中心に多くの仲間達が一堂に会したのでした。その際、集会「呼びかけ人」「賛同人」への記名の同意に関して、集会の「呼びかけ人」という、最も身近な周辺においてさえも、過去・現在の政治的対立を背景にした、あからさまな感情的忌避現象が生まれました。ところが、過去から現在へと継起したこの「個人的バリアー」は、同時期の6/15〜10/21という一つの政治的行動を通過するなか、その行動を直接媒介することによって、溶解へ向けて変化したのでした。つまり、行動方針上の一致をめざす作業を進めるなかで、政治路線上の対立を越えた次元において、違和感や敵対的な感情・憎悪は、緩和され、克服され、各世代ごとに数十年を経て、新たな人間関係が再生されるという、貴重な教訓を経験したのでした。
D
昨秋の「10/21銀座マリオン前集会・デモ」を準備する過程においては、60年安保闘争当時の元全学連主流派=反主流派間の個別接触が始まりました。その結果は、既述したように、半年が過ぎた今年の3月〜5月「国会前連続ハンスト・座り込み」開始の前日、実に47年〜50年越しに、元全学連、全自連、全共闘、学生運動、反戦青年委有志44名連名による、「共同声明」を実現しました。「過去の恩讐」を越えて固い握手を交わすという、当事者として、一度は想い描いたかもしれない有意義な邂逅を果たしたのでした。
07年9月 9条改憲を許さない6/15共同行動実行委員会 事務局長
3月20日(火)から国会座込み・ハンストに突入!!
自民党の幹事長・中川秀直は「国民投票法案、憲法の日までに国会を通過させる」と言い放った。挑戦状をたたきつけてきた。伏魔殿の国会はそうスンナリとはいかないが…。
しかし、改憲攻防の序盤戦の終わりが近づいたことは事実だ。
私たちは受けて立つ。安倍首相は「今通常国会(6月23日まで)で成立を期したい」とうそぶいている。私たちは進んで立つ。それにしても、「奥の手」のハンストをこんなに早く使うとは思っていなかった。敵の攻撃が早いのだ。
日時 3月20日(火)〜4月24日(火)午前9時〜午後5時
(土、日、祝日の座込み・ハンストは中止する。国会が休会。5/3は別)
場所 国会(衆議院第2議員会館前)
目標 国民投票法案採決に抗議
@ 一日、3名以上が座込み・2名以上がリレーハンストに入る。
A 3月20日(イラク開戦4周年日)には、最低、50名を結集する。関西圏からも上
京し、座込み・ハンストに入る。
B ハンスト当日は、水、ミネラル以外はなにも飲まない。厳格のこと!!
C 病人(とくに脳・心臓疾患者)はハンストに入らない。厳守のこと。
D 「ハンスト決行中」のタスキを掛ける。
E ハンスト決行者は、パイプ椅子に腰掛ける?
F 少しの人が長くすることよりも、多くの人が参加することに心がける。
G 65歳以上の高齢者が多いので、リレー・ハンストとする。
H ハンスト者は、備え付けのノートに感想を記入する。
I 憲法記念日の5月3日(祝)には100名以上が一日ハンストに入る。
9条改憲阻止の会・関西
全人格を否定する、9条改憲阻止! 06,10,26
報告 「今風の老人一揆」 世代を超えて合流実現
「10/21国際反戦デー 9条改憲阻止! 第2波行動」は、成功裏に終了しました。大成功と総括する人もいました。
銀座・水谷橋公園の集会には230名参加、代表小川登さんの基調、行動宣言を経て、銀座デモ。引き続いて、有楽町マリオン前では、若者との青空トーク参加者300名でした。「200名は超える、300名なら、大成功、デモ参加者配布用のビラ200枚作成」というのが事前の皮算用でした。いずれにせよ、今年6月に旗揚げした、6/15第1波行動に比べて、運動は確実に拡大基調にあり、私たちはとても勇気づけられました。
大きな成功をおさめた10/21街頭行動の形態は、今後の参考になりそうです。
そもそも私たちの運動は、はじめから見通しも、組織も、カネも、何もない、ゼロからのスタートでした。あるのは「9条阻止!」への決意と怒りでした。「今風の老人一揆」みたいなものです。とはいえ、「老人」という言葉は、普通名詞にすぎないし、運動にとって老いも若きも、何ら垣根はありません。おのがじし燃え尽きるまでやり抜くだけです。老・中・青が世代を超えて参加できる運動を目指しています。
発言者は15名。司会・成島忠夫さん以下、保坂展人代議士、鈴木達夫・河内健作弁護士、田中一行、足立正夫、小野正春・現地報告、望月彰、処分係争中教師、ピ−ス・ボート、処分中の学生、大学・予備校教師(牧野剛)、学生、予備校生、若者フリーター・三味線演奏(摂津正)、10/21賛同・実行委メンバー(三上、花園、山中)など、発言は多彩。銀座の雑踏空間を占有したひとときは、実にさわやかでした。
とりわけ、学生、予備校生諸君がグループを作って約10人が参加し、若者らしい発言をして、花を添えてくれたのは新鮮でした。発言前の舞台裏では「こんなヒドイ世の中にした、大人のセキニンを問いたい」「いまの若者は、どうした。キャンパスは墓場か」という直截な世代批判から「世代間の対話」を始めるシナリオを用意したのでしたが、打ち合わせ不足でダメでした。でも、世代を超えて、時代の危機感は共有できました。
参加者全体の世代構成は、前回に比べて大きな変化はありませんでした。60年安保闘争世代が、目視で確認したかぎり、それぞれ数名前後の出入りでしょうか。また、この世代を起点にして、高度成長を支えた60年世代全体へと波及=広がりをみせたようで、すべてはこれからです。
全共闘世代の動きは、相変わらず不透明で、彼等からの明確なシグナルは届いていません。彼我の重要な課題であり、いまや、歴史的攻防戦の総決算を前にして、来るべき相互の合流に期待するばかりです。たしかに、あの70年安保・沖縄・全共闘運動を闘った団塊の世代は、その後さまざまな運動を掘り起こし、20世紀末・30余年にわたる活動を担ってきました。多くの人達はその現場にとどまっているのかも知れません。
なお、付記すべきは、あの激闘を打ち抜いた世代の挫折と自己解体の深さを吐露する人達もいるという事実です。例えば、現実の困難さを押しのけてデモに参加した、ある全共闘世代の後輩が、語ってくれたた言葉は印象的でした。60年安保世代が経験した同種の個人史を、彼等も再現しているようです。
「9条阻止が、目の前にある重要な政治課題であることは確かなんです。でも、10年先を見越した方針が提起できないから、いまも積極的に参加できないんです」。
闇の深さというものは、当事者以外、計り知れないとはいえ、このような重い過去を背負った人達とも、いつか、どこかで、お目にかかれることを信じています。
最後に、当日の行動への参加、不参加にかかわらず、9条阻止の意思を共有できるすべての皆さんに、熱い友誼をこめて、今回の成功をご報告させていただきます。と同時に、その主旨に賛同しかねると思われる方にも、変わらぬ友情をこめて、近況をお届けします。
(追記) 闘いの原点を求めて
「憲法9条」問題に関して、私自身が本格的な思考を始動させたのは、先日の「6/15・ 9条改憲阻止第一波行動」でした。運動を開始した初期は、9条の「非戦主義」が2項から成り立っていることも知らない有様で、友人は、あきれていました。以後の半年間の活動のなかで、「何故、9条改憲阻止なのか」という実践命題に対して、回答を模索した結果、空白の一部分が埋まるような気がします。
周知の通り、私たち安中派世代(60年安保まっただ中の世代)の特徴といえば、
第1,戦争の愚かしさを反省した戦後民主主義を経て、60年安保闘争の高揚感・挫折感を通過するという、青春を賭けた原体験を持っていること。
第2,60年代高度成長の大海に翻弄されながらも、心の片隅に自分なりの人生への想い
を仮託させ、しがらみをかかえつつ、数十年間を駆け抜けたこと。
第3,定年退職後は、時代との隔絶感・異質感を忍ばせ、さまざまな世間との係わりをもちながら、豊かさ・平穏・便利さの余塵のなかで、余生を見据え、その日の充足を求めて生きていること。
このような日常が流れるなかで、私たちの眼前に出現したドラスティックな大河ドラマは、グローバリゼーションでした。黒船の襲来にも等しく、市場原理主義の下、これに連動した「エセ小泉改革」によって格差社会の出現を許してしまいました。さらに、それに呼応するかのように提起されたのが「9条改憲」でした。9条改憲攻撃こそは、長年にわたって政治権力が秘めてきた「野望の集大成」であり、「戦争ができる国」への門出をめざすものです。
この「戦争ができる国」への策動は、「世紀の愚挙」というべきであり、「歴史への大逆動」「過去の全否定」です。また、この政治的暴挙は、戦争の反省の上に立って、「戦争しない・させない」という非戦の国家理念=思想的・政治的・政策的背骨に対する、野蛮で、恥知らずな宣戦布告です。同時に、この政治権力による暴挙は、すぐれた国家理念を、私たち人民が自己の社会的規範にすえて、誠実に生きてきた、半世紀に及ぶ人生への「あざけり」であり、私自身の人格に対する「全否定」を意味します。だからこそ許せないのです。この蛮行へのアンチ・テーゼこそが、私にとって『闘いの原点』です。
見逃せないのは、この邪悪なたくらみは、戦争国家へと国土を塗り替えることによって、民衆の日常生活のささやかな営みの領域にまで、土足で入り込み、無惨に踏み荒らそうとしていることです。しかも、「美しい国」という復古調美学のオブラードにくるんだ、欺瞞的なワンフレーズによって、人々の日常を一刀両断に切り捨て、戦時体制に向けて大改造しようとしている事実です。このような「醜い国造り」は、断じて許すことはできません。
いま、私たちは歴史の剣が峰に立たされています。匕首が、心臓部に突きつけられているも同然です。この凶刃に立ち向かうには、民衆の側の団結以外にはありません。「小異を認めて、大同に就く」努力や、思想、論理、組織性を獲得する志向性が、それを保証してくれるものと確信しています。
9条改悪という無謀、愚昧、おぞましさは、座視できない! 歴史の改ざんは許せない! 戦争しない・させない! この世に悔いは残せない! 孫に9条を残そう! 9条改悪阻止・粉砕! 安倍改憲内閣打倒! 老いの意地は、来るべき日々のためにこそ! あとは実践あるのみ! 明日への活路は街頭にこそ!
9条改憲阻止の会 世話人 藏田計成
10・21国際反戦デー 銀座−日比谷公園デモ 街頭活動
参加アピール
9条改憲阻止! 10・21行動へ!
◆ 日 時 10月21日(土) 午後1時半
◆ 集合場所 水谷橋公園集合(銀座1丁目12番地、地下鉄京橋下車)
◆ デモ出発 午後 2時
◆ 解散地 日比谷公園・内幸門
◆ 街頭行動 有楽町マリオン前 午後3時〜5時まで
街頭リレー・トーク バンド ビラまき
60年安保世代から 若者への青空対話
9条改憲阻止の会「10・21国際反戦デー実行委員会」
Tel 03-5368-8196 Fax 03-5368-8194
戦後史上最初の改憲策動は、鳩山→岸内閣であり、その政治的野望を挫折させたのが、60年安保闘争でした。その60年安保闘争を闘った同じ世代の呼びかけによって実現したのが、今年の「6・15国会請願デモ」でした。実に46年ぶり、「樺美智子追悼」を掲げて国会南門献花デモを行いました。デモには、「世代を超えて!」若い現役学生諸君も飛び入り参加しましたが、私達60年安保世代が共有する意識は、その若者達と同様に「時代への危機意識」でした。その危機意識を逆バネにして、「9条改憲阻止行動」への最初のメッセージを、広く全国の仲間たちに向けて発信し、最初の第一歩を踏みだしたのでした。
その後「8・26討論集会」を開催して、改憲阻止行動の発展を確認し合い、第二波行動として「10・21国際反戦デー 9条改憲阻止!」を提起しました。
安倍政権は、「5年かけて改憲する」と豪語しています。私達は60年代世代を中心にして、過去の歴史に対する責任の一端を担う心づもりで、行動することを決意しました。この準備過程で、多くの新しい参同者を得て、「小異を残し、大同に就く!」という運動の原則のもとに、「10/21実行委員会」を立ち上げ、全国の同世代の仲間や、世代を超えて、10・21改憲阻止行動への参加を、広く呼びかけることにしました。
私達が目指すのは、9条改憲阻止!の1点です。安倍政権による「改憲の5年間」は、私達にとっては「改憲阻止の5年間」です。
私達一人ひとりの力は「微力」ですが、決して「無力」ではありません。一人ひとりの「9条改憲阻止」への熱い志を寄せ合い、いまこそ大きなうねりをつくり出すときです。それを可能にするのは、個々人の決意と行動でしかありません。
安倍改憲内閣の登場に先立って、すでに昨年2月、経団連は『改革提言』をまとめ上げ、10月、自民党は『新憲法草案』を発表しました。第9条2項「戦力の不保持、交戦権の否認」を丸ごと廃棄し、それと引きかえに「集団的自衛権」「自衛軍保持」「交戦権」を明示しようというものです。
小泉政権は、市場原理主義を徹底化させ、貧困と格差社会を置土産にしました。通常国会には改憲関連4法案(教育基本法、改憲準備法、共謀罪新設、防衛省への昇格法案)を国会に出しました。安倍政権は、それを受けて臨時国会から4法案の本格的な審議に入ります。それが向かう先の政治的意図は明快です。過去の戦争に対する反省の碑銘ともいうべき憲法前文の精神や、第9条の「非戦・戦争放棄」という理念を葬り去ることです。この「非戦・戦争放棄」という理念のタガが外されてしまうと、歴史はセキをきったように悪夢の再現へと転がり落ちることは必定です。国外に目を転じるとき、世界では何が起きているのでしょうか。パレスチナ・レバノンから、フランスから、アメリカから世界史的胎動が伝わってきます。韓国でも民主労総の闘いがつづいています。
「10・21国際反戦デー、9条改憲阻止!」は、民衆の国際連帯、とりわけ東アジア民衆との連帯であると確信しています。
一人でも多くの皆さんが第二波行動に参加されるよう切望します。知友人の方々にも話しかけて、連帯の輪を広げていこうではありませんか。
10・21国際反戦デー、「9条改憲阻止!」第2波行動へ!
10・21行動に参加を! 改憲準備法粉砕!
呼びかけ人 (10/5現在)
青山 到/旭凡太郎/足立正生/生田あい/井形和正/井汲多可史/池田 宏/石原朱美/泉 康子/岩田吾郎/江田忠雄/大賀達雄/大下敦史/奥田直美/小川 登/小野正春/川島 宏/鈴木俊彦/木下道彦/木村愛二/藏田計成/栗山一夫/黒田 憲/黒羽純久/最首 悟/斉藤政明/佐藤秋雄/佐藤浩一/佐藤 保/佐藤路世/佐野 剛/澤田兪之介/塩川喜信/塩見孝也/司波 寛/下山 公江/下山 保/新開純也/杉本健太郎/鈴木達夫/鈴木迪夫/春原豊司/篠原浩一郎/摂津 正/瀬戸栄三/高木郁子/高橋建二郎/高幣真公/多田康男/戸崎真太郎/中村幸安/仲尾 宏/成島忠夫/成島道官/西村卓司/花園紀男/林 幹郎/葉山岳夫/樋口篤三/平井和子/平井吉夫/平坂春雄/藤原慶久/渕上太郎/星宮昭生/前田知克/正清太一/松平直彦/三浦 暉/三上 治/望月 彰/安田峻司/柳田 真/山田恭暉/山中 明/山中幸男/由井 格/吉川 駿/吉本 昇/米田隆介/牧野 剛