ドームを作ろう 没入型ディスプレイ 理論編
このあいだUSJへ始めて行ってきて、最新作のスパイダーマンやターミネーター、ジェラシックパーク、ジョーズなどを体験してきたのですが、私が一番すごいと思ったのは、バック・トウ・ザ・フューチャーでした。3Dでもなく、乗り物が移動するわけでもない。全周映像と機体の動揺の組み合わせ、つまりフライトシュミレータやビックリハウスと同じものなのだが、とても面白かった。そういえばある高校の文化祭で映像と組み合わせた人力のシュミレーター(ジェットコースターとか)が大評判だったそうでこれから流行するかもしれない。
バーチャルリアリティを作り出すディスプレイとしてはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が代表的だが利用者をとりまくスクリーンに投影するものもある。古くからパノラマ館やプラネタリウム、オムニマックスなどの全天周映像があるが、映画フィルムではインタラクションができない。93年ジグラフでイリノイ大学がCAVE(5面3Dスクリーン)を発表し、没入型ディスプレイとして研究者に大きな影響を与えた。日本では東大のCABIN(5面)や岐阜テクノプラザのCOSMOS(6面)などが作られ、ネットでつなげるなどの研究が行われている。これらの没入型ディスプレイは背面投映のため立体メガネは時分割の液晶シャッターになる。(散乱光やスクリーン角度の関係で偏光メガネは使えないらしい)システムは大型になり高価なものになってしまう。(たぶん、ん億円くらい)
ヒゲキタ式3D映像はドーム型のスクリーンの特性をいかしつつ、映像をライブで動かすことができる。(影絵なんだからあたりまえ)つまりインタラクティブなのだ。
データの可視化などは無理としても模型さえ作れば、変型、移動、回転
、没入などが投映でき、しかも安い!
ローコスト、ローテクの手作りバーチャルリアリティなのだ。
さて、このドームスクリーン、プラネタリウム用に教材会社などから販売されている。たとえば4m直径のエアードウムは五藤工学から出ているがプラネタリウム投映機より高い!(120万円くらい)ので自作したいところだが、エアードームは特別な機材とかなり複雑な構造なので始めての人がいきなり作るには無理がある。そこでまずはダンボールでハードタイプのドームを作ってみよう。1日あれば4mドームは作れる。3mドームなら8畳間にピッタリサイズ。プラネタリウムも3D映像も投映でき、材料代も1万円くらいでできる。
次回はハードタイプダンボールドーム工作編
以下2004年6月8日追記
段ボールドームの作り方
素材は梱包用段ボール箱の会社から加工していない段ボールを買ってきます。段ボールにはシングル、ダブル、片段ボールなどの種類と各種厚さがあります。ダブルは丈夫ですが曲げにくく、片段ボールは弱いのでシングル5mm厚くらいが適当です。

ドームは映画のスクリーンになるので、片面(内側になる)が白い段ボールを使うと後で白く塗る手間がはぶけます。大きさは運びやすさも考慮して、90cm × 90cm〜180cmに切ってもらい必要に応じつないで使います。曲がりやすい方向(スジ、目)があるので注意して下さい。

平面の素材が完全な球面を作ることはできませんが、近似的に球に近くすることはできます。地球儀の表面に貼ってある紙の形(笹の葉型)を作ってつなぎあわせるのです。

経線にそって分割し、天井の高さ、側面(地平線下)の高さを考えて設計します。紙型を作り、分割数段ボールを段ボールに写しとり。カッターで切ります。貼りあわせの印しをつけておくと作業がやりやすいです。

重ね貼りできるクラフトテープや梱包テープでつないでいきます。内側は白のテープを使います。
組みあがったら天井から針金などで吊り下げるか、机、イスまたは箱などで側面を持ち上げます。側面を段ボールなどで囲ってもよいです。

東京小菅児童館では、私がFAXで説明したものを使って職員の方がドームを作られました。直径4mくらいでしょうか。段ボール箱でうまく支えてあります。

高校生の皆さんもぜひ文化祭などでプラネタリウムや立体影像を作って下さい。
今回で想うことは「コサインはこんな時使うんだ!」です。