
妄想
日々是口実
(好日ではありません。念のために)
| アメリカの西部に取材に行ってきました。昔テレビで[ルート66」というドラマが放送されていたのを覚えていらっしゃる方もいると思いますが、40年ぐらい前で、子供心にアメリカの自動車社会にあこがれたものです。そのドラマの舞台になっていたのが国道66号線で、今では当時の面影をわずかに残してはいるものの、インターステ―ツ40という州間高速道路に取って代わられてしまいました。いつか大型の車を駆ってあの道を走る自分の姿を夢にえがいていましたが、50才の声を聞いてから、ここ数年写生と称してこの地に毎年でかけています。写生といえば聞こえがいいのですが、本当のところ何が目的なのかわかったものではありません。大排気量の車で、広大な原野をどこまでも真っ直ぐに続く道を、時速130から140kmで走るのは年齢に関係無く楽しいものです。狭い日本の道に比べると夢のようで、ガソリンは安いし、高速道路がただなのがうれしいです。細かい計画はたてず、日が暮れるとモーテルに泊まり、気にいったところがあれば滞在して、たまには写生もします。 このルート66はジョン・スタインベックの小説「怒りの葡萄」の中でオクラホマの農民が新天地のカリフォルニアをめざした当時からの大陸横断道路で、中段右の写真のアリゾナ州フラッグスタッフの町は横断道路の66号線と縦断道路の89号線の交差点になっています。アメリカでは番号のついている道路は必ず遇数は東西、奇数は南北方向に向かって造られていて、66号線は西へ行くとロスアンジェルスへ、東はワシントンからニューヨークへ、89号線は南へ行くとメキシコとの国境へ、北はグランドキャにオン、イエローストーンを経てカナダの国境へと続きます。いつか大陸横断も夢に描いています。 |
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| 左下の写真は前々回のものですが、ガソリンスタンドで出会ったドイツ人の3人組で、私と同世代でやはり子供の頃「ルート66」のテレビ映画を見て、いつかここを走ってみたいと思っていたそうです。かれらは三人ともオートバイで、その中の一台は1600CCもあり、職業を聞くとドイツで白バイの警官をしているということでした。(私の語学力をもってすると、多分そのようなことを言っていました。) 右下の写真はモニュメントバレーで朝六時ごろ写生をしていると、荒野の真中をこちらに向かって走ってきた車が私の前方100mぐらいのところで、なにを思ったのか突然Uターンしょうとして、あっという間にひっくり返ってしまいました。自動車があんなに簡単にひっくり返るとは驚きです。(私はなにもしていません。) そばに行くと若い女性が一人這い出してきましたがほとんどけがはありませんでした。気の毒だとは思いましたが、あまりに珍しいものを見たので思わずシャッターを切ってしまいました。その後私の怪しい英語でやさしい言葉をかけてあげたのは言うまでもありません。 |