| 発声法講座 |
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| 発声法講座 |
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「質疑応答集」は、「声のお悩み相談室」に寄せられた質問の中から 重要と思われるものをUPします。 個別のご相談は声のお悩み相談室まで。 実際にレッスンを受けたい方は個人レッスンをご参照下さい。 | |
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| はじめに |
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この「発声講座」は、声楽学習初心者・合唱愛好者、また独学で勉強されている方のために、
声楽で飯を食わせて頂いている者として、少しでも何か還元できれば、との想いから作成しました。 「発声法」と言っても、日本舞踊の世界のごとく色々な流派があります。 それはスポーツのように科学的な研究が進んでいないため、色々なやり方が氾濫しているからなんです。 みなさんも「あの先生はこう言っていたのに、この先生は・・・」と言うことが結構あるでしょう? もし、あなたが発声に関して「?」と思ったとき、このコーナーを参考にして頂けたら幸いです。 できる限り、簡潔にわかりやすく書くよう努力しますね。(うーん、千葉周作の気分♪) もっと深く研究したくなったら、音楽の友社刊 F・フースラー著 大熊文子訳「SINGEN・うたうこと」をお奨めします。 うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ それでは、あなたに素敵な音楽ライフが在らんことを、お祈りいたします! 2000.8.26 管理人 topに戻る |
| 先生選びについて |
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これは重要です!特に、これからやろうとしている人は必見!!! 声楽には2種類の先生がいます。「発声訓練教師」と「歌唱訓練教師」です。 「発声訓練教師」は、発声を教えるのが上手い先生。 「歌唱訓練教師」は、歌の中身を教えるのが上手い先生。です。(字見ればわかるか・・・) なぜアメリカが躍進したのか?勿論、科学的な研究が進んでいることもありますが、 優秀な「発声訓練教師」が増えたからです。アメリカで「発声訓練教師」に習い、 ヨーロッパで「歌唱訓練教師」に習うのが成功への近道、と言われた時期があったほどです。 これからやろうとしている人は、絶対に良い「発声訓練教師」に習うこと! 大切なんです。実際それで苦労してる人は山ほどいます。 選び方ですが、とにかく情報を集めること。取り敢えず学校(特に中学・高校)の先生に習っとこ、は厳禁。 1つの手段として、コンサートのプログラムをかき集めて下さい。 すると、歌手(特に若手が良い)のプロフィールに「・・・に師事」というのがあります。 そこから始めるのもいいでしょう。 が、実際良い先生に当たるには運としか言えません。習ってみて、だめだと思ったら、 変えたほうがいいでしょう。 topに戻る |
| 基本姿勢 |
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一番大事な事は「腰を安定させる」ことです。 まず、普通に立ってみましょう。足の開きは自分が立っていて一番安定が良い位置にします。 よく「肩幅」とか言いますが、それは開きすぎ。くっついていても自分が楽ならそれがBEST。 特に女性は見た目も考えて開きすぎないよう、注意しましょう。 次に「おしり」の位置。これが腰を安定させるのに一番重要です。 なぜなら、臀筋(でんきん・おしりの筋肉のこと)が腰の支えに重要な役割を果たしているからです。 お尻を前後に動かしながら、お尻の穴を締めます。(いや〜ん、とか言わないように) 一番お尻の穴が締まる位置がベストポジション!です。 よく「でっちリ」にさせる先生がいますが、それは余計な筋肉を使う(余計な筋肉の緊張)ことになるので、どうかと思います。 上半身は、とにかくリラックスさせます。特に肩や胸に力が入らないように! 歌うときは「上半身はリラックス・下半身はしっかりと」を心掛けましょう。 topに戻る |
| 腹筋強化法 |
これは主に歌うのに必要な「斜腹筋」と「臀筋」を鍛えるのに最も有効な方法です。
さあ、LET'S TRY!!! 補足:自分の意志で腹筋をコントロールできるようになったら、それ以上の訓練は必要ありません。 topに戻る |
| 呼吸法 |
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ここでは、呼吸法を体得するための最も基本的なものについて、記述します。 実際の歌唱では様々なオプションが出てきますが、それは他の項で記述しますね。 ここで、最も重要なのは「斜腹筋」です。前半身恥骨から足の付け根を通り腰骨に達している筋肉で、 歌では、この筋肉も意識しなくてはなりません。「息を吸うとき、おなかを膨らまして」と言いますが、 それでは「直腹筋」を主に使うことになってしまいます。 もちろん、「直腹筋」も使いますが、あくまでサブという認識でいいです。。「斜腹筋」を使いましょう。 ※なぜ斜腹筋に拘っているかは、閑話休題を参照してください。 まず基本姿勢を取ります。 「Sーーー」と圧力をかけながら息を吐きます(なるべく強く)。 そのとき、一緒に脇腹が凹んで行くようにします。 最初は手を脇腹に当て、強制的に凹ませていって下さい。 ここからが重要! 息が無くなったら、手を離しながら、脇腹を一気に膨らませます。そのとき口を大きく開け、息を吸い込みます。 これは一瞬の作業です。「びっくりするとき」みたいに「ぱっ」と息を入れましょう。 入れた後、更にお腹を膨らませないように!それは失敗です。(2段階にならないようにね!) これを何度も繰り返し、手の補助が無くても出来るようにします。 (注意:繰り返すとき、息を吐く前、更に息を入れないように。それと呼吸時に、肩や胸が動かないようにね。 後、絶対にお腹の前面が主に膨らまないように!) 慣れてくると、お腹の筋肉を弱めただけで息が入ってくるようになります。このレヴェルまでいけば、OKです。 体得するまでには時間が掛かりますので、気長にやって下さい。 topに戻る |
| 呼吸筋強化法 |
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良い声を持続的に出すためには、呼気の安定した供給が不可欠になります。更に高音を出すときには、
呼気の密度の高さも必要条件になってきます。そのためには呼吸をするための筋肉がある程度発達していなければなりません。
そこで、呼吸筋のトレーニング方法を紹介しましょう。
専門の器具もあるのですけれども安くはありません。そこで、500mlのペットボトルを使ってみます。 ペットボトルの底にキリ等を使って直径2〜3mm程度の穴を2〜4つ開けます。穴を開けたら、飲み口を口でふさぎ息が漏れないようにして、お腹・脇腹・背中を膨らませるようにしながら、ゆっくりと息を吸います(かなり吸い辛いと思いますが頑張って!)。吸い終わったら、すぐに強く息を吐きます。これを30呼吸。1日2回(朝夕がよいかも)行ってください。なるべく同じ強さで吸い同じ強さで吐くことがポイントです。 すぐには効果が現れませんが、1ヶ月くらいで違ってくると思います。なお、開ける穴の数はそれぞれの状況に合わせてください。 一応専門器具の紹介もしておきます。作るのが面倒くさい方はご参考になさってください。 topに戻る |
| なぜ斜腹筋?(閑話休題) |
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腹筋を鍛えることは、安定した息の供給をするためと、それに連動する発声器官の柔軟性を確保するためです。
(これは医学書を見るしかないのですが、発声器官と呼吸筋は、密接な連動性を持っていると覚えておきましょう。)
なぜ、歌唱の場合胸の筋肉を極力使ってはいけないかというと、胸の筋肉は、発声器官の筋肉に連結していて、
大きな影響を及ぼしてしまうからです。例えば、ラジオ体操の時みたいな深呼吸のやり方を、そのまま歌うときにもやると
、筋肉の緊張により発声器官の自由が奪われ、それを補うために必要以上に発声器官が運動をしなければならなくなるのです。
後に崩壊するのは目に見えていますね。
実際に歌で使うときの呼吸に必要なものは、直腹筋・斜腹筋・背筋です。(もちろん横隔膜も筋肉ですし大切なものですが、 横隔膜を意識することは物理的に不可能です。横隔膜を意識してというのは、あくまでもイメージでしかありません。) ここで問題なのは直腹筋です。この筋肉は胸筋と連動しやすい性質を持っており、 直腹筋だけを使った呼吸をするといっしょに胸筋も動いてしまうという欠点があります。ですから、 「腹筋での呼吸練習」とかいって、手をお腹前面において息を吸う時膨らませるような練習は、絶対にやってはいけません。 (つまり、息を吸う時お腹を膨らませるんだよ、というのはとても危険な行為なのです。他にも、腹筋の力の証明とかいって、 人をお腹の上に乗せ、膨らませるといったパフォーマンスをする先生がいますが、あれは全然歌には関係ない行為と言っていいでしょう。) 同様に、息を一杯に吸わせ吐き出させる練習もダメです。これは、息を一杯吸おうとすると、 呼吸にかかわるすべての筋肉が過緊張してしまい、発声器官の筋肉及び呼吸筋の自由を奪ってしまうからです。 間違っても「息を一杯吸って」といってはいけません。呼吸筋の練習は反応力・弾性・伸縮性・敏速性を高めるためにやるものなのです。 前置きが長くなりました(^^; 斜腹筋についてですが、先ほども言いましたとおり、歌の呼吸に必要な筋肉の一つです。 ただ人間の場合、ほとんどの人が、他の2つの筋肉に比べ、この筋肉は劣っています。これは日本人程顕著なのです。 ですから、斜腹筋を特に鍛えないと、良いバランスが生まれないことになります。 (例えば、普通に状態を起こす腹筋運動を難なくできる人でも、発声講座に書いてある足上げ腹筋をやらせると、10回もできません。) 人間の構造は複雑に出来ていますので、一つ一つ説明していくと、本が1冊書けてしまうくらいの量になりますので、やめておきます(笑) 斜腹筋は、歌をうたうためのに必要な筋肉の一つであるけれども、もともと力が弱いものなので鍛える必要がある。・・・・・・短く言えばこうなるのでしょうか? topに戻る |
| 口の開け方 |
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この項を始める前に、とっても大事な先生をご紹介します。 「姿見」先生と「手鏡」先生です・・・”ふざけるな!”とお叱りの言葉を頂きそうですが、いたって真面目です。 姿見と手鏡は、自分で練習するとき、重要な役割を果たします。 声楽は自身が楽器のため、どうしても感覚に頼りがちです。 体全体がスケルトンだと良いのですが、そうもいきませんしね。(かなり恐いだろうなあ) 姿見で体のバランスをチェックし、手鏡で顔・口腔をチェックしましょう。 さて、口の開け方です。「あ」の母音でやってみましょう。まず、下あごが地面に水平になるようキープします。 次に下あごが下がらないよう注意しながら上あごを開けます。そのとき、形が逆台形になればOK。 必然的に上の歯を全部みせる形になります。 次に舌を下の歯の裏側に優しくつけます。そしたら、舌根を出来る限りいっぱいに下げます。 喉仏を下げると、連動して下がります。舌の形は緩いU字型にして下さい。 更に、軟口蓋(なんこうがい、いわゆる「のどちんこ」)を引き上げ、口壁にペタっとつけます。 その状態をキープします。舌根とのどちんこの間が1.5cmくらいあれば合格。 できましたか?難しいでしょう。 まず、舌根が下がらなかったり、舌がうようよ動いたり・・で出来ないと思います。 それは「歌うための筋肉」が発達していないからで、何度もやれば出来るようになります。 結局、「歌うこと」もスポーツと同じ「筋肉運動」なんですよ。 筋肉が発達しなければ、良い声は出てきません。頑張りましょう! 実際の歌唱では、バリエーションが出てきますが、筋肉を鍛えるため、大げさにやっておいて下さい。 そして目標は、その状態をキープしたまま、声を出すことです。 最初は更に勝手に動き出しますが、気合でキープしましょう。 練習法は、また次の項にて。 ここが第1関門。ご健闘をお祈りします。 topに戻る |
| 基本的な発声について |
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ここまで読まれた方、お疲れ様です。でも、ここからが本番です。お付き合い下さいね。 鏡は持っていますか?よしOK! まず、基本姿勢を取ります。鏡を見ながら口を開けます。口の開き方は良いですか? その状態をキープしたまま声を出します。変なボーっとした声が出ますが、今は筋肉を鍛えるのが目的なので、それでOK。 それよりも舌や軟口蓋がキープできていますか?クリアしたら次の段階に行きます。(かなり大変です、ちなみに・・・) 次の段階に行きます。 声が軟口蓋に当たり、更にそれが突き抜けて鼻の裏側のポイントでグルグル回ってから、出るような感覚で歌いましょう。 (特にグルグル回す感覚の事を「ジラーレ」と言います) さて、そこで疑問になるのは「鼻の裏側ポイント」と言われても・・ではないでしょうか? 実は、そのポイントを掴むことが大切なのです。 この業界では「ポイントにはめる」と言うのですが、常にポイントにはめて歌うことが、 音の高低に関係なく安定した歌唱につながるのです。 では、ポイントの掴み方です。 口を大きく開けた状態のまま、舌を上の歯の裏側に強く当てます。その状態でハミングをします。 その時思いっきり鼻にかけて下さい。そうすると声が当たるところがありますね。 そこが、あなたの「ポイント」です。 できましたか? ここまで出来れば、第2関門クリアです。 簡単に言ってますが、ここまでを、何とかこなせるようになるだけでも、何年も掛かるでしょう。 道のりは相当厳しいですが、あせらずやって下さいね。 これで、発声のごく基本的な事項は終わりです。 ※補足:鼻の裏側でポイントが掴み辛い人は、上の歯の裏側から軟口蓋の方向に行くと窪みがあります。 (これを硬口蓋といいます。)この窪みがある空間の部分で声がまわっている感覚を掴むように意識してみてください。 topに戻る |
| 基本的な発声について・2 |
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えぇ、これ実は書こうかどうしようか迷っていたんですよ。
というのは、誤解を招きやすいんですよね。
でも、豊かな響きを得たいなら、やらなきゃいけない。
ええい!書いてしまえ!!!ただし、極初期段階だけです。
基本的な発声を見て、実際やってみると、「声がこもる」現象が起きませんか? そういう人は、必読なんですが、声を出す意識を変えるんです。 歌うとき、息を吐くな!声を引け!! 息をケチれ!!! あーあ、書いてしまった・・・ 詳しく言います。 声というのは、声帯の振動で出来た「音源」を、適正な共鳴体に響かすことにより生まれます。 では、声帯の振動を得るにはどうしたらいいのでしょう。 息を声帯に通すことによって得られる振動は、お分かりだと思いますが、もう一つあるんです。 それは、「声帯自体が振動」するんです。 息の大きな役割は何かというと、「声帯を振動させる」「声帯で作られた音源を、適正な共鳴体に導く」「声が出るベクトルを決める」 、この3点です。 で、みなさんが問題なのは、息を浪費しすぎていることです。よく「長いフレーズが歌えない」「はまった声が出ない」 「息漏れする」「声がこもる」等は、すべてこれが原因です。 そこで、意識を変えましょう。 「息は声の運び役である」 「息=声では無い」 書いていて、「これは、伝わらないよなあ」と思ってしまうんですが、大丈夫ですかねえ。かなり心配・・・ まあ、とにかく実践方法を。(何度もいいますが、これは、ほんの手始めです。後に何段階かあります。) まず、歌うときに「息を吐く」「声を前に飛ばそうとする」意識を無くすこと。 声を出す時に、軟口蓋の方に向かって声を引っ張るようにし、頭の中に声を集めようとイメージします。 つまり声が口から出てくるのを、無理矢理斜め上後方に引っ張り上げるような感じです。 (決して声を前に出そうとしないこと。特に歌い出しに注意。歌い出しだけで、かなりの息をロスします。) そのとき、口は大きく開けておいてください。そうしないと、声がこもります。ただし、下顎は常にやわらかく。 高音域になればなるほど、声の引っ張る位置を、斜め上後方から垂直にすること。低音は逆に舌に対し平行になっていくように 角度を緩めていきます。あと、どの音域に対しても、上の奥歯を開いておきます。 上手くいくと、声が体の後ろ全体で響いている感覚が出てきます。そしたらOK。 やっぱり書いていて、うまくいかない・・・まあ、参考程度に。詳しく知りたい方はレッスンに来てください。 せめて、アスキーアートでもできればいいんですけどね。あっ、REALPLAYERで流す手もあるか・・ いい方法ないかなあ。。 取り敢えず、第3段階終了です。 topに戻る |
| 基本的な発声について・3 |
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「基本的な発声について・2」ついての補足の意味合いもあるんですが、少し実感しやすい方法を書いておきます。
ベルカントで言う「声を吸い込んで歌う(この発声講座でいう声を引くと同義です)」のを意識付けさせる方法です。 声を引いて歌えてるかどうかのチェックにもなります。やって見て下さい。 まず、500MLの空のペットボトルを用意してください。 飲み口を歯で挟み、唇で覆ってください。そのとき、息が絶対に漏れないように唇でしっかり塞ぐこと。 その状態で声(フォルテで!)を出します。これで難なく声が出れば第一段階合格です。 更にペットボトルが激しくビリビリ震えるようなら、完璧です。 鼻から激しく息が漏れたり、口(ほっぺた)が息の出場所がなくなって膨れる・ペットボトルが飛ばされそうに なった人は不合格。マスケラへの共鳴ができていない証明になります。 第一段階が合格だった人は、さっきの状態から、さらに息が出ないようきつく鼻も詰まんで、声を出して下さい。 2秒くらい声が出るなら、大合格!何もいうことありません。もうここには来ないで下さい(笑) ただし、鼻をつまんで声を出すとき、よく注意しないと鼓膜に息が行ってしまい、ヤバいことになる可能性がありますので 絶対に無理をしないこと!これは冗談ではないです。大変危険です!何度もいいますが、絶対に無理をしないで下さい! 自信の無い人はやらないで下さい。 どこかのサイトで、ペットボトルでの練習方法は「呼気圧を高める為」と書いてあったのですが、まったくの間違いです。 注意してくださいね。 ※補足:上記の方法で成功したように思えても、喉周辺で声が響いているようでしたら不合格です。 topに戻る |
| 「声区」について |
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人間の声は、声帯で音源を作り、体の各部分を使って響かせます。
音の高低によって声を響かせるのに、それぞれ適した体の場所があり、各筋肉の働く割合が変わります。それを「声区」といいます。 「声区」は大きく分けて3つあります。 「胸声区・(低音)」 「中声区・(中音)」 「頭声区・(高音)」です。 これは、人によって境目のなる音が違います。よく歌っているときに、ある音に来ると急に歌いにくくなったり、 響かなくなったりすることがありませんか?それが声区の「境目」です。自分の境目を認識して下さいね。 境目を越えると声色が微妙に変わる筈です。それは各声区によって(自動的に)声を響かせようとする体の部位が変わるからなんです。 声色が変わるのは、共鳴帯が変われば当然のことでしょ?バイオリンの胴を別の物にしたら、全然違う音色になるのと一緒です。 ここで各声区の響きのポイントになる部位を書きます。本当はたくさんあるのですが、わかり易く3つにしますね。 「胸声区・(低音)」は胸。 「中声区・(中音)」は胸と頭に均等。 「頭声区・(高音)」は頭、です。 なーーんだ!と思われるかもしれませんが、実際これが出来ていないために声がうまく出ていない人がほとんどです。 各声区に適した響きのポイントがつかめるようになれば、そうとう楽に声が出ますよ。 topに戻る |
| 各「声区」の歌い方 |
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先ほど、「声区によって音色が変わるのは当然」と書きましたが、疑問に思われた方いませんか? 思った人は、偉い!なかなかセンスありますよ。いい子いい子!(頭なでなで) プロ歌手には、ほとんどがありませんね?なぜでしょう? 答えは、前にも書きましたが「はめているから」です。声を「はめる」ことによって、全体の統制をとっているのです。 「はめる」と、声区間の響きのギャップが最小限に抑えられ声区間の移行もスムーズにし、ホントは微妙に変わっているのですが、 それを感じさせないようにしているのです。声区によって極端に響きが変わる人=声をはめられない人ということになりますね。 全体の統制を取るために「はめる」ことは大変重要です。ぜひ掴んでください。 では、各声区の出し方について。 「胸声区・(低音)」 まず誤認識について。「胸声」=「地声」だと思っている人が結構いるのですが、それは違います。 「地声」というのは、「喋り声」のことです。歌うときとは筋肉の働きが違うので、「胸声」とはまったくの別物です。 もっと厳密に言うと、「地声」は音の高低は付けられますが、音程は付けられません。いたら連れてきて下さい。 ギネスに登録申請します。(笑) 胸声のときは、とにかく「胸」を意識して!胸が硬いと良い響きが得られません。 体の中に太い幹が一本通っている感覚で、歌いましょう。口中は舌根だけ下がっていればOKです。 「中声区・(中音)」 一番使われる音域ですね。音によって「胸声」「頭声」それぞれ近い方に響きの割合を大きくします。 口中は、舌根が平ら・軟口蓋は無理なく上がっている程度でOK。 一番「はめ」辛いところなので、気を付けて! 上記二つは基本さえできていれば、まあ大丈夫でしょう。 「頭声区・(高音)」 これは大変!このときにお世話になるのが、前にもかきましたが「臀筋」です。 頭声区に入ったら、お尻の穴は締めっぱなしにします。 特に高い所は、さらに脇腹に力を入れ張り出すようにキープします。 口中は、舌根は極限まで下げ、軟口蓋も極限まで上げます。上の歯を十分に見せるようにして、 逆に下顎に力を入れないように! 唇の上下の境目(口角)から上だけで声を響かせるようにします。 ちなみにファルセットは、特殊な声帯筋の動きをしたときにできる声です。実声ではありません。 特にテノールは、そこを勘違いしないように。ただし素人では、その見分けが付き辛いことも事実なんです。 ですから、高音はファルセットだ。と、言い切ってしまう人が出てくるわけなんですね。ふう、声楽って難しい・・・ わかりましたか? ご健闘お祈りします。 topに戻る |
| 鼻開いてますか? |
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いや、冗談で言っているんではないです(汗) 歌っているとき、ちょっと鼻の状態を鏡で見て下さい。「鼻の穴が開いてますか?」 開いていない人は、ちょっと問題ありなんですね。 というのも、発声時に重要な共鳴器官として「鼻腔」があるのは以前書いたと思います。(ん?書いたっけ??) 日本人は、とにかく鼻が低い人種ですので、欧米人に比べて鼻の穴の容積が小さいんですね。 容積が小さいという事は、それだけ声を増幅し辛くなります。 欧米人の有名人の写真をちょっと見て下さい。どんなにきれいな女優さんでも、よく見ると鼻が高くて デカイですよね。で、喋っている時の声をよく聴いていると・・・「声が例え低いトーンでも、しっかりと鼻腔に共鳴している」 のが分かると思います。あーあ!なんて私たちはモンゴロイドなのでしょう! 日本人の場合、鼻腔での声の増幅が弱いので、歌っているときはとにかく鼻を開かなくてはなりません。 ちょっと鼻の穴をMAXに開いて歌って見て下さい。「いや〜〜〜ん」なんて言わないこと! 声の響きが変わるでしょう?この鼻腔での響きがマスケラに当てて歌うのに非常に大切なことなのです。 さあ、今日から鼻を大きく開けて歌うのです! topに戻る |
| 口の中の形状について |
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みなさん、ヴァイオリンご存知ですよね?ヴァイオリンのあの形状は、最適な響きを作るために
試行錯誤されてあのようになっています。あの形状から作られる空間が豊かな響きを作り出しています。
さて、声楽の場合はどうでしょう。空間・・・空間・・・そうです、口の中がありますね。
声楽の場合も、口の中の空間の形状も、良い響きを作るポイントになります。
前にも言いましたが、舌をペッタンコにするとか、軟口蓋を上げるとかいうことも、
良い形状を作るためのものでもあるわけです。
口の中が、いびつな形になっていたり、作られる空間が小さかったりすれば、良い響きを
作ることは出来ません。 上の歯茎の裏側をなぞっていくと、急に凹みますよね?これを硬口蓋(こうこうがい) といいます。これによって作られる空間も非常に重要で、例えばサルだと、この窪みが無いために 深い響きを作ることが出来ません(あと、声帯の位置が人間よりもかなり上にあることも関係しますが)。 良い響きを作るために、口の中の形状(空間)を作るよう気をつけてください。 topに戻る |
| 高い音を出すために(閑話休題) |
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苦労しますよね。高音・・・みなさん試行錯誤していると思います。
という私も、学生時代から高音を楽に出すのに苦労していました。
そんな私にも転機が訪れました。幸運にも、ある超有名なソプラノ歌手と共演させていただいたときに、
その方が発声練習を始めたので、何か盗んでやろうと、眼をまん丸にして眺めておりました。
すると、ある動作をしながら高音の練習をしていました。「!!!! ほうほう、こんな練習の方法もあるのか。」
早速一人になったときに試してみると、見事楽に高音が歌えるように♪
ただし、本番でその動作をしながらやることはできないのが難点。
残念ながら、これはさすがに企業秘密で公開することはできませんが、みなさんもあらゆるところに
ヒントがあるはずです。積極的に見て、試してください。
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| 「質疑応答集・ハスキーの矯正」 |
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これ、よく質問されるんで、書いておきます。 ハスキーな声になってしまうのは、なぜなのか?色々と原因はあるのですが、結論から言うと、 「声帯周辺の筋肉が弱く、声帯が合わさり辛くなっているために起こる」現象です。実際には、 解明されていない部分もあるので、全員がこの原因であるとは言い切れないのですが、大抵の場合は当てはまります。 これは音声療法士の方から聞いた方法ですが、ハスキーな声を改善するのに有効な手段の1つだそうですので、 載せておきますね。ただし、本当に悩んでいる方は、音声外科に行って、きちんとした診療を受けることをお奨めします。 1・両手を胸元で組み合わせる 2・肘はなるべく高く上げ、地面に対して平行になるようにする 3・両手に思いっきり力を入れて、押しながら声を出す。 4・声の出し方は、歌声でも喋声でも良いそうです。「あーあーあー」と10回くらいやる。 5・1日10分程度でいいそうです。 いきなりの効果はないそうですが、これをやって声が楽に出るなあ・・と実感できるようなら、しばらく続けてみてください。 あと、両手で机や壁を押しながら声を出すのも、同様の効果があるそうです。ハスキー声の矯正に関しては、私自身で実験できません。 この方法をやってみて、効果のあった方は、申し訳ありませんが、レポートしていただけるとありがたいです。 topに戻る |
| 質疑応答集「巻き舌」 |
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質問:巻き舌ができません・・何か良い方法を! 答え: (私の回答) 日本人は結構できない人多いんですよ。あまり悲観しないようにね。 方法は、「うる」「うら」です! ???ですよね。 「うる」と発音するときに、「う」は普通にいいます。 そして「う」から「る」にいくとき舌が一瞬奥に入りますよね。 そこがポイント!その舌を普通より奥にしたまま激しく息を吐きながら「る」をいいます。 そしたら舌の力を抜きます。すると息に押されて舌が前に出てくるときに、巻き舌ができるはず! 何回か執念でやってみてください。 できるようになったら、「うら」でやります。 時間かかりますけど、絶対できます! ご健闘お祈りします。 -------------------------------------------------------------------------------- 参考資料: (マダムえびフライさん) 私がやったのは「TR」でTの時に激しく唾出るくらい息を吐き出し、 TRでRが巻けてきたらTを抜けてやる・・・と言うのをやりました。参考までに。 (NOELさん) うちに伝わる秘伝がありますので、参考まで。 「札幌ラーメン」と、早口で連呼してみて下さい。 「ろ-ら」のあたりで、下が勝手に巻いて来るんじゃないかと思います。 ポイントは、日本語的に正確な発音でなく、お気楽極楽にやること。 上手いこと巻けるようになったら、きっと他の語でも出来ると思います。 topに戻る |
| 質疑応答集「響きのつけ方」 |
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質問: レッスンで「のどで声を出している」と言われました。 それって、のどに力が入ってるってことでしょうか? これをなおすために効果的な練習方法などがありましたら、 教えていただけないでしょうか? 答え: ハミングで鍛えましょう。その際、舌先を上の歯の裏側にしっかり付けて、 鼻に思いっきり圧力をかけながら発声をします。 そのときは美しい声を出そうとは思わないこと。ただひたすら鼻に声を力いっぱい当ててください。 そうしたら、今度は「あ」の母音でハミングと同じ音階で歌います。 そのときハミングの時に圧力がかかっていたところに響きを集めるようにうたいます。 更に、自分の中で声が響いている場所があると思います。 それが喉付近だった場合、それよりも10CM上で響かせようと意識を持ってください。 ・・・・・・・ここからは補足・・・・・・・ 1・ハミングの時、口をしっかり閉じること 2・唇に振動が伝わるのは失敗です。 3・ハミングをしてる時、咳がしたくなったり、 声帯がむずむずしたらだめです。(声帯に余計な圧力が掛かっている。) 4・とにかく、響きを鼻だけに集中させ、口から下は脱力すること。 topに戻る |
| 質疑応答集「表現力」 |
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質問: 発声そのものとは少し違うかも知れませんが、歌に欠かせない表現力について教えてくださると有難いです。 いつも感情こめて歌っているつもりが、歌詞が棒読みになってしまいます。 そこで曲の感じを つかむためにプロが歌ってるCDを聴き、 出来るだけ真似して歌うと 随分マシに歌えました。しかし楽譜だけ見ていると なかなか自分でイメージして表情豊かに歌うことができません。心が貧しいのでしょうか? 又、あきらさんは、どのように感情移入されますか? 答え: まず、ご質問に対してですが、「言葉」に対しての反応の問題ではないでしょうか? 歌詞の中でどの単語が重要なのかきちっと把握していなければなりません。 それと言葉そのもののアクセントを見極めましょう。 この2つだけでも、かなり変わってくるはずです。 楽譜を読む時には、この2点をまず最初にチェックしてください。 そしたら、歌詞を朗読しましょう。 そのとき必ず詞は(誤解を恐れずに書きますが)1人称なのですから、 自分がその場にいるような感覚で、しっかり感情を込めて、 発音に気を付けながら読んで下さい。するとどこが一番訴えたいのか・ここはどういう気持ちなのかが 、自ずと見えてくるはずです。更に歌ってみると、 今度は作曲者がどのような意図を持って音を構成しているかが見えてくると思います。 CDを聴くのはとても勉強になります。前の段階で上記の作業をやっておくと、 もっと深く聴けるようになるでしょう。それはいろんな表現を示してくれるからであり、 「あっ、こういう表現の仕方もあるんだ」と言う発見にもなるからです。 もちろん気に入った表現があれば拝借するのは一向に構わないと思いますよ。 どうしてもイメージが湧かないときは「真似」から入るのも1つの手だと思います。 ただ、「出来るだけ真似して歌う」とよく聴こえるのは、 その歌手の歌・詞へのアプローチをそっくりそのまま頂いているからですよね。 でもそれは、悪く言えば「上っ面」でしかない訳で。やはり最後は「自分はどうしたいのか」です。 なかなか「自分なりの」というのは大変ですが、苦労した分だけ必ず自分に帰ってきます。 CDの聴き方を少し変えてみましょうね。 僕は実際舞台に立っているとき、少しだけ「冷静な自分」を置くようにしています。 それは歌っている訳ですから、感情だけでなく技術的なことにも神経を配らなくてはならないからです。 ただしあくまでも技術的に関することのみに「冷静な自分」を使います。 「表現する者」は、いくら内面で強く訴えていても、それが形となって聴く側に伝わらなければ「 無」に等しい存在になってしまいます。 聴く側に媚びる必要は無いですが、ある程度「私は今これを訴えています」 という意思表示をしなければなりません。 それには、自分なりの「型」を持つことが大切です。僕は身振り手振りに関しては、 鏡の前で、「どうしたらこの表現が伝わるか」を研究します。そして「型」を作り、 その中に魂を注入する(自分のものにする)という作業をします。 これに対しては賛否両論あるのですが、舞台で人に見せる以上「形式美」 を忘れてはいけないと思うのです。これは僕が「歌舞伎」「人形浄瑠璃」 「能」などを愛好しているせいでしょうか。ただし、この「型」は 自分を束縛するものであってはいけません。ここが難しいのですけどね。 舞台上で「次はこういう表現をしてやろう」「今の自分はお客にどう映っているか」 に「冷静な自分」を使っている人の歌なんて嘘っぱちです。そんなモンは舞台に 乗る前にやっておくべきこと、本来体が勝手に動くはずです。 それは歌を消化していない証拠だと思っています。 時には前述した、技術的なことのみに残しておいた自分をも無くすくらい熱く (強く訴えたく)なるときがあります。これはこれで良いと思っています。 最後は「伝われば」いいのですから。声はあくまで「伝えるための手段の一つ」だと思うのです。 topに戻る |
| 質疑応答集「喋り声と歌声について」 |
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ミュージカルの歌い手さんから、ある日メールを頂きました。 結構力作だったんで、載せちゃいます。 まず、「地声」「裏声」についてですが、 かなりアバウトな言い方なんですよ、そもそも。 日本人て、アバウトな言い方でも何となくイメージできてしまうから。 まあこれが「困ったチャン」なんですけどね(笑) まず地声からいきますか。。 機能的な側面から言いますと、 「喋るとき」と「歌うとき」では、そもそも筋肉の使い方が違います。 詳しくは述べませんが、「地声」というと、喋っている(台詞を言っている) 時の延長線上にあると思われがちなので、明確に分けなければいかんのですよ。 で、私としての決め事として、地声=喋り声としています。 ミュージカル(俳優も含みますが)の大抵の人が 認識違いしていることを書きます。 喋る時は、いわゆる「圧迫法(鬱積法)」というものを使っているんです。 台詞をいうときには、顎の下辺りから喉周辺にかけて 硬くし、息を強く吐き出すことにより発声しています。 で、歌うときにもこの方法を使っているんですね。 本来発声器官が、全体が関連性を持ちながらも音域によって 主体になる部分が他よりも若干強く働くべきところを、 一部のみを使っていることになります。 ここに喋るのも歌うのも「地声」という言葉一つで括ってしまう 最大の危険があります。 この「一部分だけを使った発声」には限界があり、高音部は歌えません。 で、いわゆる「裏声」を使うことになるんですね。 そのときに激しく声が変わることになるわけです。 高い声を使うとき「声が変わる」人は、 かなり危険なことをしていると言わざるを得ないでしょう。 次に「裏声」ですが、 声楽的にいいますと、この言い方は完全な間違いです。 裏声は、特殊な声帯の動きをしたときに起こる現象です。 女性の場合は「頭声区の声」と判断し辛い場合があります。 あっ、そうそう、よく「頭声的発声」といいますけど、 これも、もう何十年も前に流行った言葉で、今は使いません。 ただ、小中高校などの指導書なんかには未だに使われていますけどね・・・ 声楽では、「基本的な歌声(一般的には頭声といってますが・・)」 というものがあります。 これが使われる音域によって、「胸声区」「中声区」「頭声区」となり、 発声器官上の筋肉の役割が適宜に変わります。 ミュージカルでいう裏声とは、この「基本的な歌声」のことを指すのでは ないかと思います。本来はこの「基本的な歌声」で、上から下まで カバーするべきものなのです。 先ほども言いましたとおり、喋る声と歌う声は根本的に 違うといいましたが、ここにミュージカルの悩みがあるんですよ。 というのは、喋り声と歌声は本来イコールではないのが正しいのに、 ミュージカルでそれをやると、「歌い出すと声が変わり、ギャップがある」 ことになります。 日本人は外人に比べて、言語上・骨格上の問題から このギャップが更に激しいのです。 じゃあ、喋り声をより声楽的にすればいいかというと、 これも違和感がでてくるんですね。 つまり歌舞伎・能のような喋り方が声楽上からいうとベストになるわけですか ら。 歌舞伎や能は、本来野外で多くの民衆に声を聞かせるために編み出された 発声法です。日本語の場合、正しい発声をキープしつつ喋ろうとすると、 ああならざるを得ません。 織田信長がオペラを愛していたという文献があるので、 憶測ですが、当時すでに日本でオペラが上演されていたのでしょうね。 信長は能が大好きでしたから、どこかで接点があった可能性があります。 もしかしたら、西洋の発声法が影響しているのかもしれません。 松本幸四郎さんが、ミュージカルでも成功を収めているのは、 こういった部分があるのかもしれません。 実際、かなり良い発声をされていますし、 喋り声との融和もきちんと高いレヴェルでできています。 ここにヒントがあるんですよ。 ミュージカルの人は、指導者を含め、高いレヴェルでの喋り声と歌声の融和を 真剣に考えなければと思います。 バーンスタインがウェストサイドの録音を残す時に、 なぜオペラ歌手を使ったのか・・・・・ ミュージカルとして、この問題は、日本だけではないのかもしれませんね。 topに戻る |
| 質疑応答集「5オクターブ?」 |
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質問:人間の声って何オクターブまで出せるのですか? 答え: (私の回答) 広告・CDのジャケットなんかで「5オクターブ」・「7オクターブ」と気前のいい文字が並ぶことがありますが、回答を先に言ってしまうと・・・ 「ありえません!!」 ちょっと難しい話になりますが、人間全体が出せる生理的声域(金切り声とか唸り声とかも含むってことです)は、一番広く唱える人で6〜6オクターブ半だと言われています。まあ大体は、振動数で言えば約42Hzから約2000Hzの5オクターブ半でしょう。更に歌として使えるもの(声楽的声域)は、約65Hz(基準のド・MCから2オクターブ下がったド)から約1400Hz(MCから2オクターブ上がって、更に上のファ)です。これは4オクターブ半に相当します。かなり低音の出るバスから、かなり高音が出るソプラノまで合わせても、4オクターブ半なのです。当然、女性の方が歌える音域が高く、男性の方は低いわけですから、この4オクターブ半をすべてカバーできません。男性の場合は、完全な裏声という裏技があるので多少音域が広がりますが。 一般人では、2オクターブ。声楽を習っている人でも3オクターブが限界。プロでも4オクターブ出せる人は稀です。(その前に、必要ない) 私で言いますと、ただ出せばいいという条件でしたら、裏声を合わせて3オクターブ半です。歌うことに限定すれば、2オクターブ〜2オクターブ半あれば、十分に自分の声質のパートを歌えると言えます。 とにかく惑わされないことが重要ですね。 topに戻る |
| 最後に。「歌う」とは? |
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良い発声を身に付けるということは、あくまで「歌う」ことへの準備でしかない〜 常々、僕が言い続けていることだ。 発声を学ぶこととは、「歌う」ために必要な技術の習得をすることである。 では、舞台に立つ者にとって「歌う」こととは何か? その言葉・音楽を通して、自分自身の「想い」「考え」「感情」「創造」 そして「心」を人々に伝えることである。 歌う人は、常に「表現」し、「メッセージ」を送りつづけなければならない。 アマチュアだろうがプロだろうが関係ない。 どんなに正しい発声・発音・音程で、どんなに綺麗な声であろうとも、 それができない、もしくは人から与えられたものであるなら、 「歌っている」ことにはならない。 ただの「発声練習」だ! あなたは自信を持って「私は歌ってます」と言えますか? topに戻る |
| 参考になる本について |
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発声について、特にお奨めできる本・DVDを4冊ご紹介します。
○「声の不思議」〜美しい声を作るために(DVD) 関東では、萩野先生と並ぶ"ヴォイス博士"、声帯医学博士・米山文明先生解説・監修による、声を使って仕事をする人、歌を歌う人必見のDVDです。 特殊内視鏡カメラを駆使して、発声の仕組みに始まり、のどのトラブルの時の声帯の様子、ポリープや声帯結節、声帯からの出血などを克明に紹介しながら、発声のしくみと声のトラブルを徹底的に解明しています。 ○「うたうこと〜Singen」 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ 私の師匠である、大熊文子先生が翻訳された、フレデリック・フースラーの名著。 この本が、声楽の世界に衝撃を持って迎えられ、その後の声楽の技術的な発展に寄与しました。 少々翻訳が難しいですが、声楽を志す人は、必ず持っていなければならない一冊と言えます。 ○「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム ―いまの発声法であなたののどは大丈夫ですか 藤原歌劇団の団員も、かなりの人がお世話になっている、咽喉科の医師・萩野先生の著書。 この本も発声のメカニズムを目に見える形で表しているので、今まで疑問に思っていたことがかなり解決されました。 お奨めの一冊です。 ○これで納得!よくわかる音楽用語のはなし ―イタリアの日常会話から学ぶ 直接発声とは関係ありませんが、この本はいいですね。普段使っている音楽用語の詳しい解説が出ています。 たとえば「アレグロ」の項目。日本語では「速く」と訳されるが、本来はは「陽気に楽しく」という意味ですね。 初心者の方には、持っていて有意義な1冊です。イタリア語をかじったことのある人にも新たな発見がありますよ。 topに戻る |