#冷たい雪 温かい雪(前編) by飛鷹 !wait30 内に秘めた想いに気付いた時、 それは自分でもどうしようもないほどに 大きなものになっていました・・・。 だから、こんなにも、 胸が苦しいのでしょうか・・・。 でも・・・ 苦しくなるばかりなら、 この想いに、気付きたくなかった・・・。 ・・・もう、雪の季節・・・ !wait45 \>Shilhoette Note.恋話シリーズ \<\s\>Christmas Story.\<\s \f[36]\> 冷たい雪 温かい雪 \>Scene1\<\s\> 切欠 !wait45 それは、枯葉散りゆく、 晩秋の頃の出来事でした・・・。 !wait30 !v5=1 !v27=1 !v35=1 !v36=1 !bgm夜の静けさ !mv住宅地 @402 もう・・・おじいちゃんたら、 また徘徊するんだから・・・。 今日は一体、どこにいっちゃったんだろ・・・? @1 木枯らしが過ぎ、オリオンが輝く寒空の下、 私は、徘徊癖のある祖父を探して、 歩き回っていました。 @402 寒・・・。 大分冷えてきたなぁ・・・。 もう少し厚着して出てくれば良かった・・・。 @1 寒中水泳をしてると言っても、 やっぱり寒い時は寒いんですよね・・・。 @0 !mv !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !mvnil !wait30 !mv中央公園 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait40 @402 ・・・ここにも居ない・・・。 @1 本当に、どこに行っちゃったんだろう? いつもならすぐに見つかるのに・・・。 @402 ・・・少し、ベンチで休もうっと・・・。 @1 かなり歩き回ったせいで、疲れちゃった・・・。 @402 はぁ〜・・・。 @1 星が綺麗に見える今夜は、 冷え込みがキツいですね・・・。 吐いた息は白くなって、 その熱はすぐに奪われていきます・・・。 でも・・・ @400 星空も、月も、綺麗ですね・・・。 @1 ここは遮る物が無くて、見上げれば、 大パノラマの夜空が視界に広がります。 ・・・少しだけ、この空を見ていようかな? @400 ・・・・・・。 @1 夜の公園はとても静かで、 風が枯葉を揺らす音しか聞こえない・・・。 とても時間がゆっくりと流れていき、 私はただ、何も考えずに空を見ていました。 それから経った時間は、長かったのか、 短かったのか・・・ 気付けば、時間を忘れているほど、 その空に見入ってしまっていました。 遭遇したのは、そんなときの事です。 @0 !mv !bgm !wait30 !se(Action)跳ね @1 風を切る音。 何かが現われ、月の光を遮り・・・ !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @402 え・・・? @1 その何か・・・見たことも無い、 異形の獣が目の前に降り立ちました。 !bgmサスペンス @1 \c[2]「グゥルルル・・・」 鮮血を想起させる鋭い眼光。 骨すら容易く砕いてしまいそうな牙。 獲物を狩ることに特化されているような爪。 血に飢えた、獰猛なその姿・・・正に恐怖の具現。 @402 あ、ああ・・・ @1 に・・・逃げなきゃ・・・。 !wait30 !se(Action)ドゴン !wait30 @402 あ、あれ・・・? @1 ベンチから立とうとしたのに、 地面にへたり込んでしまった・・・。 あ、足が\r[竦,すく]んで、立つ事ができない・・・。 カタカタと音がするくらいに身体が震えて、 動くことも、できない・・・ こ、このままじゃ、殺されてしまう・・・ @0 !bgm !mv中央公園 !wait30 !se(Action)跳ね !wait30 @1 跳躍音がした後、また月が何かで隠れた。 !wait30 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 すぐ目の前に舞い降りたそれは、 さっきの異形の生物じゃなくて・・・ !bgmバトル01 @133 大丈夫、セト!? @1 現われたのは、ネコミミに 尻尾をつけた、全身黒尽くめの女の子。 見た目は幼いのに、それを感じさせない 凛々しい表情に、その立ち姿。 ベタな表現だけど、 その雰囲気はヒーローそのもの。 だけど、その顔立ちには見覚えがあり、 声も、聞き覚えがあって・・・。 @402 シシト、先輩・・・? @132 イ、イイエ、違います! 正義の魔法少女ナナシです!! @1 わかりやすいリアクション・・・。 動揺の仕方等から考えても、 私はその子がシシト先輩と確信しました。 @133 と、とにかく、ここは僕に任せて、 セトはすぐに逃げて! @402 あ、あの・・・そ、それが・・・ 腰が抜けてしまったみたいで・・・。 @133 くっ・・・。わかった。 だったら、そこでじっとしていて! @402 は、はい・・・ @130 なるべくすぐに、終わらせるから。 @1 シシト先輩はそういうと、 あの異形の獣のほうへ向き直り・・・ @130 よし・・・ !se(Action)跳ね @133 \f[28]行くぞ!! @1 恐れを微塵も感じさせずに、 疾風の如く一直線に駆け出していきました。 @133 \f[32]はぁああ!! !se(Action)殴打 @1 残像すら見える掌打。 !se(Action)跳ね !wait3 !se !se(Action)ミス !wait4 !se(Action)跳ね 反撃を容易く避ける、軽快なステップ。 @133 \f[32]そりゃあ!! !se(Shooting)撃破C @1 鋭い弧を描く、力強い蹴撃。 その動きの全てが、戦いに慣れた人のもの だということは、素人の目でもわかりました。 @400 凄い・・・。 @1 いかにも凶暴そうな獣を相手に まったく引かず、むしろ圧している。 !se(Action)跳ね @1 獣が大きく跳ね、シシト先輩に飛びかかる。 !se(Action)跳ね @133 はっ!! @1 それに合わせてシシト先輩も跳び、 !se(Action)殴打 そのまま、獣と空中で交錯し !se(Action)ミス 凶刃と化した爪を避け、 @133 これで・・・ @1 その腕を掴んで @133 \f[36]終わりだあ!! !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @1 宙高くより一本背負いの如く、 獣を地面に叩きつけました。 !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 そして、ふわりと華麗に着地。 異形の生物は、淡い光の珠を放ちながら その姿を消していきました。 @134 ふぅ・・・。 !bgm夜の静けさ @130 もう、大丈夫だよ。 ・・・立てる? @402 あ・・・ええと・・・ まだ、駄目みたいです・・・ @130 そっか・・・。 それじゃ、ちょっとゴメンね・・・。 よっと。 @1 ふわっという浮遊感に似た感覚。 気付いたら私は、 シシト先輩に抱えられていました。 @403 わ・・・。 @130 立てるようになるまで、 ベンチに座っていなよ。 @1 そう言いながら、先輩はベンチに私を おろしてくれました。 何故か少し、照れる気持ちと 名残惜しい気がしたけど・・・ 今のって、所謂"お姫様抱っこ" というもの、だよね・・・? @403 ・・・・・・。 @130 ・・・? @402 ・・・・・・。 @1 シシト先輩の様子を見ると、 どうも、素でやっただけみたい・・・。 何故か、残念な気持ちになっている 私が居ます・・・。 @130 えっと・・・今、結構遅い時間だけど、 なんでこんなところに居たの? @402 あ、その・・・おじいちゃんが徘徊していて、 探しに出てたんです・・・ それで、歩きつかれたので、 ここで休憩していたら・・・。 @130 魔物に襲われたというわけか・・・。 @134 それにしても、セトが無事でよかった・・・。 @400 あの・・・シシト先輩。 @130 何? @132 ・・・って! 僕はシシトじゃなくて、ナナシです! @402 もう、ばればれですよ? @131 あはは・・・そうだね・・・。 @134 はぁ・・・。 @130 本当は、このことは誰にも 知られたくなかったんだけどね・・・。 @402 いつも、このようなことを・・・? @130 まあ・・・ね。 ああいうのはたまにしか現われないから、 普段は見回り程度の事しかしてないよ。 @402 それでも、危険なんじゃ・・・。 @130 それは重々承知。 @131 マズイのはむしろ、正体がばれたり、 それが人の噂で広がってしまうことだね・・・ @402 大丈夫ですよ。 私は、先輩の重大な秘密を ばらしたりしません。 @130 うん。それは信用している。 @134 知られたくは、無かったけどね・・・。 @402 ・・・・・・。 @1 ため息交じりの、少し沈んだような声色。 どのような事情があるのかはわからないし、 聞くのも良くないのでしょうけど・・・ @130 ところで、 探してるおじいさんって、どんな人? @402 白髪で、先輩が普段かけているような 眼鏡をかけた人です。 @130 ・・・もしかして、今公園の入り口で 樹に向かって武術の構えをしている・・・ @500 ← @131 あの人・・・? @1 先輩の指し示したほうを見ると、 そこには確かにおじいちゃんが居ました。 @402 は、はい・・・。 やっと見つかった・・・。 @130 もう立てる? 必要だったら、家まで送るけど。 @400 もう大丈夫です。 @402 色々とご迷惑をおかけしました。 @130 気をつけて帰りなよ。 @404 はい! それでは、失礼します!(ピシッ) @0 !mv !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !mvnil !bgm !wait45 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 複雑な気持ちでした・・・。 先輩の秘密を知ったことに、 密かな喜びを感じている私が居て・・・ 秘密を知られた先輩の、どこか暗い様子に、 少しの罪悪感と戸惑いを感じる私も居ました。 ただ・・・ 何故、そんな気持ちになるのか・・・ その理由には、気付いていませんでした。 この時は、まだ・・・。 !wait45 !mv中央公園 !wait45 !bgm夜の静けさ @130 ・・・・・・。 @134 ふぅ・・・。 @1 また一つ、ため息をついてしまった。 相良リュウゾウとの一件が終わってから、 1ヶ月近く経ち、今は11月下旬。 僕は独りで魔物退治をこなしていた。 かつてリス君だったドッペルゲンガーは、 今はジェイクという人・・・ つまり、フォックス―恐らく、セトのお父さん― になって、どこかへ行ってしまった・・・。 @134 セトに、ばれてしまった、か・・・。 @1 魔物退治そのものは、秘密裏に行っていた。 そして今までは、 誰にも知られることなくこなしてきた。 ・・・冬村さんには"変身できること"だけ ばれているんだけどね・・・。 でも、魔物退治をしていることそのものが ばれたのは、セトが初めてで・・・。 @130 これから、どうしようかな・・・。 @1 この時、僕の胸のうちに、 大きな戸惑いが生じていた・・・。 その理由は、単純に魔物退治を していることがバレただけじゃなくて、 複数の要因が重なっている。 @130 とりあえず、この格好のまま出歩くのも 問題が多いし、家に帰るか・・・。 @0 \c[6]フュウ・・・ @1 風が、誰も乗っていないブランコを揺らした・・・。 @131 寒い・・・。 今日は一段と冷え込むね・・・。 @1 そう言えば、もう12月は目の前、か・・・。 @0 !mv !wait30 !mvnil !bgm !v5=0 !v27=2 !v35=2 !v36=2 !wait30 \>Scene2\<\s\> 戸惑いの表れ 翌日の、学校からの帰り道にて・・・。 !wait45 !bgmけだるい午後 !mv住宅地 @410 はぁ〜・・・。 昨日の夜から、随分と冷え込んだよね。 @402 もう冬の入り口ですからね・・・。 昨日はおじいちゃんを探すのも大変でした。 @410 大変だよね・・・。おじいさん、 目をはなした隙に出ていっちゃうなんて・・・。 ・・・あ、シシト君だ。 @100 \wx @1 言われて見てみると、シシト先輩が 交差点に向かって歩いていました。 ここは丁度、私達の学校と、 薙島高校の通学路の合流点。 なので、たまにこのように道端で 会うこともよくあるのです。 そして、見つけたら声をかけるのも、 いつもしていることでした。そして・・・ @400 シシトせんぱ〜い! @1 と声をかければ、 割と淡白なリアクションか・・・ @102 「こら、あまり大声で名前呼ばないで」 @1 と返ってくるのが、いつものパターン・・・\s だったのですが・・・。 @100 ! や、やあ、セト。 今学校帰り? @0 !mv !bgm !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @1 ・・・? なんだか、今日の先輩は妙に歯切れが 悪いですね・・・。 それに今、一瞬強く心臓が脈打ったのは、 一体何故・・・? !bgmけだるい午後 @400 はい、そうです。 @410 シシト君、こんにちは。 @100 こんにちは、冬村さん。 @1 歯切れが悪いというのは、勘違いでしょうか? 至って普通の様子ですね・・・。 @100 二人とも今帰り? @410 うん。 @412 ついでに、シシト君も誘拐しちゃおうかなと 思ってたところなの。 @102 おお。白昼堂々と誘拐宣言とは、 大胆かつ危険極まりない発言だ。 @1 至って自然な雰囲気ですね・・・。 やっぱり、さっきの違和感は 単なる思い過ごしなんでしょうか・・・? @402 二人とも誘拐の被経験者なんですよね・・・。 @1 シシト先輩の場合、こういう話題はいつも 軽く苦笑しながら流してしまうでしょうけど・・・。 @100 あはは・・・。ま、まあね・・・。 @0 !mv !bgm !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @1 違う・・・。 やっぱり、いつもと様子が違う・・・。 今度は、表情が固かった・・・。 一体、何故? なんで、私に対してだけ・・・? 冬村さんに対しては自然だったのに、 私への接し方がこんなに様子が違うの・・・? !bgmけだるい午後 @412 あの時はどうなるかと思ったけど・・・ @402 二人とも、何事も無く帰ってきてくれて、 本当に良かったですよ・・・。 凄く、心配したんですからね・・・? @100 う、うん・・・。 し、心配かけてしまって、ごめんね・・・。 !bgm !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @1 やっぱり、歯切れも良くなくて、 表情もどこか、固さが見える・・・。 なんだろう・・・。\s 先輩から感じる、拒絶に近いもの・・・。 引かれた線まで離れろ。そして踏み込むな という意図が見え隠れする、突き放し・・・。 ただ・・・意識してやっているわけではなく、 無意識にそうしている様子が垣間見えます・・・。 つまり、単純に考えれば、私と接することが 嫌ということでしょうか・・・。 @0 !mv !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @402 ・・・・・・っ。 @1 そう考えた瞬間に襲ってきた、 胸が締め付けられるような息苦しさ・・・。 これは、一体、何・・・? !mvnil !wait45 それから暫く、どんな会話をしたのか、 自分が何を言ったのか、覚えてません・・・。 気付いたら、シシト先輩とは別れ、 冬村さんと二人きりになっていました・・・。 !mv住宅地 !bgmけだるい午後 @402 ・・・・・・。 @410 犬山さん・・・? @402 え?\sあ、は、はい。\sなんでしょう? @410 犬山さんとシシト君・・・何かあったの? @402 え・・・そ、それは・・・。 @410 シシト君に会ってから、犬山さんの様子が おかしかったし、シシト君も、犬山さんに 対する様子が変だったし・・・。 勿論、何か言えない事情があるのなら、 深くは聞かないけど・・・ @402 え、えっと・・・。 @1 思い当たる節は、確かにあります。 でも、それは・・・昨晩の出来事は、 先輩の為にも、話すべきではないこと・・・。 @402 すみません・・・。 ちょっと、まだ話せそうに無いです・・・。 @410 ううん。無理に話す必要も無いから。 @412 でも、もし誰かの力が必要だったら、 サユキお悩み相談室が力になるからね? @402 は、はい・・・。ありがとうございます・・・。 @410 う〜ん・・・ボケにつっこんですらくれない となると、結構重症なのかな・・・? @402 あ、その・・・すみません。 @412 もう。謝らなくていいから! @410 ただ、いつもハキハキしている犬山さんが こんな風になるのは、重症だと思うなー。 @402 なんだか、自分でも戸惑ってます・・・。 @410 うん・・・きっとそうだよね・・・。 @1 なんだか、何かを見透かしたような物言いに 聞こえますね・・・冬村さんの科白・・・。 @410 それじゃ、私はこっちだから。 ばいばい。犬山さん。 @400 はい。さようなら、冬村さん。 @1 ・・・・・・ @402 ・・・・・・。 私、本当にどうしちゃったんだろ・・・。 @1 わからない・・・。 何故、こんなにも胸が苦しいのか・・・。 何故、シシト先輩の様子が変だったのか・・・。 何故・・・? どうして・・・? !bgm !mvnil !wait45 幾つもの疑問が頭の中に沸いてきて、 ぐるぐると回っています・・・。 そんな状態のまま、私は自分の家・・・ そして、自分の部屋に戻りました・・・。 !wait60 @0 \>Scene3\<\s\> 自覚 !v5=1 !v35=1 !wait60 !bgm安らぎ !mvシシトの部屋 @402 はあ〜・・・。 @1 何度目のため息でしょう・・・。 ため息をすると、幸せが逃げていくと 言いますけど、これではもう、どれだけの 幸せが逃げていったのかわかりません・・・。 あれから何日も、 同じ考え事が頭から離れてくれない・・・。 何も手につかない・・・。 何もする気にならない・・・。 こんなこと、今まで無かったのに・・・。 @402 はあ〜・・・。 @1 また、ため息・・・。 あれから数日経ち、今はもう12月・・・。 あの日の帰り道にシシト先輩と会った時から、 ずっと胸の苦しさが消えない・・・。 ・・・シシト先輩。なんで急に こんなに様子が違ったんだろう・・・。 夜に出会ったあの日、シシト先輩の秘密を 私が知ってしまったから・・・? それにしても・・・ @402 私、シシト先輩の事ばかり考えてる・・・。 @1 それは、今日始まったことじゃない。 先輩の秘密を知った時、なんだか少し親密に なれた気がして、浮かれた気分になって・・・。 でも・・・あの時の先輩の様子には、 なにか暗さを感じた・・・。 秘密を知ってしまったことに対しても、 罪悪感を感じた・・・。 そして、シシト先輩の様子が変わって、 拒絶されたような感覚に陥って、 胸が急に苦しくなって・・・。 それからずっと、この締め付けられるような 痛みと苦しさに、悩まされている・・・。 ずっと、シシト先輩の事を考えながら・・・。 @402 もしかして、私・・・。 @1 この気持ち・・・ 話や噂で等でよく聞き、小説や漫画などで よく描かれるものに似ている気がする・・・。 そう言えば、ちょっとだけ抱えられた時、 少し嬉しくて、でも、少し恥ずかしいような 気持ちになっている私が居ましたし・・・ @403 ・・・・・・。 @1 その時の事を思い出すと、全身の血が 煮えたぎるように熱くなっていき・・・ 服越しに感じた、華奢なのに力強い身体と、 その温もりが記憶に蘇り、その時触れた部分が、 余計に熱を帯びていく・・・。 @403 シシト、先輩・・・。 @1 その名前を口に出してみただけで、 身体の奥から波打ち、顔が更に熱っていく・・・。 熱い、感情の波に襲われる・・・。 もう、間違いない・・・。 誤魔化しようも、無い・・・。 @403 私・・・シシト先輩が、好き、なんだ・・・。 @1 そう、確信した。 ・・・考えてみれば、今までも私は、 シシト先輩に少なからず惹かれていた。 私が中学生の時、先輩の卒業に伴う別れに、 大きな寂しさを感じている自分が居た・・・。 それから、暫く時が流れ・・・ \r[アクアフロート,ここ]で、先輩との再会が訪れた時、 密かに喜んでいる私が居た・・・。 でも、それは、シシト先輩が親しい人であり、 人として憧れていたからだと思っていた・・・。 でも・・・。 親しいし、憧れていたのは事実でも、 それだけじゃなくて・・・ シシト先輩と仲良くしている冬村さんに対して、 嫉妬心を燃やしている私も、確かに居た・・・。 それは、私が先輩に恋心を抱いているから・・・。 そう・・・それはただ、自覚が無かっただけ。 自分が気付かなかっただけで、昔から私は、 シシト先輩が好きになっていた・・・。 シシト先輩に、密かに想いを寄せていた・・・。 !bgm @402 でも・・・。 !bgm別れ @1 だからこそ、あの事が心にひっかかり、 とても苦しい・・・。 誰に対しても平等に接せれて、 来るものは拒まない、懐の広い人柄の先輩。 そんなシシト先輩から、 初めて、拒絶に近いものを感じた・・・。 はっきりと突き放されたわけではないし、 もしかしたら、私の思い過ごし・・・ 単なる、被害妄想かもしれない・・・。 最初は、そう思った・・・。 シシト先輩とは、塾でもよく顔を あわせるんだけど・・・ 最近の私は、自分から先輩に話しかけることが できなくなってた・・・。 あのときの事が心にひっかかり、 先輩に声をかけるのが、なんだか怖くて・・・。 でも・・・ もし、そのようなことがあっても、 私の勘違いでしかなかったのなら・・・ いつもは、先輩の方から話しかけてきて、 誤解を解こうとしてくれるはず・・・。 ・・・でも・・・ あの時以降、私とシシト先輩は、 ほとんど会話をかわしていない・・・。 シシト先輩から接してくれることも、 無くなってしまった・・・。 つまり、あの時感じたものは勘違いではなく、 何かの理由が存在する可能性の方が高い・・・。 そして、その理由は、きっとあの夜のことが 何かしら関係しているのかな・・・。 @402 ・・・・・・。 @1 でも・・・こうなってしまった理由を考えても、 苦しさは消えない・・・。 あの時感じた、シシト先輩との距離が・・・ これ以上近づいてはいけないと闇に示された ことが、とても悲しくて・・・。 好きだからこそ、近づけないことが・・・ 先輩の心に触れれないことが、切なくて・・・ 何より、こんなことは初めてで、 どうしていいのか、わからない・・・。 そして、苦しくてたまらない・・・。 @402 私・・・なんて、バカなんだろう・・・。 @1 今頃になって、ようやく自分の想いに 気付いただなんて・・・。 @402 本当に、バカ、だよね・・・。 @1 もう、手遅れかもしれないというのに・・・。 叶わないかもしれない時になって、 気付いてしまって、苦しくなって・・・。 でも、気付いてしまった・・・。 この大きくて、強い想い・・・ もう、自分でも抑えが利きそうにないほどの、 恋心に・・・。 そのせいで、切なさや苦しさがこみ上げてきて、 心が辛くなってくる・・・。 辛くなる毎に、私の中の、シシト先輩への想いは 尚更に強くその存在を主張してきて、 否応無しにその気持ちを自覚させられる・・・。 私の心を、独占しようとしている・・・。 シシト先輩が好き・・・。 ただ、それだけ。 ただそれだけのことのはずなのに・・・。 この想いは、それだけに留まってくれない・・・。 堰を切ったように、とめどなく、あふれてくる・・・。 もっと、近づきたい・・・。\s傍に居たい・・・。\s 触れあいたい・・・。\s先輩の事が知りたい・・・。\s 私の事を、理解して、受け入れて欲しい・・・。 愛したい・・・。 そして・・・\s愛して欲しい・・・。 願望が・・・感情が・・・荒れ狂う洪水のように、 次から次へと押し寄せてくる・・・。 でも・・・ 今日、先輩の様子が、 私に対してだけ、おかしかった・・・。 それが切欠で、臆病な気持ちもどんどんと 現われてきて、私の心を蝕んでいく・・・。 これ以上、拒まれるのが、怖い。\s 突き放されたくない・・・。\s 傷つきたくない! ・・・・・・ わからないよ・・・。 シシト先輩の秘密を知ったことで、 なんでこんなことになってしまうの・・・? なんで・・・? どうして・・・? ・・・・・・。 もしかして、私・・・ 先輩に、嫌われていたのかな・・・。 今までは、先輩の懐が広いから、 普通に接してくれていただけで・・・。 でも、秘密を知られたせいで、先輩は、 私との接し方に戸惑ってしまって・・・。 ・・・もしかしたら・・・もう、 普通に接することすらできない・・・? @402 ・・・・・・っ。 @1 イヤ・・・。 そんなの、イヤ・・・! これ以上、離れたくないっ・・・! シシト先輩に、嫌われたくない・・・!! @402 ・・・私、どうしたら、いいの・・・? @1 もう、何もわからないよ・・・。 胸が苦しくて、何も考えられない・・・。 こんなに苦しいのなら、この想いに 気付きたくなんか、なかった・・・。 痛い・・・。\s胸が痛いよ・・・。 想いで、張り裂けそう・・・。 @402 恋って・・・こんなに、辛いものなんだ・・・。 !mvnil @1 耐え切れそうに無い・・・。 自分の想いに、 心が、潰されてしまいそう・・・。 !bgm @0 \wx !v27=1 !wait30 一方、シシトは・・・。 !wait60 !bgm夜の静けさ !mv住宅地 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @100 ・・・・・・。\sはぁ・・・。 @1 また、ため息をついてしまった・・・。 今は、夜の見回りの最中。 これはもう、日々の習慣となっている。 魔物は三日に1度くらいしか表れないけど、 人が襲われることもたまにあるしね・・・。 あの日の、セトみたいに・・・。 それにしても・・・何やってんだ、僕・・・。 @0 !mv !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !mvnil !wait30 !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @100 ・・・・・・。\s寒い・・・。 @1 冬の海風にあたっているんだから、 寒いのは当たり前なんだけど・・・。 @100 はぁ・・・。 @1 本当に、何回ため息をついたのだろう? それにしても・・・ 最近の僕は、どうかしている・・・。 なんであの時、セトにあんな態度を とってしまったんだろう・・・。 なんで、セトと上手く接することが できないんだろう・・・。 @100 逃げてる・・・のかな・・・。 @1 中央公園ではなく、なんとなく 海岸公園に来たのも、そのため・・・? ・・・セトに会うのが、なんだか怖いと・・・ そう感じている、僕がいる・・・。 その理由に、思い当たることは、ある・・・。 例えば、あの日の事。 魔物退治をしていることがばれて、 余計な心配をかけてしまうとか、或いは、 巻き込んでしまうのではという不安・・・。 @100 ・・・・・・。\s それもあるけど、そうじゃない・・・。 もっと、他の事・・・。 @1 あれは、単なる切欠でしかないんだ・・・。 僕の中で、引っかかっていることは、 いくつかある・・・。 まず、ドッペルさんが化けているフォックス・・・ 実際には死んでしまった彼は、 本当はセトのお父さんなんじゃないかと思う。 あの事件の最中に、彼の死を目撃して・・・ でも、それをセトは、まだ知らなくて・・・。 なんだか、とても後ろめたい・・・。 あれ以来、正直、セトと顔をあわせ辛かった。 例えドッペルさんが化けているといっても、 死んでしまったことには変わりない・・・。 @100 でも・・・それだけじゃないよね・・・。 @1 もう一つ、セトに罪悪感を感じることがある。 それは、最近になって気付いたこと・・・。 ずっと・・・僕が僕自身を誤魔化してきた事・・・。 本当の・・・一番大きな、理由・・・。 約4年前・・・ あの、0814事件が起こった・・・。 笹原警視と、サエちゃんの命を奪った、 悲しく、忌々しい事件・・・。 当時の僕は、サエちゃんを失い、 随分と長い間、心が沈んでいた・・・。 ・・・多分、僕はサエちゃんのことが、 好きだったんだと思う・・・。 そして、それが僕の初恋だった・・・。 @100 ・・・・・・。 @1 その初恋の相手は、僕に、その身の心臓を 託して、この世を去っていった・・・。 やがて、回復をとげた僕は、 日常生活へと戻っていった・・・。 トラブルとか理不尽とかに巻き込まれるのは、 今も昔も変わらずだったけど、その時の僕は、 いつも心がどこか曇り、晴れることが無かった。 ・・・セトに出会ったのは、その翌年の事だった。 と、いっても・・・始めは、タダの先輩と後輩・・・\s 別段、親しいというわけでもなかった。 !bgs !mvnil !wait30 思い出すのは、中学2年になった時のこと・・・。 僕は何故か、 クラスの委員長に選出されてしまった。 選出された理由は、"シシトにやらせたら きっと面白いことになるだろうから"という、 なんともおかしなもの・・・。 しかも、何故かクラス全員が一致団結しての 推薦だったから、断ることも出来なかった。 その時セトも、クラスで委員長に選出された。 理由は・・・直接聞いたわけじゃないけど、 "とても真面目な性格だから"だろうね。 とにかく、お互いにクラスの委員長に なったのが、最初の接点だった。 学年が違っても、クラスの委員長が集まる 機会は結構あったからね。 そんな機会の中で、セトとも話をしたり、 まだ学校にも不慣れなセトをフォローして あげることも、度々あった。 僕らが親しくなるのに、 時間はそんなにかからなかった。 それに・・・生真面目で、ちょっと頑な過ぎる、 少し不器用な性格のセトの事が・・・ なんだか、僕は放っておけなかった。 堅くなりすぎて、かえって折れてしまいそうな・・・ そんな感じが、したから・・・。 慣れてくると、意外と人懐っこいセトが、 可愛いとも思っていた。 @0 !mv !wait30 !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 @100 あの時は、セトの事・・・ 妹分、みたいに考えていたのかな・・・。 @1 でも・・・それだけじゃなかった・・・。 ・・・その時の僕は、まだ、0814事件から、 完全に立ち直ったわけじゃなかった・・・。 だから、なのかな・・・。 僕は、いつの間にか・・・ セトに、サエちゃんを重ねてしまっていた・・・。 あの時、僕が守ろうとして・・・ でも、守れなかった、サエちゃんのことを・・・。 あの時、サエちゃんを助けれなかった分、 セトを助けてあげたりすることで、 僕は、自分を癒していたんだ・・・。 罪の意識や、後悔を和らげる為に・・・。 それだけじゃない・・・。 セトは礼儀正しくて、義理や人情にも厚いから、 何かをしてあげた時には、お礼の言葉と共に、 はにかんだ笑顔が返ってくる・・・。 そういうことが、僕はなんだか嬉しくて・・・。 そうやって僕は、いつの間にか、 自分の為にセトを利用していたんだ・・・。 だから、僕は、卑怯者なんだ・・・。 @100 ・・・本当に、僕は卑怯だよね・・・。 それも、つい最近まで気付かなかった だなんて、とんでもない大バカ野郎だ・・・。 @1 ・・・サエちゃんのことを重ねていたことに 気がついたのは、冬村さんと出会い、 彼女がサエちゃんの双子の妹と知ってから・・・。 冬村さんに、セトに\r[似たようなもの,・・・・・・・]を感じた・・・。 そして、今度は、冬村さんにサエちゃんの姿を 投影しようとしている僕が居た・・・。 そんなことをしている自分を省みて、 ようやく僕は、己の愚かさに気付いた・・・。 他人を誰かの代わりとして見るのは、 その人に対して、とても失礼だ。 ましてや、自分を癒すためにセトと接していた だなんて、偽善どころか、卑怯過ぎる・・・。 だから・・・。 秘密を知られたとき・・・これ以上 僕の事がセトに知られるのが、怖かった・・・。 こんな卑しいヤツだと気付かれるのが・・・ そして、そのせいでセトを傷つけてしまうことが、 怖かった・・・。 でも・・・。 @100 何が、セトが傷つくのが怖かった、だよ・・・。 @1 秘密を知られたあの日の翌日、セトに対して、 戸惑いを隠しきれず、ある意味では 突き放してしまうような・・・ 拒絶するような態度をとっておきながら、 セトが傷つくのが怖かっただなんて、 偽善もいいところだ・・・。 むしろ、そんな態度をとってしまったせいで、 余計にセトが傷ついたかもしれない・・・。 そして・・・セトと接することから、 逃げたがっている僕もいる・・・。 いや・・・本当は、セトが傷つくことで 自分が罪悪感を感じることの方が、 僕は、嫌なんじゃないのか・・・? !mvnil !bgm 嗚呼・・・僕は本当に、嫌なやつだな・・・。 @0 !mv !wait30 !bgs !wait30 \>Scene4\<\s\> すれ違いの日々 !wait45 !mv海岸公園 !bgm夜の静けさ !bgs(環境)波の音 !wait45 @100 ・・・・・・。 @1 あれから暫く、僕はどこに行くでもなく、 潮風に吹かれながら、自己嫌悪に陥っていた・・・。 これから、僕はどうしよう・・・。 一体、どういう風にセトと接すれば いいんだろうか・・・。 ・・・そんなの、答えは決まってる・・・。 ちゃんとセトに謝って、自然に接すればいい。 答え自体は簡単なものだ。 だけど・・・ 僕には、自然に接する自信が、無い・・・。 セトに会うと、罪悪感が沸いてくる・・・。 卑怯な自分に気付かれないかと、怖くなる・・・。 そんな自分に気付かれて、傷つかれるのも、 嫌われるのも、失うのも、イヤだ・・・。 @100 ・・・・・・。 @1 ・・・・・・。 なんとなく、人の気配を感じた。 振り向いてみると、そこには・・・。 !bgm @402 あ・・・。 @0 !mv !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @100 ―――! !bgs(環境)波の音 ・・・セト? @402 そ、その・・・ おじいちゃんを探していたら・・・ えっと・・・ お、お邪魔してすみませんでした!! !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se @103 あっ、セ、セト!? @1 走り去ろうとするセトを呼び止めようと したけど、セトは止まらなかった。 僕も、追いかけようとして・・・ でも、追いかけなかった・・・。 ・・・できなかった・・・。 追いかけて、僕はどうするつもりだったんだ? ・・・わからない・・・。 ただ、セトが目の前で逃げるように去っていった ことに、反射的に反応してしまっただけで・・・。 ・・・僕から逃げるように去っていった、か・・・。 @100 やっぱり・・・僕はもう既に、 セトを傷つけてしまっていたのか・・・。 @0 !mv !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @100 ―――っ・・・!! !bgs(環境)波の音 @1 胸が、苦しい・・・。 一瞬の鼓動が、痛いくらいに強かった・・・。 この苦しみは、自業自得だよね・・・。 !bgm !bgs !mvnil 大事な人を、傷つけたのだから・・・。 @0 !mv !wait45 ――その頃のセトは・・・ !wait45 !mv住宅地 !wait45 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se @402 はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・ @1 あれから私は、無我夢中で走った・・・。 先輩が私の名前を呼んだような気がしたけど、 なりふりかまわずに、逃げ出した・・・。 @402 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ @1 立ち止まり、あがった息を整える。 !bgm別れ 今日も徘徊しているおじいちゃんを探すために 外へ出ていたら、先輩に会ってしまった・・・。 そして、何か言われるのが怖くて・・・\s 気付いたら、全力で走り出していた・・・。 また、拒絶を感じるのが、怖かった・・・。 これ以上突き放されるのが、嫌だった・・・。 だから、逃げた・・・。 私って、本当に、臆病・・・。 理由を聞くチャンスだったかもしれないのに・・・。 お話をして、理由を聞いて、それから、 仲直りすることもできたかもしれないのに・・・。 でも、逃げてしまった・・・。 ・・・怖い・・・。 シシト先輩と接することが、 怖くてたまらない・・・。 でも、近づきたい・・・。 先輩の近く・・・ シシト先輩に最も近い場所に、行きたい・・・。 なのに、怖くて近づけない・・・。 だから、逃げてしまった・・・。 だけど、逃げたことを後悔している私がいる・・・。 近づける機会だったかもしれない。 拒絶に似たものを感じた理由を、 知ることができたかもしれない。 そして、それを解いて、シシト先輩の心に 触れることができたかもしれない・・・。 でも、私は逃げた・・・。 怖さに負けて、逃げた・・・。 そして、\r[機会,チャンス]を逃してしまった・・・。 私、臆病だ・・・。 傷つくのが怖くて、逃げて・・・。 しかも、もしかしたら、これらは全部勘違いで、 先輩を傷つけてしまったのかもしれない・・・。 ・・・どちらにしても・・・これで、 また、シシト先輩が遠くなってしまった・・・。 本当は、近づきたいのに・・・! 私の、バカ・・・!! @402 うぅっ・・・・・・。 @1 泣いてしまいそう・・・。 でも、泣けない・・・。 本当に泣く気も、無い・・・。 こんなところで、泣きたくない・・・。 @402 ・・・・・・。 @1 !mvnil そう言えば、昔・・・ シシト先輩の胸を借りて、 思い切り泣いたことがある・・・。 中学校の、文化祭。 クラスのまとめ役として、 私なりに一生懸命頑張ったつもりだった。 でも・・・私は、クラスをまとめることが できなくて、出し物はボロボロだった・・・。 直接的にも、間接的にも、 色んな人から、責められた・・・。 罵られたりもしたし、無言で冷たい視線を 突き刺してくる人も居た・・・。 担任の先生も、冷淡だった・・・。 凄く、悔しかった・・・。 やりどころも、どうしようもないくらい・・・ 泣きたいくらい、悔しかった・・・。 でも、泣くのは我慢して、後片付けを 私独りでしていた・・・。 クラスをまとめれなかったことの、 罪滅ぼしだと思いながら、一人で、 遅くまで残って・・・。 ・・・・・・ あの時は、偶然だったのか・・・それとも、 偶然を装ってだったのかはわからない。 \r[人気,ひとけ]の無くなった頃、シシト先輩は、 私のところに現れて・・・残りの片づけを 手伝ってくれました・・・。 ・・・その時、先輩に言われた言葉は、 今でもよく覚えている・・・。 「セトが物凄く頑張っていたこと、 僕は知っているし、見ていたから」 「頑張るのは良い事だけど、 頑張りすぎは良くないよ・・・セト」 「ほら・・・今も、泣くのを我慢することを 頑張っちゃってる・・・」 「セトはさ・・・今まで、色々と無理までして 頑張ってきたんだから・・・せめて、今くらい、 思い切り泣いたって、いいんだよ・・・」 ・・・・・・ それまでの私は、人前では絶対に 泣いたりなんか、しなかった・・・。 だけど、シシト先輩だけは、そんな頑な 私の心を、解きほぐしてくれて・・・。 あの時は、安心して泣けた・・・。 そして、先輩に縋りついて、思い切り、泣いた・・・。 少し不思議な気持ちだったけど、 私は確かに、そこに安らぎを感じた・・・。 あの時の優しい温もりは、心の奥まで、 清水が染み渡るように伝わってきた・・・。 そんな、昔の、思い出・・・。 優しい、過去の記憶・・・。 できることなら、あの頃に戻りたい・・・。 !bgm でも、戻れない。 それは、もう、遠い過去のことだから・・・。 @0 !mv !wait45 それからも暫く、すれ違いの日々が、続いた・・・。 お互いの想いを知らぬまま・・・。 !wait60 しかし、12月中旬・・・変化は、起きた。 塾にて―― !wait45 !mv塾の教室 !bgmリラックス !v27=1 !v35=1 !v36=1 @102 ・・・・・・。 @412 ふふふ・・・。 シシト君、逃さないよ? @102 なんで冬村さんはそんなに、 僕の隣に座りたがるかな・・・? @412 さあ、なんでだろうね? @1 ―――― !bgm @402 ・・・・・・。 @1 あれから、シシト先輩とほとんど 会話をしていません・・・。 今も、冬村さんと仲良さげに お喋りをしているところを、 私はただ、遠巻きに見ているだけ・・・。 @102 @412 @402 ・・・・・・。 @1 先輩が、遠い・・・。 近づくことも、もう、できない・・・。 !bgm黄昏 恋は、人の隠れた面が表れると聞くけど、 それがどういうことか、最近になって、 よくわかってきた・・・。 例えば、冬村さん。 冬村さんは、きっと シシト先輩のことが好き・・・。 あの大人しい冬村さんが、シシト先輩には 積極的にアプローチをしている・・・。 そして、どんどんと距離を縮めている・・・。 恋に関しては、冬村さんは、 とても積極的で、前向きなタイプ。 それが、とても羨ましいと思う・・・。 逆に・・・私はとても臆病になっている・・・。 拒まれることを、傷つくことを恐れ、 逃げてしまっている・・・。 自分から話しかけることができなくて、 ただ、遠くから見ているだけ・・・。 関係が更に悪くなってしまうことを恐れて、 何も出来ない、臆病者の私・・・。 大切なものを失うことに怯えながら、 少しずつ失っていくんだ・・・。 昔に戻りたい・・・。 何度、そう思っただろう。 普通にお話ができて、からかったりもして、 一緒に笑ったりもした、昔に・・・。 浮かんでくる、たくさんの後悔。 海岸公園で会ったあの時、逃げなければ、 まだ関係を直せたかもしれない・・・。 その前に、中央公園でぼーっとしていずに さっさとおじいちゃんを見つければ、 こんなことにならなかったかもしれない・・・。 それよりも・・・ もっと、早くから想いに気付いていれば・・・ こうなる前に、シシト先輩に、この気持ちを 伝えることができたかもしれない・・・。 でも、もう、遅い・・・。 気付いてしまったのは、 もう、想いが叶わないかもしれないという時・・・。 そして・・・ @102 @412 @1 仲良くお喋りをしている二人を横目で見る。 ・・・私が怯えて、何もせずに遠くから 見ているだけの間に、冬村さんが・・・ シシト先輩を、奪っていくかもしれない・・・。 !bgm !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @402 っ・・・。 @1 何考えてるんだろう、私・・・。 どうして、奪うだなんてニュアンスが 浮かんでしまったのだろう・・・。 それじゃあ、まるで私がシシト先輩を既に ものにしていて、冬村さんがそれを 奪っていくような意味になってしまう・・・。 先輩は誰のものでもなくて・・・ それは勿論、私のものでもなくて・・・。 だから、冬村さんが手に入れたって、 それは奪うなんて言い方は、しない・・・。 これは、醜い嫉妬の気持ちのせいだ・・・。 私って、本当に、嫌な子・・・。 @100 ・・・・・・。 !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @402 ―――!! @1 不意に、シシト先輩がこちらを向いて、 一瞬・・・目が、合った。 だけど私は、慌てて目を逸らしてしまう・・・。 先輩の眼は、何か言いたそうに見えた・・・。 だけど、逸らしてしまった私は、 本当にどうしようもない臆病者だ・・・。 あの日以降も、今回みたいに シシト先輩と目が合うことは、度々あった。 だけど、目が合う度に私は、 咄嗟に目を逸らしてしまう・・・。 先輩の、何かを言いたそうな瞳を 直視することが、なんだか、怖くて・・・。 その一方で、シシト先輩に、 私を見つめて欲しいとも、思う・・・。 だけど・・・こんな私を、 見ないで欲しいとも、思ってしまう・・・。 とっても、矛盾した気持ち・・・。 ただ・・・ 今はせめて、遠くからでもいいから、 シシト先輩のことを見つめていたい・・・。 このままでも、いい・・・。 これ以上、離れることが無いのなら・・・。 !mvnil 臆病な私の、一つの願い事・・・。 @0 !mv !wait45 やがて、塾の授業が始まり――― !wait45 ―――そして、終わった。 !wait45 \>Scene5\<\s\> 一つの転機 !wait45 !mv塾の教室 !bgmリラックス @402 はぁ・・・・・・。 @1 最近は、集中力も凄く落ちている・・・。 講師の話を上の空で聞いていたり、 要点を聞き逃しそうになったり、 演習でイージーミスをしてしまったり・・・。 私、本当に重症だね・・・。 @402 はぁ・・・・・・。 @1 もう一度ため息をつきながら、 シシト先輩の方を見てみる。 @102 @412 @1 やはり、冬村さんと仲良さそうに 何かお喋りをしている・・・。 ・・・冬村さんが、羨ましい・・・。 @402 早く、帰ろうっと・・・。 @1 独りでトボトボと、家へ帰ろう・・・。 @410 それじゃあ、私はちょっと用事があるから、 シシト君は犬山さんと帰ってね。 @402 え・・・・・・? @1 不意に耳に入ってきた、冬村さんの言葉。 冬村、さん・・・? @100 うん・・・それじゃあ、またね。 @410 バイバイ、シシト君。犬山さん。 @402 は、はい・・・。 さようなら、冬村さん。 @1 ひらひらと手を振りながら、冬村さんは エレベーターに乗っていってしまった。 @410 ―――― @402 ! @1 一瞬のアイコンタクト。 その時、冬村さんに、"頑張ってね"と 言われたような気がした・・・。 で、でも・・・ど、どうしよう・・・。 私、物凄く動揺している・・・。 @100 それじゃあ、行こうか、セト。 @1 こんなに唐突に、先輩と一緒に帰るなんて 機会が訪れるなんて、考えてもみなかった・・・! @102 ・・・セ、セト?どうかした? セトも何か用事があるとか・・・? @401 ・・・っは!! @1 ああ、動揺どころか、私、混乱してる!? @402 い、いえ・・・ な、なんでもありません・・・ @100 なら、そろそろ行こう。 @402 は・・・はい。 @1 ああ、とても不安・・・。 私、大丈夫かな・・・。 冬村さん・・・なんで、このようなことを・・・? !wait20 !mvnil !wait30 !mv塾 @410 ふう・・・。これでいいよね? でも・・・お人よしのお節介になるのかな? @1 ・・・私は、シシト君のことが好きで、 ずっと彼にアピールし続けている。 このまま押していけば、シシト君もそのうち 折れてくれるんじゃないか、とも、思っている。 押し切りのような形で恋人になることも できそうな手応えが、確かにある。 でも・・・犬山さんもシシト君のことが 好きだということも、私は知っている。 そして、理由は判らないけど、二人は今、 なんだかギクシャクした関係になっている。 私としては、それは大きなチャンス。 だけど・・・\s このままシシト君を手に入れれたとしても、 きっと、後味が悪くなってしまう。 だから・・・犬山さんに、シシト君と 仲直りしてもらう機会をあげることにした。 これは・・・有利な立場に居る者の余裕、 或いは、驕りなのかもしれない・・・。 でも、このままシシト君を手に入れても、 犬山さんとの関係は上手く行かなくなる。 犬山さんは、私の大切なお友達だから、 気まずくなるのは、やっぱりイヤ。 ギクシャクしている二人を見るのも、 なんだか心苦しいし・・・ 何より、二人とも、本当は仲直りしたいと 願っているように、私には見えた・・・。 だから、シシト君と犬山さんが仲直りしたら、 正々堂々と、犬山さんと勝負したい。 でも・・・。 @410 私、バカかもしれないよね・・・。 これが、フェータルミステイクに なるかもしれないと言うのに・・・。 @1 なんとなくだけど、そんな予感もする。 だけど・・・それはそれで、悪くないと 思っている私も居るのが、なんだか不思議。 でも・・・できれば、 真っ向勝負ができるといいな。 @410 さて、本屋に行って、ゲームの攻略本を 立ち読みしようかな? @0 !mvnil ――犬山さん、頑張ってね・・・―― !bgm !wait45 !bgmショッピング街 !mvショッピング街 @100 @402 @1 先輩の隣を、何かを話すわけでもなく、 ほんの少しだけ離れながら、歩いている・・・。 お話したいことは、たくさんある・・・。 それが身体の奥で渦巻いているけど、 言葉に・・・声に、できない・・・。 臆病な私は、傷つくことを、恐れている・・・。 想いは言葉として伝えなきゃ、 きっと、何も変わらない・・・。 折角の機会なのに、このままじゃ、 無駄にしてしまう・・・。 久しぶりに、先輩の隣を歩いているのに・・・。 ・・・今、先輩は何を思っているんだろう。 そっと、覗き見てみる。 @100 ! @402 あっ・・・ @1 偶然なのか・・・同じタイミングで先輩が こちらを向いて、目が合ってしまった。 そして、やっぱり目を逸らしてしまう私・・・。 ああ、何か言わなきゃ! 何か言わないと、気まずすぎます!! @402 あ、あの・・・ @100 あの、さ・・・ @1 ・・・見事に、同時に喋ってしまった・・・。 @102 あ、ええと・・・ セトから言ってくれるかな? @402 は、はい・・・。 @1 ああ、何を言おう・・・。 ええと・・・ええと・・・。 @402 あの・・・先輩は、あの夜のお仕事で、 怪我とか、されてませんか・・・? @102 ああ・・・やっぱり、なんだか 心配かけてしまっていたか・・・。 @402 は、はい・・・。 @1 私が本当に言いたいことは、まだ、 この時は言えなかった・・・。 だけど、先輩の事が心配なのは本当・・・。 あの日の夜に出会った獣は、 見るからに凶暴そうで・・・ あんなものと戦い続けていると考えると、 先輩がいつか居なくなってしまいそうで、 とても不安になる・・・。 @100 そうだね・・・。 正直に言うと、時々、怪我はするよ。 @402 やっぱり・・・。 @100 でも・・・。この\r[魔物退治,おしごと]は、僕くらいしか 出来る人が居ないらしいから、ね・・・。 @402 仲間も、居ないんですか・・・? @100 そう、だね・・・。 @1 やっぱり、シシト先輩は、 いつも独りで戦っているんだ・・・。 少し俯くシシト先輩・・・。 その仕草に、孤独の疲れが見えた気がした・・・。 ・・・何か、してあげたいと思う。 だけど、一体私に、何ができるのだろう・・・? その心に近づくことのできない、私に・・・。 @100 ・・・・・・。 @402 ・・・・・・。 @1 再び訪れる沈黙。 臆病な私は、それ以上何も言えないまま、 ただシシト先輩から離れないように、 雑踏の中を歩いていくだけ・・・。 ・・・季節柄、煌びやかなイルミネーションが あちこちに飾られていたけど・・・ 私にはなんだか、それらが全て、 無機質なものに見えた・・・。 !mvnil !bgm !wait45 やがて、ショッピング街を抜け・・・ !wait45 !bgm夜の静けさ !mv住宅地 @1 住宅地まで来ていた。 ・・・もうすぐ、シシト先輩と別れるとき。 結局私は、この機会をほとんど活かせず、 このままなのだろうか・・・。 @100 あの・・・さ・・・。 @1 不意に、シシト先輩が口を開いた。 そう言えば、先輩はあの時、何かを 言おうとしていましたよね・・・。 @402 な、なんでしょう・・・? @1 少し、その言葉を聞くのが、怖い・・・。 言い辛い事なら、悪い意味の可能性も あるのだから・・・。 今度は、本当に拒絶の言葉が 突きつけられるかもしれない・・・。 どんどんと、悪い考えが私の中で 湧き上がってきて、渦巻きだしていた・・・。 でも・・・。 !bgm @100 その・・・\s ごめんね・・・セト・・・。 @402 \sえ・・・? @1 ポツリと呟かれた・・・予想もしていなかった "ごめんね"という言葉・・・。 その真意が掴めなくて、私は暫く、 何も言葉が返せなかった・・・。 @0 !mv !wait30 @100 それじゃあ、僕はこっちだから・・・。 @1 気付けば、いつの間にか、 分かれ道に来ていた・・・。 私、何か言わなきゃ・・・。 何か、何か言葉を・・・!! そうしないと、もうこんな風に一緒に 歩くことなんて、できなくなってしまう! @100 ・・・\r[またね,・・・]。セト。 @1 偶然なのか、私の考えていることを 見透かしてなのか・・・。 シシト先輩が続けて紡いだ、\r[またね,・・・]という言葉・・・。 それが、とても胸に染みた。 こうやって、隣を歩いてもいいんだって・・・ ・・・少なくとも、それを拒絶されたりは していないんだって、感じたから・・・。 @404 は、はい! それでは、またです!シシト先輩! @100 うん。 @1 そしてシシト先輩は、 微かに微笑んでくれました・・・。 @0 !wait45 @403 ・・・・・・\s はぅ〜・・・・・・。 @1 別れ際の、その微笑だけで、 私はとても幸せな気分に浸れました。 少なくとも・・・これで、普通にお話を することは、できるんですよね? まだ、心にひっかかっていることはあるけど、 それでも、純粋に嬉しい・・・。 なんだか、シシト先輩と冬村さんから、 ほんの少しの・・・だけど、大きな元気を もらえたと、そう感じました・・・。 @400 冬村さんには、感謝しないといけませんね。 @1 こんなチャンスをくれたのだから・・・。 @404 そして、\r[恋敵,ライバル]となるわけですか・・・。 @404 ・・・・・・。 @400 ・・・・・・。 @402 ・・・・・・。 @1 \r[恋敵,ライバル]・・・。 そのことを考えただけで私は、一気に不安に・・・。 冬村さんに、勝てるのかな・・・。 冬村さんがチャンスをくれて、 シシト先輩が、言葉を告げてくれたから、 今、状況が変わったわけであって・・・ 今日の事についても、私は何かアクションを 起こしたわけじゃない・・・。 私が臆病なことには、変わりはないんだ・・・。 それに・・・まだ先輩から、 肝心の理由を聞いていない・・・。 なんで先輩は、ごめんねと言ったんだろう・・・。 @402 うう・・・。こんなふうじゃダメ。 @404 もっと気をしっかりもって、 前に進まなきゃ!! @1 少しでも、勇気が欲しい。 !mvnil そう言えば、クリスマスまでもう少し・・・。 @0 !mv !bgm !wait45 ――帰宅後のシシト !wait45 !mvシシトの部屋 !bgm安らぎ @100 ふう・・・。 これでよかった・・・よね? @1 あの時から長い間、 セトとすれ違い続けていた・・・。 その発端は、僕のせい・・・。 僕は、色々と・・・物凄く後悔していた。 なんと言うのかな・・・。\s セトと接することが無くなって、 とても寂しいと・・・そう、感じたんだ・・・。 だから・・・ "突き放すようなことをしたこと"と、 "サエちゃんと重ねてみてしまったこと"の 二つについて、謝りたいと・・・ そして、元通り、仲良くできたらと、 僕は願っていた・・・。 ずっと、切欠が掴めずにいたけれど、 今日、冬村さんがそれをもたらしてくれた。 "ごめんね"としか、言えなかったけれど・・・ 今までみたいなすれ違いは、 これで、解決できたと思う。 一応、一歩前進・・・だよね? ・・・詳しいことは、これからゆっくり、 セトに伝えれたらいいな・・・。 @100 さて・・・。 今日も見回りに行きますか。 @1 ・・・大分寒くなってきたし、 コートが欲しいな・・・。 @0 !mvnil !mv !bgm !wait35 \> 後編へ続く !bgm !bgs