#夢見る大地 永遠の翼 Scene10〜12 by飛鷹 !wait60 リクレールさんが部屋から出てきたとき、 その表情に、微かに悲哀の色が浮かんでいた。 それを見て、僕は、こんなことを思った。 悠久に近い時を生きたリクレールさんは、きっと、 多くの悲劇も見てきたんだろうな、と……。 それは、直感的なものだけど……。 !wait60 \>  Silhouette Note.\<\s\> After Ending story.\<\s \f[36]\>  夢見る大地 永遠の翼 \>Scene10:\<\s\> 食卓 !v5=1 !v27=1 !v29=1 !v35=1 !v38=1 夜・村上家の食卓―― !wait40 !bgm安らぎ !mv自宅 !wait20 @734 スズナさんの作るお味噌汁は、 いつ飲んでも美味しいですね。 @260 うむ。まったくだ。 @111 あら、ありがとうアナちゃんリクちゃん。 @110 ほら。シシトもしっかり食べなさい。 体の調子、まだ万全じゃないんでしょう? @730 そうですよ、シシトさん。\s しっかりと栄養を取らないと駄目ですよ? @100 あ、うん。 …………。 @1 母さんの作った晩御飯を食べながらも、 僕は考え事を続けていた。 垣間見せた悲哀は笑顔で隠し、 何もなかったかのように、 気丈に振舞うリクレールさん。 彼女が過去に、 どんな光景をその目にしてきたのか。\s それは、僕にはわからない。 直接聞き出すことは、できるかもしれない。 でもそれは、今すべきことではないと思う。 きっと、眠ったままの記憶すらも、 引きずり出すことになってしまうから……。 そんなことは、今のリクレールさんには 必要じゃない。 少なくとも、今本当に必要なのは、 安らぐことだと思う。 だから、下手に追求するのは、きっと良くない。 @0 !mv !wait20 @260 ところでシシト。\s 私とお前の祖父達から、伝言があるのだが。 @100 うん? もしかして、魔物召還装置の影響について、 新たに何か解ったの? @260 うむ。 物質転送の履歴や痕跡を 調べたらしいのだが…… "最近、小島程度の大きさと質量を持つ 物体が移動してきた可能性がある"そうだ。 @100 小島か……。 @1 それが、昨日僕らが誘いこまれた場所―― 霧の先にある地の可能性が、まず頭に浮かんだ。 でも、あの場所はどう考えても、 小島というには広すぎる。 むしろ、アクアフロートよりも大きそうだ。 となると、小島というのは、 あの地とは異なる何か……。 う〜ん……。\s これで、わからないことがまた一つ増えた……。 消える魔物に、僕らを試すと言った魔物。 それに、あの大地……。 そこに小島の件が加わるから、 これで4つ目の謎か。 全く……。 一体、何が起きようとしているんだ? @100 …………。 !bgm @0 !mv !mvnil !wait40 @1 そういえば、アイツは確か、こう言っていたっけ。 @960 \c[2]「もしあなた方が、 ある問題をなんとかしなければ……」 \c[2]「世界に、魔物が溢れる以上の 災厄が起こりうるでしょう」 @1 と……。 しかし、 "ある問題"と"災厄"の本質については、 アイツは語らなかった。 代わりに―― @960 \c[2]「もっとも、ここは既に、 神の見ている夢の中なのですがね……」 @1 ――という、 これまたよくわからないことを口走っていた。 神といわれて思い当たるのは リクレールさんだけど、夢って一体……。 これらのキーワードはすべて、何かの暗喩か? !wait30 !mv自宅 !wait20 @100 …………。 @1 後で、セトと一緒に考えてみるか。 今はしっかりご飯を食べよう。 @110 ところで、シシト〜。 @100 何?母さん。 @110 やっぱり、今晩も出かけるの? @100 ああ、うん。 @1 今日のセトとの待ち合わせは、 海岸公園だったな。 @111 それって、セトちゃんと\r[逢瀬,デート]? @102 へ……?\r[逢瀬,デート]? @111 クロウちゃんから聞いたわよ? 毎晩激しくヤリあってるって。 !bgmちょっとマズい @101 ごっふぅぁ!? @1 ああ、味噌汁が、味噌汁がぁっ!? @111 二人とも若いわねえ\wh @104 い、いきなり何言い出すんだよ母さーん!? @111 んも〜。この子ったら照れちゃって。\s 言ってくれればお赤飯用意したのに\wh @101 なんかすっごい誤解されてるー!?!? @1 確かに戦闘訓練では 結構激しく\r[戦,や]りあってるけどさ! そういう意味ではやりあってない!! @104 っていうか、 クロウは母さんに何を言ったんだよ!? @833 わ、我は普通に伝えただけだぞ!? @832 むしろヤリあうのは私とシシトなのー\wh @101 アホなこと抜かすな!! !se(Action)殴打 @832 はふん\wh !bgm安らぎ @110 まあ、それは冗談なんだけどー @102 冗談でしたか。 @110 でも、今晩もセトちゃんと行動するのは 本当なんでしょ? @100 ああ、うん。 @102 っていうか、そのへんの事情は 母さんも知ってるんじゃない? @110 ええ、勿論よ。 だから、何かあったら、 また家に連れていらっしゃい。 あの子とは昔からの馴染みなんだし。 @100 うん。そうだね。 @1 そういえば母さんも、 昔から結構セトを気にかけていたっけ。 まあ、僕もセトと出会った時から そうなんだけどね。 あの子が身近に居る時って、 何かと世話を焼きたくなるんだ。 !bgm !mvnil !wait30 セトは幼い頃から、 大きな苦労を背負って生きてきた子だから……。 普通の子供なら、そうそう耐えられない程の、 辛い現実を…… @0 !mv !wait60 犬山家の食卓―― !wait30 !mv自宅 @402 はぁ……。\s やっと落ち着いた……。 @1 おじいちゃんに晩御飯を食べさせて、 徘徊に出るのを防いで…… そんなこんなしてるうちに、 大分時間が経ってしまいましたね。 でもこれで、ようやく私も一息つけます。 @400 さて、私も晩御飯を食べますか。 @1 いつものように、 一緒に"いただきます"を言う人も居ない、 一人きりの、静かな食卓で。 ……気付いてみれば、 もう随分と慣れてしまったものですね。 小学校から続いている、このような生活にも。 独りの寂しさにも……。 もっとも、時々、 虚しくなることはあるんですけどね……。 @402 んー……。\sなんだか、 今日はご飯があんまり美味しくない……。 @1 料理そのものの味は、悪くない。 むしろ、良い方なんですけど。 ……今日は、久しぶりに 寂しさを感じているのかもしれませんね……。 !bgm黄昏 !wait40 "なんで、私は独りなのかな"って、 考えることは、時々あります。 でも、その考え事に対する答えは、 とうの昔に理解しているんですけどね。 まず、両親が離婚した理由が、 "私が生まれたせいだ"と気付いていましたから。 でも、"そんな理由を認めたくない。 本当の理由は他にあって欲しい"と、 私は心のどこかで思っていた……。 だから、答えを理解しているはずなのに、 他の可能性を探し求めて、 同じ考え事を繰り返してしまうんです……。 そのせい、なんでしょうね……。 "両親の仲を引き裂いた者がいる"という 魔王の言葉に、騙されてしまったのは……。 それを信じれば、自分は罪の意識から解放され、 楽になれるから……。 そんな誘惑に、負けてしまったから……。 でもそれは、 私の心が弱かったせいで犯した、大きな過ち。 そう。私は、弱い……。\s 今も、昔も……。 だからお母さんも、 私のことなんか、要らなくなった……。 仕方のないことだとは思いますけどね。 お母さんは、女手一つで私を育てる為に、 物凄く、苦労していたんですから。 だから、私のことが手に負えなくなって、 手放したくなったのも、きっと、自然なこと。 …………\s 今となっては、私の家族は、おじいちゃんだけ。 そのおじいちゃんも、私が中学に上がる頃に、 認知症や徘徊癖が始まってしまった……。 だから、私は独り……。 @402 はぁ……。 @1 いけない。\s ちょっと、感傷に浸りすぎましたね。 これからシシト先輩と会うんですから、 元気を出していかないと。 その為にも…… @404 まず、ちゃんと栄養取らないとですね!! @1 そう言えば、シシト先輩は ちゃんと晩御飯を食べたでしょうか。 時々\r[空気,エアー]なこともあると仰ってましたから、 ちょっと心配ですね……。 今度、何か作ってあげようかな? 以前、晩御飯を頂いたお礼も兼ねて。 それに……シシト先輩には、 何かとお世話になりっぱなしですからね。 今も。昔も。何度も……。 それにしても、なんだか今日は、 妙に気持ちが落ち着きませんね……。 まだ時間に余裕はあるけど、 夕食の片づけを終えたら、 すぐに待ち合わせ場所へ行こうかな。 @0 !mv !bgm !mvnil !wait50 \>Scene11:\<\s\> 燕 !wait50 !bgs(環境)波の音 !wait10 やがて、夜の闇は更に深まり、 魔物が蠢く刻限が近づいていた。 !wait30 !mv海岸公園 !wait20 @440 …………。 @1 セトは、シシト達より一足早く、 海岸公園に来ていた。 そして、小波が寄せては返す岸辺に佇んでいた。 潮風を受けて目を細めつつも、 微動だにせず、ただ静かに。 @440 …………よし。 @1 集中力が十分に高まったのか、 彼女は小さく、しかし、力強く呟いた。 そして、音を立てることなく姿勢を変え―― !se(Action)ミス @441 フッ! @1 虚空に向けて、正拳を撃つ。 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス @441 ハッ!ヤッ!! @1 掌底、裏拳 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス 上げ突き、肘打ち、鉄槌、 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス 一つ一つ動きを確かめながら、 何度も、空に向けて拳を繰り出す。 @0 !mv !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)ミス !wait30 @440 ふうっ。 @1 \r[一頻,ひとしき]り撃った後、一呼吸入れる。 そして、今度は―― !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @441 タァッ! @1 蹴り技を繰り出し始める。 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait20 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @441 ヤッ!ハアッ!! @1 突き蹴り、回し蹴り !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait20 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait20 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス 二段、捻り、膝蹴り @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait20 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @1 いくつかの技を、 型通り、かつ丁寧に繰り返し行う。 更に―― @441 今度は、拳、蹴りにステップも交えて! @0 !mv !se(Action)跳ね !wait20 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait20 @1 セトの動きはやがて、 より実戦を意識した体捌きへと変化する。 その様子は、戦う相手を想定して行う、 演武のようにも見えた。 @0 @1 それから暫くして…… @0 !mv !wait20 !se(Action)学内歩き !wait30 @130 お見事でした。 @1 シシトが、セトに向けて拍手をしながら、 クロウと共に現れた。 @830 かなり筋の良いものだったぞ。 @130 セトは武術もかなりできるんだね。 @440 先輩……見ていたんですか? @130 途中からね。接近戦対策? @440 昨日の反省を活かそうと思いまして。 @130 僕が魔法少女になったばかりの頃よりも、 段違いに上手いよ。 @440 そ、そうでしょうか……? @130 ただ、動きが対人戦のようだから、 そのままじゃ魔物とは戦い難いかもね。 @440 あ……。確かに、そうですね……。 @130 じゃあさ。 今夜の活動をする前に、 軽くクロウと組み手をやってみたらどう? @440 クロウさんと、ですか? @830 我の方が、多くの魔物に動きが近い。 魔法に加え、体術も織り交ぜて戦うのなら、 その経験も積んでおくことは重要だぞ。 @440 なるほど……。 @1 そういえば、シシト先輩の卓越した戦闘技術は、 鍛錬と経験の賜物だと、以前お聞きしました。 そして、そのどちらが欠けても、 役に立つものにはならなかった、とも……。 よし……。 @441 わかりました!やってみます!! @830 では、いくぞ!! !se(Action)跳ね @0 !mv @441 お願いします!! !se(Action)跳ね @0 !mv !bgs !mvnil !wait30 !bgs(環境)波の音 !mv海岸公園 !wait20 @441 はぁ、はぁ……。 どうだったでしょうか!シシト先輩!! @131 本当にセトは凄いな……。 魔法無し、体術のみでやったのに、 いきなりクロウに勝つなんて。 @832 はっふ〜ん……。 @131 僕なんか、最初は本気のリス君にも なかなか勝てないくらいだったのに。 @440 そう、なんですか? なんだか……とても、意外です。 @130 今でこそ、こうしてセトに アドバイスできるくらいになったけど……。 @131 初期の頃を思い返してみると、 本当に酷かったもんだよ。 @833 我も、シシトに出会った当初は、 魔王など倒せないのではと思っていたな。 @131 だろうねえ……。 @130 それでも、実戦を繰り返して、経験を培って、 なんとか技を形にしていったけどさ……。 @130 それと比べると、やっぱりセトは凄いよ。 本当に、なんでも出来るんだから……。 @1 そう言いながら、シシトは、ふと微笑む。 @440 シシト先輩……? @1 その陰に、どこか寂しさを漂わせながら。 @130 まだ予定までの時間はあるし、 少し、休憩しよう。 @440 あ、はい。 @0 @130 ふう……。 @440 …………。 @1 近くにあるベンチに、二人並んで座る。 シシト先輩は、潮風を浴びるように、 海の方を向きながら。 私は、体は海に向きつつも、 シシト先輩の表情を横目に見つめながら。 先ほどから浮かんでいる、 少し寂しげな微笑みから、目が離せなくて……。 それから、少しの間沈黙があって…… @130 確か……僕らが出会ったのって、 セトが小学5年生だった時……だよね? @1 ポツリ、ポツリと、先輩が喋り始めた。 懐かしい記憶を、蘇らせながら。 !bgm黄昏 !wait30 @440 そうですね……。 あの時は、本当にありがとうございました。 全く見ず知らだったはずの私を、 いじめっこ達から助けてくださって。 @130 僕は、大したことはしてないよ。 @440 そんな……。 @1 当時の私は、お母さんと別れた直後で、 失意に沈んでいました……。 最も身近で、大事な存在を失って…… いじめに抗う気力も、全くありませんでした。 ……もっとも、気力があったとしても、 私一人でいじめを止めることが出来たかは、 甚だ疑問ですけどね。 私に出来たことといえば、 ただひたすらに耐えることでしたから。 そんな時にシシト先輩と出会えたのは、 とても幸運だったと思います。 もし人生の転機を挙げるとしたら、 この一連の出来事がまず入るでしょう。 @130 それよりも、僕はセトに驚かされたよ。 セト一人であらゆる家事をこなして、 立派に暮らしていたんだから……。 @134 あの時は、まだ10歳だったんでしょ? @440 元々、お母さんを手伝う為にも、 私が生きる為にも、必要なことでしたから。 @1 お料理にお洗濯、お掃除にお買い物。\s それぞれを覚えたのは、もっと幼い時でした。 少しでもお母さんの力になりたくて、 頑張って身につけたのも、懐かしいですね。 @131 そうやって、簡単に言うけどさ……。 @134 自分のことだけじゃなく、 お爺さんの世話までしっかりこなすなんて、 普通はなかなかできないよ……。 @130 その上で、勉強も体育もトップクラス。 本当になんでも出来るセトが…… 凄いと、思ったよ。 @1 昔を懐かしむように、 少しゆっくりした口調で話すシシト先輩。 でも……何故、その陰に寂しさがあるのか、 未だにわからない。 @134 まあ、そんなセトも、唯一お喋りだけは 苦手だったみたいだけど。 @440 そうですね……。 ほぼ無口だったと、自覚もしていました。 @130 その苦手も、数年で克服したよね。 @440 でも―― @1 "それは、シシト先輩のお陰で"と 言おうとしたけれど @134 それに―― @1 タイミングが悪かったのか、 先輩の台詞が重なってしまった。 @130 苦手であるはずの接近戦も、 短期間で克服した。 それも、体術を覚えることで。 @440 …………。 @1 少しずつ、話の流れから見えてくる。 @130 今まで全く使わなかったのに、 いきなりこれだけ出来たんだ。 @1 先ほど先輩が見せた、微笑みと @134 もういくらか、修練と経験を積めば…… @1 寂しげな表情の理由が !bgm @134 近いうちに、僕がセトに教えることも、 無くなるんじゃないかな……? @1 より、色濃く。 @130 そうなれば、 もうセトは一人前だと思うんだ。 @440 シシト、先輩……。 @1 !wait30 再び、私達の間に、沈黙が訪れる。 @0 !mv !wait20 !se(Action)ミス !wait30 @130 あ……。 @1 そんな時、私達の傍を、 なにかが通り抜けていった。 @130 \r[燕,つばめ]か……。 @440 今になって、漸く渡ってきたんでしょうか。 @130 この暗いなかでも、 頑張って飛んできたんだろうね……。 @1 燕は、夏を日本で過ごす渡り鳥。 夫婦で\r[雛,ひな]を育て、秋に南へ渡る鳥……。 @440 あの燕は、これからアクアフロートで 子育てをするのでしょうか……。 @130 きっと、そうだと思う。 @440 …………。 @1 そういえば昔…… 小学校6年生の頃だったでしょうか……。 うちの屋根の下に巣を作っていた燕の一家に、 随分と嫉妬してしまったことがありましたね……。 \r[父鳥,おとうさん]と\r[母鳥,おかあさん]が、\r[餌,あい]を\r[雛,こども]達に与えている 賑やかな様子が、羨ましくて……。 今でも燕を見かけると、あの時みたく 感情が不安定になることがあります……。 たまに、ですけど…… @130 …………。 @134 親鳥は雛を育て、 やがて、雛は一人前の鳥となり、 大空へと羽ばたく……。 @130 魔法少女としての僕とセトも、 そういうものなんだと思う。 @134 まあ、僕らを鳥の親子に喩えるのも、 ちょっと変な話かもしれないけどさ……。 @440 …………。 @1 鳥の親子は、子が一人前になれば、 離れ離れになる。 なら、私達は……? シシト先輩から教わることが無くなるという事。 それは、つまり……。 @0 @1 …………\s そうなってしまうのは、必然であり、 必要なことなんでしょうけど、でも…… でも、それは……。 っ…………。\s シシト先輩は今、何を思うのでしょうか……。 @130 実際、この調子なら、 セトが一人前になるまで、 1ヶ月とかからないんじゃないかな……? @441 で、でも! 私が先輩から教わるべきものは、 たくさんあるはずです! @1 先輩はきっと今まで、 血の滲む様な努力を積み重ねてきた。 それをたった1ヶ月で吸収するなんて、 いくらなんでも……。 @130 僕自身が教えれることは、そう多くないよ。 戦いの技術は、あと少し……。 それと、体術の技くらい……かな。 @441 で、でも!他にもまだ……! @1 教わりたいことや、教わっていないものが…… @134 後は、自分自身で鍛えたり、 見つけるべきものばかり……。 @130 でも、セトはとても賢いし、 センスにも恵まれている。 だから、これから必要なものも全て、 1ヶ月どころか、半月足らずで 身につけれるかもしれない。 @134 だから……。 頑張れば、すぐに、 僕のもとを飛び立てるようになるよ……。 @440 あ…………。 @1 違うんです……。 私は、先輩のもとから 飛び立ちたいんじゃない……。 戦いなどを通して、 先輩の持つ強い心を学び取って、追いついて、 そして…… 先輩と共に飛べるようになりたいんです……。 それを目標にしていたからこそ、私は…… でも…… 私の思っていることは、 単なるワガママ、なんですよね……? 魔法少女は今、極度の人員不足。 だから、私は一刻も早く、 一人前にならなければいけない。 そして、シシト先輩とは別々に 仕事をこなしていかなければいけない。 だから、いずれは燕の親子のように、 離れなければいけない……。 シシト先輩は、 そんな未来を見越しているのでしょう。 ……私も、頭の隅では理解しています……。 それでも縋りたいと思ってしまうのは、 きっと、私がワガママだから……。 ……これも、私の心が弱い故、なんでしょうね。 縋るのは、間違っている。 私が、私自身の力で、 強くならなきゃいけないんだ……。 @130 セトなら立派にやっていけるさ。 大丈夫だよ。 @1 でも、何故でしょうか……。 @0 !mv !mvnil !bgs また寂しそうに微笑むシシト先輩が、 別れる前のお母さんに、重なって見えたのは……。 !wait30 !bgs(環境)波の音 !wait30 !mv海岸公園 !wait20 @440 …………。 @134 さて…… @1 軽く一呼吸置いて、 先輩はベンチから立ち上がる。 @130 そろそろ、行こうか。 @440 そうですね……。 @131 そういえば、今晩の空は大分曇ってるね。 燕が低い位置を飛んでいたんだし、 そのうち雨が降るかも。 @1 先輩はそう呟きながら目を細め、 夜空を仰ぎ見る。 私には、その横顔もまた、 曇り模様のようにも見えました……。 @0 !mv !mvnil !bgs !wait40 @1 そして私達は、あの場所へと向かった。 "神の見る夢の中"へと続く、霧の中へ。 @0 !mv !wait50 \>Scene12:\<\s\> 夢に降り注ぐ\r[現,うつつ]の雨 !wait60 @1 "あの場所"とアクアフロートの境界は、 倉庫街にあります。 そして、私達がその境界に差し掛かると、 やはり以前と同様に、濃密な霧が現れました。 !wait30 !mvマジカルパレス !se(Action)学内歩き !wait20 @130 さて、と……。 @1 シシト先輩はそこで立ち止まり、 デジカメを通してあたりを見回す。 私は、そのやや後ろに立って、 先輩の様子を眺めていました。 先ほどのことで、 心にしこりを残したまま……。 @830 どうだ。シシト。 @130 カメラに映ってるのは普通の倉庫街。 やっぱりこれは、魔法や幻術の類だろうね。 @830 通常、その類は映らないからな。 @130 となると、このまま進んでいった時、 デジカメにはどう映るか……。 @440 …………。 @1 このまま進んでいって、この件を解決したら、 私は……私達は、その先どうなるのか……。 そんな考え事が頭から離れないまま、 私はここへ来てしまいました。 今は、目の前のことに意識を向け、 解決に注力しなければいけないのに……。 !se(Action)学内歩き @130 セト。先に進むよ。 !bgs../SE/(Action)学内歩き @440 あ、はい……。 @830 考え事は程ほどにしておくことだな。 @440 わかってます……。 @1 今、私の気持ちは、先に進むことに対して 消極的になってしまっている。 前に進まないわけには、いかないのに……。 @130 \f[20]今のところ、倉庫街からどこかへ 突然移動したりする気配無し、か。 @440 …………。 @1 私はいつも、シシト先輩の背中を見ていた。 いつも、その背中を追いかけていた……。 @131 \f[18]もしかして、このまま海へ出ちゃったりして? @830 \f[20]どうなのだろうな。 @1 それは、追い抜きたいからじゃない。\s 先輩の隣に、立ちたいから……。 でも、このまま進んで行ったとしても…… 例え、追いつくことができたとしても、 その先にあるのは、また、分かれ道……? @130 \f[22]ねえ、セト。 @1 やはり、そういうものなのでしょうか……。 @132 ちょ、セト、ストーップ!? @440 え? !bgs あ、す、すみません。なんでしょうか? @1 また、考え事に気を取られすぎていた……。 そのせいで、いつの間にか立ち止まっていた 先輩達を、追い越してしまいました。 @131 セト……。 このデジカメで、君の足元を見てみなよ。 @440 あ……はい。 @1 ああ、先輩が少し呆れている。 今は、気持ちを切り替えないと……。 とにかく、言われたとおりに 足元をデジカメ越しで見てみると…… @441 こ、これは!? @0 !mv !bgs../BGM/サスペンス !mvnil !wait10 @1 足元はほぼ真っ暗で、何も無く、 私は空中に浮いている……!? 足から数十センチほど下には、 微かな光を反射する海面が見えますが……。 ちなみに、先輩達が立ち止まっていた場所は、 ちょうど岸際……。 !mvマジカルパレス @130 見ての通り。\s セトは今、海の上に立っているんだよ。 @440 ということは……。 @130 きっと、あの土地まで、 この見えざる道が続いているんだと思う。 @830 そして、あの土地は恐らく、 アクアフロートに隣接しているのだろうな。 @130 とにかく、実際に行って確かめよう。 @440 はい。 @1 今は、先に進むことを恐れちゃいけない……。 恐れている場合じゃ無いんだ……。 !wait20 !bgs !se../BGS/(環境)心拍 !mvnil @0 !mvマジカルパレス @441 ――!? @1 今のは、何……? 胸騒ぎ? @440 …………気にしても、仕方ないですね。 @0 !mv !mvnil !wait10 私達はデジカメで周囲を確認しつつ歩を進め、 そして、あの土地に辿り着いた。 !wait20 !bgmサスペンス !mv中央公園 !wait30 @130 さっきの予想通り……か。 @1 私達は結局、どこかへ飛ばされることなく この大地へ再び足を踏み入れました。 @440 ここはアクアフロートの隣にありながら、 カメラに映らないんですね……。 @131 ちょっとデジカメ越しに空を見たけど、 分厚い雲が見える……。 @130 肉眼で見る限りじゃ、満天の星空なのに。 @440 カメラ越しに見なかったら、まるで 全く別の空間に移動したようですね……。 @1 あの魔物が言っていたように、 まるで夢の中にでも入り込んだような……。 @830 しかし、なぜ我ら以外の誰もが 未だにここの存在に気付いておらぬのだ。 カメラに映らぬだけなら、 迷い込んだ者くらい居そうなのだが……。 @1 \c[2]それは、あなた方くらいしかこの空間に 干渉することが出来ないからですよ。 @830 ! @441 !? @1 突然、背後から聞こえてきた、 あのやけに丁寧な口調と声……。 @960 \c[2]皆様、再びこの地へようこそ。 \c[2]昨晩は大変失礼を致し、 申し訳ありませんでした。 @1 突然現れては音もなく静かに消える。 さながら神出鬼没の魔物……。 @130 やっぱり、お前が来たか。 @131 今度は僕らに何の用だ? それに、僕らくらいしか干渉できないって、 一体どういうことだ? @960 \c[2]ふふっ。そう焦らずに。 \c[2]そのどちらについても、 すぐにご理解頂けるはずですよ。 \c[2]間もなく、\r[現,うつつ]に雨が降るでしょうからね。 @830 どういうことだ? @440 雨が降れば、 何か解るとでも言うのですか? @960 \c[2]その通りです。 \c[2]さあ……。\r[現,うつつ]の雨が降ってきましたよ。 !bgs(環境)雨 @830 む……。本当に降ってきたな。 @130 でも、これは……。 @960 \c[2]お気づきになりましたか?\s この、異様な状況に。 @440 空は、相変わらず晴れている……。\s それに、地面も一向に\r[濡れない,・・・・]。 @830 でも、我達は雨を受け、濡れているぞ。 @130 デジカメ越しに見てみると、 雨は海の水面を叩いている。 つまり…… @440 今降っている雨は、 この空間にある地面を\r[貫いて,・・・]いる……? @960 \c[2]これでお分かりになったでしょうか? \c[2]今、現実に降り注いでいる雨は、 この空間に一切干渉していないのです。 \c[2]正確には、干渉できないのです。 @130 じゃあ、この空間に干渉できる存在は、 限られている。 故に、他の人たちは ここに気付くことなど出来ない。 そういうことだな? @960 \c[2]その通りでございます。\s そして、干渉できる存在は極僅か……。 \c[2]あなた達は、その僅かな存在なのですよ。 @440 …………。 @1 この魔物は確かに、 私達に事実を語っているようです。 しかしその一方で、何か肝心なことを避けた 喋り方をしているような気がします。 一体、何を避けた? 私は、さっきからそれが気になって 仕方ないはず。 …………。 @960 \c[2]さて、それでは…… @441 ま、待ってください! 何故、私達がこの場所に来ることができて、 干渉することが出来るんですか!? その理由を教えてください! @1 そうだ。気になるのは、理由。 この魔物は、それを避けた言い回しをしていた。 @960 \c[2]おっと。鋭く突いてきますね。 \c[2]流石……と申し上げておきましょうか。 @441 っ……。 @1 なんでしょうか。 この魔物の、何かを見透かしたような眼は。 @130 セト……? @960 \c[2]しかし、それを知る必要など無いでしょう。 @1 深みから何かを引きずりだされそうな、 この不快感は……。 @960 \c[2]私にとっても、あなたがそれを知ろうと 知るまいと、どちらでも構わないので。 @441 くっ……。 @1 どちらでも構わないのなら、 追求することも構わないはず。 なのに、私の直感は、これ以上踏み込むなと 警鐘を鳴らしている。 そのせいで、更なる追求が、できない……。 @960 \c[2]ただ、何もお教えしないのも、 確かにいささか不親切ではありますね。 \c[2]では…… 1つの真実と、1つのヒント。 そして、1つの過去をお教えしましょう。 \c[2]今のあなた方が知るべきことは、 それだけで十分でしょう。 @131 なんだか随分と回りくどいな。\s お前の目的は、一体なんだ? @960 \c[2]それも、語る必要など無いでしょう。 \c[2]知ろうと知るまいと、 あなた達の行こうとしている場所と 私の目的は、一致しているのですから。 @441 やはり、いくら探りを入れようと、 掴ませてくれそうにはありませんね……。 @960 \c[2]ふっ……。思った通り、 やはりあなたは賢いようですね。 @830 だったら、教えてもらえることだけ 教えてもらった方が得策か。 @960 \c[2]そういうことです。 @131 じゃあ、それらを教えてもらおうか。 @960 \c[2]ではまず、一つの真実をお伝えしましょう。 @440 …………。 @1 それにしても、この魔物は一体、 私達をどうしたいのでしょうか……。 ただ単に、利用しようとしているだけ? それとも…… @960 \c[2]まず簡単に言ってしまえば、この大地は ある者が見た夢によって作られています。 \c[2]その者が夢で見た光景を基に、 幻が作り出される……。 \c[2]そして、その者が力を持ち、望めば、 夢の出来事が現実にも起こるのです。 @441 つまり、昨晩あなたが言った"災厄"は、 それと何か関係しているんですね? @960 \c[2]その通りですよ。 \c[2]もっとも、その者が見ている夢は、 過去の光景ばかりなのですがね。 \c[2]さて……。 私が語るのは、ここまでですよ。 @131 で、それが具体的に何が引き起こされるかは 僕らで考えろと言うわけか。 @960 \c[2]ふふっ。 言わずともおわかりのようで。 @441 でも、何故あなたは、私達にそのような 重要な情報を与えるのですか? ただ単に私達を情報で操り、 躍らせるためですか? @960 \c[2]ふっ……。 私は私の目的の為に動いています。 \c[2]そして、先程も申しましたが、 今のところ、私の目的とあなた達の行き先は 一致しています。 \c[2]よって、互いにメリットがあるため、 その為に誘導している……。 \c[2]この回答だけでは、ご不満でしょうか? @441 その言い回しだと、まるで、 いずれは敵対するように聞こえます! @131 なら、お前をこの場で倒すという手も 僕らにはあるわけだ。 @960 \c[2]確かに、仰る通りですね。 \c[2]あなた方の力は、 昨晩試させていただきました。 \c[2]よって、まともに敵対すれば、 私は間違いなく、あなた方には勝てないと 理解しています。 \c[2]しかし…… @441 ……っ! @1 赤い眼が、牙が、鈍く怪しく光った。 不気味に、そして不敵に笑う魔物に対し、 私は再び、底知れぬものを感じた。 @960 \c[2]あなた方はまだ、私を\r[殺せない,・・・・]。 @131 む……。 @960 \c[2]私はあなた方より、 遥かに多くの情報を持っています。 \c[2]そして、この状況において、あなた方は まだ、私に聞きたいことがあるでしょう? @441 ……確かに、私達には、 わからないことが多すぎる……。 @1 魔物は、私達が行こうとしている場所を 知っているような口ぶりを見せましたが…… 私達はまだ、どこに行くべきかも、 何をすべきかも解ってすらいない。 今は、どうしても情報が欲しい…… @960 \c[2]ならば…… あなた方は、私を殺すわけにはいかない。 \c[2]災厄の一つが、人類の滅亡と知れば、 尚更……ね……。 @133 なっ……!? @441 人類の、滅亡!? @960 \c[2]さて……。 \c[2]それでも、私を倒しますか? @1 自分の優位を誇示するかのように、 魔物は笑っている。 恐らくこの魔物は、 多くの情報を掌握しているだけではない……。 それを基点として、幾重にも 策と知略を張り巡らせているのでしょう。 そして……それこそが、 魔物の底知れなさを物語っている……。 @131 今は、お前の策にのせられるしか、 僕らには選択肢が無い、ということか。 @960 \c[2]理解が早いようで助かりますよ。 @441 くっ……。 @1 なんだか、もどかしい……。 倒すべき存在と判りながら、 倒すべきではないなんて……。 この魔物は、早くなんとかしなければいけない 気がしてならないというのに……! @830 ……では、今度はヒントとやらを 教えてもらおうか。 余計なお喋りは、単なる時間の浪費と なるだけのようだからな。 @960 \c[2]いいでしょう。 \c[2]では、あなた方の目的を達成に導く、 ヒントを差し上げます。 \c[2]昨晩あなた方が薬草を採りに森へ入った時、 一人の女性と出会ったでしょう。 @440 !! @960 \c[2]この後、あなた方はその女性と 再び出会うことになるはずです。 \c[2]もし、あなた方が"災厄"を防ぐ気が あるならば、その者の旅を辿りなさい。 @440 あの人の旅を、辿る……。 @1 それが、災厄を防ぐことにも繋がる……? @131 それにしても、まるで僕らの未来を 予知したかのような口ぶりだな? @830 我らが薬草を採りに行くタイミングも 計算したかのようだな。 @960 \c[2]生憎、私に未来予知の能力はありません。 \c[2]しかし、少し先の未来で見せられる夢が どのようなものかは、把握できますよ。 \c[2]まあ、この世界においては、未来予知と 同じようなものかもしれませんね。 @440 なるほど……。 @960 \c[2]ヒントは、これで以上です。 \c[2]さて、私はこれにて 失礼させてもらいますよ。 @131 待てよ。 あと一つ、僕らに真実を 教えてくれるんじゃないのか? @960 \c[2]ああ。一つの過去については、 私が直接語ることではありません。 \c[2]何故なら、夢が生み出す幻が、これから あなた方に過去を見せるからです。 @131 つまり、どちらにせよ 僕らはそれを見ることになったわけか。 @960 \c[2]そうなりますが、念のためです。 もし、無視されては困りますからね。 \c[2]さて。あなた方が追う女性の旅も、 確かに、昔の物語ではありますが…… \c[2]これから見ることになるのは、 それより更に500年も過去の出来事。 @440 更に、500年前……? @1 そんな昔の事を私達に見せて、 一体何になるというのでしょうか……。 そして、この魔物が巡らせている意図は、 一体なんなのでしょう……。 @0 !bgm !mv !wait20 !bgm../BGS/(環境)雨 @830 む……。 雨が強くなってきたな。 @440 空が…… @1 気付けば、いつの間にかこの空間内の空も、 分厚い雲に覆われていました。 @960 \c[2]この大地にも、雨が降り注ぎだしました。 \c[2]これが、始まりの合図ですよ。 !v29=2 \c[2]では、くれぐれも、 見逃さないようお願いします。 @260 @440 …………。 @1 魔物はそれだけ言い残すと、 以前と同様に音もなく姿を消した。 そして…… @130 これは…… @1 夢に降り注ぐ雨と、\r[現,うつつ]に降り注ぐ雨の中、 周囲が淡く何かを映し出し始めた。 !se(Action)雷光 @0 !mv @1 雷鳴が轟き、淡い幻は、 はっきりとした形を為し始める。 それが私達に見せたのは !se(Action)雷光 @0 !mv @1 武装した、数多の爬虫類人間。 それに対峙しているのは―― !se(Action)雷光 @0 !mv @736 @130 え……? @441 り、リクレールさん!? @1 更に、その前に立つのは…… !se(Action)雷光 @0 !mv @1 あの絵画に描かれていた、知られざる英雄。\s 自信に満ちた瞳を持つ、あの男性……。 !se(Action)雷光 @0 !mv @1 その隣には、もう一人、力強そうな男性が。 !se(Action)雷光 @0 !mv @1 逆隣には、凛々しい女性が。 @833 まさか…… @130 これは、もしかして…… @440 リクレールさんが仰っていた、 知られざる英雄達の戦い……? @0 !mv !mvnil !wait40 この時になって、漸く気づきました。 私達は、リクレールさんの過去と、 あの女性の旅路……。 そして、私達……。 3つの物語が、絡まりあっていることに。 !wait60 !bgm !bgs