#夢見る大地 永遠の翼 Scene22〜24 by飛鷹 !wait60 昔、孤独となった私を助けてくださったのが、 シシト先輩でした。 そして今、孤独と絶望へ堕ちそうになった私を 救い上げてくださったのも、 やっぱり、シシト先輩でした……。 私にとっての希望は、 いつも、シシト先輩と共にあった……。 そして、今度は…… !wait60 \>  Silhouette Note.\<\s\> After Ending story.\<\s \f[36]\>  夢見る大地 永遠の翼 \>Scene22:\<\s\> 束の間の安らぎ !wait40 !v27=2 !v35=1 !mvシシトの部屋 !bgm黄昏 !wait10 @403 あの、シシト先輩……\s 私からも、良いですか……? @100 ん?\s ……っ! @0 @403 えへへ……。\sやっぱり…… 私からもちゃんと伝えたくて……。 @1 私からの、シシト先輩への想いを…… でも、言葉じゃ足りなかった。 好きとか、愛してるとか……\s そんな言葉をいくつ並べても、 私がシシト先輩に抱く想いは、表しきれない。 だから…… 今度は私から……\sキス……しちゃいました。 @102 あ〜……う〜……。\s い、今思えば……何気に、 大胆なことしちゃってたね、僕……。 @1 あ……\s 赤面したシシト先輩って、初めて見ます。\s なんだか、新鮮ですね……。 @403 で、でも…… 凄く、嬉しかったですし…… 何よりも……救われました……。 @1 あの瞬間、私達は変わったんだと思います。 それは、私の恐れていた変化じゃなくて、 ずっと、ずっと素敵な進歩。 シシト先輩がくれた、希望。 @403 本当に、ありがとうございます。 シシト先輩……。 @100 そっか……。よかった……。 あの時は、そうするしか浮かばなくて、 想いに任せて、してしまったんだけど…… セトに伝わって……受け止めてくれて…… 本当、安心したよ……。 …………。 @402 え……シシト先輩……? @1 急に、もたれかかるように 先輩の重さが私にかかってきて…… …………\sっは!\s後ろはベッド!! まさか……まさかまさかまさか!? た、確かに、私は先輩を部屋に招いたし、それは なるべく先輩といられる時間を長く取れるように したかったからですけど、でもでもそんな急に! @102 っと……ごめん、セト。 安心したらなんか急に気が緩んじゃって、 眠気に負けかけた…… 自分が寝不足だってこと、 さっきまですっかり忘れてたよ……。 @402 あ……寝不足、だったんですか……。 @1 なんというか、慌てすぎですね、私……。 でも、先輩が寝不足の理由って……。 @102 正直に話すとね。 昨晩はセトの事がずっと心配で、 眠らなかったんだ。 @100 でも…… これなら、ずっとセトについていた方が 良かったかな……? 結局、君を一晩中悩ませたままにして、 苦しませちゃったみたいだし……。 @403 せ、先輩…… @1 そこまで気遣ってくださっていたなんて……\s もう、感謝しきれないですよ。 シシト先輩が傍にいてくださって、本当に……\s 本当に、よかった……。 まだ、全ての不安が 消えたわけではありませんが…… シシト先輩から、それに立ち向かう心の支えと、 希望を創り出す力をいただいた……。 だから、きっと、大丈夫。\s 先輩と一緒なら、そう信じることができる。 @0 !mv !wait20 @102 あ〜……安心したら、 なんかもうかなりフラフラしてきた……。 流石にこの有様じゃ迷惑かけそうだから、 一旦帰って、休むことにするよ。 @402 あ……そうですか……。 @1 このままでいたい気持ちはありますが…… そうも言ってられませんよね。 災厄の予兆である雪が降り始めたんですから。 のんびりとなんて、していられないんだ。 それに…… @102 あ〜……。 ところで、セトはどうする? @402 あの〜…… 先輩についていってもいいでしょうか? @1 シシト先輩、さっきから、 もうかなりフラフラみたいですし…… @402 外はかなり寒くなってきましたし、 このまま一人にしたら、先輩が心配ですよ。 @102 あはは……。 なんか、さっきと立場逆になってるや……。 @404 先輩は時々無理しすぎるんですよ! @402 その度に、 凄く心配してるんですからね……? @102 ん……ごめん。 @1 でも…… 無理してでも来てくださって、 ありがとうございます……。 @400 では、少し準備しますので、 休みながら待っていてください。 @1 寒さ対策をしないと……。 @100 わざわざ付き添わせちゃって、ごめん。 @402 そんなに気にしないでください。 @1 冬物を出して……あと、どうしようかな? @400 どちらにせよ、 先輩についていくつもりでしたから。 @100 他に何か、用事が? @400 ……はい。 !bgm 状況が……\s大きく、動き出しましたからね。 @1 初夏を過ぎた時期に雪が降り出したとなれば、 異常事態として混乱が起き始めるでしょう。 例え、ほぼ全ての人が真実を知らなくとも…… いや……むしろ、真実が解らないからこそ、 尚更、日常の世界が狂い始めかねません。 人々が、色んな不安に駆られるでしょうから…… @400 私自身、シシト先輩と一緒に前へ進むと 決意しましたし…… @402 何より、最も防がなきゃいけない災厄……\s 人類消滅の刻が近づいているんです。 ゆっくりしてる猶予は無いですから。 @100 そうだね……。 出来れば、 今晩中にでもなんとかしたいんだけど……。 @402 私も同じ気持ちですよ。 出来る限り早く、平穏を取り戻したい……。 @1 そして、願わくば、物語の終わりに、希望を……。 @400 それに……私自身のこともあります。 @402 "白竜の力"……\s これをどう扱うとしても、今、 正面から向き合わなければいけない……。 そう……ですよね? @100 それが、力を持つ者の宿命であり、 強く在る為に必要なことだからね。 @1 力を持つ者の宿命、か……。 既にそれと向き合っていたシシト先輩は、 やっぱり"先輩"なんですね。 私も、同じように強くなる為にも、頑張らなきゃ。 @400 ですから、この機会にリクレールさんと、 しっかりお話をしておきたいんです。 @100 リクレールさんも、 それを望んでいるはずだよ。 あの人は、本当に優しい女神様だし……\s セトを信じてるし、頼りにしてるから、ね。 @400 あ……。 @1 そうだ……。 私を信頼してくださる人が他にも居たこと、 すっかり見失っていた……。 今の私は、昔の私とは違う。 決して独りじゃないんだと、心から思える。 それが、今の私にある希望なんだ……。 @400 よし……。 @404 お待たせしました、先輩!\s 準備完了しました! @100 じゃあ、行こうか。 @0 !mvnil !mv !wait30 !mv住宅地 !bgs../SE/(Action)学内歩き !wait10 @100 そう言えば…… 昨日、リクレールさんが、"彼ら"や ツバメさん達の真実を教えてくれたよ。 @400 リクレールさんが……? @100 うん。 『僕らの為に』って、 自ら進んで話してくれたんだ。 だから、それも聞いておくと良いよ。 色んな物語によって紡がれた真実があり、 その中に、希望と絶望があった……。 これで、その両方を 見据えることができるよ。 @400 真実の中にある、希望と絶望……。 @1 それと、どう向き合うか……ですね。 @100 ところで、セト。 @400 なんでしょうか? @102 え〜っとね……\s \r[コレ,・・]は流石に、なんというか…… @402 寒さ対策なんですけど……\s やっぱり、イヤでしたか……? @102 そうじゃなくて……恥ずかしい……。 !bgmちょっとマズい 二人で一つのマフラー巻いてるって…… やむを得ずとは言え、端から見たら、 僕ら、いわゆるバカップルになってるよ? @403 でも……温かいですよ? @102 色んな意味で……ね。\s あと、周りの視線とか視線とか視線が熱い。 @1 そう言いながらも、ぴったりくっついたままで、 繋いだ手もずっと離さないままのシシト先輩。 そんな様子がなんだか、 可愛いような、可笑しいような感じです。 @102 全く……。\s あまりにも自然にやってたもんだから、 ついさっきまでツッコミすら忘れたよ。 まあ、そのお陰で暫くは 眠気にも負けなさそうだけどさ……。 @403 じゃ、このまま行きましょうかっ♪ @1 それにしても、なんだか、 先輩にちょっかいを出していた昔を思い出します。 ちなみに、その時は無かった反応が出てきて 楽しくなってきたのは、ナイショです。 先輩弄り……面白いかも。 @102 こら、セト。 思い切り楽しんでるだろ? @403 えへへ……。ばれちゃいましたか。 @102 まあ……良いけどね。 @0 !mvnil !mv !bgs !bgm !wait10 @1 先輩と他愛の無いやりとりを交わすひととき。 それは、状況が大きく変わり行く中で訪れた、 僅かな安らぎ。 或いは、近づく\r[終焉,しゅうえん]の時を前にした、 最後の安息なのかもしれません。 それでも今は、この時間を大切にしたかった。\s 物語の終章が、もうすぐ始まるから……。 でも、そのような時間は過ぎるのが早くて、 気付けば、もう、先輩の家についていました。 @0 !mv !wait30 !v38=1 !se(Action)ドア開け !mvシシトの部屋 !bgm安らぎ !wait10 @100 ただいまー。 @400 お邪魔します。 @734 おかえりなさい、シシトさん。 そして、こんにちは、セトさん。 @730 あら……? @100 ん?どうしたの、リクレールさん。 @732 まあ……。シシトさんとセトさんったら、 そんなに仲良しになっていたんですね……。 @100 仲良し…… @102 あ……。\s今の状態忘れてた……。 @403 そう言えば、そのまんまでしたね。 @1 一本のマフラーを二人で巻いて、 手を繋いでて……。 @102 いつの間にかすっかり馴染んでしまった 自分に驚いている僕が居ます。 @403 私も……。 !mvnil @1 とまあ、そんなことも少しだけありましたが。 !bgm !wait30 ……でも、やはり先輩の疲れは相当らしく、 ベッドに潜り込むと泥のように眠り始めました。 そして、私もまたすぐに、 リクレールさんとの対話を始めました。 色んな運命――物語を左右する刻を前にして、 覚悟を決める為に……。 @0 !mv !wait50 \>Scene23:\<\s\> 希望を創り出す為に !wait30 @1 リクレールさんとのお話――\s その最初は、"ツバサさん"についてでした。 悲劇によって繋がっている物語の現実――\s それを語るリクレールさんは、 やはり、少し辛そうでした……。 それでもリクレールさんは、 前に進もうとしている……。 だから私もまた、彼女が秘めた願いを感じ取り、 それに応える決意を、密かに固めました。 その願いが叶う可能性は、 確かに存在するのですから……。 \sツバサさん達の物語は、 ツバメさん達の物語へと繋がっています。 リクレールさんの話は、そこから、 ツバメさんとセタさんの話へと入りました。 私達との繋がりも交えながら…… !wait40 !mvシシトの部屋 !wait10 @731 ――確かに、ツバメさんとセタさんは、 幾度と剣を交えています。 @730 ですが……共存を望む二人は、 やがて、互いの手を取り合いました。 そして、人間を消滅させようとしていた 白き竜神を倒したんですよ。 @400 なるほど……。 …………\s大分、セタさんの記憶を 蘇らせ、整理することができました。 @1 リクレールさんの語るお話が切欠となり、 私の内に眠る\r[前世,セタさん]の記憶は、 どんどんと呼び覚まされていきました。 ツバメさんとセタさんが手を取り合った事実……\s それは、私達にとって、希望でしょう。 \r[前世の私,セタさん]と\r[シシト先輩のご先祖様,ツバメさん]が わかり合えた事実もまた、素直に嬉しかった。 そして、私とシシト先輩にも、 同じ絆が受け継がれていると信じたい……。 @400 それでもまだ、 疑問に思うことがあるんです……。 @731 どのようなことでしょうか? @400 白き竜神を倒した時、セタさんが 竜の民を導く、新たな竜神になったのは、 ご存知だと思います。 @402 ですが…… その時に、白き竜神からセタさんへと 受け継がれたものが、"二つ"あるんです。 それが、"神の意志"と"白竜の力"……。 @731 "意志"と"力"の二つを……? @402 リクレールさんがご存じないのも、 無理はありません。 これは、セタさん自身しか知らないこと なのですから。 @731 そうですね……。 竜の民を生かし続ける為に、セタさんが 力を受け継いだとしか知りませんでした。 @402 でも…… 竜の民が生き続ける為に必要なのは、 "神の意志"だけなんです。 しかし、白き竜神は、 神となる前から持っていた"白竜の力"も セタさんに受け継がせた……。 竜の民という種族を守る力として与えたと 考えれば、不自然ではありません。 実際に、竜神たる者に必要だと思ったから 与えられたのだと思います。 ですが…… 今、"白竜の力"は、竜神の後継者ではなく、 セタさんの後世である、私が持っています。 @731 ……!! @402 これが意味する真実が一体何なのか……\s それが、わからないんです……。 @1 セタさんの跡継ぎが居るのなら、 やはり同様に"神の意志"と"白竜の力"を 併せて受け継がせるべきのはず……。 なのに何故、"白竜の力"だけを、私が…… @737 それに関しては、 私もまた、真実を知りません……。 @730 ツバメさんとセタさんの意志……\sそして、 白き竜神の神託によって、人間と竜の民は、 共存の道を歩み始めました。 @737 ですが…… 私は……それを見届けた後、 シルフェイドから去ったのですから……。 @402 な……何故、リクレールさんが シルフェイドを去ることに……? @1 人間を愛し、何度も救いの手を差し伸べた、 優しい心を持つ女神様なのに……。 そんなリクレールさんが、何故…… @0 !mv !bgm別れ !wait20 @737 私は……二度も、禁忌を犯しました。 @402 二度の、禁忌……? @737 はい……。 @731 その罪故に、シルフェイドの天界から 去ることになったんです。 一つ目は、シルフェイドの女神である私が、 直接地上に降り立ったこと……。 そして二つ目は、ツバメさんの\r[死魂,しにだま]を拾い、 肉体を与え、地に降ろしたこと…… 運命を変える為に、仮初めの命とは言え、 \r[死人,しびと]を生み出したことなんです。 @402 その二つって、リクレールさんが 人々を救うためにしたことじゃないですか! @737 はい……。 それしか手がなかったからこそ……。 @731 それでも、やはり禁忌なんです。 本来あるべき世界の原則を壊しかねない、 封じるべき行為なんです。 故に、例え止むを得なかったとしても、 許されるのは、一度まで……。 @737 しかし……私は、二度目を犯した……。 @731 その代償として、私は女神の座を失い、 シルフェイドの天界を追放されました。 今も女神を名乗ってこそいますが、 それは、形だけのものなんです……。 @402 リクレールさん……。 @1 私は……その行いが禁忌であったとしても、 正しかったと思います。 きっと、リクレールさんも、 自らの行いそのものは、後悔していない。 人間を愛する女神様だからこそ、 自らを犠牲にしてでも、救いたかったのでしょう。 ですが……正しいと信じた道を歩む為に、 数多の悲哀をも背負うことになってしまった……。 \r[愛した世界,シルフェイド]をただ見守り続けることすら できなくなってしまった……。 リクレールさんは"ツバサさん達を救えなかった"と 仰っていますが…… 私には、リクレールさんこそが 最も救われていないように見えました。 @737 私はもう、今のシルフェイドの状況を 知ることが出来ません……。 @731 セトさんが、白竜の力のみを受け継いだ 理由もまた、わかりません……。 それが示す真実が、 希望なのか、絶望なのかも……。 @402 辛いお話をさせて、ごめんなさい……。 @730 いえ。構いませんよ。 @731 むしろ、私の方こそ、 セトさん達のお役に立てたかどうか……。 @730 でも…… 私の知る真実が、セトさんとシシトさんの 希望を創り出す糧、力になるならば…… どんなことでも全て、 包み隠さずにお話しますよ。 それが、今の私にできることですから。 @402 ありがとうございます……。 @1 リクレールさんは本当に、 心から私のことを信じて下さっている……。 ……私は、それに応えれるだろうか……。 応えたい……。\s 出来ることなら、リクレールさんのことも、 救いたい……。 でも……私は…… @730 ……セトさん。\s 一つ、聞いてもよろしいでしょうか? @402 なんでしょうか……? @731 "白竜の力"は……\s怖い、ですか? @402 っ……。 @1 やっぱり、リクレールさんにも \r[覚,さと]られていますか……。 強き力を持つ者として、シシト先輩に諭され、 落ち着きは取り戻しましたし…… 前向きに頑張ろうという気持ちも出来ました。 しかし、それでも…… @402 怖い、ですよ……。 これほどの力は……私が扱うには、 あまりにも大き過ぎます……。 @1 それに対して、私は、弱い……。 それでも、シシト先輩と一緒なら、きっと なんとかできるとは信じていますが……。 でも……それは、"絶対"ではない……。 @730 ……セトさん。 力というものは、その使い手によって、 様々なものへと変化します。 特に、その心の在り方によって、 力がもたらす結果は、大きく変わります。 @402 それは、わかっています……。 だからこそ、この力を アイツに渡してはいけないと―― @730 いえ……。 私が言いたいのは、そうではありません。 確かに、"白竜の力"を悪しき者が持てば、 その存在そのものが災厄となるでしょう。 しかし…… "白竜の力"は、あなたの意志次第では…… そう……\s 希望を創り出す力へと変えることだって できるはずだと、私は思います。 @400 希望を創る、力へ……変える……? @730 セトさんは、それができる人だと 私は信じています。 @402 でも…… 私は、そんなに大した人間なんかじゃ…… @730 いいえ。 シシトさんを見ていれば、 セトさんがどんな人か、わかります。 シシトさんは……あなたのことを、 とてもしっかりと見つめていますから。 @732 少し、妬いてしまうくらい……。 @402 リクレールさん……。 @1 やっぱり、先輩のことが…… @730 あ……すみません。 今のは気にしないで下さい。 それで……あなた達とはまだ、 出会って間もない私ではありますが…… 自然と、見えてきたんです。 シシトさんが、 セトさんのことをどう見ているのか……。 まるで、シシトさんという鏡が、 セトさんを映し出しているかのように。 @402 鏡のように……私を……? @1 "人は、人を映し出す鏡である"という\r[喩,たと]えを、 どこかで聞いた覚えがありますが…… リクレールさんのお話は、 正しく"それ"、なんでしょうか……。 @730 シシトさんは……セトさんのことを、 心から信じているんです。 あなた達が想い合っている事もまた、 傍で見ていれば、わかります。 @402 …………。 @730 確かに、一人では、不安に飲みこまれて しまうこともあるでしょう。 ですが…… セトさんには、シシトさんが居ます。 あなたを信じ、傍に居る人が……。 セトさん。\s あなたの心にある鏡には、 シシトさんがどのように映っていますか? @400 私の心に映る、シシト先輩……。 @0 !mvnil !mv !wait10 …………\sシシト先輩はいつも、 真っ直ぐな瞳で、私のことを見ていた。 この前だって、そうだった……\s まるで、心の中まで見透かすかのように―― …………\sシシト先輩の瞳に映っているもの。 それは―― !wait10 !mvシシトの部屋 !wait20 @402 なんと言ったら良いんでしょうか……。 私の鏡に映るシシト先輩には、 まるで、私が映し出されているような…… @1 それはまるで、合わせ鏡。 鏡の向こうにまた鏡があって、 シシト先輩が見え、その奥に私が見え…… そこに映る私は―― @730 そこまで気付けたのなら、 感じとれるのではないでしょうか? セトさんのことを見つめ、信じている、 シシトさんの気持ちを。 @400 っ……!! @1 やっと、リクレールさんの言わんとしていることが わかってきた…… 毒を持つ魔物の群れと戦った時……\s シシト先輩は私を信じて、 全員で生き残る道を託してくださった……。 昨晩、魔王と戦うことになった時、 シシト先輩が私に見せた瞳…… そこには"信じる"という意志が、 揺らぐことなく映っていた……。 シシト先輩が、私を……。 @730 あなた達にとって、一番大きな力……\s それは、"お互いの存在"なんだと 私は思います。 だからこそ、信じれるんです。\s セトさんとシシトさんの二人だからこそ。 @1 先輩と私……二人、だから……。\s それは、先程先輩が仰っていたことと 同じ意味でもあって……。 @0 !mv @403 不思議ですね……。 シシト先輩が信じているってわかると、 本当に大丈夫だって気がしてきますから。 @1 リクレールさんに信じていただけるのも、 シシト先輩のお陰で…… 二人なら、大丈夫だって……\s 二人一緒だからこそ強くいられることも…… @730 私も、そう思います。 ですから…… どうか、力を恐れないでください。 セトさんは、強い人ですから。 @403 ありがとうございます……リクレールさん。 @1 嗚呼……やっぱり、この人は女神様だ……。 人を優しく諭せて、導くことが出来る、 "女神様"と呼ぶに相応しい人だ……。 或いは、全ての人へ愛を捧げることが出来る、 "聖母"とも呼べるでしょう。 人々の母たる存在――\s それが、リクレールさんなんだ。 そんなリクレールさんから、今、 白竜の力とは違う"力"をいただけた……。 私も、それに応えたい。 リクレールさんに、何かをお返ししたい…… だから…… !wait15 !bgm !wait15 @730 さて……。\s 肝心なのは、これからですね。 @400 そうですね……。 @404 ここからが……\s最も大事な、本題です。 @1 目前に迫った壁を、乗り越えなきゃいけない。\s シシト先輩と私が。 @731 今、人類消滅の儀式が動き出しています。 恐らく、白き竜神が持つ術式を、 その墓守という者が行使したのでしょう。 私達に残された時間は、僅かです。 @402 ええ……。 ですから、私もシシト先輩も、今晩中に 竜神の眠る島へ向かおうと考えています。 本当は、もっと慎重に作戦を考えるべき なのかもしれませんが…… @0 !mv !se(Action)ドア開け !wait20 @830 女神様。 この異変は既にテレビでも報道され、 各地でも混乱が起き出しているようです。 また、近所を見て回ったところ、やはり、 不安に駆られる人が徐々に増えています。 @833 まあ、スズナ殿は、 随分と落ち着いていられましたが……。 @730 わかりました。 見回りと情報収集、ご苦労様です。 @737 やはり、波紋が広がり始めましたね……。 @402 このままでは、 混乱も拡大していくでしょうね……。 それに……\s この寒さでは、燕さん達が…… @1 今、シシト先輩のベッド脇に、 カゴが一つ置いてあります。 その中では、この家に巣を作っていたという 燕の一家が身を寄せあっている……。 夏鳥である燕さんでは、 この急激に訪れた寒さに耐えられない。 リクレールさんがこの部屋へと入れたお陰で、 暖房によって寒さはしのいでいますが…… このままでは、餌が捕れず、 皆、餓えて死んでしまう……。 @402 クロウさん。 この現象は、今現在、 どの範囲まで影響を及ぼしていますか? @830 ……世界中だ。 常夏の南国ですら、雪が降っている。 @402 そうですか……。 @830 特に、雪とは全く無縁なはずの地域における 混乱具合は酷いようだぞ。 寒さを耐え凌ぐ術を知らない上に、 見知らぬものが空から降ってくる…… これはもう、天災の域だ。 @402 このままでは、儀式によって人類が 消滅する前に、多大な被害が出るでしょう。 そうでなくとも、人々はきっと、 不安に駆られるでしょう。 だからこそ、 一刻も早く終わらせなければ……。 @830 我らがそのように考えることこそが、 アイツの狙いだったとしても、か? @402 ええ……。 @400 どんな形であっても、最終的な狙いが "白竜の力"であることは変わりません。 @402 ここでじっとしていたとしても、 また次の手を打たれるだけですよ。 @830 確かに、な……。 @404 だからこそ、アイツが更に別の手を 使ってくる前に、動くんです! @402 私達の勝機は、アイツと対峙した時……\s 最後の真っ向勝負にしか、無いんです。 アイツは恐らく、白き竜神の肉体を使い、 最後の戦いを挑んでくるでしょうが…… それに打ち勝つ以外、 私達に希望はありませんよ。 @830 そうだな……。 @730 単純に考えても、深く考えてみても、 出てくる結論は一つだけですね。 @404 今晩……戦いに行きます! @1 災厄を防ぎ、平穏を取り戻す為に。 @731 あの、セトさん……。\s 今更ですが…… @737 このような重荷を背負わせてしまって、 本当にごめんなさい……。 @731 私に力が無いせいで、 あなた達にばかり頼ってしまって……。 @402 リクレールさんが謝ることなんて、 何も無いですよ。 @400 むしろ、感謝しています。 @730 セトさん……? @402 正直に話しますと、確かに今の状況を プレッシャーとしては感じます。 世界の命運を左右する立場になるなんて、 ほんの少し前までは、 想像もしませんでしたから……。 @731 …………。 @402 でも…… もし、リクレールさんが居なかったら、 私は戦うことすらできなかった……。 状況に翻弄され続け、 そして、私の中に眠っていた力に怯え……\s 或いは、理解できないまま―― @1 それは、災厄へと至る結末か、それとも―― @400 しかし……今は、そうではありません。 リクレールさんのお陰で、 今の私達があるんです。 シシト先輩と共に、私は戦えるんです。 そして今、 "白竜の力"とも向き合えた……。 @402 だから、謝らないで下さい。 @732 ありがとうございます……セトさん。 @403 こちらこそ……\s ありがとうございます。リクレールさん。 @0 !mvnil !mv @1 ツバサさん達に、ツバメさん達。 そして、私達…… 三つの物語では、いつも、 リクレールさんが人々に希望を与えていた。 自分を犠牲にしてでも、 人々に愛を与えていた……。 そんなリクレールさんにも、今度こそ救いを……。 @0 !mv !wait50 \>Scene24:\<\s\> 旅立ち !wait40 !bgm安らぎ !mvシシトの部屋 !wait10 @400 …………。 @403 シシト先輩ったら、ぐっすり眠ってる……。 @1 寝顔、可愛いなぁ……なんて思ってみたり。 @403 それにしても、リクレールさんったら、 ちょっと気を遣いすぎですね……。 @1 それは、話し合いを終えてからの事。 「セトさんも休息が必要ですよね」と リクレールさんが言い出し…… 私が何か言う前に、嫌がるクロウさんを連れて スズナさんのところへ行ってしまいました。 気を利かせて、 私達を二人きりにしてくれたんでしょうけど…… 何かをするというわけでもないから、 そんな必要無かったんですけどね。 気遣いそのものは、とても嬉しいわけですが。 @403 でも……久しぶりですね……。 @1 こんなに静かで落ち着いた、 二人きりの時間も…… シシト先輩は相変わらず眠ってますが。 @403 懐かしいな……。 @1 こうしていると、 ただ静かに一緒に居るだけの時間を過ごした、 昔のひとときを思い出します。 !bgm 私が、全然お喋りできなくなった頃を…… !wait15 !bgm黄昏 !wait15 お母さんが居なくなってからというものの、 気持ちを言葉にすることができなくて……\s 想いの伝え方が、わからなくなった…… 誰も、私の傍に居てくれなくなった……。 そんな日々の中で、ちょっとした偶然が、 私に、シシト先輩との出会いをもたらしてくれた。 それからなんですよね。 シシト先輩が傍に居てくれる時が多くなったのは。 話しかけてくださったりとか、 ちょっとしたお世話を焼いてくださったりとか……\s そういうこともよくあったんですが…… でも、シシト先輩と過ごした時間の中で、 最も多かったのは…… 何もせず、ただ静かに一緒に居た時間。 まるで、今みたいに。 ……そう言えば、なんでシシト先輩は、 私の傍に居てくださったんでしょう。 @403 いつか……理由を聞いても、いいですか? @1 寝ているところに問いかけても、 答えてなんかくれませんけど…… いつか、聞いてみたいな……。 …………\sそれから、私はいつの間にか、 シシト先輩が傍に居ないと、凄く寂しいって 感じるようになったんですよね。 傍に居る日々が続いていたからなんでしょうか。 毎日シシト先輩に会わないと、 なんだか落ち着かなくて…… その時に私が覚えたのは、シシト先輩の気を引く、 ちょっかいの出し方でした。 よく考えてみれば、それは、 先輩にとって鬱陶しかったでしょうね……。 なのに、先輩はちゃんと応えてくださった。 逆に、私の方が遊ばれてたこともあって……。\s あ……今思い出すと、それはそれで悔しいかも。\s ちょこっと、ですけど。 でも、そんなじゃれあいが、楽しかった。 子供らしい、無邪気で、ちょっとおバカで……\s でも、温もりのあるやり取りが、心地良かった。 あの時、シシト先輩が手を差し伸べてくれたから、 私は、笑えるようになれた……。 @0 !mv !wait20 @403 あ……先輩の手…… @1 布団から出ちゃってますね。 ……そう言えば、シシト先輩って時々、 私の頭を撫でてくれたんですよね。 あの時はまだ小さかった手が、 今では、こんなにも大きくなっている……。 重ねてみると、私との違いがよくわかります。 さっき手を繋いだ時も、 まるで包み込まれているかのようでしたし。 @403 …………。 @1 私が先輩の手を掴んで、 先輩は、私の手を引いてくれて…… それは、暗くて無口だった私が、ちょっとずつ 変わっていくことができた、幼い頃のお話。 でも、それはいつまでも続いたわけじゃなく、 やがて、手を離す時が訪れた…… シシト先輩が小学校を卒業して、 それからの一年、私はまた、独りになった……。 私って本当に、 シシト先輩が居ないとダメな子でしたね……。 シシト先輩が『犬山の保護者』呼ばわりされて、 困らせてしまったほど……。 どれだけ勉強が出来たって、 どれだけ体育が出来たって、 どんなに家事が出来たって…… 人との\r[触れあい,コミュニケーション]が、全然ダメでしたから…… \sその後、私も中学にあがって、 一回り以上に成長したシシト先輩と再会して…… ようやく、ちょっとずつですが、 私も人とお話することが出来るようになった。 ただ…… その昔に比べたら、私とシシト先輩との距離は、 離れたようにも感じていました……。 それでもやっぱり、 シシト先輩と過ごせる時間は、とても大事だった。 特別だった……。 でも……シシト先輩の卒業に伴って、 また、お別れ……。 もう再会できないのかな……と思いましたが、 三度目の出会いが訪れたんですよね。 シシト先輩は、 また一段と強くて眩しい人になっていて……\s 私は、あまり変わっていなくて…… そのような面では、また、 先輩と離れちゃったかなと思いましたが…… 色んな偶然等が重なって、 私達は今、また、傍に居る……。 昔とはまたちょっと違う、二人として。 変わり続けてきたようでいて、 どこか変わらないままの私達として。 @402 …………変わらない、か……。 @1 そういえば、 私、与えられてばかりだな……。 人の温もりや、安らぎ。\s 自信や、愛する気持ち……。 みんな、シシト先輩からもらったものばかり。 もらってばかりで、何も、返せていない……。 それも、昔から変わっていないところだ……。 変わらなきゃ…… 与えられてばかりじゃ、 先輩の隣に立ったなんて、とても言えない……。 だから最初は、独善的でも、打算的でも良い……\s ちょっとずつでも良いから、捧げよう。 私に出来ることで、シシト先輩へ……。 @403 シシト先輩……。 @1 そっと、彼の手を握る。 今晩、私とシシト先輩は、 白き竜神と、その墓守が待つ島へ向けて旅立つ。 災厄を止めるためにも、 過去との因果に決着をつけるためにも。 どうなるかなんて、わからない。 だけど……もし、 二人で一緒に乗り越えることができたら…… その時は、シシト先輩に、たくさん感謝したい。 そして……精一杯、愛したい……。 受け止めてもらえるかなんて、 わからないですけどね。 でも…… 誰より一番、シシト先輩が大切な人だから…… @0 !mvnil !mv !wait10 !bgm !wait30 ――やがて、夜の闇が姿を見せ始めた。 街は静まり返り、二人に、出立の\r[刻限,とき]が訪れた。 !v5=1 !wait20 !mvシシトの部屋 !wait10 @130 さて……セト、準備は良い? @441 はい!大丈夫です! @730 二人とも、気をつけて……\s どうか、無事に帰ってきてください。 @130 わかってます。 @440 リクレールさんを悲しませたりしません。 @730 シシトさん……セトさん……。 @130 よし。 それじゃ、いってきます。 @441 いってきます! @0 !mv !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)跳ね @1 それぞれの想いと覚悟を胸に、 二人は、雪降る夜の中へ飛び出していった。 夢を終わらせる為に、夢の中心へ向けて…… @0 !mv @730 …………。\s本当に、 ついて行かなくてよかったのですか? @833 ついていきたい気持ちは、 山ほどあるのですが…… @830 シシトにあのように言われては、 残らざるをえないですよ。 我には、 我の果たすべき役割がありますから。 @730 そうですね。 頼りにしてますよ、クロウ。 @830 任せてください。 @730 では、待っている間、祈り続けましょうか。\s 二人が、無事に帰ってくることを。 @830 女神様が、何かに祈るのですか? @730 ええ……。 シシトさんとセトさん……\s 二人の事を信じる、自分の心に……。 @830 自分の心に、ですか……。 @730 そうです。 神様なんて……いませんから。 @830 自虐、ですか? @730 どうなんでしょうね……。 @0 !mvnil !mv !wait20 !mv中央公園 !wait10 @440 夢見る大地につきましたね……。 @130 こっちでも、雪が降っているんだね。 …………。 @134 セト…… @440 シシト先輩……? @1 自分から手を繋いでくるなんて…… @131 ゴメン……。 実は、寒いの苦手なんだ…… @440 あら……。 私の温もりで良ければ、 いくらでも分けてあげますよ。 @1 今は、それくらいしか してあげれませんが……。 @134 ん……。ありがとう。 @130 ところで……\s これからどっちへ行けばいいんだろう? @131 白き竜神の眠る島がどこにあるのか、 全然わからないままだった……。 @440 こっちですよ、先輩。 @130 セト……わかるの? @440 私の中にある"白竜の力"を求める、 白き竜神の声が、聞こえますから。 だから、まるで引き寄せられるように、 わかるんです。 @134 そっか……。そうだったね……。 @0 !bgs../SE/(Action)学内歩き !mv !wait20 @1 そして私達は、夢の見せる幻の中心へと 歩き始めました。 @440 でも…… 前みたいに心が揺れたりしませんし、 落ち着いていますから、大丈夫ですよ。 @130 うん。 セトの目を見れば、それはよくわかるよ。 @440 やっぱり、私の心はお見通しですか? @130 どうかな。 @1 目を見れば、か……。 そう言えば、シシト先輩って、 私の目を見ていることが多い気が……。 目は口ほどにものをいうとも言いますし……\s 察しがいいのも、そのお陰なんでしょうか。 @130 ところでさ。\s 昔、こうやって一緒に行動したよね。 @134 あの時は、今と違って、 セトが僕の後ろについてきて…… @440 先輩も、あの頃を思い出したんですか? @130 まあ、ね。 思い出してみると、懐かしくてさ。 @134 あの頃は、セトがまだ一つ学年が下で、 僕の後ろについてくるばかりで…… それが、時々ストーキングまがいだった こともあったっけ? @440 うぅ……。\s 懐かしいですけど、 思い出されると、恥ずかしいです……。 @130 そう? @440 そうですよ……。 @1 あ、先輩ったら、ちょっと笑ってる。\s 私のこと、からかっているんでしょうか。 @130 でもさ、あの頃は後ろに居たセトが、 今は、僕の隣に居る……。 @134 思い返してみれば、 僕ら、大分変わったなあって、ね。 @440 そうですね……。 先輩のお陰で、 ここまで変われたんだと思います。 @130 僕のお陰じゃないさ。 @134 セトが、頑張ったからこそだよ。 @440 シシト先輩……。 @1 でも、シシト先輩が居たからこそ、 私は頑張れた。 それに…… @440 あのキスは、先輩から…… @131 あ〜……うん……。 それは、確かに僕からだね……。 @1 先輩、照れてる照れてる。 今のは、ちょっとした意地悪ですけど……\s これくらい、いいですよね? @134 自分の大胆さに、 未だにびっくりしてるよ……。 @440 でも……そのお陰で今、 私はこうしていられるんです。 だから、とても感謝しています。 @130 ん……。ありがとう。 @440 お礼を言うのは、私の方ですよ。 @1 あの瞬間は、一生忘れられない思い出ですしね。 @0 !mv @440 あ……。 @130 ん?どうしたの? @440 いえ。前の方に、 ツバメさんとアルバートさんの姿が…… @130 あ、本当だ。 @0 !mv !wait20 @250 いよいよ、神の地へ、か……。 @1 \c[3]「私達の旅も、そこで終わりね……」 @130 ツバメさん達も、これから 僕らと同じところへ向かうわけか……。 @440 導きは、しっかりとあるんですね。 @1 \c[3]「長かったような、短かったような……。\s  でも、楽しかったわよ。アルバート」 @250 それは光栄だな。 しかし……そういう話は、 全て終わった後にするものだぞ? @1 \c[3]「ま、普通はそうなんだけどね」 @250 …………? !bgs @1 \c[3]「…………。\sいた――」 @130 ……? @440 ――!! @1 \c[4]「…………。  \s来たな。ツバメ……」 \c[3]「セタ……。  \sやっぱり、待っていたのね」 @440 あの人が、セタ…… @1 何度もツバメさんと剣を交えた、 私の、前世……。 @130 …………。 @250 俺達を止めにきたのか? @1 \c[3]「いや……違うみたいよ」 \c[4]「…………。  \sツバメ……。私は……」 \c[3]「…………アルバート。  \sここでお別れね」 @250 どういうことだ、ツバメ。 @1 \c[3]「アタシ……神の地へは、セタと行くよ」 \c[3]「これは、人間と竜人の運命を左右する  大切な問題だからね」 \c[3]「人間だけじゃなく、竜人の代表として、  セタに来てもらいたいのよ」 \c[3]「だけど……  セタはアタシ以外は信用できない……。  \sそういうことよね?」 \c[4]「我らが神との決着は、  私とツバメの二人でつけたいのだ」 @250 なるほどな……。 @1 \c[3]「だからさ。  アルバートは、見送ってよ」 \c[3]「人間と竜の民が、  共に歩き始める瞬間をさ……」 @250 それが、俺の最後の役目だな。 なら、見届けよう。 そして……\s お前達が戻ってくるのを、 ここで待っていよう。 @1 \c[3]「ありがとう。アルバート」 \c[3]「それじゃ、行こうか。セタ」 \c[4]「ああ……。  共に行こう、ツバメ」 @0 !mv !wait20 @1 \c[3]「さあ……。  アタシ達を導く道を示せ!  神秘の\r[道標,みちしるべ]!!」 @0 !se(Action)シュビー !mv !wait20 !se(Action)シュビー !wait5 !se(Action)シュビー !wait5 !se(Action)シュビー !wait10 !se(Action)ジュゴー !wait10 @1 ツバメさんの掲げた神秘の\r[道標,みちしるべ]は、 眩い光を放ち、目の前に光の橋を作り出しました。 それは、人間と竜の民を繋ぐ架け橋のようにも、 私には見えました。 !wait15 !bgs../SE/(Action)学内歩き !wait15 そして、アルバートさんが見守る中、 ツバメさんとセタさんは、橋を渡り始めました。 @440 私達も行きましょう。 @130 うん。 この先が、僕らの行くべき場所だからね。 @1 そして、私達も、歩き始めました。 @0 !mv !mvnil !wait40 交わる物語の\r[終焉,しゅうえん]を紡ぐ為に……。 !wait60 !bgm !bgs