#夢見る大地 永遠の翼 Scene28〜30 by飛鷹 !v5=1 !v29=1 !v38=1 !wait40 !mvシシトの部屋 !wait10 @830 ………… @737 ………… @1 静寂が占めるシシトの部屋。\s 残された彼女らは、ただ静かに祈り続けていた。 災厄の凶兆が訪れ、 白く包まれた世界を救うべく、 たった二人で立ち向かった者達の無事を。 その心に強く、かたく抱いた、 彼らを信じる気持ちに向けて。 @0 !mv !se(Action)ドア開け !wait20 @260 入らせてもらうぞ。 @730 あ、はい。どうぞ。 @1 深夜……誰もが眠りに落ちる刻限に、 アルバートは部屋を訪れた。 @260 ……シシト達は、もう行ったのか? @730 ええ。夜の訪れと共に…… @830 今頃、二人は戦っているだろうな……。 @260 そうか……。 @1 友の事を思うその表情は、 冷静を装っていても、不安の色は隠せていない。 @730 やはり、あなたもシシトさんとセトさんが 心配なのですか? @260 ……ああ。\s 何もできないのはわかっているが…… ただひたすらに待ち続けているのも、 落ち着かなくてな……。 @730 お気持ちは、よくわかります。 @260 ……待つ者の立場というのも、 思ったより辛いものだな……。 @1 苦しげに吐き出された言葉。\s それは、彼一人だけの本音ではなかった。 @830 しかし、最も大変なのは、シシトとセトだ。 我らは、信じて待つしかあるまい。 @260 そう、だな……。 …………。\s 二人とも、無事に帰って来い……。 そうでなければ、この部屋を 滅茶苦茶にしてやるんだから……! @730 …………。\s 祈る気持ちは、あなたも同じですね……。 @1 形は違えど、誰もが願い続けている。 異世界の過去から繋がる因果と向き合い、戦う、 シシトとセトの事を想い続けながら……。 @0 !mvnil その二人が、決して望まぬ対峙を果たしたことなど 知らないまま……。 !wait60 \>  Silhouette Note.\<\s\> After Ending story.\<\s \f[36]\>  夢見る大地 永遠の翼 !wait60 涙が、流れていた…… シシト先輩の、両の瞳から二筋……\s 身体が操られているにも関わらず。 零れ落ちゆく涙が魅せた光……\s 私には、それが…… 希望の光に見えた。 ――今、\s絶望の真ん中を見つめましょう。 !wait60 \>Scene28:\<\s\> \r[絶望を超える希望,こわれないもの] !wait60 @134 ―――― @440 シシト、先輩…… @1 その頬を伝い、流れゆく雫。\s 止まることなく、あふれ続ける涙。 それは、内に隠されてしまった意識と、 その感情――\s想いの表れ……。 シシト先輩は今、泣いている……\s いや、嘆いているのですか……? 身体から閉ざされた、意識の中で…… @131 ………… @1 私を見るその瞳は、変わらず色を映していない。 何も、見えていない……。\s 想いも浮かべない。 先輩の心にある鏡も、隠されてしまい――\s 或いは、砕けてしまったかのように…… @440 ………… @1 ……でも、微かに見えた輝きがあった。\s 砕けた鏡の欠片が映すような、小さな光が。 零れ落ちゆく涙に籠められた、想いの欠片が…… 涙……\s拭いてあげなきゃ……。 !wait30 !bgm別れ !wait30 @441 くっ…… @1 斬られ続け、傷だらけ、血まみれになってしまった 身体に鞭を打ち、再び立たせる。 身体の痛みなんて、もう、どうでもいい。 本当に痛いのは、心の方――\s 先輩が泣いていること、なんですから……。 @960 \c[2]ほう……。 まだ立ち上がるのですか。 @1 受け止めなきゃ……\s 伝わってきた想いは微かであっても、 私が、真っ直ぐに受け止めなきゃ…… そして…… あんなに泣いている大切な人を、 抱きしめてあげなきゃ…… @441 待っていてください、シシト先輩……! 私が必ず、あなたを助けます! @960 \c[2]ふっ。戯言を。 @131 ………… @134 ―――― @1 また、真空波がくる…… 泣いている先輩の心を、 その身体が裏切るように…… その心を切り裂くように、腕が振られる…… @0 !se(Action)ミス !mv !se(Action)ズシャアアー @441 くううっ……! @1 身体の傷が、また一つ増える。 でも……もう、屈しない! @441 戯言な、もんですか……! @1 ここで、負けちゃいけない。 先輩は、私に教えてくれた…… 私と同じなんだって……\s 自分の力のせいで、何かを傷つけてしまうことが 怖いって…… でも……私と先輩――\s 二人なら、どちらかがダメになった時でも、 助けることが出来るって…… "人は、助け合って生きていくんだから"と……\s そう言いながら、私の心を救ってくださった…… だから、今こそ、私が助ける時なんだ…… 絶望の真ん中に居る、シシト先輩を! ……シシト先輩は、 私の強さを信じてくださっている。 その気持ちに、心に、 私が応えないでどうするんですか!! @960 \c[2]まだ足掻く気なのですか?\s 貴女、意外としぶといですね。 @441 ここで、折れるわけにはいかないんです。 私を信じてくださる人の気持ちに、 応えたいんです!! @1 シシト先輩だけじゃない……\s クロウさんも、リクレールさんも…… 皆、私達の事を信じてくださっている……。 二人で帰ることを、待ってくださっている……。 ここで、私が折れてしまうこと……\s それは、皆への裏切りにしかならない!! @960 \c[2]貴女を信じる人? \c[2]ふっ……。\s 貴女はとっくに、最も信じる人から 裏切られたではありませんか。 @441 裏切られてなんか、いません!! @960 \c[2]おやおや。 どこまでも、まがい物に縋るのですか。 @1 まがい物なんかじゃない……!\s 裏切られてなんかいない!! あのシシト先輩が、 こんなにも涙を流しているのだから!! 私にはわかる…… リクレールさんが教えてくれた、 シシト先輩の内にある心の鏡…… 例え、それが見えなくなっても、 そこに、今も私を映してくださっていると。 希望の光は、消えていない。 例え、消えていたとしても……\s 私が、希望を創りだしてみせる!! @134 ―――― @1 また、真空波が―― @0 !se(Action)ミス !mv !se(Action)ズシャアアー @441 くぅうううっ!! @1 私の身体がいくら傷つこうと、 決して、心までは傷つくことなんて無い。 @960 \c[2]これだけ理不尽に傷つけられておいて……\s 都合の良い妄想でも見ているのですか? @441 妄想なんかじゃない……! あなたには、見えていないだけです!\s シシト先輩の心が!! @960 \c[2]彼の心なんて、見る必要もありませんよ。 \c[2]彼の意識は、私の刻印が創り出した檻に 閉じ込められているのですから。 \c[2]そして…… \c[2]彼は決して、 檻を破ることなど出来やしない。 \c[2]彼の意識は、決して、 刻印に届かないのですから。 @441 だったら…… @1 リクレールさんは、こうも教えてくださった。 力というものは、様々なものへと変化すると。 心の在り方によって、 生み出されるものは、大きく変わると。 だから…… !se(Action)シュイーン 今こそ、やってみせましょう。 !se(Action)シュイーン !wait10 !se(Action)シュイーン 希望を創り出すために、この力で…… @960 \c[2]むっ!? !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン @441 私は……\s刻印を……\s檻を破ってみせる! !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン @1 白竜の力と……\s私の想いで!! @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait30 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !bgm !bgm../BGS/(環境)心拍 @1 体に染み渡るように、"力"が満ちてくる……。 胸の奥底から、爪の先まで、 余すとこなく、"力"が行き渡る。 でも、前みたいに、 マグマが湧き上がったようなものじゃない。 それは、穏やか流れ……。 暴走する気配も皆無。\s 不思議な一体感すらあります。 まるで、元から私と一つだったように……。 "力"を、自分の意思で引き出したから なのでしょうか……。 …………\s そうか……これが…… !bgm @440 これで……\s 私の内にある白竜の力は、覚醒しました。 @441 私の……力として!! @960 \c[2]これは驚きました……。 \c[2]まさか、貴女がもう既に、 白竜の力を制御出来ていたとは……。 @1 \r[白き竜神の墓守,アイツ]は、感嘆を素直に表した。 でも、余裕を湛えた笑みが消えることも ありませんでした。 @960 \c[2]しかし、それで何をするおつもりで? \c[2]まさか、彼もろとも全てを焼き払って、 心中する気じゃないでしょうね? @440 いいえ。そんなことはしません。 さっき言ったはずです。 @440 私は、刻印を…… !bgm(タクミ)魔法少女戦 @441 檻を破ると!! @0 !se(Action)跳ね !mv @1 そして、シシト先輩のもとへ! @960 \c[2]ふっ……。\s そうやって、結局傷つけあうのですね? !se(Action)跳ね @133 @441 それは違います! @1 傷つけられても、傷つかない! そして―― @960 \c[2]では、見せてもらいましょうか。\s あなたが彼を再び傷つける姿を。 @441 私は、傷つけない!! @1 シシト先輩を信じて、救ってみせる!! !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @133 だぁっ!! @1 私を狙った、ドラゴンクロー…… !se(Action)跳ね 避けれる! @0 !se(Action)ミス !mv !se(Shooting)撃破C @441 シシト先輩!\s この声が聞こえますか!? 今、そちらへ助けに行きますから!! @1 この想い……届かせてみせます!! @960 \c[2]ふっ……。\s 無駄なことを。 @1 今、私が対峙している相手。\s それは確かに、シシト先輩の姿をした人です。 決して傷つけたくない相手……。 そんな相手が、 私へと暴力を振るっている。 しかし、あくまでそれは、 身体をアイツが操っているせいに過ぎません。 故に、チャンスはそこにあります!! 出来るかどうか……\sそれは、\r[一,イチ]か\r[八,バチ]かの勝負。\s でも、必ずやり遂げてやってみせます!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Action)跳ね @441 ハッ!! @1 \r[機会,チャンス]を引き寄せる間合いを探り回る―― !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)跳ね 右へ、左へ !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)跳ね 前へ後へ、縦横無尽に飛び跳ね、駆ける。 今、私に出来る限りの速さで―― !v29=2 !se(Action)跳ね @260 !se(Action)ミス !se(Action)跳ね @133 !se(Action)跳ね @441 くっ……! @1 しかし、シシト先輩の俊敏さは、 それを遥かに凌駕。 白竜の力をもってしても、 まだ、先輩の力には敵わない。 そして、この傷だらけな状態では尚更、 容易く追いつかれてしまう。 でも…… 先輩の身体を動かしているのは、あくまでアイツ。 故に…… @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)跳ね @960 \c[2]ちっ……。\s 狙いを絞らせない気ですか。 @1 変則的な動きに対しては、反応が遅れる! そして、恐らく…… @960 \c[2]仕方ありませんね。\s そちらがそう来るのであれば…… !se(Action)ミス !se(Action)跳ね @133 @441 !! @1 こちらの意図が見えると同時に、 己の守りを固めてくる。 私の狙いは、刻印――\s シシト先輩の意識を閉じ込めた、檻を破ること。 その為には、アイツを倒すことが必要だから。 !se(Action)跳ね @441 ………… @1 でも私には、もう一つ方法が―― しかし……\sどちらにせよ、チャンスは一度。 私が先輩を振り切り、 アイツを直接狙える瞬間が来た時! @960 \c[2]ふっ……。 させはしませんよ。 @441 やってみなければ、わかりません!! @1 やってみせる……\s 必ず、シシト先輩を救い出して見せる! !se(Action)跳ね !mv !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)跳ね @441 !! @1 ――来た!!\s 今しかない!! !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @441 ハァアアアア!!! @1 全身をバネにして加速!\s 真っ直ぐに突っ込む!! @960 \c[2]!! @1 アイツが、またニヤリと笑った。\s "かかった"とでも言うかの如く。 @960 \c[2]遅いですよ @260 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @133 @441 !! @1 やはり、速い! でも――\s止まらない!! @133 !se(Action)ミス @1 真空波――\s やはり、私の突撃を止める気だ! !se(Action)ズシャアアー @441 くっ!! @1 でも、ここで止まっちゃいけない!\s 何度斬り裂かれようと――!! @441 負けない――!! @1 届いて見せる…… !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン 全身全霊の力を籠めて!! @960 \c[2]くっ!? まさか本当に心中を――!? !se(Action)跳ね \c[2]ならば!! @1 "力"を腕に集中させたと見るや否や、 アイツは後方へ飛び退り―― @133 @1 シシト先輩は、防御体勢に――\s ――先輩を、自分の盾として捨て駒にした!! @960 \c[2]これなら、私を攻撃できやしまい! @1 でも、そんなの関係無い!! @441 シシト先輩――!! @1 このまま、真っ直ぐに…… @133 @1 ひたすら真っ直ぐに、先輩へ―― @441 \f[36]受け止めてください!!! @1 届け!! !bgm @0 !mv !wait20 !se(Shooting)撃破B 交錯―― !wait60 @441 やっと、捕まえた……。 @1 先輩を、抱きしめることが、できた……。 @134 くっ! @132 ああ゛ああ!! @440 ごめんなさい、シシト先輩……。\s 痛かったですよね……。 @1 交錯する刹那、 身を固めたシシト先輩に私は飛びつき、 その身体を思い切り抱きしめました。 飛び込む勢いをのせたまま、地面に押し倒し、 先輩の身体を、かたく押さえつけながら。 @960 \c[2]ふっ……。\s何をするかと思えば……。 \c[2]余程、彼と共に死にたいのですね。貴女は。 @134 くっ!このっ!! @1 操られたままであるシシト先輩の身体は、 もの凄い力で私を振りほどこうとしている。 気を抜けば、引き剥がされてしまいそう…… でも……\sもう、決して離さない!! @440 我慢、してくださいね、シシト先輩……。\s すぐに、終わりますから……。 @960 \c[2]ええ、終わりにしましょう。 \c[2]折角ですから、竜神の肉体で、貴女達二人を 丸ごと飲み込んで差し上げましょう。 @260 @1 \r[白き竜神の墓守,アイツ]の姿が、目の前から消える。 そして―― 大空洞の奥で眠っていた竜神の肉体が、 ゆっくりと動き出した……。 白く巨大な、天地を統べる、竜の肉体が…… @0 !mv @1 \c[2]「さあ、覚悟は良いでしょうか?」 重々しい竜の声が、空間に響き渡る……。 覚悟なんて、とっくに出来ています。\s 聞かれるまでもありません。 あとは……\sこの想いが届くかの勝負だけ――! @440 今…… !bgm[追加]祈り @441 \r[刻印と檻,ぜつぼう]を、破ります!! @1 白竜の力よ……\s 絶望を打ち破り、希望を創る光となれ! そして、この想いを乗せ、愛する人へ届け!! @0 !mv !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー @1 \c[2]「なっ!!?」 @0 !mv @1 眩い光が私達を包み、 私の内にあった"力"が流れ出し、脈動を始める。 身体を流れる\r[血,いのちのみず]のように、 優しく……力強く……。 そして……私からシシト先輩へと、 注ぎ込んでいく。 \c[2]「まさか……白竜の力で、刻印を?」 @441 シシト、先輩――!! @1 \c[2]「愚かな……。\s  いくら白竜の力と言えど、  そんなことなど出来るはずありません」 \c[2]「白き竜神は、そのような力など  持っていなかったのですから」 @132 ああ゛あア゛あア!!! \f[32]うあア゛ああ゛あア゛ア゛あ!!!! @441 くうっ――!! @1 先輩が、苦しんでいる…… @441 ごめんなさい……\sごめんなさい……! でも、もう少しだけ、耐えて――!! @1 これが無茶なのは、わかっています…… 今までやったことも無いことが、 いきなり出来るわけがないでしょう…… 白き竜神も、そのような術を 持っていなかったのなら、尚更……。 私がやろうとしている術は、 セタさんだって知らない……。 \c[2]「最後の最後まで、  随分と無駄を足掻きをするんですね」 \c[2]「貴女は、絶望を認めぬ、弱きヒトだ」 @441 それでも―― @1 無駄かもしれない……\s ダメかもしれない…… それでも……\sやらなきゃ、何にもならない!! @441 生きるものは、皆、 絶望から這い上がる力を持っています! 例え希望が無かったとしても、 創りだす力を秘めているんです!! 私は……\s私達には、 そんな力があると、信じています!! @0 !mv !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー @132 \f[32]うああ゛ア゛あアア゛!!!! @1 更に激しくなる、先輩の絶叫…… 苦しいんですね……\s辛いんですね…… @441 シシト先輩……!\s お願いです……!\sもう少しだけ……!! もう少しだけ、耐えてください……!! そして……\s受け止めてください!! @0 !mv @1 \c[2]「貴女の見ている希望など、  所詮は妄想に過ぎません」 \c[2]「そんな偶像はいずれ、  貴女自身によって砕かれるだけです」 \c[2]「自分勝手な想いというものによって」 \c[2]「その後に残るのは、絶望だけですよ」 @441 たとえ、そうだとしても……\s 絶望を恐れていては、前に進めない!! 私は、先輩が受け止めてくれると 信じています!! @440 だって…… @441 \f[32]シシト先輩が私に、 そう教えてくれたから!! \f[36]愛する人の想いを、 誰より理解しているから!!! @0 !mv !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー @1 光が、力の脈動が激しくなる。 どこまでも大きく膨らみ、 そして、一点へと収束し―― @0 !bgm !wait55 !se(Action)バリア音 !wait2 !se(Action)バリア音 @1 何かが壊れる音が、聞こえた…… !wait60 @440 シ、シト……せん、ぱ……い…… @0 !wait60 \>Scene29:\<\s\> 永遠の翼 !wait30 !bgm黄昏 !wait30 ずっと、見ていた…… 捕われた檻の中から、セトの姿を。 傷だらけになっても立ち上がり、 絶望を撥ね退けた姿を。 そして、真っ直ぐに、 僕に飛び込んでくる姿を…… \sずっと、聞こえていた…… 僕を呼ぶ、セトの声が…… "助ける"という意志の籠もった声が。 そして、暴れる僕の身体を押さえながら、 優しく囁いてくれた声が…… \sずっと、感じていた…… 誰よりも近くにある、セトの心を…… 真っ直ぐに僕を信じ、愛し、 二人であることを信じてくれた心を。 そして、希望を生み出す力を持った心を…… \sセトから僕の身体へ"力"が流れ込んできた時、 確かに苦しかった…… 痛かった…… 刻印と檻を壊そうという力は、 他の物も壊す力も含んでいたから…… でも、どこか心地よかった…… それは、セトの想いがあったからなんだろうか…… "力 "は、大きくて激しかった。\s 何もかも壊れてしまいそうなほど……。 でも……そこには、 包み込まれるような優しさがあった…… まるで、とても幼い頃に、 母さんに抱きしめられたかのような温もりが。 気付けばいつの間にか、 僕は、とても大きくて、深くて…… 優しい温もりに、満たされていた…… そして…… !wait60 @130 ………… @134 セ、ト…… @1 セトに抱きしめられ、 身体を取り返し、ここにいる…… 刻印も、檻も破れ、消え去った。 セトは、全身全霊を持って、 僕を解放してくれたんだ……。 @134 セト…… @1 後遺症なのか、身体がなかなか 思うように動いてくれない。 それでも、上手く動かない腕で、 そっと、\r[愛する人,セト]を抱きしめ返す…… 柔らかな温もりと……\s 血の感触がした…… @134 ごめん……セト…… @1 こんなに、傷だらけにしてしまって…… 僕のせいで、こんなに…… @134 ごめん……\s本当に、ごめん…… @1 君が傷ついていく姿を見ていながら、 僕は、何もできなかった―― 君は、こんなことになってまで、 僕を助けてくれたのに…… @134 セト――…… @1 熱いものが……\s涙が、目から流れてる…… @0 !mv !wait30 @1 「シシ、ト……せん、ぱい……」 @130 …………\sセ、ト……? @440 先輩……。\s 身体……取り返せたんですね……? @134 うん……。\s セトの想い、届いたから……。 @440 よかった……。 @1 そう囁いて微笑むセトは、とても綺麗だった。 傷だらけになって、血にまみれても、 とても優しい光を湛えた瞳が―― ――愛しいと、思った。 @440 でも、ごめんなさい……。 白竜の力…… ほとんど、取られてしまいました…… @1 申し訳無さそうに……\s そして、悔しそうに謝っているけれど…… 真っ直ぐに僕を見つめる瞳の輝きは、優しい。 @0 !mv !wait20 @1 \c[2]「素敵な茶番劇を見せてくれて、  どうもありがとうございます」 上の方から、重々しい声が降ってくる。 白き竜神の肉体に乗り移ったアイツが、 高みから僕らを見下ろしていた。 ありがとうなんて言ってるけど……\sきっと、 愚者を見ている気分なんだろうな……アイツ…… \c[2]「お陰で、不完全ながら、  白竜の力はほぼ全て私のものとなりましたよ」 \c[2]「貴女の、無茶な力の行使のお陰で」 いや……純粋に、馬鹿にしているのかもね…… \c[2]「これでついに、  "白き竜神の肉体"と"白竜の力"が揃い、  私が"神の意志"となりました」 @134 そっか……。\s ついに、揃っちゃったか……。 @1 災厄となる存在として…… @134 でも…… @131 お前が災厄を起こす前に、 僕らがここで、止めてみせるさ。\s と、言いたい所だけど…… @134 あはは……\s 身体……動きそうにないや…… @1 セトに抱きしめられているせいなんかじゃなく、 さっきの影響で、あちこちがボロボロだ…… @440 ごめんなさい……シシト先輩……。 @130 セトは、何も悪くないよ。 @134 なんにも……まったく、ね……。 @440 でも……\s 私も、動けそうに無いです…… 力……使い果たしちゃったみたいで…… @134 そっか……。そうだよね……。\s 全力で頑張っていたもんね……。 それに、僕のせいで、 こんなに傷つけちゃったし……。 @440 先輩のせいなんかじゃ、ないですよ……。 @1 嗚呼……。\s 本当、優しくて強い\r[女性,ひと]になったね……。 セト……。 \c[2]「さて……。  \s十分に、傷は舐め合いましたか?」 @1 傷の舐め合い、か……。 確かに、そう見えるんだろうな。 今の僕達……。 実際、そうなのかもしれないし。 @131 わざわざそんな時間をくれるだなんて、 本当、余裕だね……。 @134 ま……最期にこうしていられるのは、 ありがたいんだけどさ……。 @440 シシト、先輩……。 @1 \c[2]「では……。  \sこのまま、二人とも葬らせて頂きましょうか」 @134 あはは……。\sそう言われてもさ…… @131 諦めたくないし、 実際、まだ諦めていないんだけどな。 @134 ここにセトが居るんだから、尚更ね……。 @1 守りたいし、共に生きたい……。\s その想いは、決して捨てちゃいない。 一緒に死ぬのなら、何十年も先が良い。 だから、最期まで、精一杯足掻くんだ。 死ぬ覚悟も出来ているけどさ……。\s 心から望むのは、やっぱり、そういう結末なんだ。 だから、その為にこそ、どこまでも頑張れる。 @130 ……立てる? @440 ええ……なんとか……。 @1 二人で、支えあいながら……。 @0 !mv @1 \c[2]「悪足掻きに虚勢……。  \s最期まで、あなた方らしいですね」 @134 そうかもな……。 @440 でも……それが、生き様ですから。 @134 僕らとて、必死で生きているんだ……。 精一杯頑張って……\s その中で、奇跡が起こるかもしれない。 @130 さっき、セトが起こしてくれたように。 @440 神頼みなんてものではなく、 人には、奇跡を起こす力があるんです。 @441 最後の最後まで……諦めません! @1 \c[2]「ふっふっふ……。\s  二度目など、起こさせはしませんよ」 @131 ……やっぱり、容赦なく来るか。 @0 !mv !wait20 @1 白き竜神が、その鎌首をもたげ、 僕らを睨み付ける。 @441 ……白竜の、力が……! @131 くっ……! @1 アイツが取り憑いた肉体の中で、 力が脈動し、膨れ上がっていく。 それに呼応するかのように、 この大空間にあるもの、全てが震えだした。 @0 !mv !wait20 @1 \c[2]「素晴らしい……!  \sこれが、白竜の……\sいや、神の力!!」 @131 なんて、力だ…… @1 大気の振動で肌がビリビリと痺れるし、 吹き飛ばされそうな錯覚にすら陥る。 力の脈動は更に強まっていき、 この大空洞の崩落すら引き起こし始めた。 ありったけの力を、限界まで高める気か……! @440 ごめんなさい、シシト先輩……。 私が力を奪われてしまったせいで、 こんなことに…… @134 謝らなくていいよ。\s セトのせいじゃないし……。 @130 まだ、諦めてないから。 @1 大空洞の崩落は進み、天井から、 大小様々な岩石が降り注いでくる。 次から次へと、いくつもいくつも あちらこちらに落ち、轟音を立てている。 このままじゃ、アイツに葬られなくとも、 生き埋めになってしまいそうだ……。 @440 先輩……。 @134 傍に居てくれ……セト……。 @1 たとえ、どうなろうと……。 \c[2]「約束通り、貴方達二人を、  同じ墓穴に葬って差し上げましょう」 @134 ………… @440 ………… @1 少しだけ強く、セトを抱き寄せる。 抱きしめ返される……。 @0 !mv @1 \c[2]「では……\sこれで、お別れです」 \c[2]「新たな神の力に、平伏しなさい!!」 @0 !bgm !se(Action)ジュゴー !mv !se(Action)ジュゴー @441 ――――!! @133 ――――!! @1 そして――\s 天地全てを焼き尽くすかの如き、 煉獄の炎が、放たれた…… @0 !mv !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !wait60 …… …………\s僕らは、一体どうなったんだろう。 死んじゃったのかな……? 熱さとか、痛さとか、苦しさとか、 何も感じなかったな……。 やっぱり、一瞬で焼失させられちゃったのかな? でも、なんだか、変わらず隣が温かいや……。\s セトと一緒だから……かな? 最後まで諦めないって言ったけど……\s 結局、あっさりと終わっちゃったんだね…… リクレールさん……\sクロウ……\s 僕らの帰りを待ってくれていた皆……\s 本当にごめん……。 セト……\s 君を守れなくて、ごめん……。 そして…… ありがとう―― !wait60 ………… …… ………… @1 \c[4]「おーい、お二人さん。  \sまだ終わっちゃいねーぜ?」 @0 あれ……\s今、なんか声が聞こえたような…… @1 \c[3]「幸せな眠りに落ちるには、  まだ早すぎるわよ?二人とも」 \c[5]「二人とも、とっとと目を開くんだな」 @0 三人の、声……?\s聞き覚えがある……。 @131 う……。 @0 ゆっくり、目を開く……\s なんだか、眩しい…… @130 …………\sこれは―― !wait15 !bgm神秘 !wait15 @0 そこにあるのは、白い輝きだった。 それは、視界を覆いつくすほどとても大きくて、 眩しいほどに光り輝く―― @440 白い、翼……? @0 逞しくも繊細で、美しい翼が、広がっていた。 そして、その手前には…… @130 ツバサ、さん……? @0 癖のついた金髪と、 自信に満ちた翡翠色の瞳を持つ、あの人―― @440 ケイさん……ソウガさん……? @0 そして、エメラルドのショートヘアを持つ女性と、 日焼けした、逞しい体を持つ男性――。 "知られざる英雄達"が、そこに立っていた。\s どことなく、幻想的な雰囲気を纏って。 @1 \c[4]「おお。俺達の名前を覚えてくれてたとは、  嬉しいじゃねえか」 @130 何故、あなた達が……? @1 \c[3]「もうご存知だと思うけど、  私達、太陽の剣と聖なる月の剣の守護者なの」 \c[3]「それで実は――」 \c[4]「おーっと。  まどろっこしい説明は無しだぜ、ケイ」 \c[5]「要件だけ言おう。  \sお前達二人で、俺達の力を使い、アイツを倒せ」 @440 は、はあ……。 @1 \c[3]「ちょっとソウガ……。\s  それじゃいくらなんでも短すぎるわよ?」 \c[5]「む、そうか……」 \c[4]「まあ要は、俺達が力貸してやっから、  二人でちょっと頑張ってくれってことだ」 \c[3]「ツバサ……。アンタも噛み砕きすぎ」 @131 まあまあ…… @1 なんか、一気にこの人達のペースに 巻き込まれてしまいそうだなぁ……。 それはともかく…… @130 あなた達が仰りたいことは、解りましたよ。 @1 \c[3]「察しが良くて助かるわ」 \c[4]「よーし。  \sそれじゃ、この二本の剣持って、行ってこい」 @440 え、え……?この剣って……。 @1 戸惑いを露にするセト。 ツバサさんが指し示したのは、 太陽の剣と聖なる月の剣だった。 @1 \c[5]「俺達の剣だ。  \sアイツを倒すには、十分な力を持っている」 それは、解る……\s解るんですけど……。 @131 あのー。仰りたいことは解るんですけど、 僕らがどういう状況なのかが解りません。 @1 \c[3]「ほらみなさい……」 @1 頭痛がしたかのように頭を抑えるケイさん。\s お姉さん肌……なのかな? @0 !mv @1 \c[3]「手短に説明するわね」 \c[3]「あなた達は、私達の力によって、  アイツの放った炎から守られたの」 \c[3]「この、永遠の翼によってね」 @130 永遠の、翼……? @1 \c[3]「永遠の翼っていうのは――」 \c[4]「ストーップ!  \sまーた話が脱線してるじゃねーか」 @1 お喋りが大好きなのか、ケイさん。 さっき、ツバサさんが止めなかったら、 延々と語り続けていそうな予感がした……。 @0 !mv @1 \c[3]「あらら、悪い癖がでちゃったね」 \c[4]「ったく……。\sそれで、だ」 \c[4]「アイツは、お前らのことを葬ったと思い、  ここから空に飛んでいっちまったんだ」 \c[4]「だからお前らも、その翼で飛んで、  アイツをぶっ倒して来いってわけだ」 @440 翼で飛べって…… @131 いきなりそう言われても…… @1 \c[5]「二人とも、背中を見てみろ」 @440 え……? @130 この翼……僕達の背中に生えている……。 @0 僕の背中には、右の翼が……\s セトの背中には、左の翼が…… @134 ……わかりました。\s この翼で、二人で飛べってことですね。 @1 \c[4]「よーし。  \sわかったなら、とっとと行こうぜ」 @440 で、でも……\s私達、岩で囲まれて、 閉じ込められちゃってますよ……? @1 \c[5]「心配するな。  \s永遠の翼は、その名の通り永遠」 \c[4]「決して折れることの無い、無敵の翼だ!」 \c[3]「これくらい、簡単に突き破れちゃうよ」 @440 無敵の翼……。 @134 なるほど……。 @1 決して折れることの無い、無敵の翼……\s それが、永遠の翼、か。 @130 よし……。 行こう。セト。 @440 ………… @441 はい!! @1 僕と君…… \f[36]「「二人で、大空へ!!」」 !bgm @0 !wait40 !mv全体マップ !wait10 @1 空は厚い雲に覆われ、 変わらず雪が降り続けていた。 雲は、月の光を全て遮り、 雪は、全てを埋め尽くすかのように……。 世界は、暗く、白く染まりゆき続けていた。 終焉の時を告げているかのような空の下、 白く巨大な身体をうねらせ舞う、竜の姿があった。 世界に君臨しようとしているものに憑かれた、 竜神の姿が……。 @1 \c[2]「ふっふっふ……。  \s白竜の力も、竜神の肉体も、  私のものとなった……」 \c[2]「ついに、私の世界を創りだす時が  訪れたのです」 \c[2]「この私が、神として君臨する世界が!!」 @1 不気味に笑うその表情は、 おおよそ神を名乗るには似つかわしくなかった。 その姿は、邪神降臨を連想させたのだから。 @0 !mv @1 \c[2]「さて……。  \sまずは、この島から沈めてしまいましょうか。  \sいずれ、ヒトは消滅しますが、ね」 墓守を名乗る者に憑かれた竜神は、 その鎌首をアクアフロートへと向ける。 万が一、セトやシシトが生きていたとしても、 帰る場所を焼き尽くし、消してしまう為に……。 @0 !mv !wait20 !se(Action)爆発音 @1 \c[2]「む……?」 力を練り上げている最中、突然鳴り響いた爆音。\s 何かが突き破られた音が、下から響いてきた。 その音がした方から―― !bgm[追加]真なる決戦 !wait30 !bgs../SE/(Action)跳ね @133 見つけた!! @441 あなたにこれ以上、 好き勝手なんてせませんよ!! @1 \c[2]「な、なに――!?」 セトとシシトが、空へと舞い上がってきた。\s 二枚の白き翼を、大きく、力強く羽ばたかせて。 \c[2]「何故、貴方達が!?」 @133 ツバサさん達が、僕達に力をくれたんだ! @441 災厄を止めるため……\s 私達を、再びあなたに立ち向かわせる為に! @1 二人の華麗かつ疾風の如き飛翔は、 瞬く間に白き竜との距離を縮めゆく。 その手に二本の剣を携え、 守護者として宿りし人達の想いを背負って。 @0 !mv @1 \c[2]「ならば、この場で\r[墜,お]とすまでのこと」 @0 !se(Action)ジュゴー !mv !se(Action)ジュゴー !wait20 @441 きますよ!! @133 ここで\r[墜,お]とされてたまるか!! @1 \c[2]「ヒトはヒトらしく、地を這っていなさい!!」 @0 !mv !se(Action)爆発音 !wait5 !se(Action)爆発音 @1 シシトら目掛け、竜の咆哮と共に放たれる火球。\s 島一つを煉獄に変える炎の塊が彼らに迫り―― !bgs @441 先輩!今です!! @133 \f[36]でええええやああっ!!! @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @1 \r[右,シシト]の翼一振り、烈風が巻き起こり―― \c[2]「なっ!?」 @0 !mv !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 @1 火球は風船の如く押し返され、白き竜に直撃。\s その肉体を著しく焼いた。 \c[2]「くううっ!  \sまさか、ここまでしぶといとは!!」 @133 そういう人間なんだよ、僕達は!! @441 言ったはずです!!\s 最後まで諦めないと…… 災厄なんて、起こさせないと!! @133 行くよ、セト! @441 はい!シシト先輩!! !se(Action)跳ね !bgs../SE/(Action)跳ね @1 二人は固く繋がり、 翼によって大空を翔け、舞い上がる。 力を合わせた、力強き羽ばたきによって。 @133 追いついたぞ! 墓守だなんて名乗っていた、墓荒し!! @441 もう、逃がしはしませんよ!! @1 \c[2]「おのれ……!  \sならば、引き裂いてくれるわ!!」 !bgs !se(Action)跳ね 焦れた感情を露にしながら、 間近に迫ったシシトとセト目掛け―― !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @1 竜の爪が振り下ろされる。 @441 そんなもの――! !se(Shooting)撃破A @1 しかし、\r[左,セト]の翼が受け止める。 だが、竜はそのまま止まらず―― @441 くっ!? @133 こいつ、まさか―― @1 \c[2]「このまま\r[墜,お]ちてしまええ!!」 その巨体と力に任せ、 シシトとセトを翼ごと押し、一気に下降 @133 このままじゃ、地面に叩きつけられる!! @441 シシト先輩!!ここは―― @1 交わされる、一瞬のアイコンタクト。 @133 よし!わかった!! !se(Action)跳ね !wait2 !se(Action)跳ね @1 それを合図に二人は離れ、竜の腕から逃れる。 \c[2]「離れおって、愚かな……  \s二枚あってこその翼ではないのですか!?  \s片翼だけでは飛べまい!!」 \c[2]「この隙に、片方ずつ葬ってくれましょう!」 @133 確かに、片翼じゃ舞い上がれないけど―― @441 滑空はできるんです!!\s そして―― @1 二人は翼を広げ、旋回。 空を滑る様に舞い降りながら、 互いの距離を近づけ―― @441 シシト先輩!! @133 セト!! @1 互いの手を掴み、引き寄せ―― @441 二人揃えば―― @133 僕らは再び舞い上がれる!! !bgs../SE/(Action)跳ね @1 再び、力強く飛翔。\s そして一気に急上昇。 @0 !mv @1 \c[5]「二人とも、上出来だ」 \c[4]「すっかり使いこなしてるじゃねーか。  \s俺達の、永遠の翼」 \c[3]「さあ、そろそろ決めるわよ」 @131 ツバサさん達……。\s いきなり話しかけられると、 ビックリするんですけど @1 \c[4]「仕方ねーだろ。  \s今は人の姿を見せる余裕なんて無いし」 @441 とにかく、アイツにトドメを刺しましょう! @1 \c[5]「まずは、なるべく上空まで飛べ。  \s雲の上で勝負を決めろ」 @133 周囲への被害を無くす為ですね?\s 了解しました!! @1 \c[3]「かなり寒いだろうけど、我慢してね」 @441 それなら大丈夫です!! @440 だって…… @130 二人一緒だから、ね @1 \c[4]「アツアツ夫婦だな、お前ら」 @440 ふ、夫婦って…… @1 \c[2]「貴様らぁああ!!」 @133 アイツが迫ってきた!\s 一気に行くよ!! @441 あ、はい!! !se(Action)跳ね @1 しっかりと身を寄せ合い、 力いっぱい羽ばたき続ける。 \c[2]「死ねぇえええ!!」 @0 !mv !se(Action)ジュゴー !wait5 !se(Action)ジュゴー !wait30 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 @1 二人目掛け撃ち上げられる 火球の数々を避け続け !wait20 !mvマジカルパレス 雲の中を突っ切り、\s 月の輝きが照らす、雲上へと飛び出した。 @0 !mv @1 \c[5]「よし。ここなら十分だ」 \c[4]「さあ、あちらさんもお出ましだぜ」 @0 !mv @1 ツバサが言うと同時に、 白き竜が雲を突き破り、姿を現した。 文字通り、昇り竜の如く。 @0 !mv @1 \c[2]「貴様ら……。ここで葬ってくれるわ!!」 @131 あーらら。 すっかり口調が変わってるや。 @440 それだけ追い詰めたってことですよ。 @130 油断出来ない相手ではあるけどね。 @1 \c[3]「ここで決着をつけるわよ!」 @130 了解です。\s いよいよ、剣の出番ですね。 @1 \c[4]「ああ。しっかり決めてくれよ」 \c[5]「狙うのは一箇所。\s竜の心臓だ」 @130 心臓…… @1 \c[4]「アイツの身体に、  二つ並んだ深い傷跡があるだろ?」 \c[4]「あれは、お前らのご先祖さんと  前世さんが竜神を倒した時のものだ」 \c[3]「ツバメさんと、セタさんがね」 @130 あの二人が戦った時の…… @1 \c[5]「長い時の中で、傷は塞がったようだが……  \sそこに心臓があることは、変わるまい」 @440 そこを、私達が再び突くわけですね。 @130 なるほど。 @441 だったら、やってみせましょう! @1 \c[4]「さあ、あちらさんが仕掛けてきたぜ!」 @133 だったら、こっちからもいくよ!! @441 はい!! !se(Action)跳ね @1 太陽の剣と聖なる月の剣をその手に握りしめ、 二人は蒼白き光を浴び、空を翔る。 @0 !mv !se(Action)ジュゴー !wait5 !se(Action)ジュゴー !wait30 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 @1 迫り来る巨大な火球を、 息を合わせて避け―― @441 \f[36]はぁああああ!!! @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait30 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 @1 時には、翼で跳ね返しながら、 白き竜へと迫っていく。 月光を受け、その背で銀色に輝く翼を、 力一杯羽ばたかせながら。 @0 !mv @1 \c[2]「何故だ!?  \sこんな……こんなはずでは!!」 一方、己の予見が狂い、計画が狂った 白き竜に憑きしものは、酷く取り乱し始める。 ここまで何もかもが狙い通りでありながら、 最後に生じた狂い故に、自ら崩れ落ち始めていた。 そのようなものを相手に、 今、揺るぎなく信じるものを持つセトとシシトが 負けるはずなど無かった。 @133 竜の心臓……\s捉えた!! @441 いきますよ、シシト先輩!! @133 ああ!! @1 二人は、握り締めた剣を構え―― \f[36]「「いっけえええ!!!」」 @0 !mv @1 \c[2]「ぐっ……」 竜の心臓を貫いた。 @133 やった……! !bgm !bgs @441 え――!? @1 \c[2]\f[40]「ぐぉぉおおおおあおあ  おおおぁぁああああ!!!」 断末魔となる咆哮が、けたたましく轟く。 そして、次の瞬間―― @133 ――――!? @441 ――――!! @0 !mvnil !mv !wait20 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー !se(Shooting)撃破C !wait4 !se(Action)爆発音 ビッグバンの如き大爆発が起こった―― シシトとセト共々、 全てを消し飛ばすかのように…… !wait60 \>\r[Scene30:,Final]\<\s\> 二つの翼 !wait40 !v29=1 !mvシシトの部屋 !wait10 @737 ………… @830 ………… @260 ………… @1 シシトとセト、二人がこの部屋を発ってから、 幾程の時間が過ぎただろうか。 二人の帰りを待ち続ける者達は、 ただひたすらに無事を祈り続けていた。 彼らなら、必ず帰ってくると信じて……。 @260 ……一段と、吹雪いてきたな……。 @830 二人とも、凍えていないだろうか……。 @737 シシトさん……セトさん……。 @1 それぞれの祈りが、 直接彼らに届くことは無い。 ただ、自分を安心させるために 祈っているだけなのかもしれない……。 迷い、戸惑いが、心の中に生まれる。 それでも、信じる気持ちに、嘘、偽りは無かった。 通じるかなどわからない。\s しかし、帰りを待つものとして、 祈らずにはいられない。 女神を名乗っているリクレールが "神様なんていませんから"と言ったように、 祈りを捧げる神などいなくとも。 @0 !mv !wait50 !se(Action)爆発音 @260 !! @830 !! @731 !! @1 唐突に轟いた、窓が割れそうなほどの、 何かが爆発する音。 三人とも窓に駆け寄り、空へ目を向ける。 @260 空が…… @1 見上げた先では、厚い雲に穴が開き、 円を描きながら、雲が吹き飛ばされていた。 そこからは、月の光が差し込んでいた。 爆発はそこで起きたのだと理解するのに、 さほど時間はかからなかった。 そして―― @260 なぁ……\sまさか…… @833 今の爆発……二人が巻き込まれて……? @731 そんな…… @1 セトとシシトが、その中心に居たのではと 思いつくのも、すぐだった。 @261 嘘だろ……? 二人が行ったのは海の上の島で、 空の上なんかじゃない、だろ……? @833 し、しかし……\s こんな爆発が起こる原因なんて…… @731 可能性は……高いでしょう…… 白き竜神は、空くらい飛べます。\s そんな相手と戦っていたのなら…… @833 女神様……否定してくださいよ…… @737 …………ごめんなさい。 @731 先程まで吹雪いていたのに、 爆発が起こった途端、雪がやみました。 @737 それは、つまり…… @261 そんな……\sそれじゃあ、二人は……! @737 恐らく……戦いの中で…… !mvnil @0 三人とも、知らない。 大空を舞った、二つの翼があったことを…… !mvシシトの部屋 @832 嘘だ!\s嘘だ嘘だ!! あの二人は強いもん!\s 二人ともきっと生きてるもん!! !mvnil @0 三人とも、見ていない。 二つの翼と、白き竜が交錯した時を…… !mvシシトの部屋 @737 しかし、この爆発では…… @832 女神様のバカぁ!!\s 二人を信じるって言ったのは、 女神様じゃないですか!! @737 でも、現実は、受け止めないと……\s うっ……うう…… !mvnil @0 三人とも、気付いていない。 空を舞い散る、白い羽に……。 そして、月光を浴びて輝く二つの翼が、 空で羽ばたいていることに。 !mvシシトの部屋 @260 …………\s? @832 我は信じるもん!\s シシトもセトも生きてるもん!! 帰ってきたらしこたまもふもふ させてやるんだもん!! @737 クロウ…… @260 二人とも……\s あれを見てみろ…… @731 え……? @1 再び、空を見上げる。 雲は全て消え、星が光を放ち、月が輝き……\s 月光を遮る、小さな\r[影,シルエット]…… @830 あれは…… @1 影の両側には、月の光を浴びて銀色に輝く、 二枚の翼が広がっていた。 それは―― @0 !mv !wait20 !bgmエンディング1 !wait30 @730 シシトさん……セトさん…… @261 二人とも…… @832 帰ってきてくれたのね!! \f[36]うわぉおおん!!! @0 !mvnil !mv !wait40 !bgs../SE/(Action)跳ね !mv全体マップ @1 \f[20]「うわぉおおん!!!」 @440 クロウさんったら、遠吠えしちゃって。 @130 皆、僕らに気付くの早いなあ。 @1 \c[4]「それだけ、お前らのことを  必死に待っていたってことだろ?」 \c[5]「愛されているな」 @134 あはは……。\sそうですね。 @440 待ってくれる人がいるって……\s とっても、温かいですね……。 @1 \c[3]「そうね〜。幸せなことよ」 @440 竜神さんの心も、無事に、 本当のシルフェイドへ帰れたんでしょうか。 @1 \c[5]「心配は要らぬだろう」 \c[4]「竜神はその為にお前さんのことを  呼び続けてたんだろ?」 \c[3]「アイツの策略でシルフェイドからこっちに  飛ばされてしまったから、  心だけでも帰る為にね」 @440 ええ。\s その為に、肉体という檻を壊して、 心をそこから開放することを求めた……。 @130 それで、セトに眠っていた白竜の力へ、 ずっと呼びかけていたわけなんだね。 @134 アイツは、 それを利用しようとしたわけだけど…… @440 でも…… 無事に災厄を防ぐことが出来ましたし、 これで大団円ですね。 @134 そうだね……。 竜の中で力が爆発を起こした時は、 流石にどうなるかと思ったけど…… @440 永遠の翼があって、本当に助かりました。 @1 \c[4]「決して折れることの無い、  無敵の翼だからな!」 @134 セトが、白竜の力の暴走を 感じ取ったお陰もあるけどね。 本当……君が居て、よかった。 @440 シシト、先輩……。 @130 さて……家まで、あともう少しだ。 リクレールさん、ツバサさん達と会ったら、 どんな風に思うかな? @440 なんといっても、何百年もの時を超え、 更に、世界も超えた再会ですからね……。 @130 ツバサさん達は、 リクレールさんに会ったら、何を言います? @1 \c[4]「言いたいことか……」 \c[5]「そうだな……」 \c[3]「まず一つは……」 @0 !mvnil !mv !bgs !wait40 @0 『ありがとう』 !wait60 \>  Silhouette Note. After Ending story.\<\s \f[36]\>  夢見る大地 永遠の翼\<\s \> FIN !wait60 \c[4]「あと、愛してるぜ、とも言いたい」 !wait60 !bgm !bgs