#夢見る大地 永遠の翼 Scene16〜18 by飛鷹 !wait60 \r[絵画,おもいで]に描かれていた、一つ目の物語。\s ツバメ達が紡ぐ、二つ目の物語。 そこに、二つの物語を繋ぐ、一本の剣が存在した。 それは、魔王を倒すべく生まれた剣。\s それは、大切なものの為に生まれた剣。 それは…… !wait60 \>  Silhouette Note.\<\s\> After Ending story.\<\s \f[36]\>  夢見る大地 永遠の翼 \>Scene16:\<\s\> 太陽の剣 !wait30 !mv中央公園 !wait20 @130 …………。 @440 …………。 @1 シイルと呼ばれる村の前で交わされる、 ツバメさんとアルバートさんの会話。 それは、時々重たい話こそあるものの、 穏やかで、明るい様子でした。 これから、村の命運を賭け、 予知された破滅を防ぐべく、 戦おうとしているのにも関わらず、です。 @0 !mv @2101 ところで、ツバメ。 随分と余裕を持っているようだが…… この戦い……厳しいものになるとは 予想できているはずだ。 実際のところ、勝てる見込みは どれほどあると考えている? @2011 そうだね……。 まず、アタシの勘では、 ウリユちゃんが予知で見た凄く強いヤツが、 噂の魔王だと思うのよ。 @2101 魔王という者は、今までに 何人もの強者を葬ってきたと聞いた……。 それでも、勝機はあるのか? @2011 あるよ。\s 魔王を倒すために生まれた剣……\s 太陽の剣という、切り札がね。 ただね…… @2101 む……。どうした? @2011 これ……。 できれば、あまり使わないでおきたいのよ。 この剣には、守護者が宿ってるんだけど…… その守護者に\r[纏,まつ]わる話が、ね……。 @0 !mvnil !mv !wait30 !v5=1 !v38=1 !bgm別れ !mvシシトの部屋 @731 ソウガさんとケイさんは、 魔王との戦いで、亡くなりました……。 それは、クロウが見てきた通りです。 @830 …………。 @1 リクレールに問い詰められた末、 クロウは"過去を見せた幻"のことを話した。 それを聞いたリクレールは、 少し何かを思い悩んだ末、 クロウに、自分の過去を語り始めた。 この出来事を解決する鍵として……\s そして、\r[罪の刻印,こころのきず]と向き合う為に……。 @731 二人は、結婚の約束を交わしていた 仲だったのです……。 それなのに、私は……。 @830 そう、自分を責めないで下さい。 女神様……。 @731 いいえ……。 私の罪は、それだけではありません。 私のせいで亡くなった二人の魂は、その後、 永遠の呪縛に捕われたのですから……。 @830 永遠の呪縛……?\s それは、どういうことですか? @731 …………。 @1 クロウの問いに答える前に、少しの間だけ、 "彼"の描かれた\r[絵画,おもいで]を見つめるリクレール。 @731 ……ソウガさんは、その死に際、 "彼"に一つ、頼みごとをしたのです。 @731 ガランという伝説の鍛冶師が創っていた、 魔王を倒す為の剣…… 太陽の剣に、己とケイさんの魂を 打ち込んでくれ、と……。 @830 …………。 @0 !mvnil !mv !wait20 !v5=0 !mv中央公園 !wait10 @2011 "彼"は、その頼みを聞き入れたそうよ。 当時、太陽の剣を作り上げることは 困難を極めていたらしいけど…… 二人の魂を打ち込むことで、 その困難にも打ち勝つことができた…… そのお陰があって、 太陽の剣は、ついに完成したんだって。 @2101 つまり、その守護者というのは…… @2011 そう……。太陽の剣に宿る守護者……\s それは、亡くなった二人の魂なのよ…… "彼"は、二人の友を宿した太陽の剣を使い、 魔王を倒した……。 アタシが聞いたのは、 それを"三人の結束が魔王を倒した"という 語り口にしたお話よ。 それも、極一部の人間だけが知る、 隠された伝承として、ね……。 @2101 なるほど。隠された伝承か……。 しかしその話は、"リクレール伝承"と 内容が異なるようなのだが……。 @2011 案外、真実は隠されていることの方が ずっと多いものよ。 大衆が知る物は、なんらかの意図を持って 広められたものが\r[殆,ほとん]どなんだから。 @2101 ツバメが、意図して英雄の偶像を 作り上げようとしたように、か? @2011 ふふっ。そうね……。 まあ、とにかく…… 愛し合っていた二人が至ったのは、 悲劇的な結果ではあるし…… 未来永劫、太陽の剣という檻に 捕われることにもなってしまった……。 それはある意味、呪縛かもしれない。 でも…… 二人は確かに結ばれ、一つになった……。\s たとえ、こんな形であってもね。 だから……。 出来れば、その二人の事、 そっとしておきたいのよ。 @0 !mv @130 太陽の剣と、その守護者として籠められた、 二人の魂、か……。 @440 彼らはあの後、 そのような物語を紡いだんですね……。 @1 死して尚、人間達の為に……\s そして何より、大切な友の為に、己の魂を捧げ、 希望とした……。 彼らの絆は、死をもってしても 断たれることがなかった……。 なのに何故、 彼らは"知られざる"存在なのでしょう。 これほどの逸話があるのならば、彼らのことは 多くの人に語り継がれたはずなのに……。 @0 !mvnil !mv !v5=1 !wait20 !mvシシトの部屋 !wait10 @731 彼らは、剣の守護者として、 幾度も魔王と戦うことが宿命付けられた。 それが、彼らの捕われた呪縛なんです……。 @830 …………。 @731 例え戦わなくなったとしても、 魂は、太陽の剣に捕らえられたまま……。 呪縛は、永遠に続いているんです……。 @830 それが、永遠の呪縛……。 @731 私は、彼らに謝ることもできない……。 彼らの居た世界…… シルフェイドには、もう、戻れない……。 故に、剣の守護者となった彼らに、 会うこともできないのですから……。 @0 !mvnil !mv !v5=0 !wait20 !mv中央公園 !wait10 @0 !mv @2101 ……話はわかった。 だが……使うことを制限するならば、 戦いは尚更厳しくなるぞ。 @2011 それは百も承知よ。 もっとも、本人達は協力的なんだけどさ。 だから、 いざとなったら彼らの力を借りるけど、 なるべく、私達の力だけで勝ちたいのよ。 だからこそ…… @2101 俺の力が必要、というわけか……。 @2011 そういうこと。\s 頼りにしてるわよ、アルバート。 あ、でも……。\s アンタ、死んじゃダメよ? @2101 俺は傭兵だ。\s 死など、既に覚悟している。 @2011 じゃあ、雇い主として命令するわ。\s 危なくなったら、逃げてでも生きなさい。 @2101 む……。 @2011 不服かもしれないけど…… それが、親心ってものなのよ。 子供を育てたことがあるからこそ、 こう言えるのよ。 ちょっとくらい格好悪い生き方でも 良いから、生きていて欲しいって……。 アタシがアルバートの母親だったら、 必ずそう願っているわよ。 それに…… アンタには、帰る世界も居場所もある。 @2101 帰る場所……か……。 @2011 そう。だからこそ、 アルバートは生きて帰りなさい。 そして、アタシみたいなイイ女を捕まえて、 子供の一人や二人、こさえなさい? @2101 ふっ……。\s まるで本当に俺の母親みたいだな。ツバメ。 だからこそ尚更、守りたい……。\s そう思っては、ダメか? @2011 あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。 でも、アンタが命を賭けて守るべき存在は、 アタシじゃないわよ? @2101 わかっているさ。 勝つ為にこそ、ツバメを守ろう。 ツバメの持つ、母親としての強さ……。\s きっと、必要だろうからな。 @0 !mv !wait20 @440 母親としての、強さ……? @1 それが、ツバメさんの持つ、一番の強さ……? 私が惹かれたのは…… 憧れたのは、"それ"なんでしょうか。 でも、ツバメさんは、 私の知る"母親"の姿とは、かなり違う……。 私のお母さんは…… …………。 @440 あの、シシト先輩……。 先輩のお母さんも、 ツバメさんみたいな人なんですか? @131 う〜ん……。結構、違うかな……? @440 そうですか……。 @134 でも…… @130 確かに、ツバメさんと似通うところは、 うちの母さんにもあるね。 やっぱり、母親らしいところが。 @440 …………。 @1 母親らしさ……か……。 今思ってみれば、私は、 それをよく知らないのかも……。 @440 先輩……。 母親というのは、強い存在なんでしょうか? @134 そうだね……。 @130 確かに、うちの母さんは強いよ。 @131 色んな意味で……。 @130 だけど、よく考えてみれば、それは ツバメさんと同じ強さなのかもしれない。 @1 "母親"としての強さ……。\s "母親"としてのツバメさん……。 やっぱり、私が惹かれたのは、 "母親"と、"母親としての強さ"……? @440 母親って、一体、何なんでしょう……。 @130 …………?\s セト……? @1 よく、わからない……。 私の知る"母親"と、 先輩やツバメさんが示す"母親"。\s その姿が、随分と違う……。 私のお母さんは、儚げな人だった……。\s 優しいけど、弱い人だった……。 だから私は、お母さんを支えたかった……。\s 助けたかった……。\s 守りたかった……。 私にとっての"母親"は、そういう存在だった……。 @440 …………。 @1 …………。\s そっか……。\s だからこそ、ツバメさんに惹かれたんだ……。 以前私は、ツバメさんに \r[理想,がんぼう]とする自分の姿を見出した……。\s 私と同じ、女として……。 私が、ツバメさんに見出したもの……\s それは、私が思い描いた、自分の将来像。\s "強き母親の姿"なんだ。 シシト先輩に見出した\r[強,つよ]さと、 ツバメさんに見出した\r[強,したたか]さ……。 その二つこそが、私の求める己の強さなんだ。 @0 !mv !wait20 @440 そっか……。 @130 セト……。 何か、見つけた? @440 ……はい。\s 捜し求めていた、一つの"答え"を。 @130 そっか……。 @1 シシト先輩はそう呟くと、 ちょっとだけ、優しく微笑んでくれた。 私が何かを見つけたことを、 一緒に喜んでくれるかのように。 嗚呼……やっぱりシシト先輩は、 私が考え込んでいる間も、 ちゃんと見守って下さるんですね……。 昔も、そうでしたよね。 私が何も喋らなくとも、 傍に居て、見守ってくれた……。 気を引くためにちょっかいを出せば、 ちゃんと応えてくれましたし…… 問いかければ、 先輩なりの答えを返してくれた……。 そこにはいつも、 包み込むような安心感があった……。 それに……気付けば、シシト先輩の事、 心の底から好きになってしまいましたし……。 だからこそ私は、 先輩の隣に立つことを望んでいる。 先輩との別れを二度経験して、会いたい時に 先輩が居ない苦しさを知って…… そして、また出会ったからこそ……。 …………。 この気持ちは、まだ伝えれないけど、 代わりに…… @440 シシト先輩。 私……頑張りますから。 @1 とだけ、告げておきます。 今は、それだけでも、きっと伝わる。 @134 …………うん。期待してる。 @0 !mv !wait20 !bgm !wait30 @2011 さて……。 少し、作戦でも立ててみましょうか。 @2101 予言によると、敵は大群らしい。 ならば、俺達はやはり奇襲か? @2011 私達は二人だし、 ある意味ではそれが正攻法よね。 @2101 なるべく早く、総大将との対決へと 持ち込むべきだからな。 @2011 そうね。 それに、竜人達の中には、 出来れば戦いたくない相手がいるのよ。 @2101 む? ツバメが恐れるほど腕の立つ者が? @2011 そういう意味じゃないのよ。 確かに、あの子は強いわよ? アタシほどじゃないけど。 でも、それ以上に、凄く良い子だからね。\s アタシとしてはあの子が気に入ってるから、 戦いたくないのよ。 @2101 気に入ってるから、か。\s ツバメらしい理由だな。 @2011 ふふっ。そうね。 その子とは、この前も森で会ったのよ。\s \r[セタ,・・]っていう名前でね…… @0 !mv !se../BGS/(環境)心拍 !wait20 @440 !? @1 セ……タ……? @130 竜人のセタさん、か。\s 名前がセトとよく似ているね。 …………セト? @440 …………。 @1 なんだろう……この感覚……。 胸の奥底から、 何かが浮かび上がってくるような…… 何かを、呼び覚ますような……。 "セタ"という名前……。\s なんで……こんなに、 胸の奥まで響いてくるんだろう……。 ただ、私とよく似た名前なだけのはずなのに……。 なのに、"セタ"という響きが、心の深淵から、 何かを引き摺り出そうとしている……。 違う……。\s 浮き上がろうとしている……? それは、"アイツ"と対峙した時とよく似ていて、 でも、ほんの少しだけ違うような…… @0 !mv !mvnil !wait10 !se../BGS/(環境)心拍 \c[1]\f[16]「我が力……我…心の……聞こ……」 !wait10 !mv中央公園 !wait10 @441 っ!? !bgm../BGS/(環境)心拍 @1 これは、何……? 今の声は、一体……? @130 セト?セト……? @133 セト!? @0 !mvnil !mv !wait10 私の中にあるのは、一体何……? いや……\s \r[それ,・・]もまた、\r[私の一部,・・・・]……? !wait30 !bgm !wait30 \>Scene17:\<\s\> 浮上 !wait40 !v5=1 !mv中央公園 !wait10 @133 セト!? @1 セトの様子が、\r[また,・・]、急変した。 さっきまでは落ち着いていたのに、 "セタ"という名を聞いた途端…… @133 セト! どうしたんだよ、セト!! @440 っ!! @440 あ……れ……? す、すみません。シシト先輩……。 @130 …………。 @1 一応、こっちに意識が戻ってきたか……。 でも、まだ様子がおかしい……。 落ち着いてないというか、 何かに怯えているような…… @440 あの、いつの間に、周りが暗くなって…… @130 急激に、だよ。 それに、いつの間にか、 ツバメさん達の姿も消えているんだ。 @440 い、いつの間に…… @1 そう、急変したのは、セトの様子だけではない。 ツバメさん達の姿は消え、急激に暗くなり、 霧が辺りを包み始めた……。\s 別の夢を映し出す予兆の如く。 @130 それよりも、セト。大丈夫? 急に顔色が悪くなったみたいだけど……。 @440 はい。大丈夫です……。 @1 口先でこそ、そう答えているけど、 明らかに、落ち着く余裕が奪われている……。 じわり……じわり……と、 セトの様子が、変化している……。 一体、何が起きてるんだ? @0 !mv !wait20 @1 \c[2]「頃合のようですね」 @441 !! @130 !? @1 この声。そして、この口調は……! !bgmサスペンス @960 \c[2]順調にここまできたようですね。 @131 お前か……。 相変わらず、 唐突に湧いて出てくるんだな。 @1 しかも、こんな時に……! @960 \c[2]ふふっ。だからこそ私は、 盤面を思い通りに動かせるのですよ。 @131 なるほど。 @1 じゃあ、ここへ来たのも、 次の一手を打ちに…… @441 い、一体…… 何を、しにきたんですか!! @130 セト…… @1 焦りが、より色濃くなっている……。 そう言えば、前にコイツと対峙した時も、 セトの様子はおかしかった。 何かを恐れているような…… 怯え、焦っている様子があった。 今は、それが増していて、 より一段と追い詰められている感がある。 一体何なんだ? セトを追い詰めているのは……。 @960 \c[2]ふふっ。そう慌てずに。 \c[2]いよいよ盤面が整ってきたので、 そろそろチェックメイトをかけようと 考えた次第です。 @441 チェ、チェックメイト……? @131 くっ……。随分と、早いな……。 @1 僕らは確実に、 コイツに追い詰められつつある、か。 セトを追い詰めているのも、 ある意味ではコイツのようだし……。 だけど……コイツは、 何かを利用しているに過ぎない。 その本質は、利用されている何か。 @960 \c[2]おや。私がこのタイミングで動くとは 読みきれませんでしたか? @131 ああ、悔しいことにな。 @1 コイツの策も、本質も……。 @131 もう少し、じっくり考える猶予はあると 思っていたんだが…… どうやら僕は、 お前を甘く見すぎていたみたいだ。 @1 本当、呆れたくなる……。 セトのことに気付きながら、 何も手を打たなかった自分に。 @960 \c[2]私にそれほどの甘さなどありませんよ。 @131 そうだな。 @134 甘かったのは……僕の方だ……。 @1 それでも今は、 とにかく、僕がこの場を凌がないと……。 セトが落ち着く猶予を作る為にも。 @960 \c[2]ふふっ。 では、その甘さを悔いたら良いでしょう。 \c[2]私の、この一手を見て……ね。 @130 なに…………? @440 …………。 @1 霧の奥から、何かが近づいてくる……。 重い足音を立てながら、 ゆっくりと姿を現したそいつは…… !v29=2 @260 @950 @441 なっ!? @1 かつて、僕が戦い、倒したアイツ…… 真なる魔王だった。 @960 この魔王は、 あなた方もよくご存知でしょう。 何せ、貴方が二度も倒したのですから。 @133 な、何故だ!? 二度目は確かに、ゲート予備空間で!! @960 \c[2]そう……ゲート予備空間で、 確かに貴方が倒した。 \c[2]私は、その屍を拾ったのです。\s 手駒として、ね……。 @133 魔王の屍を、手駒に、だと? @960 \c[2]ふふっ。 しかし、私も甘いようですね。 \c[2]これで、屍を操ることができると バラしたも同然なのですから。 \c[2]ですが、貴方はそれ以上に甘い。 @131 くっ……。 @1 コイツ……僕らの傍でチラチラと存在を 匂わせてた時から、ここまでの策略を……。 あの時既に、ここで魔王の屍を出す 布石を置いていたのか……。 しかも、マズい……。\s 僕らはますます、コイツのペースにのまれている。 手の内をバラしたのだって、 明らかに意図的……。 むしろ、それを語ることで僕らに揺さぶりをかけ、 同時に、誘導しているんだ。 @960 \c[2]ああ。確かに、これで漸く、あなた方を 神が眠りし島へ招く条件が揃いますね。 \c[2]ですから、今更バレたところで、 私には何の問題もございません。 @131 …………。 @1 最早、こっちの考えてることまでお見通し。 僕らは完全に、 コイツに踊らされっぱなし、か……。 @131 神が眠りし島……とか言ったな。 そこに、お前の目的があるってわけか。 @960 \c[2]その通りです。 \c[2]そして、あなた方の目的もまた、 そこで達成できるのですよ。 \c[2]あなた方は、この夢を終わらせ、 災厄を防ぎたいはずですからね。 @131 ご丁寧に教えてくれてどうも。 でも…… @960 \c[2]その達成は、させませんがね。 @131 そう言うだろうと思った。 @1 あくまで、自分の目的だけを達成するために 仕組んでいるだろうからな……。 こっちの目的達成は、邪魔なだけだ。 となると……。\s 次にこいつと対峙する時が、 本当に最後の勝負……策略を破れる機会、か。 @960 \c[2]ところで……。 \c[2]ここまで、異世界の過去を ご覧になったご感想はいかがでしょう? @131 ああ。 異世界の過去であるにも関わらず、 僕らと縁があることがよーくわかった。 @1 でも、こいつが企んだ真の目的は、 僕らに過去を見せることじゃないな……。 それは、きっと…… @960 \c[2]ふふっ。 では、そちらのお嬢さんは? @441 っ!? こ、答えなくても、 わ、解っているんじゃないですか!? @1 セトの様子がおかしくなった、原因そのものだ。 @960 \c[2]おやおや、随分と固くなられていますね。 \c[2]では……。 @950 …………。 @960 \c[2]それを解きほぐすためにも、 この\r[魔王,てごま]と戦っていただきましょうか。 \c[2]いよいよ、\r[表に出てきそう,・・・・・・・]ですからね。 @131 くっ……。 @1 魔王と戦うことが、何になるんだ? 僕らを倒すことは、狙いじゃない……。 その口ぶりから見て、 何かを引き摺り出そうとしている。 それも、セトから……。 @130 …………。 @441 大丈夫です、先輩。\s 私は、戦えます。 @1 そうは言っているけど、 大分嫌な汗が浮かんでいる……。 セトのことを気遣うなら、 ここは敢えて逃げるのも…… @960 \c[2]逃げるなんてことは、させませんよ? \c[2]貴方がそう出た場合、この\r[魔王,てごま]を あなた方の住処へとけしかけますので。 @131 ちいっ。 @1 しっかりと詰んでいるか。 @134 だったら…… !se(Action)跳ね @133 速攻で終わらせてやる!! @0 !se(Action)バリア音 !mv @132 ぐっ!? @441 せ、先輩!? @1 結界に阻まれた!? @950 …………。 @133 なんで、近づくことすらできないんだ!? @960 \c[2]おっと、言い忘れてました。 \c[2]この\r[魔王,てごま]と戦ってもらうのは、 貴方ではありません。 \c[2]戦う相手とするのは……\s その、白いお嬢さんです。 @441 !? @133 !! @1 やっぱり、狙いはセトにあったか!! @960 \c[2]条件結界……。 本当に便利なものですよね。 \c[2]その条件によっては、 このように、戦う相手を選ぶ為に 使うことも出来るのですから。 @441 私が…… 戦わなければ、ならないんですね……? …………\sシシト、先輩……。 @130 セト……。 @960 \c[2]ふふっ。 貴方は、随分と頼りにされているのですね。 @131 …………。 @1 言われなくとも、わかっている。 セトが、僕を頼りにしてくれていること…… 十分に、理解している。 だからこそ…… だからこそ、一緒に戦いたいってのに……! @960 \c[2]さて……。 私はここで姿を消させていただきますよ。 \c[2]ですが、その前に……\s 折角ですから、私の事も一つ、 お教えしましょう。 \c[2]何度も会っていながら、未だに、 私の名を教えていませんでしたからね。 @131 …………。 @960 \c[2]私は、白き竜神の\r[墓守,はかもり]。 @441 白き……竜、神……? @960 \c[2]ふふふ……。 \c[2]あなた方が神の眠りし島へ来ることを、 お待ちしてますよ。 @260 @131 くそっ @1 本当に、底が見えないヤツだ……。 でも、今は…… @950 …………。 @1 こいつを何とかしないと……! @441 …………。 @130 …………。 @1 セトが魔王と戦おうとしているのに、 何もできないことが、腹立たしい……。 僕は、ただその戦いを 見ていることしか、できないのか……? 本当に……何も、出来ないのか……? @134 …………。 !bgm @0 !mvnil !mv !wait20 大丈夫です、シシト先輩……。\s 先輩が見守ってくだされば、私は……! !wait20 !mv中央公園 @130 !! @1 違う……何も、できないわけじゃない。 セトの余裕が奪われてきて、 僕は内心焦っていた……。 本当に焦っていたのは、僕の方だ。 僕は、セトの事をよく知っているはずだ……。 セトは確かに、脆そうに見える…… だけど、その奥底には、セトが自覚していない、 心の……芯の強さがある。 誰もが心を折ってしまいそうな状況で、 決して折れなかったもの…… 幼い時から、孤独にも、理不尽にも耐え抜いた、 \r[強すぎる,・・・・]くらい\r[強,したた]かな心が。 だからこそ今、セトに本当に必要なこと…… それは、僕がセトを信じることだ。 僕が焦れば、セトも余計に焦る。 なら、セトを落ち着かせ、 その強さを発揮させるには……。 @0 !mv !wait20 @130 セト。 @1 言葉は、要らない。 その青い瞳をしっかりと見つめ、 伝えれば良い。 @441 …………\sはい!! @1 セトを信じ、見守ることを! @441 …………\s行きます!! !bgm(タクミ)魔法少女戦 @0 !mv !wait20 !se(Action)跳ね !wait30 @130 頑張れ……セト! @0 !mvnil !mv !wait40 \>Scene18:\<\s\> 覚醒 !wait40 !mv中央公園 !wait10 !se(Action)跳ね @441 たぁあああ!! @1 先輩が、私を信じて、見守ってくれる……。 たったそれだけのことでも、 不思議と心が落ち着き、奮い立つ…… ……頑張れる!! @441 波動!! @0 !mv !se(Shooting)カノン !wait5 !se(Shooting)撃破A @950 ふっ! @0 !mv !se(Action)ミス !wait3 !se(Action)跳ね @441 はっ! @1 それに、今戦っている相手は、 以前シシト先輩が倒した魔王……。 ならば、尚更負けるわけにはいかない! @441 雷光!! @0 !mv !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 @1 それが、先輩に追いつくことへと繋がるから!! @950 てやあ!! !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait3 !se(Action)跳ね @441 ここが、チャンス!! @1 気持ちを強く持てば、乱れた心も立て直せる! この、浮き上がってくる何かだって、 押さえ込める!! そして―― @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン @441 波動を籠めた、この拳―― @1 今は、全力を出して戦えばいい!! !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @441 \f[36]当たれえ!! !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @950 ぐぬぅっ!? @441 よし! @1 私は、前に進んでみせる!! @0 !mvnil !mv !wait30 !mv中央公園 @130 …………凄い。 @1 セト……ここまで、強くなっていたんだ……。 動きのキレ、魔法、技の威力……\s あらゆるものが、海岸公園でクロウ相手に 訓練した時のそれを、更に上回っている。 それだけじゃない…… @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @950 でやあっ!! !se(Shooting)撃破A !se(Action)バリア音 @441 これくらいなら、効かない!! @1 オーラバリアだけじゃなく、 体術でもしっかりと防御している。 そのお陰で、魔王の強靭な攻撃力を、 ほとんど殺してしまっている。 その上…… @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン @1 魔王に生じた隙を利用し、波動を溜め…… @441 \f[36]いっけえ!! @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait3 !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @1 それを拳にのせ、打撃と共に撃ち込んだり @441 まだまだ!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)殴打 !se(Shooting)撃破C @441 \f[32]タアッ! @950 むん!! @1 続けざまに飛び蹴りを叩き込むだけじゃなく @0 !mv !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 @950 ぐぉお!? @1 叩き込んだ脚から、雷光で追加攻撃するといった、 魔法と格闘を併せた戦いをしている。 そして、何より違うのは―― @441 \f[40]ハアアアア――!!!! !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @950 ぐおああっ!? @1 セト自身の、今までに無い気迫。 ここまで強烈な気迫を放つセトは、 今まで見たことが無い。 さっきまで見せていた焦り、怯えも、 全て吹っ切ったかのように。 でも…… @130 なんだろう……。 @1 何かが、違う……。\s そんな気がしてならないのは、何故なんだ……? 気迫そのものは、確かにセトのもの。 壁を乗り越え、前に進もうという、 強い意志の表れだ。 だけど…… その陰に、何かある気がしてならない。 それに…… 今のセトは、\r[攻撃的,アグレッシヴ]過ぎる。 !se(Action)跳ね @950 ぬぅ!! @1 一旦引こうとする相手に @441 逃がさない!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Shooting)カノン !wait5 !se(Shooting)撃破A !wait5 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 @1 波動、雷光の\r[連続攻撃,コンボ]でそれをさせず @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン @441 \f[40]ァァアアアア――!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @1 すかさず、波動をのせた正拳を撃ち込む。 それは、相手を圧倒し、 一瞬たりとも息をつかせない戦い方だ。 だけど、それは同時に―― @441 まだまだ!! @1 セトも、息をつく間が無い……。 それも、セト自身が意識して 間を作らないようにしているように見える。 それは……焦り、追い詰められた心理の、 異なる形での表れかもしれない。 @130 …………。 @441 私は、負けない!! !se(Shooting)撃破B @950 ぐぬぅううう!! @1 セトは確かに、乱れた心を抑えた上で、 魔王との戦いに挑んでいる。 でも……同時に、 セトは、自分自身と戦っているのかもしれない。 アイツは、セトに向かって、こう言った……。 \c[2]「いよいよ、\r[表に出てきそう,・・・・・・・]ですからね」\c[0]と…… そして、魔王の屍が、詰めの一手だと……。 あいつが、何を引き摺り出そうとしているのかは、 僕にはわからない…… @441 \f[36]ハアッ!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)殴打 !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 @1 でも、セトは、浮かび上がってくる何かを 感じ取っているから、ここまで必死なんだ……。 @130 …………。 @1 今は、セトを見守るしかない。 その意志と気迫が、 アイツの布石に打ち勝つと信じて……。 @130 それにしても…… セトの力、一気に伸びたな……。 @1 真なる魔王を、ここまで圧倒するなんて。 流石のアイツも、読み違えたか? いや……まだ、何かあるかもしれない。 まだ、魔王は全力を解放していない。 となれば、恐らく…… @950 \f[40]ぬぅおおおお!!!! !se(Action)爆発音 @441 くうっ!? @133 来るか!? @1 大地を揺らす、魔王の咆哮。\s それは、全力を解放する合図。 きっと、ここからが、本番だ……! @950 …………。 @1 強靭さを絵にしたような姿へと化した魔王…… @441 …………\s負けない!! !se(Action)跳ね @1 それを前にしても、セトは怯まなかった。 @130 セト……!\s 頑張れ……! !mvnil @0 !mv !wait10 だけど、この時……一抹の、嫌な予感がした……。 !wait40 !mv中央公園 !wait10 @950 \f[40]っつぁりゃああ!! !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破C @441 くぅううっ!! @1 なんて重い一撃……。 シシト先輩は、こんな強者を相手に、 生身で戦ったんですか……! ……負けない!\s負けたくない!! @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン @441 \f[40]いっけええええ!!!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @1 シシト先輩が、見守っているんだ……。\s 私を信じて、見守っているんだ……! だからこそ尚更、負けられないんだ!! 絶対に……\s絶対に!! @0 !mv !se(Action)ミス !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)ミス !wait3 !se(Action)跳ね @1 どんなに強い攻撃でも、避けて―― @950 \c[40]だりゃああ!! !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破C @441 これくらいじゃ――!! @1 避けれなくても、耐え抜いて―― @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン @441 \f[40]負けない!!!! @0 !se(Action)跳ね !mv !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @950 ぬぅおおお!! @441 このまま、一気に―― @1 間髪入れず、 追い撃ちを仕掛けようとした時だった…… !bgm @441 ――!? @1 自分に無理強いした負担が、 突如、表面化した。 駆け出す足は、大地を蹴るどころか、 体を支える力すら入らなくなり―― @130 !? @133 セト!? @1 胸の内側で、圧迫するような……\s 無呼吸で水中を泳ぎ続けたような不快感が―― @0 !mv !se(Action)ドゴン !wait20 @441 はあっ!はあっ!はあっ!…… @1 い、息、が、苦しい……\s 酸素、が、足り、ない……\s 力が、入ら、ない…… なん、で……いきな、り…… @133 セト!とにかく出来るだけ下がって!! セトは、力を一気に使いすぎたんだ!! @441 はあっ、はあっ…… @1 スタミナ、切れ……? 必死に、なりすぎて……\s 力の、配分を、間違え、た……? !se(Action)跳ね @950 ふっ…… @441 っ!?\s しまっ―― @133 \f[36]セト!!! @950 \f[40]はあっ!! @0 !mv !se(Action)跳ね !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破C @133 セト!?セト!!! @441 う、ああ……ああ…… @1 失敗した…… 体力の、分配も、考えないで……\s 我武者羅に、なりすぎた…… 僅かな間、すら、作ら、なかった、せいで…… ああ……私は、バカだ……\s 焦って、勝負を、急ぎ、過ぎ、たんだ…… 最初から、焦りに、負けて、いたんだ…… @950 …………。 @133 このっ! !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 くそっ!! !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 くそお!! !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 そこをどけ!魔王!! !wait10 !se(Action)跳ね !wait4 !se(Action)バリア音 セトに近づかせろお!!! @441 シシト……せん、ぱい……。 @1 いよいよ、マズイ、ですね……。 広めに張られた、結界の内側には、 流石の、先輩も、手出し、出来ません、か…… 本当に、私は、情けない、ですね…… 焦る気持ちも、浮き上がってくる、何か、も…… 押さえ込めたと、思ったのに…… 結局、それに、心が、圧されてしまって…… なんだか……飲まれて、しまい、そう…… @950 …………\sそんな、ものか……? @440 …………? @1 魔王……? @950 貴様は、確かに強い。 だが、その程度、なのか……?\s 貴様の、本当の力は……。 @133 魔王……一体、何を言って……! @440 ちか、ら……? @1 私の、本当の、力……? @950 今なら、わかるはずだ。 内に秘めし、本当の力……\s それを、我に示せ。 \r[白竜の力を受け継ぎし者,・・・・・・・・・・・]、\r[セタ,・・]よ。 !bgm../BGS/(環境)心拍 !wait10 !bgs(環境)心拍 @441 !? @0 !mvnil !mv !wait10 白、竜の、チカラ……? 受け、継いだ……? …………\sセ、タ……? セタって、誰、ですか……? 私は、そんな人、知らない…… なのに、知っているような気がするのは、 何故……? 懐かしい気がするのは、何故……? 怖いのは、何故……? …………。 !wait50 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)バリア音 !wait5 \c[4]「ツバメ……!\s  できることならば、お前とは……\s  こんな形では剣を交えたくなかった!」 あれ……?\s なんで、私…… ツバメさんと、\r[鍔迫,つばぜ]り合いを……? @2011 それは、アタシだって同じ思いだよ!\s \f[32]セタ!! @0 ――――!! セタ……\s白竜の、力……\s どれも、私は、知っている……。 いや、\r[覚えている,・・・・・]! 私は、確かに―― !wait30 !se../BGS/(環境)心拍 !wait30 \c[1]「\r[覚醒,めざ]めよ、我が力……そして……」 !se../BGS/(環境)心拍 \f[40]――――!!!! なに…………? 浮き上がってきた何かが…… 灼熱の、マグマのように…… …………\s…………\s!! !bgm !bgs !wait30 !wait60 \f[16]「……ト……セト!」 \f[32]「セト!!」 @133 \f[36]大丈夫か!?セト!!! @440 …………\sシシト……先輩……? @1 あれ…… さっき、少しだけ、意識が途切れた……? @130 よかった……目を覚ましたね…… @440 先輩……。 @130 とにかく……ここを離れるよ @440 待って、ください……\s 魔王は、どうなって……? @1 まだ、意識が、はっきりしない…… それに、なんだか、熱い…… まるで、炎で焼かれるかのような―― …………\s炎? そう言えば、視界が、ヤケに明るくて、赤い…… @440 一体、何が…… @1 はっきりしてきた視界を、 明るく、熱を感じる方へと動かす。 そこで、私の目に映ったのは―― @440 ――――!? @0 !mv !wait20 !bgmなんだこれは !wait30 ――灼熱と深紅。 燃え盛る炎。\s迸る焔。\s一面の、紅蓮の炎……\s 火柱、\s真紅、\s\r[劫火,ごうか]…… その光景は、まるで、煉獄…… @440 こ、これは…… @130 ……とにかく、ここはもう危ない。 脱出するよ。 @1 シシト先輩は、その問いには答えないまま、 私を抱え上げ…… !se(Action)跳ね @1 無言のまま、走り出した。 @440 …………。 @1 シシト先輩に抱えられ、その場から離れていく中、 私の意識、記憶は、徐々に鮮明になってきた。 それらにかかった霧は、薄れてゆき……\s やがて、理解した。 あの煉獄の如き光景は、 \r[私が,・・]作り出したんだと……。 魔王の言う、秘めた力が、発露したのだと……。 魔王は、その時に私が放った炎――\s 炎嵐によって、焼失したのだと……。 そして…… \r[白き竜神の墓守,アイツ]が企んだことも……\s \r[私が何者なのか,・・・・・・・]も、理解した…… @0 !mv !wait20 私の存在こそが、災厄なのだ、とも…… !wait30 !bgm !bgs