#Lost Jerusalem.Scene1 by飛鷹 !v27=1 !v37=0 遥か昔・・・ "アトランティスやムーと呼ばれる大陸が存在し、 文明を築き上げたが、海に沈んだ・・・"\s という伝説がある。 その真偽は、未だ定かでは無いが――― \sこれは・・・\s 海に沈んだ、とある大陸と関わる物語。 \s !wait60 !bgmゆったり雰囲気 !mv本屋 @100 海底遺跡か・・・。 @1 海外の伝説の他に、日本の最南端、与那国に、 石造りの神殿が沈んでいるという話がある。 それが嘘か真かはわからないけど、 人はそのような謎に包まれたものに惹かれ、 そこにロマンを感じる。 それは僕も例外ではなく、 なんとなく手に取った海底遺跡の特集が 載っている本に、ついつい見入ってしまっていた。 @700 シシト。それも買うのか? @705 どうせなら、エロ本買おうぜ!! @102 そんなもの買うわけないだろ。 あと、これも買うつもりは無いよ。 ただなんとなく立ち読みしただけだから。 @700 チェッ。つまんねーな。 そんじゃあ、そろそろ出ようぜ。 技の本はもう買ったんだろ? @100 そうだね。 じゃあ、行こうか。 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !wait20 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @0 !mvnil !bgm !wait30 @1 僕のアクアフロートでの生活が始まってから、 実質二日が経った。 だけど何故か、それ以上の時間を過ごしたと 感じるほど、妙に色々とあった。 友達や、かつての後輩との再会とか、 学校へ猛烈にダッシュして行く途中で、 トラックに吹っ飛ばされたりとか・・・ 今日なんか、いきなり喋るリスが 冷凍保存されて送られてきたし・・・ しかも何故か、そのリス君によって、 僕は魔法少女にされてしまった。 だから腹いせに、変身の呪文は リス君に対する嫌がらせなフレーズにしてやった。 ・・・ちなみに 魔法少女になったのに、 僕は魔法が使えなかった。 だから代わりに、格闘術の技を覚えることに なったんだけどね。 本屋に来ていたのは、そのため。 この後は、リス君相手に技の訓練らしい。 ・・・それにしても・・・ 一般人のはずの僕が、 魔物退治をすることになるなんて・・・ 現実味が無いから実感はわかないし、 なんで僕が?とか、疑問だらけだ。 ・・・・・・\sそれでも、この日の夜。\s 僕はその"実感"を得ることになった。 そして、数奇な出会いと共に、 物語みたいな出来事が始まったんだ・・・。 @0 !mv !wait60 \> Another Story of Silhouette Note.\<\s \f[36] Lost Jerusalem \>Scene1\<\s\> 神無月の人魚 !v5=1 !wait45 !bgs(環境)波の音 !bgm夜の静けさ !mv海岸公園 !wait30 @700 ここだぜ。魔物が現れたの。 この近くに居るぜ。 @131 う〜ん・・・。 そもそも、本当に魔物なんているの? @1 夕飯を終え、軽く勉強も終えて、 まったりした時間を過ごしている時の事だった。 リス君が突然『魔物が現れたぜ!』と言いだし、 僕は半ば強引に変身させられ、 ここまで来ることになった。 でも、魔物なんて、ゲームや本に出てくる ファンタジックな物としか思えないし・・・ そもそも、今まで出遭ったことが無いから、 やっぱりその存在は信じ難いよ。 ・・・喋るリスなんてファンタジックなものが ここに居るから、信憑性はそれなりだけど。 @700 そんなこと言って油断してると、 魔物に襲われたときすぐに対処できないぜ? @705 初めての実戦なんだから、 気合入れていかないと! @130 ・・・そうだね。 @1 何にしても、備えるに越したことは無いか。 実際に魔物が現れたとして、 痛い目に遭うのはやっぱり嫌だし。 @705 ちなみに、魔物にワンパンチ入れないと 変身解除できないぜ!! !se(Action)ビシッ @132 そういうことは変身する前に言えー!! @1 魔物が居なかったり、逃げたりしたら 元に戻れないじゃないか!! !bgm @0 !mv !wait20 \c[6]ザッ・・・ @130 ! @1 音のした方へ注意を向けると―― @700 お出ましだな。 @130 これが、魔物・・・。 @1 物陰から静かに姿を現したソレ。 姿形は狼によく似ているが、 こいつはそれよりふたまわり程大きい。 鋭い爪や牙を持つ、 いかにも、"魔物らしい"姿だと思った。 いかにも恐怖感を煽る見た目のソレと 対峙しているにも関わらず、 僕は何故か、不思議と恐怖感は湧かなかった。 @130 ・・・・・・。 @705 さあ、実戦いくぜー! @133 う、うん! !se(Action)跳ね !bgm(タクミ)戦闘訓練 !wait10 @1 先制攻撃 !se(Action)ミス !wait4 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)殴打 !wait30 @705 よっしゃ!まず一発決まったな! @1 "一撃目から当てにはいかず、 フェイントを織り交ぜて本命の一撃を当てろ" 本に書いてあったそれに忠実に 訓練でもやったことをしっかり実践する。 !se(Action)ミス !se(Action)跳ね @133 ッシャ!! @1 間髪いれず追撃 更にラッシュを仕掛け―― !se(Action)ミス ――ようとした瞬間、 目前に迫り来る銀色の爪――! @132 うわっ! @705 波動! !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Shooting)撃破A @0 \c[6]グゥッ!? @1 間一髪で波動が魔物に直撃 ひるんだ隙に、すぐさま飛び退く @131 ふぅ、危なかった・・・。 @1 やっぱり、 いきなり上手く戦えるわけも無いか。 @700 ちゃんとフォローしてやるから、 練習どおりに思い切りやろうぜ。 @130 うん。 !se(Action)跳ね !se(Action)ミス @133 いくぞ! @0 !mv !se(Action)ミス !wait3 !se(Action)ミス !wait10 !se(Action)殴打 !wait3 !se(Action)ミス !mvnil !wait30 !bgm !wait30 !bgm夜の静けさ !mv海岸公園 !wait30 @133 はぁ・・・\sはぁ・・・ @131 なんとか、勝てたね・・・ @1 5分間ほどの攻防の末、 リス君にフォローされつつも、 どうにか魔物を倒すことができた。 魔物が光の珠を放ちながら消えていく様は、 なんだか幻想の世界を見ているようだった。 でも・・・ @131 いっつつつ・・・ @1 戦っている最中に負った怪我の痛みが、 これは夢ではなく現実だと教えてくれる・・・。 @700 ほい、リスヒール !se(Event)アイテム入手A !wait30 @130 お、怪我が治った・・・。 @700 初めてにしちゃあ上出来だったぜ。 さっきの戦い。 @131 う、うん・・・。 @1 とりあえず、こんなものなのかな・・・。 これは非日常的なことのはずなのに、 なんだかんだでそれに適応している僕がいる。 そのことに、ちょっとだけ驚き、 ちょっとだけ呆れつつも、戸惑う。 まあ・・・ 適応しなきゃいけないんだろうけどね・・・ @0 \c[6]ポチョン・・・ @130 ? @1 海で水のはねる音がした。 なんとなく気になって、 海を覗き込んでみると・・・ @810 @130 ・・・え? @1 僕は一瞬、自分の眼を疑った。 エメラルドの髪を持つ綺麗な女の人・・・。 だけど、魚のヒレのようなものがついている、 普通の人とは少し違う容姿・・・ そんな人が、海から顔を出し、 あたりをきょろきょろと見回していたんだ。 そして・・・ @810 @130 あ・・・ @1 ばっちりと、目が合った。 その瞬間・・・ 少し・・・不思議な感覚に、捕われた。 @810 あの・・・ @811 そこの人・・・\s 私を、助けてくれませんか・・・? @130 ――― @1 心の底から助けを懇願するその赤い瞳に、 僕は一瞬、魅入ってしまっていた。 @700 シシト。シシト。何ボーっとしてんだ? @130 え?あ、う、うん。 @705 さてはシシト。 この人が美人だからって見惚れていたな!? @131 リス君うるさい。 @1 まあ、それは的外れではないけど・・・ でも、見惚れていたのとは、少し違うんだ・・・。 @130 えーと・・・ @1 とにかく、気を取り直して・・・ @130 まず、君を何から助ければいいの? @810 あ・・・。 まずは、そこから話すべきでしたね・・・。 私は、とある実験施設らしきところから、 逃げてきたんです。 @130 逃げてきた? @810 はい・・・。 @811 なんだか、変な生き物がたくさん居て、 とても嫌な感じがしたので・・・ なので、とにかく必死で 海へと逃げ出したんです・・・。 でも、どこへ行くにも、あてが無くて・・・。 @130 つまり・・・君がその施設の人に 見つからないように\r[匿,かくま]えばいいんだね? @810 そうですね・・・。 @810 でも・・・本当によろしいのでしょうか? 少なからず、あなたにご迷惑をおかけする ことになるのでは・・・? @130 そこらへんは気にしなくていいよ。 助けたいと思ったから助ける。\s それだけのことだしね。 @811 あ・・・ @130 ・・・? @1 少し、戸惑ったような・・・\s でも、それとはなんだか違う表情を、 この女の人は浮かべた。 @811 あ、ありがとうございます。 @1 それはすぐに隠れてしまったけど、 ほんの僅かの間に見せたその表情が、 なんだか妙に心にひっかかった・・・。 だけど、今は気にしないことにしよう。 @130 それじゃあ、 なんとか家に連れて帰らないとね。 @705 お持ち帰りってやつだな! @131 リス君。変なこと言わないの。 @810 では・・・よろしくお願いします。 @130 うん。 @0 !mv !mvnil !bgm !bgs !wait40 \s !wait60 ふと気がついた時、 私は透明なケースの中にいました。 何故私がそこに居たのか・・・\s この施設が一体何なのか・・・ そして・・・私は一体、誰なのか・・・ 何も、わかりませんでした・・・。 ただ・・・その施設の人が、 私の事をスケイルと呼んでいました。 だから、わかるのは、私の名前だけ・・・。 それ以外何もわからないまま、 私は怪しい施設から逃げ出し、 独り、海を彷徨い続けたのです・・・。 しかし・・・ 海には、孤独しかありませんでした・・・。 右も左も、何もわからない世界。 そんな世界をさまよい続けていた時、 私は、シシトさんと出会った・・・。 そして・・・ この時から、私の物語は、再び動き出した・・・。 \s !wait60 !v37=1 !bgm安らぎ !mvシシトの部屋 @100 施設に居た時より前の事がわからない? @1 あの後、てんやわんやとしながらも (変身解除で僕が全裸になったりとか) なんとかスケイルさんを連れ帰ってきた。 そして今、僕はスケイルさんから、 詳しい話を聞き出しているところ。 @810 はい。 気がついたら、私はそこに居て・・・ とにかく、何もよくわからないまま、 逃げ出してきたんです・・・。 @100 う〜ん・・・。 @1 変な機械がたくさんある施設で目が覚めて、 直ぐに逃げ出したけど、 そこより前の記憶が無い・・・か・・・。 もしかしたら、それは生物実験施設で、 スケイルさんはそこで造られた・・・。 そう考えることもできる。 だけど、それを敢えて口に出すようなことは しない方がいいよね。 精神的にショックを受けるかもしれないし・・・。 @810 なので、今、私がわかるのは、 私の名前だけ・・・。 @811 それが本当の名前なのかすら、 わからないんですけどね・・・。 @100 そっか・・・。 とにかく、僕も君の事をスケイルさんって 呼ぶことにするけど、いいかな? @810 はい。 呼び捨てでも構いませんから。 @102 呼び捨てはちょっと気がひけるね・・・。 @1 やっぱり、会って間もないしね。 @100 さて、もう遅いから、今日はもう寝よう。 スケイルさん、ベッド使っていいから。 @1 そして僕は、床に布団を敷いて寝る・・・と。 @705 それじゃあ、俺はスケイルちゃんの胸に 抱かれて寝るぜ! @102 握りつぶして一生眠らせるぞ、リス君。 @704 じょじょ、冗談だって! @1 大人しくしていたと思ったら、 これだもんなあ、リス君は・・・。 @100 それじゃあ、おやすみ。スケイルさん。 @810 はい。おやすみなさい。シシトさん。 !bgm @0 !mv !mvnil !wait30 \s @1 これが、僕とスケイルさんの出会いと始まり。 スケイルさんが人魚の身体だとわかった時は、 本当にお伽話の世界にでも迷い込んだような 気分になった。 僕は確か、 ハイテクな人工島に越してきたはずなのに・・・ でも・・・\s これが、僕にとっての、物語のプロローグ・・・。 想像もしなかった、大きな物語の一部・・・。 @0 \s !bgs !bgm