#Lost Jerusalem.Scene9〜12 by飛鷹 !wait30 !bgs(環境)波の音 !wait60 \> Another Story of Silhouette Note.\<\s \f[36] Lost Jerusalem \>Scene9\<\s\> 人魚姫 !v5=1 !v27=1 !v37=1 !wait50 !mv海岸公園 @813 \f[32]シシトさぁぁああああん!!! @701 シシトーーー!! @813 シシトさん!シシトさぁああん!! @1 私の叫びは、 ただ虚しく海に吸い込まれていく…… シシトさんが血を流しながら落ちた海に……。 私を庇っていたせいで、シシトさんは斬られた……\s 私のせいで……! @0 !mv !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 @813 助けに……行かないと……! @701 スケイルちゃん!? @1 腕の力で無理矢理這い進む。 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 でも、ちょっとずつしか進めない…… !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 立つことができないこの身体が疎ましい…… !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 早く……\s少しでも早く、 シシトさんのところへ! !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 もっと早く……\sできる限り早く、 助けに行かないと……! !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 @813 シシトさん…… 待っていてください……! @950 ふっ……。\s そんなにあやつを助けに行きたいか。 だが、我がそうそう簡単に、 行かせるとでも思ったか!! @813 くっ!? @1 私のすぐ後ろには、 聖なる剣を構える魔王が…… @950 さあ、観念するんだな。 これで貴様らに殺された同胞達の恨みを 晴らすことができる……。 そして、我が\r[聖地,エルサレム]を築くための、 生贄になるがいい!! @1 この状態では、逃れようが無い…… もう少しで、海なのに……!! @0 !mv !bgs !mvnil !wait50 \s @134 …………。 @1 沈んでいく……。 暗闇が占める冷たい海の深くへ、 僕の身体は、沈んでいく……。 身体が、痛い……。\s 息が、苦しい……。\s 意識が、薄れていく……。 \s僕は斬られた……。 自分の技に自惚れ、 一瞬の隙が生じたせいで……。 …………。 ああ、海面が遠い……。 海を照らす唯一の光――蒼き月明かりは、 ほんの僅かしか届いてこない……。 僕はこのまま、暗く冷たい海の深くへと 沈んでいくのだろうか……。 …………。 僕は馬鹿だ。 望んでいた術を手に入れたからって、 これじゃあ使いこなせてないのと同じだ……。 結局、何も守れていないじゃないか……。 このままじゃ、スケイルさんが……\s スケイルさんが、あの魔王に殺される……! やっぱり、僕なんかじゃ、 スケイルさんを守りきれない……? !bgs(環境)心拍 \s\f[42]\wx\f[24]畜生……\s畜生、\s\f[36]畜生!\s\f[42]畜生!! 畜生……!\s このままじゃ、終われない……! @0 !bgs !wait30 !bgs(環境)波の音 !wait30 !mv海岸公園 @813 …………。 @1 魔王が剣を今まさに振りかざさんと構える。 あと少しで、 海に飛び込むことができるのに……。 @950 今度こそ、終わりだな。 @1 流石に、今度こそもうダメなのでしょうか……。 @0 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait20 !se(Shooting)撃破C @950 ぐっ!? @813 えっ!? @1 魔王に直撃した今の波動は…… !bgmバトル01 @701 はぁっ!\sはぁっ!……\s 流石に、魔王相手でも…… 限界レベルの波動なら通じるみてーだな! @813 リ、リスさん!? @950 ちっ…… 小動物如きが、生意気に! @705 行ってくれスケイルちゃん! あと少しくらいの時間なら、 俺でも稼げるぜ! @811 リスさん…… @813 わかりました!! !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 @1 もう少しで、海に……!! @950 行かせるか!! @705 スケイルちゃんは止めさせねえぜ! 喰らえ!俺の限界ギリギリの波動!! @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait2 !se(Action)シュイーン !wait20 !se(Shooting)撃破C @950 ぐぉっ!! @704 はぁっ……!\sはぁっ……!\s 急げ、スケイルちゃん!! @813 あと、少し……! @0 !mv !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 !se(Action)ズシャアアー !wait15 !se !wait25 @1 手が、柵に届いた!! 後は…… !se(Action)跳ね @813 はっ! !v37=0 @1 腕の力と体の反動で、柵を跳び越える! @813 シシトさん!今行きます!! @0 !se(System)遭遇 !mvnil !bgm !bgs @813 …………。 @1 海の中はかなり暗く、 そして、身を切るような冷たさだった。 でも、私はそんなことに負けていられない……! 早くシシトさんを見つけ、助けたい……。\s ただその一心で、必死に深くへ潜っていく。 シシトさんには今まで、 何度も助けていただいた……。 今度は、私があなたを助ける番です! 必ずあなたを助けてみせます! @0 !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 @701 はぁっ……、\sはぁっ…… や、やったぜ……。 @1 にしても、スケイルちゃん…… 今、一瞬で服を脱いだよな? @950 ちいっ!逃がしたか! ……まあいい。 !bgmサスペンス @950 そこの小動物。 まだ我を邪魔するだけの力があるか? @1 流石に魔王と名乗るだけあって、 全然取り乱しやしねえか……。 まずはオレを\r[殺,や]る気か? @701 へっ……。\s そんな力、もう残ってねえよ……。 @1 さっきの2発は、オレの生命力を使った 本当にギリギリの攻撃だ。 今のオレは動くことすらままならねえよ。 @950 ふっ……。 今すぐ貴様を殺してやっても良いが、 それじゃあつまらん。 @701 …………? @1 どういうことだ? @950 貴様がしたことが無駄だということを 見せてやろう。 やつらを殺すことで、な……。 @0 !mv !se(Action)跳ね !wait40 !se(Action)爆発音 @1 魔王はそう言い残し、海に潜っていった。 !bgm @701 …………。 @1 オレには、これ以上のことはできねえな…… 流石に……。 @701 信じるしかねえよな……。\s スケイルちゃんと、シシトのこと。 @1 それに……。\s 海はきっと、二人の味方だ。 @0 !mv !mvnil !bgs !wait40 @813 …………。 @1 ここはもう、 月の光が微かに届くかどうかという深さ……。 これ以上深くなると、 シシトさんを見つけるのはかなり困難……。 早く……早く、見つけないと!! …………。 いけない……。\s 焦っちゃいけない……。 きっとシシトさんを助けれる! だから、焦っちゃいけない……。 @0 @813 …………。 @134 @813 !! @1 見つけた!! @131 @130 @1 よかった……! まだ、意識があるようですね!! 早く、海面まで連れて行って、 治療しないと……! 手を伸ばす。 あとちょっと…… もうちょっとで、シシトさんに手が届く……! @133 @811 !? @1 シシトさんの様子が、急変した……。 \r[熱,いき]り立つ獣の如き、険しい表情になり、 \r[瞳の色,・・・]が、変化していく……。 黒真珠のような……\s この海を包む暗闇のような色に……。 その異様な変化に、 私は思わず手を引っ込めてしまう。 怖い……\s そう、思ってしまった。 表情よりも、その眼が……。 何もかも飲み込みそうな……。\s そして、何もかも見透かしそうなその瞳が……。 でも、何故そう思ってしまったのか、 考える余裕はありませんでした。 とにかく、シシトさんを早く助けないと…… 引っ込めてしまった手を、再び伸ばす。\s しかし…… !se(Action)跳ね シシトさんは、私の手をすり抜けていった。 シシトさん……何故……? !se(Action)バリア音 @813 !? @1 その直後、海中に響き渡った金属音。\s それは…… !bgm緊迫状況 @950 @133 @1 シシトさんが、いつの間にか私の背後に居た 魔王と剣を交えた音だった。 @0 !mv !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 !wait15 !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 @133 @1 シシトさんが剣を振り回す。 ひたすらに……\s我武者羅に……。\s 魔王の分身と戦った時のように……。 怪我が酷いにも関わらず……。 @0 !mv !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !wait15 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 @950 @1 しかし魔王は、 それを容易く受け流している。 @811 @1 シシトさんは今、動けば動くほど、 苦しくなっているはず…… 傷口から血を失い続け、 息も、続かなくなる……。 このままでは、シシトさんが死んでしまう!! 早く、止めなくては……! @0 !bgm !se(Action)跳ね @811 !? @1 私が近づこうとした次の瞬間、 シシトさんの振るう剣の切っ先が私を掠めた。 昨夜のシシトさんの言葉が、 その瞬間、頭をよぎった……。 @0 \s !wait30 @100 "ほとんど周りが見えなくなっていた程に あの時の僕は、滅茶苦茶だった。" "何を斬っているのかも、 わからくなっていた程に……ね。" "だから、もし、一歩間違っていたら、 僕は……。" @0 \s !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @811 ……! @1 止めようとしたら……\s シシトさんに斬られる……? 近づけば……\s シシトさんに、傷つけられる……? …………。 私は…………\s 傷つけられることが、怖い……? シシトさんを助けることすら、 その為に\r[躊躇,ためら]う程……? …………。 違う……。\s それは、違う……! じゃあ、何故私は、躊躇った? シシトさんを助ける為に 海に入ったはずなのに……。 何故……? シシトさんは大切な人じゃなかったの? シシトさんと居たいと思ったのは、 ただ、安らぎと幸せだけが欲しかったから……? シシトさんが必要なんだと感じたのは、 ただ、その温もりだけが欲しかったから……? 違う……。\s違う……! ただ、私の欲しいものを与えてくれたから、 シシトさんと別れた時、悲しかった……? 与えてくれたものを失ったから、 悲しかっただけなの……? 違う……!\s違う……!! ただ、温もりと、安らぎと、幸せを欲しがって、 シシトさんに、甘えていた……?\s シシトさんに、依存していた……? 違う……!!\s違う!!! …………\s何が、違うの……? 自分だけ、与えてもらってばかりで、 シシトさんには何もしてあげなくて…… それどころか、私は、自分の身勝手で、 一方的に別れを突きつけて…… そんな風にシシトさんの心を傷つけたのに、 共に戦うことを勝手に期待して…… それでもシシトさんは、私を助けに来たのに、 また、私のせいで傷ついた……。 そして今、私は……\s シシトさんを止めることを躊躇った……。 助けることを、躊躇った!! それなのに、何が違うというの……? 私は、シシトさんの事、 愛せないんでしょう……? 自分が癒されるために、シシトさんを 一方的に利用したんじゃないの……? 違う……。\s違う……!\s違う……!!\s違う!!! 私は……。\s私は……!\s私は!!! @133 @0 !mv !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 !wait10 !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !bgm別れ @1 シシトさんは、何度も私を助けてくれた……。\s 自分が傷ついても、助けてくれた……。 今も、拒んでいたはずの戦いに その身を投じてまで……。 血を流し、息も苦しいはずなのに、 我武者羅に魔王に斬りかかって……。 だから……\s いいえ……例え、そうじゃなくても…… 理由なんて無くても、私は……\s シシトさんを、助けたい! 私は、傷ついてもいい……。 彼は、いつも優しさをくれた…… 安らぎも……\s そして、温もりも…… 何の見返りも求めることなく、 私に与えてくれた…… そんなあなただから、私は、あなたに……。 だから、シシトさんの為なら、 私は傷ついたって構わない!! あなたを止めることが、今、 私があなたにできることだから! !se(Action)跳ね @813 !se(Action)ビシッ @133 !? @1 半ば強引に、シシトさんを抱きしめる。 そして、勢いをのせ、魔王から引き離すように 海面に向かって泳ぎだす。 @133 っ……!っ! @1 それでも、シシトさんは魔王に斬りかかろうと 腕の中で暴れる……。 シシトさん……止まって……!\s 落ち着いて……!\sお願い……! この腕を、ふりほどかないで……! @0 !mv !se(Action)跳ね !wait15 !se(Action)跳ね @950 @813 っ……!! @1 魔王が剣を振りながら追いかけてくる。\s でも、追いつかれるわけにはいかない! ここは海の中。\s 人魚の身体の私なら、魔王を振り切れる!! @133 っ!……っ! @1 シシトさん、どうか、落ち着いて……! 今度は私が、あなたを守るから……! あなたは、その衝動に駆られても、 私を傷つけたりしていない。 さっきも、ギリギリでしたけど、 私から剣の軌道を外していた……。 私の動き出すタイミングが悪かったのに、 咄嗟の反応でそうしてくれた……。 それに、こんなに近くに居ても……\s 私を引き剥がそうとはしても……\s 決して傷つけるようなことはしていない。 それはきっと、無意識のうちに、 戦う相手と守るべき人を理解しているから。 あなたが衝動に支配されてはいないから…… あなたの想いは、 何かを傷つける為のものじゃ無いから! でも…… これ以上余計に動いたら、 あなた自身が……! @131 ……っ……。 !bgm @134 …………。 @811 !? @1 シシトさん!? 急に全身から力が抜け、 意識も失われた様子……。 もう、限界が……\s来てしまった……? 間に合わなかった……? @134 @811 …………。 @1 …………。 @0 \s \>Scene10\<\s\> この刹那の為に !wait30 !bgs(環境)心拍 !wait45 @134 …………。 @1 ここは暗闇の支配する深き海。 僕の背には、 この命を抜き取らんと"死"が迫っている。 でも…… まだ、終わるわけにはいかない……。 魔王を……倒してやる。 身体に渦巻き駆け巡る衝動とか、 それは、どうでもよくなった……。 どうせ、間もなくこの命は尽きるんだ……。 !bgs それに…… !bgm別れ 僕がスケイルさんの隣に立てるのは、 今だけのことだから……。 この命が尽きても、魔王を倒しても…… 僕とスケイルさんには、終わりが訪れる。 それは、最初からわかっていたことだ……。 それでも僕は、共に居ることのできる ほんの少しの時間の為に来たんだ……。 スケイルさんの隣に立つことのできる、 最後の時間の為に……。 だから……その僅かな時間に、 僕の持てる残り全てを費やそう。 文字通り、死力を尽くしてやるんだ。 そうすれば、きっと…… きっと……僕の存在は、その心に……。 \s…………さぁ、行こう。\s 身体が動けるうちに。 \r[限界,デッドライン]が、やってくる前に……。 @131 @1 眼を徐々に開く。 見えてくるのは、海を包む暗闇だけだろう……。\s そう、思っていた。 でも、僕は僅かに光を感じた。\s まだ微かに、月明かりが届いていたのか…… でも、それだけじゃなかった。 @813 @1 え……? @130 @1 思わず、眼を見開いた。 スケイルさんが、すぐ傍にいる……?\s もう少しで手が届きそうなほど、傍に……。 まさか、僕を助ける為に、ここまで……? これは、僕の見ている都合の良い夢……? !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @950 @1 いや、都合の良い夢ではなかった。 !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs 暗闇の中でも怪しく光る剣を振りかざし、 スケイルさんの背後に迫る魔王…… それを目の前にし、 僕の衝動は、一気に膨れ上がった。 だから、僕は…… !se(Action)跳ね 衝動に任せ、斬りかかる! @0 !mv !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 !wait10 !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 @133 @1 引き出せる力全てを剣に籠め、 我武者羅に斬りつける。 痛みも息苦しさも忘れ、 ただひたすらに剣を振るう。 スケイルさんと共にあれる、 この刹那の為に、全てを懸けて。 !se(Action)跳ね @811 !? @1 近づかないで。スケイルさん……\s 僕を止めないで。 この魔王を倒せば、終わりなんだろう? 僕が君と過ごせる時間も、 君が海で眠る前にすべきことも。 君の心には、ずっと"あの人"が居て、 君は一途に"あの人"を愛してるんだろう? 僕のつけいる隙なんて無いくらい。 だったら…… 僕の、君への愛という名を借りた、 自己犠牲に酔わせてくれ……! 決して届かないこの想いを、 今ここで燃やし尽くさせてくれ……!! @0 !mv !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 !wait15 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)バリア音 @0 !se(Action)ビシッ @133 !? @813 @1 スケイルさん!? 背後からの急で強引な抱擁。\s そこから感じる温もりは、何より愛しくて……。 でも……\s僕を、止めないでくれ!! お願いだから、止めないでくれ! 僕を、最期まで戦わせてよ!! 君への想いも、この命も、 何もかも、燃え尽きさせたいんだ!! \r[限界,デッドライン]は、もう、間近なんだ……。 どうせ僕は、助からないんだから!! だから……\sお願いだから……\s この腕を解いて!! 君の何にもなれない僕に、 最後のチャンスを与えてよ!! @133 っ!\s……っ! @811 ……!! @1 でも、いくら僕が抵抗しても、 スケイルさんの腕は解けなかった……。 !bgm !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @133 っ! @131 @1 一気に、力が、抜けていく……。 意識が、急速に、遠ざかり始めた……。 …………\s限界……か……。 スケイルさんの腕を振り解けなかったのは、 本当は、放さないで欲しかったから、かな……? 意識が闇におちるその刹那、 僕は、そんなことを思った……。 @0 \s !wait60 \>Scene11\<\s\> 母なる海に抱かれて !wait60 @134 @811 !? @1 シシトさん!? 急に全身から力が抜け、 意識も失われた様子……。 もう、限界が……\s来てしまった……? 間に合わなかった……? @134 @811 …………。 @1 …………\sまだ…………\s まだ、諦めない!! !bgm(タクミ)ボス戦 悪足掻きでも良いから、 まだ間に合うと信じさせて!! @950 !se(Action)跳ね !wait15 !se(Action)跳ね @813 @1 魔王の追撃が来ようと、今の私は人魚。 海の中なら、自在に避けれる! このまま一気に引き離して、海面へ!! @950 @0 !mv !se(Action)雷光 !wait4 !se(Action)雷光 !wait4 !se(Action)雷光 @813 !! @1 雷光を放ってきた!? @0 !mv !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 @811 っ!! @1 咄嗟に、迫る雷撃からシシトさんを庇うも、 私自身はそれをまともに受けてしまった……。 だけど、このくらいの雷光で私は止まらない! それよりも、シシトさんの傷を癒さないと……! 我が身に在りしフォースよ…… 癒しの力となれ! @0 !mv !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait30 !se(Event)アイテム入手A @134 …………。 @1 流血が、止まらない……。\s 傷が、塞がらない……? どうして!? @0 !mv !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 @811 っっ!!! @1 くうっ……!\s耐えて、私!\s 今は一刻も早く、シシトさんを回復しないと! シシトさんは、太陽の剣で斬られた。 怪我が酷いのも、治りづらいのも、 あの剣がもつ力のせい……? 私の力では……\s治せない……? …………。\sここで諦めちゃダメ!! 私の力"だけ"でダメなら、 もっと大きな癒しの力を!! !se(Action)カチャッ \s母なる海の杖よ……\s \r[生命,いのち]の母なる海よ……\s そして、カイト様……! 私に力を貸してください!! !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン 海よ……\s\r[生命,いのち]の清水となり…… !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン 癒しの波となれ! !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー \sシシトさん……死なないで……! 私を、独りにしないで……! あなたを失いたくないの!! @0 !bgm !mv !se(System)遭遇 !mv海岸公園 !wait60 @1 海面に出た……。 シシトさんは……どうなりましたか!? @811 シシトさん!?シシトさん!!? @134 @1 呼びかけても、反応が無い……。 @701 スケイルちゃん!!シシト!! 大丈夫か!!? @811 私は大丈夫です……。 でも、シシトさんは……。 @134 @1 目を覚まさない……。 傷も、塞がっていない……。 あれでも、ダメ……だったんですか……? @701 シシト……。 @811 シシトさんっ……!! @0 \c[6]ギュウッ……。 !bgm別れ @1 冬の海の中で、 冷え切ったその身体を抱きしめる。 シシトさん……。\s ごめんなさい……。\sごめんなさい……! 私があなたを巻き込まなければ、 あなたはこんなことにはならなかったのに! 本当に……\sごめんなさい……。\s 私の、せいで……。 @811 ッ…………。 @1 私の目から滴が零れ落ち、 水面に波紋を作りだした……。 シシトさんと別れた時、 枯れるほど泣いたはずなのに……。 それなのにまだ、涙が出るんですね……。 でも、私が泣いたところで、 シシトさんは……。 !se(Action)爆発音 @813 !! @701 !! @1 魔王が、海の中から出てきた。 怪しく光る月を背に、 分厚く無骨な翼を羽ばたかせ、宙で佇む。 @950 ふっ……。 そやつは漸くくたばったか。 この太陽の剣に斬られた割には、 随分ともったものだな。 @813 …………。 @1 その剣は、リクレール様の力が籠められた、 特別なもの……。 リクレール様が愛する人間達を守る為に 創られた、神の力を持つ武器……。 そんなものが今、魔王の手にあり、 シシトさんを斬ったなんて…… 一体、どこまで皮肉なのでしょう……。 そして……。 私の手にも、同じように神の力を持つ 母なる海の杖があるのに…… それなのに私は、 シシトさんを助けることが出来なかった!! @950 さて、残るは貴様だけだな……。 そやつには、貴様を葬る好機を 何度も邪魔されたが……。 これで、それももうあり得ない。 そこにいる虫けらも、 戦う力を残していない。 @701 …………。 @950 貴様にあるのは、絶望だけだ。 @811 @1 言われなくとも、理解している……。 もう既に、私は戦う気が起きない……。 シシトさんを助けれないのなら、もう……。 @950 だが……\sせめてもの慈悲を与えてやる。 @1 今更、慈悲なんて……なんのつもりでしょう。 @950 貴様はそやつが大事なようだからな……。\s その\r[骸,むくろ]を抱いたまま死なせてやろう。 @813 っっ……!! @1 その時の魔王は、 あからさまに私達を嘲笑っていた。 愚かしい者達の末路が見れるとしか 思っていないのだろうか……。 …………\sそう、ですね……。\s 私は、愚か、ですよね……。 …………\sでも。 シシトさんは、違う! シシトさんを嘲られたのは、許せない!! @950 ほう……。まだ抗う気か? @813 あなたのことは……許せません!! @950 ふっ……。戯言を。 そやつが我に斬られたのは、 貴様のせいも同然であろう? @811 ――――!! @1 その言葉で……燃え上がろうとした炎は、 一気に掻き消えた。 @950 貴様も大人しくあの世へ行ったほうが、 そやつの為ではないか? @1 単なる魔王の口車だということはわかってる。 最後のトドメを避けないようにする為の、 心を弱らせるものだということは……。 それでも…… 受け流すことは、できなかった……。 シシトさんが傷つき、倒れたのは…… 私の、せいだから……。 @134 @811 …………。 @1 もう一度、シシトさんを強く抱きしめる。 この身体には、もう二度と、 温もりは宿らないのでしょう……。 それでも……離す気には、なれなかった。 @950 準備はできたようだな……。 すぐに送ってやる。 @1 シシトさん……。 もうすぐ、あなたと共に、私もいきます……。 @950 …………む? !bgm @1 何かに気づいたのか、 魔王は動きを止めた。 !bgs(環境)波の音 @810 …………? @1 海が……動いている? !bgs !bgs(環境)波の音 @811 波が……集まってきている? @1 私とシシトさんを中心に、 円を描きながら、波が寄ってくる……。 !bgs !bgs(環境)波の音 @950 何事だ……これは。 何が起ころうというのだ。 !bgs !bgs(環境)波の音 !bgm神秘 @811 これは……一体……。 @1 母なる海の杖が……輝いている。\s 徐々にその輝きを増している。 波はそれに呼応しているのか、 杖の光が増すごとにその動きを変えていく。 穏やかに集まり、しかし力強く海面を盛りあげ、 私達を包み込んでいく。 優しく……。\sとても、優しく……。 それはまるで、 海に抱きしめられているかのように心地よく 肌では感じることのできない 不思議な温もりが、心に伝わってくる……。 そして、その温かく優しい何かが、 私の中に流れ込んできている……。 いえ……。\s\r[私達,・・]に、流れ込んできている。 不思議と、それが伝わってきた。\s シシトさんにも、それが流れ込んでいくことが。 シシトさんが、少しずつ満たされていくことが。 海に……\s癒されていることが……。 \r[生命,いのち]の力が、注ぎ込まれていくことが。 !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @811 !! @1 今のは……? !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs 確かに感じた……。\s 力強いものを……。 !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs 確かに伝わってきた……。\s シシトさんの、命の鼓動が!! @134 @131 @130 @811 ――――!! @1 シシトさん!!! @0 \c[6]ぎゅう…… @1 再び、その身体を強く抱きしめる。 伝わってくる……。\s \r[生命,いのち]ある者の、あたたかさが! シシトさんは……助かったんだ!! それを感じていたくて…… 私は、抱きしめる腕を緩めずにいた。 @130 スケイルさん……。 @1 母なる海の杖の輝きはおさまり、 海も元に戻っていった。 再び海面に出たことで漸く、 私はシシトさんの声を聞くことができた。 @811 シシトさん……。 @1 よかった……。 本当に、よかった……! @134 ありがとう……スケイルさん。\s 僕を、助けてくれて……。 君の温もり…… ずっと、感じてたよ。 @811 本当に…… もう、大丈夫なんですか? @1 私はまだ、今の奇跡を信じきれずにいた。 これは、夢なのではないかと、 つい、疑ってしまった……。 現実に裏切られるのが、怖かったから……。 @130 大丈夫だよ、スケイルさん。 だから、泣かないで……。 @1 そっと私の涙を拭ってくれたシシトさんの手は、 とても優しくて、とても温かくて……。 !bgm でも…… その仕草に私は、 カイト様の影を見てしまった……。 @0 !mv !mvnil !wait30 どうして……。 やはり、私は……。 …………\sカイト、様…………。 !wait60 \s \>Scene12\<\s\> 心を重ねて !wait30 !bgmタイトル画面 !wait30 暗い……。\s ここは、とても、暗いな……。 そして、寒い……。\s どこまでも冷えていきそうなほど……。 何もかも、動かなくなりそうなほど……。 でも……ここにあるのは、 暗闇と寒さだけじゃないみたいだ。 小さな炎があった。\s 本当に、小さな炎が……。 その小さな炎は、必死に……。 そして、一生懸命に、この暗闇と寒さに抗っていた。 でも…………\s 炎は、ちょっとづつ小さくなっていく……。 これは……僕の、命の\r[灯火,ともしび]……なのか。 この炎が消えた時、僕の命も消えるんだな……。 いよいよ、本当に終わり、か……。 なるほど……。\s こんなに暗くて寒いのは、 僕が生きる力を失っているからなんだね……。 でも……何故か、温かかった。\s 寒いはずなのに、何かが温かかった。 僕を、誰かが、包み込んでいる……? ……スケイルさん、なのかな……。 最期に、その温もりを感じることが出来て、 よかった……。\s そう、思った。 だけど…… !bgm !bgs(環境)波の音 !wait60 突然、波の音が聞こえてきた。 !wait20 !bgm神秘 !wait40 とても穏やかな、小波の音。\s なんで、ここまで響いてくるんだろう? 僕の命は、間もなく消えると言うのに……。 でも……心地良い。\s すっとしみこんでくるようだ。 …………\s波の音が、心なしか、 強くなったような気がした。 同時に、消えそうだった炎が、 少し強さを取り戻したような気がした。 …………\s気がした、だけじゃなかった。 水が、ここに流れ込んできた。\s とても綺麗な清水が。 それはやがて、炎にもかかる。 しかし、炎は消えるどころか、 その輝きと大きさを増していった。 流れ込んでくる水はその量を増し、 やがてここを海へと変えていく。 それにともなって、炎も、一層力強くなっていく。 生きる力が……漲ってくる。 海と炎が、ここを満たしていく。 意識が……急浮上していく。\s スケイルさんのいる世界へ、戻る為に。 目が……もうすぐ、覚めそうだ……。 海の中で燃え盛る炎――\s それが、僕が目を覚ます寸前に見た、 不思議な光景だった。 @0 \s !wait30 !mv海岸公園 !wait60 @811 @1 目を開いた時、視界に真っ先に映ったのは、 スケイルさんの、涙に濡れた…… ……でも、優しい微笑みだった。 @130 スケイルさん……。 @811 シシトさん……。 @1 僕は……スケイルさんに、助けられたんだ。 @134 ありがとう……スケイルさん。\s 僕を、助けてくれて……。 君の温もり…… ずっと、感じてたよ。 @1 僕が意識を失った後も、 離さずにいてくれたんだね……。 そして…… 何か、特別な術を使って、癒してくれた。 @811 本当に…… もう、大丈夫なんですか? @130 大丈夫だよ、スケイルさん。 @1 斬られた傷は、しっかりと癒えている。 むしろ、いつもよりも身体の調子が 良いかもしれない。 @130 だから、泣かないで……。 @1 泣かれるのは、やっぱり辛い。 それが僕のせいなら、尚更……。 涙を拭ってあげることくらいしか、 今はできないけど……。 !bgm @811 …………。 @1 なんだか……胸が、チクリと痛んだ。 スケイルさんがその時みせた、 戸惑いの表情に……。 その意味は、きっと……。 …………\s終わりへ、向かおう。 僕らの物語の、終わりへ。 !bgm別れ 僕が今、スケイルさんと居られる理由は、 魔王との戦い……。 たった、それだけ……。 でも…………。 @950 その女と母なる海の杖の力で、 死の淵から戻ってくるとは、な……。 全く、幸運でしぶといやつだな。貴様。 @130 ああ。そうだね。 @1 スケイルさんは、僕を助けてくれた……。\s それだけでもう、僕は十分だ。 それ以上は、望まない……。\s それ以上を、望んじゃいけない……。 あとはもう、魔王を倒すことだけに集中しよう。 でも……。 @810 シシトさん……。\s この、母なる海の杖を使ってください。 @130 え……スケイルさん? @810 この武器も、神の力を籠められたもの。 魔王が手にしている、あの二つの剣にも 勝てるかもしれません。 @130 …………。\s それは、スケイルさんが持っていて。 それは、僕が持つべきものじゃ無いから。 @810 そう、ですか……。 @134 でも……。 @1 今だけでいい。 今、君と共にあれることを感じていたい。 この心に、深く、刻み込みたい。 だから……。 @130 君の力を、僕に貸してほしい。 @1 そうすれば……魔王にも、勝てる。\s 理由も無く、そんな気がした。 @811 …………\sはい。 @1 少しだけ…… 本当に微かに、スケイルさんは笑ってくれた。 微笑よりも小さな微笑を、みせてくれた。 @134 ありがとう……。 @950 ……話は、終わったようだな。 今度こそ、 二人まとめてあの世へ送ってやろう。 @130 僕らまとめて……ね。 @1 ちょっとだけ、 魅力的なお誘いかもしれない。 そんなことを思ってしまった自分に、 なんだか呆れた。 ……でも。 @133 終わらせてやるよ。 @1 お前の願いも、この物語と共に! !bgm @950 ゆくぞ……! !bgm(タクミ)ボス戦 !se(Action)跳ね 海に沈めてくれるわ!! @133 \f[36]ァァァアアアア!! @0 !mv !se(Action)ミス !wait30 !mvnil !se(Action)バリア音 !se(Action)ビシッ !se(Action)爆発音 @1 三本の剣が交わる。 その勢いで、 僕らは海の中へ押し込まれた。 魔王の圧倒的な怪力で、一気に。 魔王が持つのは、太陽と月の名を冠した、 神の力が籠もりし二つの剣。 僕の手にあるのは、普通な剣。 力の差は、確かに歴然としていた。 この正面衝突に耐えれたこと自体、 奇跡かもしれない。 剣が折れていても、不思議じゃなかった。 だけど…… @813 @1 僕の背中を、 スケイルさんが支えてくれている。 それだけで、 この力の差を越えれそうな気がした。 @950 @1 魔王が更に力で押してくる。 このまま、力で捩じ伏せる気だろうか。 でも……\s僕が勝つには、\r[御誂,おあつら]え向きだ!! !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs 剣に、力を流し込む。 結界を斬った時のように。 魔法を斬り裂いた時のように。 僕の狙いは、ただ一つ。 二つの剣ごと、神の力を斬る!! !bgs(環境)心拍 !wait30 !bgs @133 !! @1 力の奔流が起こる。 スケイルさんから、僕に流れ込んでくる。 @813 @1 "大丈夫。きっと、勝てます!"……と、 一瞬のアイコンタクトで、言われた気がした。 いや……そう、伝わってきた。 なら……もう何も考えず、 全てを注ぎ込むだけだ!! !se(Action)バリア音 !se(Shooting)ショット !se(Action)雷光 魔王だろうと…… !se(Action)バリア音 !se(Shooting)ショット !se(Action)雷光 神の力相手だろうと…… !se(Action)バリア音 !se(Shooting)ショット !se(Action)雷光 スケイルさんと共にある限り !se(Action)バリア音 !se(Shooting)ショット !se(Action)雷光 そんなものに、僕は屈しない!! !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)バリア音 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)バリア音 !se(Action)雷光 @950 !?!? @1 これで終わりだ!!! !bgm !se(Action)バリア音 !se(Action)爆発音 !se(Shooting)撃破C !mv海岸公園 @0 \s @1 二つの剣が砕け散る中、 僕の剣は、魔王を貫いた。 @950 何故……\s神の力が、敗れた……。 大地を創った……神の力が……。 \r[聖地,エルサレム]を創る……神の、力、が……。 @1 消えてゆく魔王の呟いた言葉は、 何故か、やけに悲しく聞こえた……。 @0 @1 魔王が完全に消えた時、 その身体の中から、二つのものが落ちてきた。 @810 これは……。 @1 スケイルさんのところに、 紅く輝く宝珠が……。 そして…… @132 うわ、なんだこれはっ!? @1 僕のところに、脈打つグロテスクな物体が。 @811 魔王の、心臓……。 @131 …………。\s なんで、心臓だけ消えなかったんだろう? @810 それが、魔王の本体……。 唯一の実体である部分だから、でしょうね。 @130 なるほど……。 スケイルさんの持っている、それは? @1 粒の大きな、不思議な宝珠。 それがただの宝石じゃないのは、 一目でもわかった。 @811 これは…… 私が身につけていたもの、ですね……。 @810 多分、魔王はこれを取り込んで、 力を増していたのでしょう……。 あの分身は、これを核にして……。 @130 そっか……。 @1 と、いうことは……。 @130 じゃあ……この、魔王の心臓を斬れば、 終わり……なんだね? @811 …………\sはい。 @134 …………。 !bgm別れ @1 これを斬れば、終わり……か。 戦いも……\s スケイルさんの隣に立てた、この時間も……。 …………。 !se(Action)ミス 剣を振るう。\s 終わらせる、ために……。 !se(Action)バリア音 @130 あ…… @1 しかし、弾かれた。 結界が、張られてる……。 @811 シシトさん……? @134 スケイル、さん……。 これを斬れば、もう、 お別れ……なんだよね……? @1 心臓を斬ろうとした時、僕は無意識に、 手加減をしてしまった。 ちゃんと力を籠めていれば、 結界ごと斬れたのに……。 でも……。 いざ、別れとなると、やっぱり……。 @811 …………\sはい……。 これで、もう……。 でも―― @134 大丈夫……。\s ちゃんと、終わらせるから……。 @1 言いたいこと……\s伝えたいこと……\s 本当は、たくさんある……。 "行かないで"とか、"別れたくない"とか…… "スケイルさんのこと、愛してる"とか……。 でも、言えない……。\s きっと、言っちゃいけないんだ……。 君は、災厄を止めなきゃいけないから……。 君は……"あの人"を愛し続けているから……。 僕は、"あの人"には、勝てないから……。 僕の想いは、叶わぬものだから……。 だから……\sこの想いはそのまま、 この胸にしまっておけばいい……。 胸が、苦しいさ……。\s 張り裂けそうなほど、痛いさ……。 泣きたい。\s叫びたい。 でも、それは、僕のわがまま……。 子供じみた、情けないわがまま……。 終わらせなきゃいけないって、 わかっているのに…… 心が……反抗しているんだ……。 ずるいよね……。\s 戦ってる最中は、"今だけでいい"って 思っていたのに、さ……。 それなのに……。 \s本当……情けないな……。僕は……。 …………\sスケイルさんに、感謝しよう。 こんな僕を、助けてくれたから……。 こんな僕を、その隣に立たせてくれたから……。 こんな、僕を……。 だから……。 スケイルさんの隣に立った男として…… ちゃんと、物語を終わらせよう……。 @133 @1 この一振りで!! @0 !mv !mvnil !bgm !bgs(環境)波の音 !wait30 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)ズシャアアー !wait150 \sCrossroads of this story... !bgs