| NHKの番組盗作・改変と著作権 ニューポート・ フォーク・ フェスティバルを見て |
今回は「盗人NHK」が「他人によって制作された番組」を自分たちNHKが制作したかのように装い、一部自分たちが「勝手に改変、削除」し、その結果、視聴者には「番組にまったく登場しない人たち」を出演者として、冒頭の画面で名前を紹介するという、驚くべき失態を見せる結果となった、破廉恥行動を取ったという、「強制的に視聴料をとるという公共放送局で、あってはならない、呆れた実態」をご紹介しようと思います。
めったに見ないNHKですが、見れば大抵間違いが目に付くのは、どういうわけでしょうか。
それは7月14日の朝のことでした。テレビの番組表を見ていると、いつもの通り、見たいものは何もなく、やはり土曜日は特に見たいものがないなあと番組表から、目を離した、ちょうどその時、残像のようにニューポート
・フォーク
・フェスティバルという文字が見えました。23時30分からNHKのBSでの放送です。新聞にはこれについての解説も何もなく出場者もまったく不明でしたが、懐かしい思いがしました。早速レコーダーの予約を設定しました。
学生時代、アメリカのフォーク・ソングが好きで、よく聴いたものです。わざわざ「アメリカの」と書いたのは、日本にもフォーク・ソングというようなのがあったので、ことわりを入れたのです。
日本のものなら民謡とすればいいのでしょうが、勿論民謡ではありません。
私よりも少し年齢の下の方から始まったのではないでしょうか。
アメリカのポップ・フォークの影響をうけたのでしょうか。
和製フォークというのが流行りました。
マイク真木の「バラが咲いた」ぐらいが老いも若きもに知られるようになった最初だったのでしょうか。
ところで、この「バラが咲いた」の作者は浜口庫之助という人で、自身も歌手で、NHKの紅白にも出たのだそうですが、ブルース歌手で、何よりもギターの達人ということで、ギタリストにとっては今だに、憧れの人であるBlind
Blakeの顔をLPジャケットで初めて知った時、私はこの人が、浜口庫之助にそっくりなので、びっくりしました(今並べてみるとあまり似ていませんね)
それはともかくとして、そのうちにフォークがプロテスト・ソングというように間違って伝えられ、新宿駅のあたりにギターを持った若者たちが、たむろし、集まってきて歌っているのは、よくテレビや新聞に取り上げられました。
彼ら、和製フォーク歌手についてはあまり知識がありませんが、その中にアシカ、ではなかった、イルカという小柄な女性歌手がおられて、どうしてそういう名前なのかは知らないのですが、なかなか明るくて、上手なのですが、当時同じような範疇の歌を歌う「はしだのりひこ」という歌手とそっくりなので、非常に印象深かったという記憶があります。
浜口庫之助とBlind Blakeの関係ではありませんが、歌の上手な人は顔も体型も似ているのだなあと感
じ入ったものでした。
ところが最近、といってもこの5,6年ぐらいのことですが、テレビで彼らを両方、別々にではありますが、目にする機会があったのですが、イルカさんのほうは昔とあまり変わらないように思いましたが、はしだ氏のほうは歳をとったなあ、よれよれやなぁと、その変わりぶりに驚きました。一時、多分奥さんがご病気になられたことがあったと思いますが、その時の子育てや奥さんに対する看護の様子などを本で発表され、話題になり、テレビで取り上げられて、出演なさったりした時は昔と変わりはなかったように記憶していますが、男は女性には勝てないのでしょうか。
女性は元気です。
また「紙ふうせん」というバンド名は記憶にありますが、どういう人たちが、どういう歌を歌っておられたのか知らなかったのですが、2年ほど前にNHKの教育番組でギターの入門コースに出演なさっているのを偶然見たことがありますが、女性の方はなんとなく記憶にあるのですが、男性の方にはまったく見覚えがなく、骨相学的には大阪南部の顔やなぁと思いましたが、昔の写真が出て、そちらの顔を見ると確かに、こういう人がいたという記憶が甦りました。
顔も体型も別人のようで、当時はスリムで本当に若者という感じでした。女性のほうが何事にもつぶしが利くのでしょう。この女性の方は最近テレビ・ショッピングに登場して宣伝しておられるのを、よくお見かけします。
(なお大阪南部の顔て、どんな顔なんや、と聞かれると答えられません。雰囲気がそのように、感じられたというだけで、京都でも、何処ででも、同じようなタイプの人は、いらっしゃいます)
さてニュポート ・フェスティバルに話を戻しますが、すっかりこの番組のことを忘れてしまっていて、風呂上がりに居間に行った時に、(この時は白髪を染めている最中ではなかったのでしたが)、丁度レコーダーに電気がつき、動作し始めたのに気がつき、この番組を予約していたのを思い出しました。すぐにテレビをつけたところ、番組が始まるところでした。
先ずボブ ・ディラン、ジョーン ・バエズ、PPMといった当時、ポップ ・フォーク歌手と呼んでいた人たちが、ちょろっと出て歌を歌い、というより番組の中での演奏から3人が、1フレーズ歌う場面を抜き出して、その映像を連続して流しておいてから、小室等氏がニューポート ・フォーク ・フェスティバルの由来などを説明しますが、「さて僕の話なんていいですよね。お待ち兼ねですよね。早速ご覧いただきましょう、ニューポート・ フォーク ・フェスティバル」と賢明にも「長話は無用」であると、ご理解なさって早々に引っ込まれます。そして番組の始まりです。
最初に登場したのはJim
Kweskin&Jug Bandでした。ジム特有の少し上ずった嫌味な声が時々聞かれますが、懐かしい歌声で、曲名は「Hannah」でした。マリア・ダマート、後のマリア・マルダーの顔も瞬間的に見えました。しかしどうしたのでしょう、寝起きそのままという感じで、何故か浮かぬ顔付きです。しかもスッピンです。後にマリアの夫となるジェフ・マルダーの顔もそのすぐ上に見えます。男前ですが、この場面では、いくら若者とは言え、ちょっとヘラヘラし過ぎです。歌は、と言うか演奏はすぐに中断され、メル・ライマンがどうでもよいことを長々と話始め、ちょっとうんざりしました。
私としてはマリアの「Richland
Woman]などを、ゆっくり聴きたかったのに、残念です。この曲をフェスティバルで歌っているかどうかは知りませんが・・・。この曲に関してはオリジナルのMississippi
John Hurtのものより、マリアの歌のほうが好きです。
(なお、この番組は音楽番組ではなく、ドキュメント番組なのだそうです)
マリアはthe Even Dozen Jug
Bandの時代まで溯って大好きになり、よくLPレコードを聴いたものです。
ただ、この種の音楽が好きな友人が廻りにいないので、色々の情報が入らず、そういう意味では孤独でした。
後で知ったところによれば、彼女は私と同じ歳だということですが、Jim
Kweskin のバンドの時代のジャケットを見ていて、当時私より大分上だと思っていました。きっと早熟だったのでしょう。
逆に時代が溯る、Even
Dozenのジャケットを見ると、子供のように見えました。しかしこのバンドの少年少女は後年、各界の大物として活躍するのですから、よくこれだけの逸材が集まったものだと感心してしまいます。当時、自由の国「アメリカ」という感じが、とても羨ましく思えました。
マリアもカーター ・ファミリーやジミー
・ロジャースは勿論、ベッシー ・スミスなどの大ファンでアメリカ音楽をとことん学び、勉強したそうです。ドク
・ワトソンの義父のゲイザー
・カールトンのフィドルに魅せられると、ノース
・キャロライナまで、教えを乞いに出掛けたということですから、まさに洪庵塾の塾生のような人です。Jim
Kweskinのバンドを始めて知ったのは、たしかニューポート
・フォーク ・フェスティバルの「Sadie
Green」や「I'm A Woman」あたりを聞いた時ではなかったかと思います。
ところで小室等氏ですが、この番組で画面の下に出る字幕によれば、彼も私と同い年です。私も他の人から見れば、あんな年寄りに見えるのかと、がっくりしました。
小室氏は、多分PPMなどをコピーして歌ったり、演奏したりなさっていたのでしょうが、当時は時代の先頭を走っておられたように思います。なかなかカッコ良かったという記憶があります。
しかしオリジナルのものはほとんど知らないのですが、以前「さようなら、恋人。お魚によろしく。さようなら、恋人。猫によろしく」などという歌を演奏なさっているのをラジオか何かで聞いて、あきれ果てて、「何を歌っているのか」と、げそっとした記憶があります。
続いて画面は、驚くほど大勢の観客が雪崩れ込むように、走って入場しようとするところに変わりますが、先頭に寝袋や楽器と思われる、自分の身体よりも大きな荷物をかついで、ゆっくりと歩いて入る女性が見えます。これは撮影者による「やらせ」でしょう。
こんなにゆっくり歩いているのに、先頭におれるはずがありません。撮影のために入口を開けた時には、既に中にいたのでしょう。事実この女性は直ぐに、皆に追い抜かれて見えなくなってしまいます。
この場面からPPMことPeter
Paul&Maryの「Come Go With
Me」の音楽が流れ始めます。そして画面にはJoan
Baezから始まって、多くの出演者の名前が登場します。よくわからない人もいますが、大抵は懐かしい名前です。
観客も先頭軍団だけが走っていましたが、ほとんどの人はゆっくり歩いています。そして曲が終った時だけPPMの映像が瞬間的に映ります。
そして改めてPPMの「If I Had
Hammer」の舞台演奏が始まります。
考えてみれば、こうした音楽を聴くのは、一部の歌手を除いて40年ぶりですから、彼らの動く映像は初めて見ることになりました。さすがに懐かしく見ることになりました。
しかし終ってから、「アレー」と思いました。というのは出演者の名前には表記されていた、マイク ・シーガー、カズン ・エミー 、テックス・ ローガンとリリー ・ブラザースの姿は見られませんでした。
大勢登場していましたから、見落としたのでしょうか。それにしても、こうした人を、いくら疲れていたとしても3人も見落とすとは考えられないことだと不思議でした。削除したわけではありえないでしょう。出演者として最初に表記してある方を視聴者に断りもなく、削除するなんてことは、視聴者に対して無礼であるし、著作権に過敏に配慮なさるNHKでは考えられないことでしょう。
「NHKだから出来る放送、1回放送して終りではなく、文化遺産として残しておかなければならないほど立派な放送番組、インターネットのようなものとは一線を画し、責任ある編集を経た素晴らしい番組」と自画自賛しておられるNHKが、そんな非常識なことは、なさらないはずだと思わざるをえません
出演者の表示は大きな方がわかりやすいかと思い、上のような表示にしましたが、動くので却って分かりにくいかと思い、また正確を期すためにも今回、2008年2月8日、NHKの画面を直接引用のために、今回貼り付けることにしました。併用していただければわかり易いと思います。その他同時に写真を多用することにしました。
しかし辻村江太郎の間違った内容の放送や著書について訂正したり、反論したり、説明したりも一切しなかったNHK、その他私が前のページで指摘した間違いなど、今までにNHKが自身の放送を訂正したり、間違いを認めたという事実は知りません。
例外的に、例の「奇跡の詩人」に対して、視聴者からの苦情、疑問が殺到した時に、どういうわけか「土曜スタジオ
パーク」という番組の中で、番組プロデューサーの山元修治氏と宮本隆司アナウンサーが、間違いないと開き直った時ぐらいでしょう。
なお、前者は慶応商学部、後者は慶応文学部出身で、アホ姿を晒しただけでした。
気になったものですから、翌日もう一度、録画されたものを見てみることにしました。
しかし、やはり3人の姿はありませんでした。それで改めて番組を検証することにします。

マイク
・シーガーは、私が好きな歌手の一人であり、1970年頃当時奥さんであったアリスと来日して、コンサートをした時も見ましたし、何よりもそれより数年前に、「オーストラリアに来たので、ついでだから、近くの日本に来た」と言って、単身来日した時は、一緒に食事をしたこともあります。多分まだ大学院に入る前ではなかったかと思います。当時の私の感覚ではオーストラリアが日本の近く?と訝しく思った記憶が強く残っています。
そういうわけですので、マイクの顔を見逃すはずはありません。
歌が1曲1曲歌われる内容の番組でしたら、チェックするのは割と簡単かもしれませんが、ドキュメント番組ということで、演奏などもせず、登場するだけの人もいるようですから、チェックは少々難しいように思えます。この番組はもともとドキュメント映画として制作されたもので、「FESTIVAL]というDVDで販売されてもいるようです。ネットで調べますと、DVDのタイトルと、専門テレビのMUSIC AIR(以下MAと略します)で放映されたことがあるらしく、それらのタイトルをも参考にすることにしました。
PPMに続いて「Rocky Road」をセイクレッド・ハープ・シンガースが登場し歌います。次いで「When I Lay May Burden Down」をジョージア・シー・アイランド・シンガースという黒人系のグループが歌いますが、曲名のMyがMayに間違われて表示されています。おまけに片仮名でメイと、ご丁寧にも間違った振り仮名がついています。この曲は「人生の重荷をとく時」というタイトルで知られる、有名な歌です。「私の荷物」でないと駄目なのです。どうしてメイなのでしょうか。

こんどは「Green
Corn」をマイク ・シーガーの異母兄であるピート・
シーガーがジム ・クウエスキンとメル ・ライマンを引き連れて歌います。ここでもCorn
をComと誤表記をし、今回も振り仮名をコムとする始末です。コーンでないといけません。インターネットでもこんな幼稚な間違いには、あまり出会わないものです。責任ある編集など誰がしているのでしょうか。メル
ライマンの服装は昔大阪の日本橋あたりに多くいたチンピラ・ヤクザの服装のようで、ダボシャツにカンカン帽、つまり「ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやでぇ、お父ちゃんのもんと違うのんやでぇ」と歌っていた月亭可朝のような服装で、番組冒頭の、日本の学生帽のような帽子を被った真面目そうな姿とあまりにも違い、また横顔と後ろ姿だけなので、ひょっとすればこれがマイクかと一瞬悩んだのですが、やはりマイクにしては品が悪い、メルに違いないという結論に達しました。(しかしメルの顔は写真を見る度に違います。右上の写真もメルです。これなど品が悪くはないですよね)
MAの曲目、演奏者もそのように表記されています。
実はこの曲の前にDVDやMAのプログラムによれば、Blue
Ridge Mountain Dancers というグループが Clog Dance
を踊り、Tex Logan andThe Lily Brothers が Black Moutain Ragを演奏しています。Clog
Dance というのが、どういう踊りかは知りませんが、多分タップダンスのようなものでしょう。しかしMAには「タイトル不明」と書いてありますから、歌か演奏かもしているはずです。
テックス
・ローガンはマサチューセッツ工科大学出身のフィドラーでリリー
・ブラザーズをバックに演奏します。LPの時代に発表されていますので、見なくてもわかります。
この曲はドック ・ワトソンがギターでフラット
ピックによる早弾き曲として、やはりニューポート
・フェスティバルで披露してから、とても有名になりました。
NHKは出演者と表示しておきながら、この部分を抜いてしまったのです。
今度はアメリカ・インディアンのバフィー・セントメリーが「Codine」を歌います。個性的な歌い方ではありますが、インディアンの人は皆こんな歌い方をするのでしょうか。この人の歌はパットしませんが、映画「いちご白書」で使われたポップソング「The Circle Game」はなかなか良い歌で、ヒットしました。
オデッタが登場し、「Lordy,Lordy」をギターを弾きながら歌います。こういう歌は長く聞いていると疲れてしまいます。結構、当時はこの人のLPの種類は出ていたように記憶しています。
この曲の前にスパイダー ・ジョン ・コーナーがチョロっと短い歌を歌っているそうです。そしてまた、ピート ・シーガーがDeep Blue Seaというのを歌っているそうですが、これもNHKはカットしているようです。ピートはすでに歌っていますので、冒頭の出演者一覧を見ても他資料を参考にしないと削除には気がつかないでしょう。オデッタの前に大勢の若者が奇声をあげてなにやら歌っていますが、多分これはコーナーではないと思います。こういう若者たちが誰かということはわかりません。
ジョーン・バエズがピーター・ヤーロウと舞台に上がり、「GoTell
Aunt Rhody」を歌います。ジョーン・バエズはやはり美しく張りのある歌声です。ジョーン・バエズが今度は一人で「Mary
Hamilton」を歌います。昔よくLPで聞いた曲で本当に懐かしく思います。同時に当時の慶応のイカサマが自然に思い出されます。ジョーン・バエズに過大な紹介を受けて、ボブ・ディランの登場です。曲は「All
I Really Want To Do」 。観客席にはマリアの姿も見えます(右写真中央)。
次いでジョーン・バエズが再度マイクの前に立ち、バハマ諸島に伝わる子守り歌といわれる「All
My Trials」を歌い、PPMがボブ・ディランの「Blowin'
In The WIind」を歌います。ボブ・ディランはPPM、やジョーン・バエズのような聞きやすい歌手によって、彼の歌をカバーされて、皆に知られ、曲も普及していったように思います。
次いでドノバンが「And The War Drags On」
を歌います。この人の名前は当時よく聞きましたが、私はよく知りません。今度はジュディ・コリンズが
「Turn Turn Turn 」を歌います。
フィドラー・
ビアーズが出てきて若者について語っていますが、フィドルは弾きません。この人がどういう経歴なのかは知りません。すぐにドノバンに変わり、「Viet
Num, Your Latest Game」 を歌いますが、またオデッタが出てきます。曲目は「
Can't Be Satisfied」
またまたPPMが出てきて、「Times They Are A
Changin'」 を歌います。
MAによればここでドノバンとジョーン
・バエズが登場し「Colors」を歌っているそうです。
NHKはまた削除したのでしょうか。
今度はフレッド
・マクダウェルが「Highway 61」をギターを弾きながら歌います。子供たちも真剣に聴いています。
しかし私は、こういう曲はあまり好きではなく、長く聴くのは苦手です。
同じ黒人でも次のブラウニー ・マギー&ソニー
・テリーなどの方が好きです。曲目はお馴染みの「Keys
To The Highway」で、昔から好きでした。映像もこれよりもっと古い1947年のものも紹介されていますので、あまり感動はないかもしれませんね。
次は大好きなミシシッピー ・ジョーン
・ハートの「Candy Man」です。この人ほど誰からも好かれる人は珍しいですね。学生の時に、こんな映像が見られれば本当に感激したと思います。
最近はギターの教則ビデオなどで見ることが出来ますので、ファンの方にとっては珍しくはないでしょうが・・・。
もう20年前のことか、30年前のことか忘れてしまいますが、NHKの多分夜の11時頃だったのではなかったかと思いますが、アメリカの南部各地を訪れて、素人の人が民謡を歌う場面もある20分ぐらいの番組が5,6回流されたことがありました。
勿論NHKが制作したものではなく、アメリカの放送局が作ったものでしたが、その中で多分黒人の青年がジョーン
・ハートのギター ・スタイルでやはり「Candy Man」を弾き歌う場面があり、びっくりした記憶があります。当時は多分楽譜も無かったのではなかったと思いましたので、びっくりしたのです。
次いで無伴奏でバラッド(物語歌)やトラデショナル・
ソングを歌うご老齢のアルメーダ ・リドルさんの登場です。
「父親がフォーク・スタイルや歌を教えてくれたのよ」と言ってから、ほんの断片だけの歌が映ります。そして「誰でも知ってる歌よ」とこともなげに言いますが、私は知りません。それでニューポート以外で昔持っていたたった1枚の彼女のLPを見ましたが、その中にはありません。DVDのリストには彼女の名前も登場しません。MAにはアラメダ
”グラニー ”リドルと少し間違った名前は出ていますが、曲名不明、無伴奏としかでていません(アラメダではなくアルメダでないと駄目です)。
結局少し調べて「The Blind Child」という歌だとわかりました。「誰でも知っている」などと言われると、むきにならざるをえません。
次いで長老のエック
・ロバートソンがフィドルを聴かせてくれます。この人はビクター・レコードにカントリーの部門では最初に商業的な録音をしました。
次の場面には二人のお婆さんが傘をさしてもらって映ります。向かって左側の黒い服を着た人がドック
・ワトソンのお母さんのアニー ・ワトソンで冒頭の出演者には
Mrs General Watson と表記されていた人です。右隣はドック・
ワトソンの義父のゲイザー ・カールトン、前にマリア
・マルダーが若い時にフィドルを習った人と書いた人の奥さんである
Mrs Gaither Carlton です。
「息子は音楽を習ったことはなかった。あの子が5歳の時に父親がバンジョーを作ってあげたの。今ではどんな楽器だって演奏できるのよ」とワトソン夫人は言っています。
カールトン夫人は「ほとんどの歌は母親に教わったわ。101歳で死ぬまで、美しい声をしていたわ」と述べています。しかしこの人の名前は冒頭の出演者の中にはありませんでした。少し不公平な気がします。
今度は珍しく男性が無伴奏でバラッドを歌います。画面の下にホバート ・スミスという名前が表記されます。しかしこれは「NHK」の間違い」で、ホートン ・バーカーです。ちゃんと出演者の中に名前があります。ホバート・ スミスはバンジョーやギターを弾きながら歌を歌う人で全くの別人です。お年寄りでありながら、エレキ ・ギター も弾きます。このスミスの妹さんもテキサス ・グラッデンという有名なバラッド ・シンガーです。スミスはこの番組には登場しません。冒頭の出演者の中にも登場しないでしょう?
再びカールトン夫人が登場し、「今の子たちは古い曲には興味を示さないわね」と嘆きます。
アルメーダ ・リドル夫人が再び画面に登場し、「今、フォークと呼ばれている音楽も、昔はポップスだったのよ」と微笑み、「そう、変わったの」と言います。
この言葉でボブ ・ディランがエレキ・ギターを弾きながら「Maggie's Farm」を歌う場面に変わります。悪い歌ではないのですが、こんな場所に来て歌うのは場違いでしょう。
続いてスワン
・シルバートーンズが「Feed Me,Jesus」を、ステイプル
・シンガーズが同じようなタイトルの「Help
Me,Jesus」を歌います。ステイプル・シンガーズのこの女性は、子供の頃に見た白雪姫の継母のような服装だなあと、年甲斐もない印象を持ちました。なかなかベッピンさんです。
フリーダム ・シンガーズが「I'm Over My Head」及び「Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Round」を歌います。
DVDやMAによれば、ボブ ・ディランの「Maggie's Farm」の後に、Ed Young Fife & Drum Corps というバンドが演奏することになっていますから、これも削除したのでしょう。
作者はゴスペルが好きなのでしょうか、ファニー
・ルー・ ヘイマーが「Go Tell It On The Mountain」を迫力満点で歌います。この人を見ていると、近所の家に騒音を撒き散らし、テレビなどで大いに話題になった、あの「迷惑おばさん」を思い出してしまいました。迫力がすごいです。
「彼らは楽しみやお金のために歌うのではありません。彼らは自由のために歌うのです。ジョージア州出身のフリーダム
・シンガーズです」という ピート ・シーガー
らしき人物の声に紹介されて、またまたフリーダム・
シンガーズの歌声が聞えてきます。それが終るとオデッタも引き入れて一緒に「We
Shall Overcome」を合唱します。
しかし「お金のためではない」というのはわかりますが、「楽しみのために歌うのではない」というのでは音楽ではないでしょう。それこそそんな目的でしか歌を歌えないのなら、自由など得られないでしょう。
なおこの時、白人の眼鏡をかけた、太った女性が大きな口を開けて、歌っているのはロニー・ギルバートでしょうか。私の知っているロニーは写真で見る限りでは細い人です。
(出演者一覧にロニー
・ギルバートの名前があり、続いてミセス
・オリー ・ギルバート の名前があったものですから、二人は親子かなにかと思いましたが、ロニー
・ギルバートはウィーバースの紅一点だと気がつきました。しかし本当にこの番組に映っているのかは自信ありません。出ているならこのおばさんでしょう。感じだけで、全然違う人かもしれません)
今頃気が付いたのですが、出演者一覧は基本的には苗字のアルファベット順になっているので、この二人がペアになっている必然性はないわけです。そうするとオリー
ギルバートというバラッド シンガーがいたことを思い出しました。しかしこのおばあさんは、多分このNHKの番組には出ていないでしょう。
これは自信ありません。先程ゲイザー
・カールトン夫人と紹介した人がオリー
・ギルバートという可能性が1%ぐらいあるかもしれません。似たような顔の西洋人のおばあさんというなら、間違っているかもしれませんが、まずないでしょう。削除されているものと思います。
突然、大きなハーモニカとエレキ・ギターの音がします。
「Born In Chicago」という曲で、ポール
・バターフィールド・ ブルース ・バンドの連中の演奏です。私の好きな範疇の歌ではありませんが、悪くはありません。
続いてマイク ・ブルームフィールドがブルースについて話を始めます。またサン
・ハウスもブルースについて話します。しかしブルースとは何かなどというようなことは口で言ってもわかりません。サンはブルースは決して飛んだり跳ねたりするものではないと「おかんむり」です。マイク
・ブルームフィールドが、またまた話します。
サン・ ハウスが「Son House Blues」「Goverment
Fleet Blues」を歌います。
マイク
・ブルームフィールドがまたサン
・ハウスやブルースについて、しこたま話した後、ポール・バターフィールドは本物だと誉めちぎるとすぐ彼らのハーモニカを主体とした演奏が再度聞えます。なかなか良い演奏です。観客の中にマリア・
ダマートとジェフ ・マルダー
の姿が一瞬見えます。マリアの顔は冒頭の不機嫌な顔と違い、楽しそうで、後ろにいる誰かに話しかけるためか、振りかえり、すぐ画面から消えました。
次いでハウリン・ ウォルフが登場し、「Howlin' For My Darling」を演奏します。迫力のある声です。観客の中には、この手の音楽が好きな連中の顔が見られます。
次はミミ&ディック
・ファリーナです。
ミミはジョーン
・バエズの妹ですがディック というのはルー大柴に似たダルシマーを弾いている男でしょうか。ロック系の何だか知らない演奏が終ると、彼らの歌としては、これしか知らない「Pack
Up Your Sorrows」の始まりです。すぐに終ってメル
・ライマンがまた何かしゃべっています。冒頭の場面のおしゃべりの続きです。メル
ライマンという人は写真を見るたびに違って見えますので本当の顔は良く知りません。
今度はジュディ コリンズが「Anathea」を歌います。
実はジュディの前にDVDとMAの曲目にはスポークス
・マシヤネのフルート、横笛の演奏、やカズン
・エミーの演奏、セオドア
・バイケルの歌があったそうですが、NHKの放送では出演者の中に名前があったのに映像は削除されています。エミーはMAには曲目として「Turkey
In The Straw」 とあり、DVDには「Cheek Slapping」とあります。これから察するところ、昔ピート
・シーガーが司会をするフォーク
・ソング専門の有名なテレビ番組「Rainbow Quest」にスタンレー
・ブラザースと共演した時に見せた技と同じだとわかりました(右の上下の写真)。
エミーは両頬を交互に叩いて、口からポコポコ音を出し、「藁の中の七面鳥」の曲を演奏するのです。更に彼女は同番組でもっと面白い技を見せてくれました。最初は風船を膨らましているのかと思いましたが、膨らましているのは、実は医者が手術に使うようなゴム手袋です。
今にも割れそうなぐらいにパンパンに膨らませると、ほとんど風船のようです。空気が漏れないように風船の口を押え、次いで少し空気を抜きます。その時生じる音で確か「You
Are My Sunshine」を演奏したのでした。珍芸でした。初めてビデオを見た時はびっくりしました。大道芸人というか、ボードビリアンというか、そういう要素も持ちあわせた芸人でした。普通にはバンジョーをかき鳴らしながらトラデショナルな歌を歌います。フィドルも弾きます。初めて彼女を見た時、朱里エイコに似たおばさんだと思った記憶がありますが、朱里エイコってどんな顔だか全く思い出せません。
セオドア
・バイケルは有名でしたが、この人も、どんな顔をしていたかも思い出せません。DVDには「
Russian Song」、MAには「Karbli」と書いてあります。
次は多少場違いの感がするカントリーのジョニー ・キャッシュが出てきます。曲は「I Walk The Line」です。この人はガムを噛みながら歌っているのでしょうか。人相が悪いです。ちんぴらヤクザといった顔です。
今度はカントリーでもブルーグラスのオスボーン
・ブラザースです。曲は「Ruby」です。曲の著作権として画面には兄弟の名前がクレジットされていますが、正しくは先に削除されたカズン
・エミーのものです。もともとはトラデショナルな曲で、色々なヴァリエーションがありますが、これはエミーのものです。事実兄弟がレッド
・アレンとの共演で
MGMから出したLPにはEmmyの名前でクレジットされていました。
なお後ろに見えるのはスタンレー ・ブラザースのバックを勤めるジョージ
・シャフラーです。(左の写真では見えません)
ということはギターでリズムをとっていた男(写真の右端)が一瞬コーラスに加わり、顔を見せますが、この若き日の大鵬親方のような人はカーター
・スタンレーなのでしょうか。ちょっと細すぎるような感じですが・・・。自信はありません。
尚、最近このオスボーン ・ブラザースの「Ruby」を範としてそっくりに歌う7歳の日の、リッキー・ スキャッグスがマンドリンを弾きながら熱唱する映像を見ましたが、大したものです。
ところで次ぎはジョーン ・バエズが「Farewell Angelina」を歌います。
またまたボブ ディランが歌いますが、出てくるなり「誰かEのハーモニカを持っていないか」と呼びかけます。ハーモニカを使用するつもりなら、自分で用意して来いと思い、不快です。演奏の途中で楽器の弦が切れた時に、ギターを貸して貰うようなことなら理解出来ますが、無神経な男です。曲は「Mr Tambourine Man」です。
またPPMが登場します。暗いなあ、と言ってサングラスをはずしたり、マイクの位置が悪いなどと言ってマイクの方向をぐるぐる回したりしますが、いつも同じことを、色んな舞台でやっているのでしょう。ちょっと嫌味です。その間にPPMの一人、ノエル
・ポール ・ストーキー が「Desert Island」をほんの少し歌います(私はこの歌を知りません。MAによればということです)。多分この人が最近、横田めぐみさんの問題を「Song
For Megumi」という歌にした人でしょう。
PPMの曲は「The Rising Of The Moon」です。最後に全員で「Down
By The Riverside」です。
最後にまた小室等氏が出てきて、フォークの精神なるものなどを話します。そんな難しいことを議論をする必要があるのでしょうか。
それはともかく、最後に 演出:高木栄治 制作統括:小田橋昭仁、板垣克仁 共同制作:NHKエンタープライズ 制作協力:ウインズモーメント 制作著作:NHK だって。「笑わしやがる」
これはマーレイ
・ラーナーという人が制作したドキュメント映画なのでしょう。それの著作権料をNHKが支払い、放映すれば、出演者と表示された者が全員登場し、作者の、良いか悪いかは別にして、この映画を作ろうとした意図も目的も正確にわかるわけで、コストも安くあがり、出演もしていない出演者を冒頭に流すといった失態をさらけだすという愚を犯さなくて済んだわけでしょう。
またこれとは逆に、名前を間違えて冒頭の出演者一覧にもでていないホバート
・スミスが出演しているかのような表示をもNHKはしているのです。
NHKは視聴料を受像機を持っている国民から強制的に徴収しようとしているわけで、総務省から経営努力をして視聴料を2割程度下げるように要望されたのに、月にたった50円しか下げられないといった「ふざけた」回答を経営委員会にしているわけですが、本当に頭にきます。
高木栄治という奴は何を演出したというのでしょうか。
小田橋昭仁、板垣克仁が制作統括したということですが、二人がかりで一体何を統括したというのでしょうか。恥ずかしくないのでしょうか。
また以前にも書いたことがあるのですが、必要も無いのに「子会社」のNHKエンタープライズを迂回して、番組のコストを高くして利益が出ていないように装っているのです。それで利益が出ないので視聴料は下げられないという口実に利用しているのです。「子会社」はNHKの「天下り先」ですから、その役員は無能で役立たずの、しかし高給取りの連中でしょう。
制
作協力はウインズモーメントというのですが、これは小室等の登場する場面を制作したのでしょうか。もともと子会社や協力会社などを必要としない番組ですから、NHKの演出者などはこういうところからキックバックを受けているのでしょうか。
やはり官僚と同じ構図です。
それにしても制作著作:NHKなど聞いて呆れますね。盗人です。
「制作著作:NHK」ではなく「盗人:NHK」と書くべきでしょう。
尚、これを書いてきて、この削除された最初に示しました3人には、私は少し奇妙な因縁があることに気付きました。ジミー ・ロジャースやマール・ トラビスなどの古い動く映像はフイルムにされており、以前から見ることができましたが、前にお話した「Rainbow Quest」によって、テレビ番組として残されたものとしては初めて、私としてはオールド・タイム・ ミュージックを見ることが出来たものと記憶しています。カズン ・エミーの顔はこの時はっきり覚えました。この番組の時の顔は先に写真でお見せした顔より大分お年寄りになっていました。しかし元気溌剌で、にこにこ明るい顔でした。
それに加えて、私は過去に二つのLPのジャケットのライナー・ノートを「三田ひよし」なる仮名で書いたことがあります。
これは兄がレコード会社に勤務していたのでアルバイトを廻して貰った、というのではなく、スタンレー
・ブラザースの色んな場所での実況録音を集めたもので、と言えば聞こえは良いのですが、多分大半は中学校などの講堂か校庭のようなところで、素人によって録音されたもののようで、音も悪く、資料もなく、またアメリカでも未発表のものだったし、またレベル社という当時聞いたことも無い、小さな会社のものだったので、評論家の先生のところにお願いを、しにくく「お前、書いとけ」と言われ、オープン・リールのテープを渡されたのでした。私はもともとバック
・ミュージシャンが誰かなどあまり興味はなく、また急に渡され、急いで仕上げなければならなかったので「仮名」で書いたのでした。
勿論慶応関係者や首都圏の方は、「三田ひよし」の由来はおわかりですが、そうでない方のために書いておくことにしますが、当時慶応は三田にあり、教養課程は横浜の日吉にあったからなのでした。この時既に慶応に不満は持っておりましたが、辻村のひどい仕打ちの前だったので、こんな仮名を使ったのでした。
これの最初に私は次のように書いています。
カーター ・スタンレーが家族は勿論、全世界のオールド・タイム〜ブルー・グラス・ファンに惜しまれつつ息を引取ったのは、1966年12月のことでしたが、わがキング・レコードは直ちにメモリアル・アルバム(SLH91)、セイクレッド・アルバム(SLH98)と矢継早に好アルバムを発売してくれ、われわれの悲しみを和らげてくれました。以来この幻の名チーム、スタンレー ・ブラザースの人気は衰えるどころか、ますます盛り上がってきております。その辺の事情はアメリカでも同じで、最近「Memory Of Carter Stanley」という今はなきこの偉大な芸術家を讃える歌が作られて、広く愛好されているほどです。
さて、このたびキング・レコードはレベル・レコードを通じ、カーター存命中の実況盤を一挙に二枚も発売するという、またまた大変な企画を実行に移してくれました。企画とも(これは全曲とものミスプリです)素晴しい佳唱佳演で嬉しいかぎりです。アメリカからはテープが送られてきただけですので、詳しいことは一切不明ですが、メンバーや曲名などにより’61年頃の録音で何回かのコンサートをまとめたものだろうと推察されます。しかしどうしてレベル社に未発売の、しかもこんな素晴しいテープがあったのでしょうか。
ちょうどこの原稿を書いている時、マイク・シーガーが突然非公式に来日し、歓談する機会に恵まれたのですが、その折りこの録音について話が及ぶと、マイクは「録音を実際に聴いていないから、断定はできないが」と前置きして次のように語ってくれました。
「ブルーリッジ・レーベルに兄弟の吹き込み(60年代初期)があるが、同社社長の不慮の死により発売計画が中止となってしまった。レベル社にこのような録音があったのは、恐らくこのブルーリッジ・レーベルのものを将来いつか発売するつもりで、買いとっていたのでしょう。このような素晴しいレコードが発売されるとは、オオ日本のミナサマ大変うらやましいデスネ。」
日本でも一部の識者の間で、スタンレー・ブラザースが、「将来自分達のデビュー時代からのベスト作品を中心とするアルバムを作る」という契約を某社と取りかわしたという話が大分以前から知られていますが、多分このアルバムのことなのでしょう。
マイクも是非近いうちにラルフを日本に連れてくると言っていましたから、案外このアルバムが発売される時はラルフの来日記念盤という副題がついているかもしれません。
レベル社が知らせてくれたパーソネルはカーターとラルフを除いて次の通りです。
ベース・ギター : ジョージ・シャフラー
マンドリン : ビル・ネイピア
フィドル :
いろいろ(曲によって違うが詳細は不明)
どうでも良いことを、調子良く書いていますが、だからこそ仮名で書いたわけです。私はLP1枚にまとめたほうが良いと思ったのですが、兄は商売ですから、2枚組みにしたのです。
しかし、そう悪い曲もなく、まああんなものかなぁと思っています。
またこの頃、もう1枚のLPのノートも書いています。
通常のLPのノートを1枚書きたいと頼んだのです。通常のLPの原盤には、既にノートが書いてあり、それを訳すなり、参考にするなりすれば楽に書けます。先の2枚組みも、別に書くことなどないので、急いで書くのは少し、しんどいことだったからです。言わば交換条件だったわけです。
「Country Music And Bluegrass At Newport」
というLPです(SR333)。この中には、テックス・ローガンとリリー・ブラザースのまさに「ブラック
・マウンテン ・ラグ」が含まれています。NHKが出演者として含めておきながら、削除してしまった、まさにその曲、その演奏です。
またマイク・ シーガーをリーダーとするニュー ・ロスト ・シティ ・ランブラーズによる「Pretty Little Miss」 という曲も含まれていますが、「このヴァージョンはロスコー ・ハルコムとカズン・ エミーのヴァージョンを組み合わせたもの。エミーの方は「Ruby」 の編作者などとしてお馴染みだろう」などと書いています。
仮名で書いたということは、充分な資料も時間もなく、内容に決して満足していないということです。しかし、それほど小難しいものについて書いたわけでもありません。
「私が書いた」と明かしても良いと思ったのは、先日たまたま本屋で立ち読みをした、講談社現代新書の「アメリカ南部」という本の中にオリジナル
・カーター ・ファミリーが歌い広めた歌として、「Amazing
Grace」や、「This Land Is Your Land」を揚げていたからです。前者は少なくても彼らによってレコードを作成されていません。子や孫や本人の一部が歌うようになったかもしれませんが、彼らの曲ではありませんし、歌い広めたわけでもありません。昔から色んなメロディーで歌われてきましたが、今のような形で広めたのはジーン・リッチではないでしょうか。
また後者はウディ
・ガスリーの作です。ガスリーはカーター
・ファミリーの、同じメロディを持つ「When The
World's On Fire」と「Little Darling Pal Of Mine」のメロディを借用して「This
Land Is Your Land」を作ったのですが、カーター
・ファミリー
が歌い広めたわけではありません。
この本は本場テネシー州出身のジェームス ・M
・バーダマン著で現在早稲田大学教授であり、訳者も同じ早稲田の森本豊富氏ということです。たしかにアメリカのフォークについて書かれた本ではないのですが、もう少し慎重に書いて頂きたいものです。著者が間違っていたら、訳者が、著者に連絡を取って、訂正するぐらいが常識だと思います。どうも最近の学者は恥を知らないようです。
勿論間違うのはしょうがないですが、辻村江太郎や黒田昌裕のように、間違っているとわかっていても、平気で本を出す輩がいるのですから情けない限りです。
私は決してフォークのマニアでも、オタクでもないのですが、NHKの番組を見て3人が削除されているのに、すぐに気が付いたということは、ご納得いただけたものと確信いたします。しかし出演者のリストに記されていますのに、何の断りも無く、削除されているのは視聴者として不愉快なことですし、何よりも作者のマーレイ
・ラーナーという人に対する冒涜でしょう。
NHkは勿論著作権所持者に著作権料を支払ってはいるでしょう。しかし元の作品を勝手に削除したり、改変したりしてしまっているのは同一性保持権の侵害です。勝手に改変されたら、作者の人格の侵害になるでしょう。
作品の前と後に小室等氏の解説を付けるのは、作者の了解さえ得ておけば問題ないでしょう(この点に関しては了解もいらないでしょう)。
しかし内容を改変するというのは大変失礼なことです。
ましてや「黄色い顔をした」わけのわからない、自分の知らない、演出者や制作統括者がいたり、制作や著作権者がNHKという極東の放送局だとされていたら不愉快などというものではないでしょう。
盗人:NHK、品性の悪いNHK、これでは解体しなければならないでしょう。DVD1枚廻せば安く、正確に作品を鑑賞できるのに、わざわざ子会社や無能演出者を使って無知な国民を騙しているのです。大勢の職員を擁するNHKなのですから、子会社はいりません。
冒頭の小室等氏の話の間中、後ろの多くの小さなモニターに作品の色んなシーンが映ります。そのうちの一つにオートハープを弾く男性とフィドルを弾く子供が一瞬映りますが、これは作品にはなかった場面です。しかしあまり瞬間的で小さかったのでマイクとは確認できませんでした。むしろ別人だと思いました。後ろのモニターに判別できないほど瞬間的に映るのは出演者とは呼びませんよね。
尚、」冒頭の出演者リストで、まだ触れていない人がいます。クレイトン ・マクミチエンもその一人ですが、この人は「ギッド ・タナーとスキレット ・リッカーズ」というバンドに1924年から10年ほどフィドラーとして籍を置いていて、ジミー・ ロジャースの「Peach Pickin’ Time In Georgia」の作者としても知られています。上のバンドを離れて自分のバンドを持ったりして、長く活躍しました。この人も出ていないでしょう。
ジョー ・パターソンはパン
・パイプの演奏者です。この人は登場していないと思っていましたが、冒頭ジム
・クウェスキン
・バンドのすぐ後に観客席の膨大な数の椅子が映りますが、この時バックに流れる笛とタンバリンの音が彼によるものと思われるということが、わかりました。
またムービング ・スター
・ホール
・シンガースは無伴奏でゴスペルをうたう男女のグループです。
レバレンド・
ウイルキンスは名前の通り、牧師でありますが若い時には多くのブルース
・マンと共演しています。この人たちも登場していないでしょう。この人の顔は知りません。
実際に見ていないので、はっきりとは言えませんが、最初のドキュメント映画からDVDに作成された時点で、一部内容が間引かれ、NHKの番組になった時には、さらに安物の演出者、や制作統括者により削除されたようにも思えます。
マイク ・シーガーなどはDVDにもMAのリストにも登場しません。演奏も歌いもせずに、何か話しただけなのでしょうか。
カズン ・エミー やテックス ・ローガンがNHKのこの番組に、元の通りに出ていたとしても、多分それほど違ったものには見えなかったでしょうが、非常識で不経済です。
前に「奇跡の詩人」の番組を、そのまま動画でネットで流された方が、NHKからプロバイダーを通じて警告を受け、止む無く、ご自分の主張を立証する個所のみを「引用」という意味でネット配信なさっていますが、カズン ・エミーやテックス・ ローガンが出演者リストには出ているのに、本人たちは出ていないということを立証するために、最初から最後まで、分断することなしに流しても、問題にはならないはずです。私は不勉強で、やり方がわからないので、出来る方は、よろしくお願いします。