見沼くらしっく館:
落語鑑賞会「見沼くらしっく寄席」

 え〜、今年も見沼くらしっく館名物の落語鑑賞会「吉例・見沼くらしっく寄席」が開催されました。今年は題して「花盛り見沼寄席」。いいタイトルではありませんか。ご存知のように今年は全国的に桜の開花時期が4月に入り、久しぶりにお花見らしい花見が出来ています。そのような花の盛りに見沼クラシック館にも落語と演芸の花?が咲きました。


 出演はもちろん、あの埼玉落語会。創立が昭和37年ですから今年で43年。会員が年をとるのは仕方ありません。平均年齢に比べて若さを失わないというのは、趣味としている素人落語のおかげ。お互いにあきれたものだといいいながら・・・

データ:
平成17年4月17日  さいたま市旧坂東家住宅 「見沼くらしっく館」

演芸出演者演目備考:上がり時刻
落語笑美亭好色「弥次郎」10:58
落語三優亭半鐘「浮世床」11:12
落語三風亭福助「火焔太鼓」11:29
落語もて亭小まる「反対車」11:55
落語柳家ぎんざ「義眼」12:10
花束贈呈病い癒えた「ご隠居」こと宮内正勝先生へ12:26
津軽三味線三崎家ひき松   「俵積み唄」「旧節」
「じょんがら節曲弾き」
12:35
落語江戸家むらさき「長屋の花見」12:48
お昼休み (13:15〜13:45)
落語笑美亭好色「天災」13:45
落語三風亭福助「後生鰻」14:00
手品笑美亭好色「トランプ」ほか14:16
落語江戸家むらさき「粗忽長屋」14:23
津軽三味線三崎家ひき松    「じょんがら中節」
「じょんがら節曲弾き」
14:48
落語柳家ぎんざ「三方一両損」14:55

  打ち出し 15:20       
入り: 午前の部 開演時20人 間もなく35人
             午後の部 開演時30人 終演時は43人(家族を含む)


コメント:
 
 今年で4年目の「見沼くらしっく寄席」は見沼クラシック館の館長先生のご挨拶で幕を開けました。ごらんのような盛況、お客様の出足は昨年を上回りました。このホームページが集客に一役買っているという噂はあまりないのですが、関係者としてはうれしい限りです。

 前回と同じ奥座敷(館の座敷名称では「おくでい」、「おく」と呼ばれる二つの座敷)を使わせていただきました。春の陽射しがほかほか差して。誰言うともなく「寄席日和」、こんな日に会を開かせていただく私たちは幸せ者だと、楽屋一同大張り切り。予定の11時開演を少し早めて演芸がスタートしました。

 今回、会場で配られたチラシに掲載された出演予定者は計8名。出演はしないけど「お手伝い」に回るベテラン会員もいて、みんなで会を支えてくれました。演芸の内容は上に掲載したデータにてご覧いただくとして、今回は昼休みを短めにして、楽屋に差し入れられた食べ物、飲み物をお客様と分かち合うということになりました。召し上がっていただいたのは、お赤飯、お結び、焼き立てパン、柏餅、お饅頭、それから飲み物もふんだんに、ただし、アルコールは当局の指導で控えさせていただきました。

 お昼をはさんで第1部と第2部に多くの出演者が二度高座に上がりました。お客様のほうも1部2部通しでお聞きくださる方も多く、当然同じ噺をもう一度やるというわけにもいきませんので、この会へ出るためには二席のネタを稽古してこなくてはならないのですが、普段から落語をやりたくて仕様のない会員はあまり苦にする様子もありません。

 長い間、落語と付き合ってきた出演者は演目に入る前にひとしきり、まくらでおしゃべりをするのですが、今回の出色は超ベテランの三優亭半鐘さんが思い出の品として、高座で使う扇子を数本持ってきて、皆さんに披露してくれました。中でも「お宝」ともいえる逸品は六代目三遊亭圓生師匠からいただいたという高座扇。あるいは若き日の半鐘さんがNHK-TVに出演したときの大きく芸名が書かれた扇子も登場し、会の年輪の深さを感じさせてくれました。
 
 例によって、各出演者の出来不出来(もともとそういう観念がない?)、技量(これもほとんど話題にならない)はコメントいたしません。見沼くらしっく館のご厚意とお客様のお情けに支えられて楽しい会を無事におえることができたことを感謝とともにご報告します。

 あとがき:
 埼玉落語会の発起人として、みんなを引っ張り続けている宮内正勝先生が今年の1月下旬に病を得て緊急入院されましたが、幸いにも強靭な生命力とご家族の手厚い看護により全快され、三月末に無事退院しました。もともとの芸名は三優亭右勝、最近は「かん亭志ま生」、「堀亭小ばん」など毎年芸名を変えて、この寄席でもお客様を楽しませていますが、今回は大事をとって「横丁のご隠居」として客席に回っておられました。演芸の合間に会員一同からのお祝いの花束が贈られ、お客様からも大きな拍手をいただきました。楽屋では「全快祝い落語会」というおめでたい言葉もかわされていました。

平成17年4月20日 稲林記