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私たちの暮らす滋賀は琵琶湖を中心とした緑豊かな湖国です。しかしこの緑豊かな森林は過去幾度となく危機に見舞われてきました。
万葉の時代から奈良時代とヒノキの大木が茂っていた甲賀・湖南地域の山からたくさんの大径木が切り出され都に運ばれていきました。そして、荒廃した森林が多くなると水害が起こり、何百年も前から木の根の採取禁止・森林の禁伐・植林の命令がだされるなど、先人たちは湖国の森林を守るために努力を積み重ねて行きました。それから何百年もの年月が経ち、また新たに森林は大きな危機に直面しています。
それは木材需要の大部分を海外から輸入し、地域の木が利用されず放置されて森林が荒れるという今まで経験したことがない最大の危機です。森林は植林、間伐、伐採と利用されるために手間をかけることで保たれています。 このまま放置すれば、水源かん養・県土の保全等の機能が十分に発揮されず、私たちの暮らしに深刻な影響をもたすことが懸念されています。そして木を暮らしに生かす文化も衰退しつつあります。
特に地域の木材と深いかかわりを持った木造建築をつくる高度な技や、木の住まいに暮らす住文化(家族が手を加えながら次の世代に引き継ぐ暮らし)の衰退は大きな問題です。滋賀では日光東照宮の大棟梁であった甲良大工が有名で、今でも木を扱う職人は身近なところにおられますが、その技を発揮する機会が激減しています。
では、どうしたらいいのか・・・・
まずは私たちが出来ることから始めましょう。遠く離れた外国から運ばれてきた木材を使うのではなく、身近な地域の木を選んで使うこと。
森を育てる人、住まいの作り手そして住まい手などが「顔の見える関係」を作ること。木を使うことで森林資源を循環利用する仕組みを作り、その仕組みを地域に定着させることです。
そして、地域の森林をよみがえらせて、森林と共生する暮らしを後世に引き継げる循環型社会を創りましょう。
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