人間に見捨てられた犬猫たち
現在、ペットをターゲットにしたビジネスが次から次へと増え、
今や一家に2、3頭飼っているご家庭もめずらしくはありません。
その一方、暗いコンクリートの部屋に収容され、
殺されていく犬猫たちがいるのをご存知ですか?
人間から見放された犬猫たち。
彼らのほとんどが元は人に飼われていたのです。
これからご紹介する犬・猫たちのほとんどは、もうこの世にはいません。
かわいそうだから見られない、
と目を背ける方もいらっしゃるかもしれません。
でも、この子達は確かに存在していたのです。
目を背けることは簡単ですが、
この子達の最期の姿を見て、
「命」がこんなにも簡単に葬られてはいけない
ということを実感していただきたいのです。
どうせ変わらない、何もしてあげられないと思わないで下さい。
知らずにとっている私達の行動が、
もしかしたら年間数十万頭という殺処分数を
生み出す原因になっているのかもしれないのです。
私達ひとりひとりが現実を知り、
なぜ保健所に持ち込まれる犬猫たちがいるのかを深く理解することが、
彼らの命を救うことに必ずつながります。

生まれて数ヶ月の仔犬。本当なら母犬に甘えて過ごしているはずです。
この子は翌日、救いの手が間に合わず殺処分となりました。
まだ目の開かない仔犬・仔猫がたくさん持ち込まれることがあります。
避妊・去勢を自然に反すると嫌がられる飼い主がいます。また、オスだからいいだろうと思う飼い主がいます。でも、もしあなたの犬・猫が逃走し、他の犬・猫を妊娠させてしまったら?反対に、逃走してきた犬・猫にあなたの犬・猫が妊娠させられたら?
うちは逃走させない、また、逃走してきた犬・猫から守る自身がある、と言う前に、万が一の危険性を考えて欲しいのです。
そして、この愛くるしい仔犬がその犠牲者であることをわかって欲しいのです。
「繁殖制限の必要性」、「去勢・避妊についての詳細」はこちらをクリックしてください。
お乳を求めて、互いの体を吸いあう仔猫たち。
この子達は何のために生まれてきたのか?
猫の問題は深刻です。皆さんがご近所で見かける野良猫たち。彼らのほとんどは、住民からエサをもらったり、ゴミをあさったりして生き延びています。
しかし、彼らが繁殖し続けると、あっという間にあなたの町は野良猫で溢れかえってしまうでしょう。そしてその結果がこの仔猫たちなのです。
かわいそうだからと無責任にエサを与えることは、不幸な命を生み出す結果になります。
近所に住み着いたかわいそうな野良猫を救いたい、と思うなら、まず避妊・去勢をしてあげてください。
避妊・去勢の手術代など、詳細はこちらをクリックしてください。

この日も数頭の犬猫たちが捕獲されてきました。

清掃は、衛生面などの問題から、オリの外から水をまかれます。
室内で飼われていただろうと思われる、マルチーズの白い毛はびしょ濡れでした。

誰かが通るたびに、飼い主かと必死で探していたゴールデン(左)。まるで泣いているかのような表情をしたラブラドール(右)。
一時期人気の出た大型犬。
大型犬は、力も強く、しつけは大切です。そして、よく食べ、運動量も小型犬に比べかなり必要です。
彼らが収容されている理由の多くは、散歩が面倒だから、言うことをきかない、大きくなりすぎて世話が大変、経済的に苦しくなったというものです。
犬を飼う場合、その特性をよく知った上で飼いましょう。

ここから出して!悲痛な叫びが虚しく響きます。

この子の右手に見えるドア。これはガス室へと続いています。
一般に、収容されてから殺処分まで3日間とされています。(センターによる。)
つまりこの子の命はあと1日なのです。
「死」までの3日間、暗い収容所の中で知らない犬・猫達と過ごし、最期は狭いオリの中に詰め込まれ、二酸化炭素で窒息死させられるのです。
安楽死とされているこの殺処分方法にはたくさんの疑問の声があります。
また、安楽死と言われてしまうことにより、「苦しまずに死ねるなら」と持ち込む飼い主もいるのではないでしょうか?
殺処分に関して書かれている記事「ペットブームの陰に・・・」はこちらをクリック

首が傾いたまま戻らない老犬(左)。皮膚病に冒されているラブラドール(右)。
年をとってしまったらか持ち込まれたのか?病気になったから捨てられたのか?彼らも生きているのです。私達と同じように、年もとり、病気にもなります。


この仔犬は写真でもわかるように、血便をしていました。
つまり、検疫枠から外され、殺処分されるのです。
体力のない仔犬はセンター内で他の犬から病気に感染し、死に至ることも少なくありません。

どの子も不安そうな表情をしています。

飼い主を咬んでしまい、持ち込まれた若い犬。
どの犬にも咬む可能性があります。
そして咬むには必ず理由があります。
咬まないようにしつけるのも、飼い主の責任なのです。
「しつけの重要性」についてはこちらをクリックしてください。
どの犬にも咬む可能性はあるのです。


どうしてしまったのか、ピクリとも動かないハスキー犬。
何度前を通っても、最後までこの子が振り返ることはありませんでした。
ハスキー犬も一時、人気のでた犬種です。
テレビや本や映画の影響で、安易に生き物を飼い、イメージと違っていたと思う人も多いのではないでしょうか?
どの犬にもしつけは必要です。
犬の寿命はだいだい15〜20年。その一生にかかる費用は約300万円と言われています(犬種による)。
そして毎日2回の散歩、食事、フィラリア予防、ワクチン接種、狂犬病予防など、飼い主に課せられる責任はたくさんあるのです。
「犬を飼えなくなる主な理由」はこちらをクリックしてください。
真新しい赤い首輪を着けた仔犬。
飼い主は、きっとこの子の成長を見通して、少し大きめの首輪を購入したのでしょう。
この子は迷子犬と思われます。
新しい家になじまないうちは逃走の危険性があります。また、雷に怯えたり、繁殖期のストレスで異性を求めて逃げ出すこともあります。
絶対に逃走しないという間違った思いは持たないで下さい(室内・室外犬に限らず)。そうやって迷子にしてしまい、二度と会えなくなってしまった愛犬家たちもたくさんいるのです。
この子の首輪に、もし、迷子札がついていたら、悲しい運命をたどることはなかったでしょう。
「迷子札の重要性」、「あなたの犬がもし迷子になったら」についてはこちらをクリックしてください。

この子達がここに連れ込まれた理由は一体何なのか?

この犬達は親子ではありません。
不安からいら立った成犬に傷つけられる仔犬がいる中、この成犬はまるで母犬のようにそばに寄り添い、
仔犬たちを守っていました。
3頭いた仔犬のうち、2頭は力尽きて亡くなりました。
残り1頭は地元のボランティアさんによって
引き出されたそうです。

←↓譲渡用の仔犬たち。
検疫の部屋に空きがあり、健康で生き延びた犬達です。健康であっても、検疫の部屋が一杯であったり、途中で病気にかかってしまうと殺処分となります。
どうか良い飼い主に巡り合い、幸せになってね。

理由はわかりませんが、左の仔犬のお腹には、
まっすぐ切られた傷跡があります。
下の仔犬は収容されたとき、右目の周りをえぐるように切られ、
後の両足首下を切断されていたそうです。
この子は地元ボランティアさんに引き出され、
現在は里親さんの元で幸せに暮らしています。


この子達の悲しい運命は、人間が作り出したものです。
そして、この現実を変えることができるのも、私達人間なのです。
あなたにも、必ずできることがあります。
「あなたにもできること」はこちらをクリックしてください。
以上の写真はボランティア団体千葉ワン様にお借りしました。
センター職員の「この現実を知って欲しい」という切なる願いのもと、撮影を許可されたものです。