レポート5 
二度の交通事故から奇跡の生還を果たしたエルちゃん
こんなにも幸せになりました!

<迷子札の重要性>

2007年 2月5日 エルちゃん(雑種 メス)

長らく里親さまを募集させていただいておりましたエルちゃんが、無事治療、リハビリを終了し、新しい家族のもとへ引き取られました。



不幸なワンちゃんを幸せにしたいとお電話下さったのはまだお若いご夫婦でした。
広々としたリビングはワンちゃんのために滑らないタイルを敷き、お庭も犬が遊ぶのには十分です。まるでワンちゃんのために建てられたようなお宅でした。



(警察で保護されていた当時の写真)
エルちゃんは放浪の末、事故に遭い、警察所に収容されていました。
首輪はしていましたが迷子札は着けられていませんでした。

エルちゃんは捨てられたのかもしれません。しかし、もしかしたら飼い主さんが必死に捜したにもかかわらず発見されなくて、諦められたワンちゃんかもしれません。


迷子になった犬の飼い主さんはよく、「そんな場所まで行っているとは思わなかった。」 「保健所には問い合わせたが警察所には連絡しなかった。」「犬だからすぐに帰ってこれると思っていた。」と、予想もしなかったことや勘違いで二度とそのワンちゃんに会えず、悲しい思いをすることがあります。



エルちゃんのケースは非常にラッキーな結果となりましたが、ケガをしたまま保健所へ収容され、そのまま死んでしまうことも決して少なくはないのです。
どうか他人事とは思わず、迷子札がいかに大切かを理解してください。



エルちゃんの里親さんからいただいた写真には、ピカピカの迷子札を着けてもらい、新しい飼い主さんの顔をじっと見つめる、少し太った幸せそうなエルちゃんが写っていました。

飼い主さんとの心の絆はすでに築けているようです。




そしてこの迷子札は目に見える絆として、エルちゃんと飼い主さんを引き離すことは二度とないでしょう。


※エルちゃん里親探しのための保護当時のレポートはこちらをクリックしてください。








 レポート4 
アラスカン・マラミュートのはっちゃんが天国へ行きました


 2006年 11月24日 はっちゃん(アラスカンマラミュート 10歳 オス)

それは突然のことでした。
ある晩原因不明で鼻血がとまらなくなり、往診に来ていただいたも虚しく、翌朝はっちゃんは天国へ旅立ちました。
  
もともとはっちゃんはある家で飼われていました。事情あり他のワンちゃんと共に飼育放棄され、当会で保護するに至ったのです。他のワンちゃんはシーズーとマルチーズと小型犬だったため、すぐに里親さんが決まりました。しかしはっちゃんは大型犬の上に10才の老齢ということもあり、ひとり取り残されたのです。
 
そして一時預かり先のお宅での生活が始まりました。
お宅が階段を上ったところにあるため、ご家族総出ではっちゃんをかかえて下さいました。
付近のワンちゃんともお友達になり、当会協力者により大きな犬小屋を作ってもらったり、ご近所の方からリンゴを食べさせてもらったり、寂しかったはっちゃんにも少しずつ楽しい思い出が増えていきました。
何より一時預かりのご家族の愛情溢れるお世話。
里親さんこそ決まらなかったものの、この数ヶ月はとても穏やかな毎日を送っていました。
 

実は、はっちゃんが天国に行ってしまったまさにその日、当会に一本の電話がありました。
里親探しを始めて最初の、そして最後の、はっちゃんを引取りたいとのお電話でした。
大型犬であってものびのびと飼ってあげられる自然がいっぱいの環境にあるお宅だそうです。
事情をお話すると、「もう少し早く連絡をすればよかった・・・。」と言ってくださいました。
 
はっちゃんの亡骸は鼻血で血まみれでした。
なすすべもなく、最後の悲しいお別れをしてくださった一時預かりさんのご家族はたった3か月一緒に暮らしたはっちゃんのために泣いていました。
 
飼い主であっても人間の都合で犬を物のように扱う人もいれば、少しの間預かるだけでも物言わぬ彼らに話しかけ、家族同様に愛情を注いでくださる人もいる。かたちではなく、気持ちが大切ということを犬は知っています。

はっちゃん、幸せだったよね。
 
少し落ち着かれてから、一時預かり先だったご家族の奥様からお電話をいただき、こう言ってくださいました。
「すぐに里親さんや一時預かり先が見つかりそうなワンちゃんより、またはっちゃんのように大型で老齢のために行き場のないワンちゃんがいればうちが預かります。」と。
 
出会ってからあっという間に旅立ちましたが、私達ははっちゃんから多くの事をおしえられ感動を与えてもらいました。今後も不幸な犬猫を救う活動の「力」となり、はっちゃんは私達の心の中に存在し続けることでしょう。


 レポート3 
癒される時


2006年 8月19日 Mさま  レモンちゃん(ミックス犬 推定8歳 メス)

2年ほど前、愛犬レモンを亡くした。2度の大病、手術を克服し、医者にも見離され、与えるべき手立てもなく、定期的におこる発作に夫婦で寝ずの看病をしたことも数え切れない。
天命に導かれるままに最後は安らかに息を引取った。
14才7ヶ月の生命だった。


私たちも年をとり、2度と犬は飼わないと思っていたが、
親戚の現場でその犬に出会う。
第2のレモンである。瞳がひときわきれいに澄んでいて、
こちらをじっと見ている。
老犬であることは一目で分かった。事情を聞くと、姪がボランティアで哀れな動物を預かり検査を受けさせ里親を探すそうである。この犬は堺の警察署で保護されていたという。長い間放浪していたらしく、フィラリアに犯されていた。

翌日妻を現場に連れて行き、見せると大変気に入った様子。
即座に我が家に引き取ることにした。
 

このような地道なボランティアのおかげで一つの生命が救われたことになる。
最近新聞を開くと、親が子を、子が親を、いとも簡単な理由で殺傷し、読む側もこれといった感情すら心に残らない程日常化している。すべてに無関心でいられる世情がそこにある。
おたがいが信頼し、癒される時がくることを祈るばかりである。



<犬猫サポートよりのコメント>
第2のレモンちゃんは、里親が決まる前に検査でフィラリアにかかっていることが判明し、また以前飼われていたときにはしつけや散歩もほとんどなかったようで手がかかることが予想され、里親探しは難航するものと思われました。しかし、偶然、一時預かりをしているご親戚の家を訪れた際、レモンちゃんと出会われ、Mさまは、このことすべてを承知の上で「自分たちももう若くないのだからちょうどいい。犬を飼う上で、多少の手がかかるのはあたりまえ。不幸な犬を幸せにしてあげたい。」と、老犬であるレモンちゃんを引取ると申し出てくださいました。慣れるまで数日かかったものの、今ではレモンちゃんの鳴き声で何を要求しているかわかるそうです。私達の願い通り、レモンちゃんは残りの犬生をあたたかいご家族と幸せに暮らしています。

 レポート2 
初めての一時預かり体験

2006年 5月30日 犬猫サポートスタッフ  エコちゃん(ゴールデンレトリーバー 推定4、5歳 メス)

倉庫前でくくりっぱなしにされ、目の前を通り過ぎる人をさびしそうに見ている、
それが初めてエコを見たときの印象でした。




←保護した最初の頃。
病院の帰りに立ち寄った公園で。

表情はまだ暗い頃です。

元々は迷い犬でした。飼い主が見つからず保健所送りになるところ、ある会社が番犬代わりに、と飼いだしました。週末は誰も来ず、ご飯をもらえない日もあったそうです。鉄筋製の小屋はすきまだらけで、蚊が飛び交っていました。そして小屋のまわりには糞尿が放置され、また、“おしおき”用にも使われていたほうきが立てかけてあります。
しかし、エコを救わなければならない理由は他にありました。
右後ろ足を複雑骨折しており、ボルトがはまったままの状態だったのです。
数ヶ月前、放し飼いにしていて事故に遭い手術、その後高額な治療費が払えず病院に行ってないとのことでした。ケガをしたエコは以前にも増して飼い主からかまわれることがなくなり、もはや「やっかい」な存在となっているようでした。

私は犬猫サポートに事情を説明し、高額な治療費がかかることを承知の上で、早急に保護することとなりました。
まずは飼い主との交渉、今後の治療をすべて引き受けるということでご納得いただきました。
そして治療をしている病院が近いということもあり、私が一時預かりをすることとなりました。

 
↑写真左(こんな状態で数ヶ月放置されていました) 写真右(再手術後)

まずは再手術(長期間放置したためボルト周りの骨が溶けていたため)。その後、毎週消毒のため通院。共働きの我が家ではずっと相手をしてあげるわけには行かず、帰宅したらまず、エコがビリビリにちぎった包帯の巻き直しです。
わずらわしかったボルトをやっとはずすことができたのは、保護して4ヶ月目のことでした。
今度は衰えた足の筋肉作りのためのリハビリです。


↑我が家の犬、アロと一緒にお散歩。
アロはエコがいなくなってしばらくはぼんやりする日が続いた。

そうして確実に1日1日体はもちろん、その表情が明らかに変わっていく姿を見て、この子を救って本当に、本当によかったと心から思いました。

エコが我が家に来て8ヶ月目。里親募集に載せて初めて、里親ご希望のメールをいただきました。
9年間飼っておられたゴールデンの男の子を最近病気で亡くしたばかりのご夫婦でした。
室内飼い、自由に行き来できる芝生のお庭、何よりご夫婦が犬を家族として受け入れてくださる。手がかかった分、思い入れも深かったエコを手放すのは寂しい、でも「このご夫婦なら間違いない。」と確信しました。早速2週間のお試し後、譲渡。半ばあきらめかけていたエコの里親さま探しは、たった1件のアクセスで決定したのです。



人から見放され、痛い思い、寂しい思いをしたエコ。
それでも人のことが大好き!と全身で表現してくる本当にかわいい子でした。
最後のお別れの時、私は不思議と、「私のこと、忘れないでね。」とは思わず、反対に「私のことはすぐに忘れるんだよ。」と思っていました。痛かった、寂しかった過去は全部忘れて、新しいご家族と一緒にずっと幸せに暮らしてほしい、それだけを願っていました。

初めての一時預かりはとても印象深いものとなりました。エコの場合はケガをしていたこともあり大変でしたが、それをしのぐ、今まで味わったことの無い感動をたくさんもらえました。
エコを幸せにした、というよりエコの人間に対する純粋な気持ちに幸せにされたのは私の方かもしれません。
(エコちゃんの新しいご家族との写真が「ビフォー・アフター」に掲載されています。是非ご覧ください。)

 レポート1 
運命の出会い


2006年 1月28日 K様 ジャム君(ミックス犬 推定8歳 オス)



K家へ取材に伺った日、K様とお嬢さんがジャム君を連れてお出迎えしてくださいました。
ジャム君は昨年10月にK家の一員となりました。
息子さんが買ってくださったセーターを着てとても暖かそうです。

←K様、お嬢さん、
そしてジャム君


ジャム君は飼い主の飼育放棄にあった犬です。
あまり人間の愛情を知らずに育ちました。

保護された当時の
ジャム君→



一方、K様は以前テンちゃんという雑種犬を飼っておられましたが病気で亡くしたばかりでした。

←テンちゃん


テンちゃんは保健所行きにされるところ、K様に引き取られました。そして、その当時K様の中にあった‘大型犬への恐怖心’を消してくれた、かけがえのない犬でした。




(上・下写真共にテンちゃん)


引き取ってからしばらくはテンちゃんはなかなかなつかなかったそうです。
もしかするとKさんの中の恐怖心を感じ取っていたのかもしれません。そして、ある日テンちゃんは脱走してしまいました。

発見したとき、テンちゃんは「キューン」と小さく鳴いたそうです。
おそらく孤独でとても不安だったのでしょう。
K様は「このコは私が守らなければ」と思い、それ以来テンちゃんとの間に深い信頼関係が生まれ、同時に大型犬への恐怖心もなくなっていたそうです。

14歳で肺がんのため天国に行ってしまいましたが、今でも居間にたくさんの写真が置かれてあり、いつまでもご家族と一緒です。

そんなK様に運命の出会いがありました。


ジャム君です。

里親募集のサイトで、
毛色も、まんまるの目も、その表情も
何もかもテンちゃんにそっくりな
ジャム君を見つけ、すぐにお電話
くださいました。





(上・下写真共にジャム君)


当会では、小さなお子様がいらっしゃるご家族は、状況によってお断りしている場合があります。
しかし、運命とはこのことを言うのでしょう。K家とジャム君の相性はとても良く、また、3人のお子様も犬との生活に慣れていらっしゃったことから、迷うことなく里親様決定となりました。

Kさんは、ご自分の経験から言います。
「犬は飼い主次第。時間をかけて愛情を与えてあげればきっと応えてくれる。」

それはかつての愛犬テンちゃんから学び、そしてその愛情は今、ジャム君へ惜しみなく注がれています。

一度は行き場をなくし、ひとりぼっちだったジャム君。今はK家の家の中で、ふかふかのじゅうたんの上を自由に歩き回り、ヒーターの前で居眠りをし、そしてたくさんの家族に囲まれて暮らしています。

K様との運命の出会いがジャム君の犬生を大きく変えてくれました。



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