宮島の鹿を救う人道支援の輪


 2008年6月経過    5月 




 現地、広島より発信HPです
リンクのご協力お願い致します

嘆願書を送ってください 
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オンライン署名にご協力お願い致します。

2008年
06月01日
動物園雄鹿全頭パイプカット・宮島力尽きる市街地の鹿

2008.5月下旬 宮島を訪問された方が鹿の写真を送って下さいました。

前足が曲がりやせ細った小鹿
kozika 014

座ったままでエサを食べる元気のない鹿
tikaranaku 011

宮島の飢える鹿
ue 008

皮膚を見ると
hihu 006


他に、下記、証言が寄せられております。
・海に死んだ鹿が浮いていた。
・5月5日、浜辺の死んだ鹿に対し「いつものことだからほっといて」と言われた。
・2月にも子供が死んでいる鹿をみました。
・また、数年前、目が見えない鹿を発見した方が役場へ訴えると自然淘汰だからととりあってもらえなかった。
・厳島神社には神鹿ではないといわれた。


確かに餌をやらなければ鹿は減っていくでしょう。鹿に胸を痛めている人達も、鹿に我慢をさせて鹿が山に移動してくれるなら誰も餌など与えないでしょう。
しかし、この写真を見れば人に依存してしまった鹿のその殆どは山に移動するのではなく飢えと病気で衰弱死していくことは一目瞭然です。

奈良公園でも、動物園でもその状況に応じて管理されています。
ここまで飢えと病気に苦しめられなければならない宮島の鹿は、目に余るものがあります。
早急に改善を望みます。



支援者の方が調べて下さいました。

札幌円山動物園では、園内のすべてのエゾシカの雄にパイプカット(去勢ではなく、パイプカット)を施しています。

飼育担当の方のお話では、パイプカットの目的は
1)繁殖を調整する
2)季節によっての気性が激しくなるのを防ぐ
の両方だそうです。

パイプカットは 犬猫の手術をなさる獣医師なら可能であるとのこと。
詳細は、動物園勤務の獣医師に相談するとよいとのことでした。

2008年
06月02日
新聞記事 ジャパンタイムスより
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20061021cz.html

2006年10月21日(土)

ああ、鹿たちよ、どうすればいい?

記 AMY CHAVEZ

おお、宮島!日本で最も美しい風景の写真が撮られている地。海に浮かぶ幻想的な鳥居、朱に染まる厳島神社、壮大な弥生(みせん)の山、そして、あの可哀想な鹿たち!

宮島を訪れた者は皆、厳島神社や大鳥居と同じように、鹿のことを覚えているだろう。おそらく鹿のいる風景は、日本でも、前記スポットの写真の次によく撮影されている光景だ。島中にうろうろしている「野生だが人馴れした」2000頭を越える鹿とともに、まさに宮島は世界最大のふれあい動物園と言っても過言ではない。

宮島の鹿はとても有名で、みやげ物屋はどこでも鹿の土産品を売っている。もっとも、バンビのような鹿はとてもかわいいから、誰もが愛さずにはいられない。そして、誰もがぼーっとしている時こそ鹿が盗みを働くチャンスなのだ。鹿はあなたのポケットまっしぐら。
フェリーの港を出て、さてどちらに向かおうかと宮島の観光地図を取り出す観光客の哀れ。すぐ近くで鹿の一群が注意深く物色している。まずは鹿の一匹が自ら観光客に近づこうとする――ご用心、ほら始まった!

鹿は意を決したかのように、静かだが自信満々な様子で観光客の方に闊歩していく。徐々に近づき、やがて――ヒュー!案の定、鹿は観光客の手から地図を奪いとって引き裂いている。

びっくりした観光客は、鹿が始終変わらずに自分と目を合わせながら、黙って地図をむしゃむしゃ食べ、やがて飲み込んでしまうのを落胆した気持ちで見守っている。これはチャーミングな光景だろうか? そしてお次は、観光客がまだ逃げないことに気づいた鹿が、彼のポケットめがけて歩み寄るのだ。

宮島観光協会は、彼らのウェブサイトで、鹿について観光客に注意を呼びかけている。「鹿が紙や布を食べるかもしれません。近づいてくる鹿に注意してください」と。続いて、大文字で「JRの乗車券はお取り替えできません」とも記載している。JRの乗車券が鹿たちの主食の1つであることがわかる。鹿たちがJRのスタッフではないだろうかと、怪しんでしまうが・・・。結局のところ、知る由がない。

鹿は布も食べるというのだから、おそらくJR職員の制服を食べてしまったことがあるのだろう。布を食べることについて、「鹿が身体からはぎとって食べることを決めたあなたのオニューのアルマーニのスーツのお取り替えについては・・・」までは、このウェブサイトにも書かれていない。

宮島において、紙やプラスチックのようにゴミが分別されていないことは、別段驚くことではないと思う。その代わり、分別されていないゴミは、鹿の胃袋――という同じ貯蔵所に入ってしまうだから。

鹿の胃袋にはあらゆるものが入っている。可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないもの。多くの観光客の手からビニール袋が鹿の胃袋に送り込まれるが、彼らは鹿がそれをがつがつ食べるのを見守るのみ。可哀想な鹿たち。鹿たちの食べ物は「ゴミしかない」のだ。

いったい、何をもって、これらの鹿たちが神鹿(しんろく)、すなわち神の使いであるというのか。どうやら、彼らのメッセージはゴミくずらしい。それに、JRの乗車券。

宮島観光協会のウェブサイトでは、鹿についてこう教えようとしている。「鹿の胃袋は牛のように四つの部屋に分かれている」と。

おお、なんと、鹿たちは四部屋のアパート全部が空っぽになってしまうほどお腹がすいていたに違いない。あるいは、いったん食べてしまってからゴミを分別し、(可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないものと)胃袋の四つの部屋に貯蔵する能力が鹿にあるとでも言うのだろうか。

このウェブサイトいわく、木の葉は鹿が消化するには固すぎるそうだ。では、ひっきりなしに日本人観光客の手から与えられるプラスチックごみ(ビニール袋、ペットボトルのラベル、お菓子の包み紙など)を鹿はどうやって消化するというのだろうか。

この観光客の行為にはショックを受けた。今どき、私たち人間が鹿に何を教えているのか。ビニール袋やファーストフードの包み紙を食べ、それでも健康な暮らしができるというのか? 鹿を管理する団体や人々は、いったい何処にいるのだろう?

(鹿が神々から怒りのメッセージを伝えようとしているのか?)危険だからと角のある鹿に近づかないようにと観光客に注意する看板はたくさんあった。しかし、観光客に近づかないようにと鹿に注意する看板は一つもなかった。宮島に滞在すればするほど、私は鹿たちのために、「人間に注意」の看板を建てたい気持ちになった。大鳥居の前には、観光客と一緒にポーズをとるように訓練された一頭の鹿と観光客の写真を撮って稼いでいる写真屋がいた。

その後、私は、脇に麻酔矢をぶらさげていた鹿を見たという一人の外国人観光客に会った。私はその数時間前に、山中の小川で罠にかかった1頭の鹿と遭遇していた。冷たい水が流れるその川の中で、鹿は全身を震わせ、出られないでいた。切り取られたばかりのように、角から出血していた。

私は友人と小川に入り、その鹿を土手まで引きずり上げた。数分後、鹿の足に感覚が戻り、立てるようになった。鹿は、ゆっくりと歩いて立ち去った。私は、宮島の鹿は神々からの使いだと信じている。無知なあまり、彼らのメッセージを聞き逃しているのは、私たち人間なのだ。
2008年
06月02日
高崎山のサル 不妊措置計画を明らかに!
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高崎山のサル、避妊措置で(ホルモン剤を埋め込むインプラント法の手術・避妊効果は三―四年)10年かけて現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした


大分のニュース
高崎山のサル 10年で800匹に
[2008年05月27日 09:50]
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_12118495515.html

 高崎山自然動物園のニホンザル生息数の管理などを検討している大分市は、避妊措置で出産を制限し、約十年かけ、現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした。二十六日開かれた市高崎山管理委員会(小野勇一会長)に提案し、了承された。同委員会は「この規模で避妊措置が実施されれば、全国で初めての取り組み」としている。
 計画では、雌の猿を毎年二十―五十匹捕獲、計約三百匹の背中にをする。ホルモン剤によって排卵や発情が抑制され、避妊効果は三―四年という。 
 手術は「健康で出産を経験した猿を対象にする」などとしたガイドラインに基づき実施。議会の了承が得られれば、最初の捕獲と手術は早くて来年九月から約一週間にわたって行う。
 同市は一九九七年から計百十二匹の猿に避妊実験を実施するとともに、猿が木の芽や果実などを食べて高崎山の植生に与える影響を調査。適正数を八百匹としていた。
 市役所で開かれた委員会で、委員から「観光のため人の都合で増やした猿を減らすのはいかがなものか。猿を増やしてしまった反省点などが見られない」といった意見もあった。
 小野会長は「森林や農作物への被害対策などを考慮し、人と猿が共生できる方法として受け入れることができる」としている。
 大分野生生物研究センターの菊屋奈良義理事長は「三十年間かけて増えた猿は三十年かけて減らすべきだ。急激に何百匹も減らす計画ではなく、十年かけて減らすのであれば、群れに対する影響も少ないので、一定の評価はできる」と話している。



ご支援者樣、情報提供、ありがとうございます。
2008年
06月04日
宮島の鹿は「誰のものなのか」
宮島を観光訪問された方達のブログを訪問してみました。宮島観光に鹿は付き物、切り離せないほど、ブログには鹿、鹿、鹿 が登場してきます。
ところが厳島神社、宮島観光協会のホームページには、鹿の写真や鹿についての記述がほんのわづかしか見当りません。
どちらも不自然ともいえるほど、「鹿の影」を消し去っています。
かたや、春日大社を始め、三嶋大社、金華山、鹿島神宮など、神鹿のいる神社のホームページには、鹿について多くの画像や記述があります。

なぜ厳島神社や宮島観光協会では、不気味なくらい「鹿の影」を消しているのでしょうか。厳島神社は宮島の鹿を「神社と関係ない」と答えたそうですがなぜでしょうか。

その答えは 昭和58年におきた春日大社神鹿による被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)にあるのではないかと思います。

被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)
原告は鹿によって耕作物に被害を受けた奈良公園周辺の農民で、被告は宗教法人春日大社及び財団法人奈良の鹿愛護会である。訴えの内容は、春日大社の鹿は天然記念物指定・被告による飼養により増加し、適正数をはるかに超え、甚大な鹿による農作物の食害が発生したため、その被害額、鹿害防止費用及び弁護士費用の損害賠償を請求したものである。判決は、慰謝料部分の請求以外をほぼ全面的に認容し、遅延賠償金を含めた支払いを命令した。判例は、野生生物の所有者責任についての最初のものとして注目された。


厳島神社や 宮島町観光協会は、鹿が原因で起きるさまざまな被害について、責任が問われることを恐れているのではないでしょうか。
春日大社の訴訟では、野性の鹿を飼養してきた春日大社および愛護会を、鹿の事実上の所有者と判断し、近隣農民への損害賠償が命じられました。
つまり、厳島神社や観光協会は、この判決を通して、「給餌や管理を行えば、他者に被害を及ぼした時に、所有者として賠償責任を負わなければならない」ということを学習したのではないでしょうか。
また、春日大社の訴訟では歴史的に、長年にわたる神社と鹿の関係の深さからも、春日大社の所有物とされ、責任が問われました。
そのため、 厳島神社では意識的に、鹿との関係を表面に出さないようにしているとの推測もできます。

「宮島の鹿」を責任を持って保護管理しようという意識が地元神社、観光協会などに感じられないのは、「保護管理」と共に発生する「所有者としての責任」から逃れるためだと考えられます。
さらに言えば、街中から山に帰し野性に戻せば、文字通り、名実どおり「野性鹿」となります。そして、神社、観光協会共に鹿に対する責任から逃れることができるのです。鹿は本来、野性ではあっても、街中にいて、鹿せんべいを売り、観光資源となっている限り、春日大社の判例のように「所有者としての責任」が問われるからです。

宮島の鹿について「所有者」を奈良の事例を参考に考えると、次の点が判断の基準になると思います。
1)一時、激減した鹿を適正数を超えるまで増やしたのは誰か?
2)歴史的に鹿と深いかかわりを持ち、街中への鹿の常在を導いたのは誰か?

今、 宮島の鹿が誰のものなのかを 法的にはっきりさせ、誰が責任を持って保護していくのかが問われているのではないでしょうか。
2008年
06月06日
鹿を山に帰せないワケ
広島大学大学院理学研究科
附属宮島自然植物実験所


宮島の紹介 より 一部抜粋させて頂きました。
4、宮島でのシカの被害
http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~miyajima/7sikagai/newpage2.htm

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シカの被害状況の写真はこちらへ      

 宮島のシカの食害

 宮島では、最近になって特にシカの異常繁殖が目立ってきています。シカは、宮島にとっては宮島の紅葉とともに一種のシンボル的存在でもあり、観光客からも昔から親しまれてきています。
そもそものシカの宮島での数は、戦後宮島では数える位だったのが、大願寺境内で柵に入れて飼っていたのが繁殖し20〜30頭になったころ柵を解除して自由にしたとのことである。その後の繁殖の勢いは止まらず現在に至っています。

 シカは本来野生の草食動物であるにかかわらず、宮島という限られた島嶼部での食べものには限りがあり、数が少ないときにはそれなりにある程度バランスがとれていたのですが、今の現実を見るととてもシカが充分補食するだけの食料は満ち足りないないと思います。

 特に宮島のシカは、確認している限りでは、生肉、生魚、海岸の漂着物の野菜果物等や、海草などその他人間が食べるものはすべて補食します。
以前は、シカは主に雑草・樹木の葉とか海岸の漂着物(特に野菜とか果物など)や観光客からの食べ物とかで何とか生息していました。

 ここ1998年後半くらいからは、シカの食料バランスが崩れはじめ特に、2002年になってはもやは異常事態と思える程になっています。
 宮島でシカでの被害はもはや植物にとっても多大の被害をもたらし現在では再生不可能の危機的状況にまでなっています。

特にここ1998年後半から目立ったことを列挙すれば。
1.1998年前頃はテイカカズラ等のツル植物の樹皮を囓りかなりのダメージを受けた。
2.また直径2〜3cm前後の幼樹で角を研ぐために小さい樹木が殆ど枯死された。
3.その後2年前は下室浜〜大江浦間のコバンモチの樹皮を囓られかなり打撃を
  受けた現在枯死しているのもたくさんある。
4.草木の新芽を食べられ植物に多大の被害を受けている。
植物でも貴重な植物をことごとく食い荒らされている。
主な例をあげれば以下の通り

シバナ
 以前は大川浦、多々良潟、包ヶ浦、入り浜などにたくさん生息していたが現在は、包ヶ浦に数株残っているだけである。
ただしそれも防御ネットを張って保護されたものだけである。絶滅危惧種でもあり、今後絶滅の危険大、宮島自然植物実験所で絶滅しないよう1株(種子保存のため)育てている。その後、みやじま未来ミーティングの呼坂達夫氏や金山芳之氏及び広島保険協会の上田康司氏らの協力を得ながら防護ネットなどの保護対策をし増えつつある。

ミヤジマシモツケ
 宮島の植物でも特に貴重、以前は宮島の駒ヶ林周辺にたくさんあったが2年前に探したが全くなかった。現在は宮島自然植物実験所で僅かに育てている。挿し木をして増すことを考えている。シカの大好物である。すでに絶滅している。

コバンモチ
 温帯系の植物で宮島では、ごく限られた一部にしか生息していない。2年前からかなりの打撃を受けて宮島には86本あるが41本が鹿に被害を受け枯死したのも多々ある。平成15年2月に宮島パークボランティア及び森林管理事務所並びに宮島自然植物実験所との共同で86本に防護ネットをし保護した。今後自然に増えることは考えにくい。

ヤブツバキ
 今年は特に被害がひどく樹皮をことごとく囓っている。多々良でも道路沿いでのヤブツバキの被害状況を見られても殆ど全滅状態である。海側幅6m長さ120m間でも57本,山側幅10m間でも72本の9割以上が全滅である。今後も被害拡大

幼木及びシダ類の被害
 幼木は、角を研ぐために枯死し今後の植物の再生が不可能になりつつある。シダ類もウラジロ、コシダ以外のシダ類は被害甚大であり、復活不可能の状況である。

その他
 大元公園などはモミ、ツガなどの大木があり貴重な森林であるが新芽が育たず森林内の他の植物も全くなく将来は絶滅の一途をたどると思われる。これらを見ていると、宮島は鹿による被害で草花が育たず樹木も新芽が育たないことから鹿の敬遠する限られた植物だけが育つことになるであろう。

フンの被害
シカの被害は、植物だけにとどまらずシカから排泄されるフンも寄生虫による被害をもたらす。観光地の街中でのフン害や、宮島町内の公園及び包ヶ浦の自然公園も観光客や町民の利用できる状況ではなく、フン害により衛生上も悪く全く公園の機能を果たさなくシカの別天地のようになっている。

 今後の対策は、害獣駆除としてシカを減らしていくことを早急に考えないと、もはや餌をやらないとか隔離するとかの対策では間に合わない状況まできていると思われる。
 宮島全島で現在何頭生息しているかわはっきりと把握できないが(おそらく500〜600前後)、宮島だったらせいぜい100頭前後くらいで充分でなかろうか? 
観光客が宮島に来て、たまたまシカを見かけたことがあるとかの程度ならばどうだろうか?

 観光客から見れば残酷かもしれないが、現に島民は昔からシカの被害に悩まされており、現実に島に何年も住んでみなければ理解出来ないかもしれない。
 このまま放っておけば世界遺産でもある宮島は、台風による災害の他、シカによる被害により将来森林植生が変わってしまうであろう。貴重な弥山原始林もいつまで保持できるであろうか?




宮島の山の状況は、このデータからもかなり詳しく知る事ができます。
貴重な多種の植物が鹿の食害により絶滅、あるいは絶滅の危機にある中で、山の鹿さえも頭数管理が必要な深刻な状況です。

山へ帰すというのは、宮島の山の貴重な植物も鹿もどうなってもいいということです。
山の鹿も、市街地の鹿も、限られた面積の中では頭数管理は必要です。人口とてもひとつの島に無制限に住めるわけではありません。
私達は、その必要である頭数管理を害獣駆除や餌を与えないと言う方法ではなく、人道的な方法で求めているだけです。
2008年
6月9日

広島県環境県民局自然環境課            2008年6月9日

谷村 課長様
                         犬猫救済の輪 代表 結 昭子

宮島市街地の鹿に関するご提案

宮島市街地の約200頭の鹿について、関係各署様からの情報を総合的に考慮致しました結果、その保護管理方法を以下のようにご提案させていただきます。
ご検討賜りますようお願い申し上げます。

1) 市街地の鹿の保護管理の中心的役割をになうため「財団法人 奈良の鹿愛護会」をモデルとした組織をたちあげる。

  奈良の鹿愛護会の概要、活動や組織、財源、施設設備などは別紙参照してください。  
ホームページ  http://naradeer.com/index.htm


2) 頭数コントロールが必要であれば、現時点でも野生動物に試みられている去勢不妊手術、インプラント避妊法、パイプカットなどの方法を用いる。
  パイプカットは北海道円山動物園の雄のエゾシカ全頭に行われています。
  インプラント避妊法は大分県高崎山のサル、去勢不妊手術は千葉県でアライグマに用いられている方法です。

 尚、必要があれば、当会により獣医師の派遣などの援助をご提供することも可能でございます。


内容についての説明

1)奈良の鹿愛護会をモデルとした組織のたちあげについて

 *鹿の保護管理と鹿から発生する諸問題、被害を軽減することも目的に含まれれる。地元住民、観光客とのトラブル、地元環境改善等、鹿の保護管理を通して、総合的に解決していくことが大きな目標となる。

 *組織の中心を担うのが誰かは、奈良愛護会を参照のこと。 財政的、人的負担を軽減するためには、より多くの機関、グループに参加してもらう形がのぞましい。  県、市の文化財保護、教育委員会関連、環境関連の部署、県観光連盟、地元(市や町)、市長、町長、自治会、商店会、商工会議所、観光協会、獣医師会、 ライオンズクラブ、ロータリークラブ、ソロプチミスト、全国の動物愛護団体、企業等、全国の動物、あるいは野生動物保護団体、議員など、広く責任と負担を分担することが、効果的かつ息の長い活動に繋がる。

賛助している奈良の機関から広島関連の同機関内団体へ協力を呼びかけてもらうことが可能。  
(たとえば、奈良ライオンズから、こちらのライオンズへなど)。

より多くが参加することで、観光客や住民からのトラブル訴訟などにも、適切に、安心して対処きる。

2)不妊去勢措置について

山へ帰すにも、山の食害等の問題もある。山へ帰っても、食物を見つけられないなら愛護上、 批判を受けることとなる。市街地で頭数コントロールできるようにすれば、 将来的に、山の鹿が増えて、問題となったときに、市街地へ誘導のうえ、数をコントロールする仕組みもできる。

2008年
06月13日 (金)
宮島の鹿の健康被害の原因は、
宮島の鹿は、餌付けをしたから健康を害したのではなく、不適切なものを与えたから健康を害したのである。

鹿の健康状態が悪い主な理由は2点で、改善すべき点である。

@胃袋にたまったビニールなどのゴミが消化を妨げているためである。

A餌を与えられないことによる栄養不足である。





@については現在、市街地にゴミ箱も置かれておらず、観光客へも周知されてきて鹿がビニール等を食べることによる健康被害の新たな発生は改善されつつある。更に観光客に周知していく事。

既にビニール等が胃に蓄積して健康被害が深刻と思われる鹿については適切な治療を施すこと。


Aについては長年に渡り野生に返す方法を試みたが失敗している。現在、市街地で人間に依存している鹿については、固体識別をして食べ物、量等を適切に与え管理して共存していくこと。必要があれば不妊措置で個体数を管理する。


2008年
6月14日
宮島地域シカ対策協議会先生各位             平成20年6月15日

                             宮島の鹿を救う人道支援の会

                                  犬猫救済の輪





              宮島市街地の鹿についての当会の考え方



協議会にご出席の皆様には、大変、お世話様でございます。

私どもは、世界遺産宮島の鹿におきている事態に関して、全国の国民から寄せられる心配の声を代表いたしまして、ここに、標記の件についてご提案をさせていただきたいと存じます。ご多忙の折、恐縮ではございますが、ご一読の上、ご検討賜りますようお願い申し上げます。



私どもは6月9日付けで広島県環境県民局様宛に、以下のようなご提案をさせていただきました(資料1)。

  (1)保護管理の中心的役割をになうため「財団法人 奈良の鹿愛護会」をモデルとした組織をたちあげる。 

  (2)頭数コントロールが必要であれば、現時点でも野生動物に試みられている去勢不妊手術、インプラント避妊法、パイプカットなどの方法を用いる。



提案は市街地の鹿を山へ帰さないことが前提です。広島大学の報告(資料2)にもありますように、貴重な林の食害などの深刻な自然破壊や、実際に鹿たちが山へ帰りあぐねている現状を考えると、山へ帰す方策には問題があります。

また、鹿に出会うのを楽しみに宮島にやってくる観光客のためにも、適切に管理された鹿たちの存在は必要であると考えます。

ただし、市街地の鹿たちが、住民に公衆衛生上の被害をもたらしていることは、看過できることではありません。糞尿や侵入など、鹿から発生する不都合を早急に解決することが、宮島の住民の生活を守るために必要だと思います。不衛生な放し飼いは住民に健康被害をもたらすだけではなく、観光客の食べ物をねらっての事故にも細心の注意を払わなければならないと思います。世界遺産となった以上、外国からの観光客も増え、損害賠償問題も発生するおそれがあります。

今や、鹿達を、一定の場所で、組織的に管理することが求められていると思います。

野生動物である鹿を人為的に管理することに抵抗があるかもしれませんが、奈良の春日大社の神鹿裁判では、鹿による農作物被害に対する賠償を求める住民に、奈良地裁は春日大社および奈良の鹿愛護会の「所有責任」を問い、賠償金の支払いを命じる判決を出しております(資料3)。何か問題が起きて、法律上の裁可が下るとすると、当然、宮島でも、この前例から、人為的にきちんと保護管理することが求められる結果になると推測されます。歴史的、慣行的に奈良のケースと極似していますので、この判決をふまえ、今から、宮島の鹿を責任を持って管理する「保護管理者」(組織)を決めておくべきだと思います。仮称「宮島の鹿愛護会」のような組織は、行政をはじめ、歴史的、経緯的にかかわりの深いところ(大願寺、厳島神社など)や地元自治会や観光協会などの住民組織などが先導して、獣医師会、自然保護団体、愛護団体、ライオンズクラブなどや企業等、幅広く組織に参加してもらい、責任と財政を分担していく方法がふさわしいと思われます。



また、私どもは頭数コントロールの必要があれば、不妊措置によるコントロールが良いのではないかと考えております。

野生動物に不妊措置を施すことの議論はあろうかと思いますが、先に述べましたように、宮島市街地の鹿は野生であっても、春日大社の鹿同様、人為的に適宜保護管理すべき存在といえます。

また、昨今では野生動物であっても、大分県高崎山の繁殖しすぎたサルにインプラント避妊法、北海道円山動物園のエゾシカにパイプカット、千葉県のアライグマには不妊去勢手術が行われております(資料4)。外国の例ではインドで増えすぎたサルに不妊措置を施しております(資料5)。これらの事例からも、鹿に対する不妊措置は十分検討に値すると存じます。何よりも早期解決が期待できます。

尚、私どもは、必要に応じて、不妊措置のために、獣医師を派遣する用意もございます。



最後に、全国から寄せられた嘆願書には、世界遺産宮島と宮島の鹿を心配する人々の真剣な気持ちが寄せられております(資料6)。どうか人々の「声」に耳を傾けていただき、この問題の解決のためにご尽力賜りますようお願い申し上げます。






資料1



広島県環境県民局自然環境課                      2008年6月9日
谷村 課長様
                                  犬猫救済の輪 代表 結 昭子

宮島市街地の鹿に関するご提案

宮島市街地の約200頭の鹿について、関係各署様からの情報を総合的に考慮致しました結果、その保護管理方法を以下のようにご提案させていただきます。
ご検討賜りますようお願い申し上げます。

1) 市街地の鹿の保護管理の中心的役割をになうため「財団法人 奈良の鹿愛護会」をモデルとした組織をたちあげる。
  『奈良の鹿愛護会』 の概要、活動や組織、財源、施設設備などは別紙参照してください。
   ホームページ  http://naradeer.com/index.htm

2) 頭数コントロールが必要であれば、現時点でも野生動物に試みられている去勢不妊手術、インプラント避妊法、パイプカットなどの方法を用いる。

  パイプカットは北海道円山動物園の雄のエゾシカ全頭に行われています。 インプラント避妊法は大分県高崎山のサル、去勢不妊手術は千葉県でアライグマに用いられている方法です。
 尚、必要があれば、当会により獣医師の派遣などの援助をご提供することも可能でございます。


内容についての説明
1)奈良の鹿愛護会をモデルとした組織のたちあげについて
 *鹿の保護管理と鹿から発生する諸問題、被害を軽減することも目的に含まれれる。地元住民、 観光客とのトラブル、地元環境改善等、鹿の保護管理を通して、総合的に解決していくことが大きな目標となる。

 *組織の中心を担うのが誰かは、奈良愛護会を参照のこと。
  財政的、人的負担を軽減するためには、より多くの機関、グループに参加してもらう形がのぞましい。  県、市の文化財保護、教育委員会関連、環境関連の部署、県観光連盟、地元(市や町)、市長、町長、自治会、商店会、商工会議所、観光協会、獣医師会、 ライオンズクラブ、ロータリークラブ、ソロプチミスト、全国の動物愛護団体、企業等、全国の動物、あるいは野生動物保護団体、議員など、広く責任と負担を分担することが、効果的かつ息の長い活動に繋がる。
  賛助している奈良の機関から広島関連の同機関内団体へ協力を呼びかけてもらうことが可能。  (たとえば、奈良ライオンズから、こちらのライオンズへなど。より多くが参加することで、観光客や住民からのトラブル訴訟などにも、適切に、安心して対処できる。
2)不妊去勢措置について
 山へ帰すにも、山の食害等の問題もある。山へ帰っても、食物を見つけられないなら愛護上、批判を受けることとなる。市街地で頭数コントロールできるようにすれば、 将来的に、山の鹿が 増えて、問題となったときに、市街地へ誘導のうえ、数をコントロールする仕組みもできる。





資料2



広島大学大学院理学研究科
附属宮島自然植物実験所
宮島の紹介 より 一部抜粋させて頂きました。
4、宮島でのシカの被害
http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~miyajima/7sikagai/newpage2.htm

 宮島のシカの食害
 宮島では、最近になって特にシカの異常繁殖が目立ってきています。シカは、宮島にとっては宮島の紅葉とともに一種のシンボル的存在でもあり、観光客からも昔から親しまれてきています。
そもそものシカの宮島での数は、戦後宮島では数える位だったのが、大願寺境内で柵に入れて飼っていたのが繁殖し20〜30頭になったころ柵を解除して自由にしたとのことである。その後の繁殖の勢いは止まらず現在に至っています。
シカは本来野生の草食動物であるにかかわらず、宮島という限られた島嶼部での食べものには限りがあり、数が少ないときにはそれなりにある程度バランスがとれていたのですが、今の現実を見るととてもシカが充分補食するだけの食料は満ち足りないないと思います。
特に宮島のシカは、確認している限りでは、生肉、生魚、海岸の漂着物の野菜果物等や、海草などその他人間が食べるものはすべて補食します。
以前は、シカは主に雑草・樹木の葉とか海岸の漂着物(特に野菜とか果物など)や観光客からの食べ物とかで何とか生息していました。
ここ1998年後半くらいからは、シカの食料バランスが崩れはじめ特に、2002年になってはもやは異常事態と思える程になっています。
 宮島でシカでの被害はもはや植物にとっても多大の被害をもたらし現在では再生不可能の危機的状況にまでなっています。
特にここ1998年後半から目立ったことを列挙すれば。
1.1998年前頃はテイカカズラ等のツル植物の樹皮を囓りかなりのダメージを受けた。
2.また直径2〜3cm前後の幼樹で角を研ぐために小さい樹木が殆ど枯死された。
3.その後2年前は下室浜〜大江浦間のコバンモチの樹皮を囓られかなり打撃を
  受けた現在枯死しているのもたくさんある。
4.草木の新芽を食べられ植物に多大の被害を受けている。
植物でも貴重な植物をことごとく食い荒らされている。
主な例をあげれば以下の通り
シバナ
 以前は大川浦、多々良潟、包ヶ浦、入り浜などにたくさん生息していたが現在は、包ヶ浦に数株残っているだけである。
ただしそれも防御ネットを張って保護されたものだけである。絶滅危惧種でもあり、今後絶滅の危険大、宮島自然植物実験所で絶滅しないよう1株(種子保存のため)育てている。その後、みやじま未来ミーティングの呼坂達夫氏や金山芳之氏及び広島保険協会の上田康司氏らの協力を得ながら防護ネットなどの保護対策をし増えつつある。
ミヤジマシモツケ
 宮島の植物でも特に貴重、以前は宮島の駒ヶ林周辺にたくさんあったが2年前に探したが全くなかった。現在は宮島自然植物実験所で僅かに育てている。挿し木をして増すことを考えている。シカの大好物である。すでに絶滅している。
コバンモチ
 温帯系の植物で宮島では、ごく限られた一部にしか生息していない。2年前からかなりの打撃を受けて宮島には86本あるが41本が鹿に被害を受け枯死したのも多々ある。平成15年2月に宮島パークボランティア及び森林管理事務所並びに宮島自然植物実験所との共同で86本に防護ネットをし保護した。今後自然に増えることは考えにくい。
ヤブツバキ
 今年は特に被害がひどく樹皮をことごとく囓っている。多々良でも道路沿いでのヤブツバキの被害状況を見られても殆ど全滅状態である。海側幅6m長さ120m間でも57本,山側幅10m間でも72本の9割以上が全滅である。今後も被害拡大
幼木及びシダ類の被害
 幼木は、角を研ぐために枯死し今後の植物の再生が不可能になりつつある。シダ類もウラジロ、コシダ以外のシダ類は被害甚大であり、復活不可能の状況である。
その他
 大元公園などはモミ、ツガなどの大木があり貴重な森林であるが新芽が育たず森林内の他の植物も全くなく将来は絶滅の一途をたどると思われる。これらを見ていると、宮島は鹿による被害で草花が育たず樹木も新芽が育たないことから鹿の敬遠する限られた植物だけが育つことになるであろう。

フンの被害
シカの被害は、植物だけにとどまらずシカから排泄されるフンも寄生虫による被害をもたらす。観光地の街中でのフン害や、宮島町内の公園及び包ヶ浦の自然公園も観光客や町民の利用できる状況ではなく、フン害により衛生上も悪く全く公園の機能を果たさなくシカの別天地のようになっている。
今後の対策は、害獣駆除としてシカを減らしていくことを早急に考えないと、もはや餌をやらないとか隔離するとかの対策では間に合わない状況まできていると思われる。
 宮島全島で現在何頭生息しているかわはっきりと把握できないが(おそらく500〜600前後)、宮島だったらせいぜい100頭前後くらいで充分でなかろうか? 
観光客が宮島に来て、たまたまシカを見かけたことがあるとかの程度ならばどうだろうか?
 観光客から見れば残酷かもしれないが、現に島民は昔からシカの被害に悩まされており、現実に島に何年も住んでみなければ理解出来ないかもしれない。
 このまま放っておけば世界遺産でもある宮島は、台風による災害の他、シカによる被害により将来森林植生が変わってしまうであろう。貴重な弥山原始林もいつまで保持できるであろうか?



資料3



被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)




原告は鹿によって耕作物に被害を受けた奈良公園周辺の農民で、被告は宗教法人春日大社及び財団法人奈良の鹿愛護会である。
訴えの内容は、春日大社の鹿は天然記念物指定・被告による飼養により増加し、適正数をはるかに超え、甚大な鹿による農作物の食害が発生したため、その被害額、鹿害防止費用及び弁護士費用の損害賠償を請求したものである。判決は、慰謝料部分の請求以外をほぼ全面的に認容し、遅延賠償金を含めた支払いを命令した。判例は、野生生物の所有者責任についての最初のものとして注目された。




                         
資料4

高崎山のサル 10年で800匹に

[2008年05月27日 09:50] 大分合同新聞

 高崎山自然動物園のニホンザル生息数の管理などを検討している大分市は、避妊措置で出産を制限し、約十年かけ、現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした。二十六日開かれた市高崎山管理委員会(小野勇一会長)に提案し、了承された。同委員会は「この規模で避妊措置が実施されれば、全国で初めての取り組み」としている。
 計画では、雌の猿を毎年二十―五十匹捕獲、計約三百匹の背中にホルモン剤を埋め込むインプラント法の手術をする。ホルモン剤によって排卵や発情が抑制され、避妊効果は三―四年という。 
 手術は「健康で出産を経験した猿を対象にする」などとしたガイドラインに基づき実施。議会の了承が得られれば、最初の捕獲と手術は早くて来年九月から約一週間にわたって行う。
 同市は一九九七年から計百十二匹の猿に避妊実験を実施するとともに、猿が木の芽や果実などを食べて高崎山の植生に与える影響を調査。適正数を八百匹としていた。
 市役所で開かれた委員会で、委員から「観光のため人の都合で増やした猿を減らすのはいかがなものか。猿を増やしてしまった反省点などが見られない」といった意見もあった。
 小野会長は「森林や農作物への被害対策などを考慮し、人と猿が共生できる方法として受け入れることができる」としている。
 大分野生生物研究センターの菊屋奈良義理事長は「三十年間かけて増えた猿は三十年かけて減らすべきだ。急激に何百匹も減らす計画ではなく、十年かけて減らすのであれば、群れに対する影響も少ないので、一定の評価はできる」と話している。




資料5

2008年01月05日 07:35 発信地:ニューデリー/インド


【1月5日 AFP】インド北部のヒマチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州政府は、大規模な作物被害をもたらしているサルの個体数を抑制するため、無職の若者に訓練を行い、サルを数千匹捕獲して不妊手術を施させる計画を明らかにした。

 同州政府は農業従事者の不安を軽減するため、「臨戦態勢」でサルの不妊推進活動を行うと発表した。サルによる作物被害で農地を遺棄した者もいるとされ、昨年には数千人の農業従事者が州政府に対し、サル問題への対応を求めて嘆願活動を行った。

 同州政府の統計によると、州内には30万匹を超えるサルが生息するという。また、凶暴化したサルによる被害については、インドのほかの州でも懸念が高まっている。

 前年10月には、首都ニューデリー(New Delhi)の副市長が、襲撃してきたサルの群れを追い払おうとして自宅のテラスから転落し、死亡する事件が起きた。(c)AFP

2008年
6月14日







速報!
宮島の鹿の処遇について、「廿日市市は今後、鹿に不妊措置をおこないながら、頭数調整を行い、餌場の牧草地も造成して諸問題の解決をはかることとしたとの声明を出されました。」

全国から寄せられました多くの皆様の声がもたらしました。
お疲れ様です。本当にありがとうございました。

でも、まだこれからですね。
人も動物も幸せに共生する世界遺産宮島にふさわしい保護管理体制ができあがるまで、引き続き、応援や提案、ご意見など国民の声を届けてまいりましょう。

中国新聞 08・6・14
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200806140001.html

宮島のシカ対策に避妊作戦 '08/6/14

 世界遺産の島、宮島でシカによる植物や観光客への被害が増えていることを受け、廿日市市は来年度から、初めて本格的な対策に乗り出す。雌への避妊を試験的に実施、観光スポットや商店街周辺にいるシカを半数に減らすほか、エサ場となる芝草地を造成して貴重な植物の食害を防ぐ。

 市によると、島には現在、450―500頭が生息しており、そのうち市街地に約200頭がいる。2013年度までの5年間で島全体で300頭、市街地では100頭に減らす。具体的には、雌30頭程度に約5年間効果が続く排卵抑制処置を施して繁殖を抑制。効果を見ながら続け、頭数管理につなげる。併せて、植物を食べたり、ごみをあさったりするなどの食害を防ぐため、市街地の平地に芝草地を造成する。

【写真説明】宮島の観光資源の一つになっているシカ。植物などへの被害が増えているため、市は頭数管理に乗り出す

 6月20日 [宮島地域シカ対策協議会]


宮島野性生物学習会(平成14年7月6日(土))資料より

『宮島の鹿の現状』
            講師 林 勝治様(広島県立大学講師)

宮島も含めて日本にいる鹿はすべて「ニホンジカ」といいう種類で、鹿の仲間では初期の種類に近い。
初期の鹿は森を生息地とする森林性であった。それから草を主食とする草原性に進化した。森林性の鹿は単独生活をし、草原性の鹿は群れを成して人里近くで生活している。
ニホンジカは森林性から草原性への過渡期に位置する種類である。
明治時代になって、宮島ではさかんに植林が行なわれ草原が減り、ニホンジカとしての生息に適した島ではなくなってきた。しかし、観光客はじめ土地の人々が餌を与えることにより生き延びている。つまり、現在の宮島の鹿は人から餌をもらうことを習慣としている生物である。
現在、宮島町では鹿を自然な状態に戻そうとして餌を与えない方策がとられているが、鹿にとっては食糧不足の状態である。人間がまったく餌をやらなくなると100頭以下まで減少すると思われる。
宮島では、江戸時代にサルが絶滅、イノシシは60年前に絶滅し、アナグマは20年前に絶滅が確認されている。
鹿はオス・メス同数くらい出産するが幼児死亡率は50%と高く、とくにオスの幼児死亡率が高い。
成長するとオスはメスの半分くらいまでに減少している。

【子どもを産むという役目をもっているメスは栄養を貯えるという体の仕組みになっている。しかし、群れを守るという役目のオスは丈夫な骨格を形成して筋肉をつけることに重点がおかれ、栄養を貯えるということは二の次になっている。従って、食糧不足や病気が蔓延したときなどはオスのほうが影響を受けやすく、オスの生存率が低いことの一因でもある。】

体重はオス鹿で50〜60kg程度、大きいもので80kgくらい、メス鹿は40kgくらいで、オス・メスとも宮島の鹿は、人が餌をやることが日常化している奈良の鹿と比べて小柄である。
 
人間が餌をやることを制限しだした宮島の鹿は食料不足の状態ではあるがそれでも冬をまえにすると食いだめをしてエネルギーの消耗に備えている。しかし、問題は冬が終わって春になる変わり目の時、貯えていたエネルギーが底をつく時である。
 こういう時に厳しい冷え込みがやってきて大雪でも降ると、食糧不足の宮島の鹿はいっきに絶滅に向うと予想される。



(2008年6月21日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/animal/genre1/20080621-OYO8T00286.htm

宮島のシカ削減へ…広島・廿日市観光客を角で突く/フン害絶えず…市、避妊など検討


削減が計画されている宮島のシカ(広島県廿日市市宮島町で) 広島県廿日市市は、来年度から世界遺産「厳島神社」のある宮島(同市宮島町)で、「神鹿(しんろく)」として知られ、観光資源にもなっているニホンジカの削減に乗り出す。観光客らを角で突く被害やフン害などが絶えないためで、20日、同市役所で開かれた「市宮島地域シカ対策協議会」では、メスジカの避妊も視野に入れる案などを検討。神社周辺の約200頭を5年間で半減させたい考えだ。


 宮島のシカは、1950〜60年代ごろから増え出した。弁当を食べられたり、角で突かれた観光客らからの苦情が、毎年十数件寄せられ、エサを与えないよう注意を呼びかけたが、効果はなかった。

 宮島地区は61年から鳥獣保護区に指定され、狩猟などによる駆除が禁止されている。市は昨年5月、駆除が可能となる県の「特定鳥獣保護管理計画」に宮島も加えるよう要望し、今年3月、中長期的にシカを減らす方法を検討する対策協議会を設置。1平方キロ・メートル内の生息数17頭を、5年間で10頭程度にする削減計画を立案したが、県は「シカは観光客らに親しまれており、特定鳥獣の指定にはそぐわない」とした。

 この日の協議会では、宮島全体で450〜500頭生息していることが報告され、今後、個体数や繁殖率の調査を継続する必要があることなどを確認。今年度中に市の保護管理計画をまとめることになった。

 野生ザルの餌付けで知られる、大分市の高崎山自然動物園でも、周辺の農地で農作物を食べたりする「食害」が問題化し、来年度からメスザルの避妊手術に踏み切るという。

 シカの生態に詳しい総合地球環境学研究所(京都市)の湯本貴和教授は、「過疎の進んだ人里でシカが農作物を食べる食害が問題になっている。観光客との共存が必要な宮島では、人による管理が必要なのでは」と話している。




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宮島シカ、繁殖率低く小型化 '08/6/21  中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200806210036.html
 広島県は20日、宮島(廿日市市)のニホンジカの生息実態調査報告書を公表した。島内のシカは全体的に小型で、繁殖率が低いことが明らかになった。調査は昨年11月―今年3月、島全域を対象に初めて実施した。450―500頭が生息し、このうち市街地に約180頭がいることを確認した。

 1歳のシカの平均体重は雌が17.2キロ、雄が21.5キロ。島外のシカに比べ、半分程度の大きさだった。子連れの割合は14―26%で島外の半分以下だった。県は「島という孤立した環境にあり、長年にわたり過密状態、栄養不良が続き、小型化したのでは」との見方を示している。
2008年
06月21日 (土)
2008年
06月29日 (日)
広島県環境県民局自然環境課              平成20年6月25日          
谷村 課長様 
                                   犬猫救済の輪 結 昭子                      

前略、宮島の鹿対策協議会につきまして、谷村課長様には、大変、ご尽力賜りまして、ありがたく御礼申し上げます。
鹿の保護管理の問題だけではなく、住民の方や、世界遺産宮島の自然保全のために、ご尽力いただきまして本当に、有難うございました。

さて、すでにご存知とも存じますが、国内A牧場では、雌シカにインプラント避妊手術をおこなっております。
何かのご参考になればと思い、お知らせいたします。

尚、インプラント避妊法は野生サルについては、日本野性動物医学会でも、「農作物等の被害が急増し深刻な状況を招き、自然環境荒廃, 森林植生への影響が懸念されているなか、環境収容力に応じた適正頭数にまで生息頭数を減少させるための避妊法」として、有用性が認められております。全国各地の動物園でサルに施術されていますが、高崎山では1300の頭数を800まで減らすために採用いたしました。

http://ci.nii.ac.jp/naid/10016612165/

野生シカについても、インプラント法は、措置の容易さや人的に可逆的にコントロールできる点に価値があり、被害減少をはかり、かつ動物の命を奪わない解決方法として、今後、一般化していくことと存じます。

何か資料を見つけましたときは、また、御報告させていただきます。
お役にたつかどうかわかりませんが、 お目を通していただければ幸いです。

今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。