義歯の物理的面をアニメで表示します。お口の中という、見えない空間で入れ歯は、力をうけ、アニメのように動いていると思われます。
アニメを同時に表示しますので、それぞれのアニメを比較して下さい。それぞれの下顎入れ歯の動きをよーく見て下さい。それぞれの説明は、アニメを再度掲示してその下の段にあります。 一度に見れる方が便利と思いますので、重複しますが、アニメを二度表示します。入れ歯の初心者でもベテランでも同じ様にかみます。かむときに同じ場所でいつもかんでくれればかなり楽に調整できます。 同じ所でかんでいても、土手の中心からずれた配列になっていたり、配列するしかない場合にアニメ動画と同じ状態になり、入れ歯が転覆します。
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重量のある物体が何処に落下するかは、現代の科学で推定できますが、軽い羽毛などの落下地点の予測は 現代の物理学でも、科学的に予測できません。物理学では、理想的条件を設定して組み立てて推定します。羽毛の 場合、風などの条件を規制しても、その落下地点の予測は困難です。歯科医学ですが、入れ歯の精神的 要素を考えると、入れ歯を入れることは、歯科医術の要素が強いと思います。 しかも口腔内という狭い なかのことですから、担当医しかわからないこともあります。入れ歯の名人と言う先生の施術を見た事が ありますが見ようとしても名人の頭が、邪魔でよく見れない事がありました。患者さんとの心理的やりとりなど は、まったくわかりませんし、小さな名人の工夫などは名人が言わない限りわかりませんでした。 |
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以下のアニメでは赤い入れ歯の部分の動きは、表現していません。実際は、上のアニメのように入れ歯の 転覆が起こります。 ![]() |
| このアニメは、上顎の入れ歯が下の入れ歯より大きい時です。左右とも歯茎の中心で噛んでも、反対側の人工歯同士のぶつかりが無いので、 反対側がしばらく宙に浮いたようになり、しばらく元の位置に入れ歯が戻らないので、入れ歯が動き易くなり、擦れて痛みます。 入れ歯が不安定になっている時間が長いので、入れ歯が踊ります。反対側でぶつからないか、ぶつかるまでの時間が長いのです。 しかも人工歯同士(入れ歯の一番高い部分)がぶつけるため、少し顎を横にずらさなければなりません。顎をずらさなければ、入れ歯は外れます。 だから少し噛みにくいのです。無意識の範囲ならそれほどかんじないと思いますが、意識して、ずらす場合かなりかみにくいと思います。以下のアニメでも同じです。 |
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| このアニメは、上顎の入れ歯が下の入れ歯より小さい時です。左右とも歯茎の中心で噛んでも、反対側の人工歯同士のぶつかりが無いので、 反対側がしばらく宙に浮いたようになり、しばらく元の位置に入れ歯が戻らないので、入れ歯が動き易くなり、擦れて痛みます。 |
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| このアニメは、上顎の入れ歯が下の入れ歯より大きい時です、さらに向かって左側の歯茎が低くなり、条件が悪くなりました。 向かって右側では、入れ歯が不安定なので噛めません。向かって左側でも咀嚼圧を受けきれないので噛めません。 やや安定のよい向かって右側で噛もうとします。向かって右側の方は、転覆を入れ歯に起こし易いですが、早めに上手く閉じる事で食事を可能にします。 これはある程度の慣れで解決できる人もいます。向かって左側で噛もうとすると、入れ歯が横滑りするため、痛くて噛めません。また反対側でも転覆が起こり 噛みにくくなります。 |
以上のアニメでは、第一大臼歯の真ん中を想定していますが、第一小臼歯、第二小臼歯の時も考え方は同じです。 歯茎の頂点を連ねると、第一大臼歯、第一小臼歯、第二小臼歯でかなり離れて対向している事は臨床では、かなり見られる事です。この中で人工歯を配列し、入れ歯が 転覆しないかみ合わせ(咬合)を与える事は、かなり難しい作業です。ですから入れ歯は難しい。
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アニメ5のように入れ歯は、転覆する動きがあります。これを完全に止めるのは物理学的に無理です。総入れ歯の場合つかまる歯がないのですから、動きやすいことは、容易に想像できます。 唾液の性状、歯茎の形など、動かいように助けてくれる要素も少し有りますが、基本的には動いて、当たり前です。動くと擦れて痛くなります。痛くない入れ歯を作るのは大変なことです。
アニメ6のように入れ歯は、噛む場所が食べ物の硬さ、大きさにより変わります。その時骨の真ん中で噛めれば安定しますが、外れれば、動く要素がまして、転覆し易くなります。赤の線と青の線が交わったところで噛めれば、入れ歯は安定しますが、遠く離れたところで噛むと入れ歯は転覆し外れて、痛くなります。
入れ歯を入れなければならない患者さんにとっては、入れ歯の使い方を工夫なさるのも、必要な事であることもあります。
入れ歯は、力学に支配されています。力学の原理原則にのっとっていなければ、不安定なものになります。
痛みは感覚の世界です。同じ痛みでもその表現の仕方も異なります。また我慢の程度も異なります。 入れ歯が動けば粘膜をこするので痛みが発生します。痛む要素は、入れ歯を入れれば必ず存在します。 洋服でも、体にぴっちりしたものを好まれる方、ムームーの様にゆったりとしたものを好まれる方もいます。好みがやはりあります。入れ歯にもすこしきつめの方がよい方と、僅か緩めの方が良い方といます。 粘膜の鍛え方、状態も患者さんごとに違いがあり、同じ患者さんでも部位ごとの違いがあります。 噛む力も患者さんごとに違いがあります。歯の大きさも、歯並びも患者さんごと違います。食べ物の好みもそれぞれ違います。 それぞれの個性があります。その個性に合わせて入れ歯をつくることは、はなはだ、困難です。
すべての患者さんの個性にあわせた、治療は私には無理です。 考え方、感じ方が違いすぎると、入れ歯を入れている途中で、仲互いになる要素があります。それは、避けたいのですが、患者さんが無理に、力学を無視した入れ歯を求められたら、私には、入れ歯は、作れません。意地悪で作らないのでなく、良い入れ歯になりません。上手く作れるはずがないのです。どこかで、力学の範囲を逸脱した、入れ歯 安定しないので、痛くなります。力学の範囲内でのバランスがとれれば、必ず安定します。その患者さんのもつ、上下顎のなかで利用できる条件のなかで、微妙なバランスを取ろうとしています。バランスを取れる要素が多いほど良い入れ歯になります。むずかしい入れ歯は、バランスをとりにくい条件の時です。 年を重ねるごとに、条件が悪くなっていきます。
困難な入れ歯のときは、その微妙なバランスを探すのに血眼になっているため、肉体的にも、精神的にも余裕がありません。どこの空中戦で当たっているのか?咬合平面は、間違っていないか? 咬合平面に対して、人工歯が適切に並んでいるか?人工歯を並べたところが中心にあるのか?人工歯をならべた部位の骨が、どのような方向で受けてくれているのかを推測して、どのような角度をつければ上手く動きを少なくできるのか? など目に見えないところを適切に判断しながら、修正しながら、なるべく動かないようにしています。試行錯誤することもあります。こんな角度で食物を把持して、粉砕いているのか?少し外側でかまれたらそこに骨がないので、入れ歯が、ひっくりかえるおそれがあるからこちらの方で噛んでくださいという指導しようか迷っている場合もあります。 結局、不具合のでた原因を推定して、それを修正して、良くしようと長時間しているのです。”必ず不具合いは出てもおかしくない”と考えています。出なければ、非常にラッキーなのです。もともと入れ歯を入れることを想定した、顎の骨、粘膜ではないのですから。
やむ終えず、入れ歯になり、顎の骨、粘膜に負担させ、そのバランスで機能させようとしている入れ歯です。異物感があっても、痛みもあっても、噛みにくさがあっても、おかしくないのです。楽々と歯科医師が、入れ歯を入れるのではないのです。苦労しながら、患者さんのために技工士さんと協力して、作製しています。歯を失ったという現実があるのです。なくさない方が肝心です。予防が大切です。