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総義歯(入れ歯)動画画像


痛くなく外れにくい総義歯(入れ歯)。装着時の吸着を動画で確認。WMV.ファイルです。  

義歯Video(ビデオ)で信頼関係を知性で努力して築き、噛むことが出来る総義歯動画症例をその吸着の素晴らしさとともにご覧下さい。


●総義歯ビデオ動画で入れ歯の吸い付き程度が確認できる●

   上の総義歯を下の方に、下の総義歯を上の方に、 ひっぱっている場面の動画を配信してます。下の総義歯のほうが取れやすいです。( 即ち下顎義歯の方が上顎義歯より通常吸い付くように作るのが、むずかしい。) この義歯は、うまくいくと取れない義歯になりますが、条件によっては取れます。 なんといってもすごいところは、お口のなかで少し抵抗し、“プーシュウ”と音がして 、 はずれる上下顎総義歯になります。もちろんかなり難しい下顎総義歯も音がして外れます。 お茶づけを食べても浮かず、また入れ歯の裏側にゴマ粒、テンプラの衣などが入りこまない、総義歯です。ゴマ粒、テンプラの衣が、義歯の裏側に入り込まないため、刺すような痛みもありません。

   この吸着試験は、鉗子でつまむので、かなり厳しい吸着試験だと思います。ひねりが加わりやすいので (転覆試験も兼ねているという事です)、手ではずす方法より条件が、むずかしいとおもいます。義歯の動きがすくないので、痛みも少ないようです。

レジン単体で作っています。

※ご注意:動画をご覧いただくには、Windows Media Player 7以上が必要です。

Macintoshユーザーの方はWindowsMediaPlayer7 for MacをDLしてください。


Windows Media Player 7は、こちらで入手できます。


Get Windows Media Player 7

※見たい吸着する総入れ歯(総義歯)をクリックするとビデオが再生されます。 コンピューター本体のボリュームを上げて下さい。外れる時の音を聞いて下さい。


  1.総入れ歯(義歯)Video      無痛総入れ歯
  2.総入れ歯(義歯)Video         無調整総入れ歯
  3.総入れ歯(義歯)Video         吸着総入れ歯
  4.総入れ歯(義歯)Video         無痛総入れ歯
  5.総入れ歯(義歯)Video         無調整総入れ歯
  6.総入れ歯(義歯)Video         吸着総入れ歯
  7.総入れ歯(義歯)Video         無痛総入れ歯
  8.総入れ歯(義歯)Video         無調整総入れ歯
  9.総入れ歯(義歯)Video         吸着総入れ歯
10.総入れ歯(義歯)Video         無痛、無調整総入れ歯
11.総入れ歯(義歯)Video         吸着無痛総入れ歯

●義歯アニメ1●

アニメを提示します。
  義歯を顔の真正面から見た断面です。食べ物を食べる所をアニメ化しています。 左側の下顎義歯が右側の上下義歯 が食べ物を把持すると浮き上がるのを良く見てください。お口のなかでごく短期間浮き上がります。 その浮き上がりの期間が短い方が 良いと思います。その後、左側の上下人工歯がぶつかると、安定し歯茎に落ち着きます。

●義歯アニメ2●

アニメを提示します。

  義歯を頭の真上から見た断面です。 濃い青は、上顎の歯茎の一番高い頂上を連ねた線で 、薄い青は、人工歯をならべたところです。濃い赤は、同じく下顎の歯茎の一番高い頂上を連ねた線 で、薄い赤は人工歯をならべたところです。下顎をずらすと、線がまじわります。そのまじ合ったところ もしくは平行であってもごく近い線であればかめる訳です。赤い線青い線があまり離れすぎると入れ歯 が転覆して噛めません。この状況では、かめるはずですが、無意識に下顎をだすと、義歯は、転覆します。 また、顎のなかに部分的に骨がなくなり、プヨンプヨンになっている歯茎であれば、そこでは入れ歯 が動き噛めません。結局上下前後の僅かなバランスの上で義歯は噛むわけですから、義歯の使い方 にも、患者さんの工夫が必要です。だから義歯(入れ歯)はむずかしいのです。歯茎の形も様々ですが、歯茎の対向関係 も様々なので、入れ歯を難しいものにします。合っていない入れ歯をながく使用すると、下顎を前に出す癖 がつきます。何とか食べようとする努力の現われです。その習慣性の対向関係も無視できずに、 悩む症例もあれば、しばらくしてから下顎が後退していく症例もあり、前噛みで食べ続け、 何となく顔貌がすっきりしない症例などその結果は様々ですが、 やはりまな板の中心で、包丁を使えない入れ歯は、充分噛めません。歯茎の中心どうしで噛めれば、かなり良い入れ歯 になります。歯科医はその中心をもとめるのに力を注いでいるわけです。其の中心の所で噛む 努力は、患者さんにも、努力がおなじく必要だと思います。上顎の義歯は安定がよいのでまな板で、 下顎の義歯は、下顎が咀嚼のため動くので、包丁ですから、こまかく動かさないとうまくきれません。 包丁を使える範囲は、狭いものです、直径2_平方しか許容範囲しかない方もいます。義歯は使い方も過酷な要求を 使う人にするものです。グラグラになった歯をいとおしむ以上に入れ歯も大切にしてください。 かみ合わせをとった位置よりも前方でかむとはずれやすくなるのも同じ理由です。ですから噛める入れ歯を 作る作業は、大変なのです。噛めるところで作業するようにするのは、入れ歯を入れられた、あなた自身です。 あなた自身がうまくかめるように、工夫する必要があります。また噛める位置を探す作業に協力することが、 大切です。歯科医師はそれを見守り、 精神的に支える事ぐらいしかできません。

  それに患者さんが、姿勢が悪く、例えば、首の歪み(傾き)があれば、 入れ歯をつかう筋肉が真っ直ぐになっていないので、 へんな方向に噛みこむ(まっすぐに噛み込めない)ので中心をみつけることがむずかしくなり、 入れ歯は噛めなくなります。首の傾いた反対側に下顎が、移動し、顔も少しずつ歪みます。通常上顎の義歯は地面に平行に作り、下顎は上顎の基準平面にあわせて作りますが、 首が傾いている人は、傾いた反対方向の面が上のほうに傾き、首の真っ直ぐな人に比較すると、咬合平面が狂います。 首が真っ直ぐなことが、いい義歯の条件なのです。通常、首の傾いている人は、顎の偏位を伴います。 肩こり、頭痛、背筋痛、腰痛なども伴う人もいます。皆おなじ、条件で作れないのです。土手の形、大きさ、上下対向関係、 かみ合わせの基準平面、骨の硬さ、歯茎の量、歯茎の弾力、歯茎の許容性、人工歯の大きさ、 筋肉の太さと働く方向と力と柔らかさすべて違います。千差万別です。すべて同じようにみえますが、違いがあります。 以前うまくいったからと言って、うまく行くとは限らないのです。神様から頂いた歯は、 歯根膜という精緻なセンサー(食べている時、おコメの石さえも識別して、それ以上噛まないように瞬時に判定します。 入れ歯ではそのセンサーが働かないのです。)がついていますが、歯を失うとセンサーもなくなります。 それらの条件のなかでバランスの取れる所を見つけ出し、噛める入れ歯にします。 バランスのとれる所が多いほどいい入れ歯になります。少ないほど噛めなくなりますが、 探し出す時間も努力も手間もかかります。原理原則は、物理学の応用です。 物理学の応用ですが、入れ歯は固定されている訳では、有りません。義歯(入れ歯)を固定できたらと思います。 義歯は、骨の上に歯茎がありますので、それがクッション材 となりますが、あまり歯茎が薄いとクッション材としての働きもあてになりません。 唾液も僅かながらクッション材としての働きはしてくれているようです。唾液がなければ、歯茎は直接擦られて、 痛いでしょう。入れ歯の下側でよれたり、ねじれた歯茎は、痛みを伴います。顎関節は、年齢が上がると段々と丸く扁平になり、 前方への移動が容易になり、、顎を突き出し易くなります。顔貌の回復を目的にしている義歯ですが、 顎を前方にだすと横から見ると下品に見えます。上品に引き締まってキリリと見えるほうが、 良いと思います。その方が筋肉にとっても自然と思います。

  噛める位置を探すのは、運動神経の発達した人の方が、上手にできます。年齢があがりますと運動能力が落ちてきますので、 若いうちに良い義歯を作ることも一つの選択肢です。 義歯を入れている動物は、人間以外にいません。人の知性なくして、入らないのです。知性こそが、人に入れることを可能にする原動力です。また記憶こそが義歯 を難しくする要因でもあります。昔入れた時、痛かったとか、噛めなかったとか、使いにくかったとか、 いう記憶もしくは体験が、邪魔をします。それを乗り越えるのもまた知性しか有りません。 どうか、義歯を必要としている方々は、貴方の知性でその現況を乗り越えて下さい。われわれ、歯科医師は、 いつも貴方の味方になろうとしています。人と人との人間関係が、良いことが、義歯(入れ歯)にはすごく大切です。これなくして 共同作業は成り立ちません。この良い関係を作る気持ちがない人では、良い入れ歯を作ることは出来ません。より良い関係を相互に構築して行きましょう。 この信頼関係を短期間に築き、長く維持することが一番難しい、入れ歯の良し悪しが、影響することもあります、 患者さんの意見に耳を傾けながら直すのですが、見えない所を直すので、なかなか結果が出ないこともあります。一寸したことで 信頼関係が壊れることも有ります。入れ歯の調整も微妙なら、信頼関係も微妙です。最後は、その人の人間性と極限状態でぶつかり合うのです。 ”向こうを向いてしまった人の心と時代の流れは、変えることが出来ない。”という真理が支配しますが、 そのなかで歯科医師は、孤軍奮闘しながら、患者さんの心を開かせようと必死に努力します。その努力の末に 良い義歯が有ります。心を開いて下さらない人は、本当に難しく、良い結果が出せません。歯科医師は、神様の下さった歯と同じ物は、 作れません。分かりきった話ですが、あくまで義歯なのです。義歯は、噛めば自前の歯より大きく沈みます。その沈んだ分を歯茎(粘膜)が変化しながら 最終的に骨で咬合圧を受け止めるのですが、 粘膜、骨の状態で痛みがでます。沈む量は、食べ物の硬さに左右されるので、調整して痛みを減らす必要があります。 義歯は、偽歯です(人のためのにせの歯です)。その人のための入れ歯を作るのが入れ歯の治療です。手作りで、その人の環境、条件になるべく合わさなければならないのが、入れ歯です。 知性でその困難を乗り越えるしかないのです。敵対していては、敵対関係を解きほぐすことから始まります。せめて普通の人間の出会いでありたいと思います。友好関係から信頼関係に発展させなければなりません。お互いにキャッチボールをしながら、信頼関係を築きあう努力をしましょう。 そのために私は、真っ正直が一番とおもいます。出来ること出来ないことを真っ正直に患者さんに話します。信頼関係が一番です、なりよりも求められることです。一期一会を大切にしましょう。


●良い総義歯を入れると●

  舌骨のまわりの筋肉が硬くなっていたのが、徐々に徐々に柔らかくなり、舌骨が楽に動くようになると 息がしやすい、食べるのが楽になった、気持ち悪いのがあまり感じなくなった、首の凝りが少なくなった、 と言われることが、ままあります。その辺を目標に総入れ歯作っています。 そのためのお願いがあります。舌を下顎義歯の前歯部の裏側付け根付近において下さい、離すと舌根が沈下した形になり 義歯の後方舌側に隙間ができ、入れ歯が必ずうきます。首を後方に傾けて、顎を浮かせても義歯は浮きます。 そして首の筋肉の前方がかなり緊張します。食事をする時は、顎をやや引いているのですが、義歯をいれると 下顎をつきだす方もいらしゃいます。頬側と舌側のカーテンでシールして吸着がでるので そのシールをはずせば義歯は、はずれます。(すなわち、ゴムの吸盤の原理を応用して吸着をつける様にしています。) ガラス板に吸盤が吸い付くのは水の作用です。水がないと吸い付きません。口腔乾燥症などで唾液がないと吸い付きません。 唾液の性状、量で吸い付き具合が微妙にかわります。サラサラな唾液では、吸い付きが落ちますが、 粘着性の唾液では、よく吸い付きます。微妙なバランスの上で吸着が生じるということです。 もう少し入れ歯に関心を持ってください。


●雑感●

  義歯の技術は、19世紀にほぼできあがり、20世紀の間に材料の変化がありながら、発展してきましたが、 義歯の評価は、芳しくありません。時間も労力を驚くほど使いますが、顎の動きに調和した、痛くなく、外れにくい義歯となると 大変むずかしとおもいます。印象で誤差が出て、重合で誤差が出て、咬合があまりわからないのですから、皆に納得され、 支持されないのも無理なのかもしれません。出てきた誤差を埋めれば、動画のような義歯(入れ歯)になるのも事実です。しかし そのためには、多くの材料、労力、時間がかかります。保険の一発印象、一発重合では、 どうもうまくいきません。そのため、ロボットに作業させるcad-cam で作りたいとおもいます、どうなるか分かりませんが、2002年1月から取り込もうと思います、 試行錯誤しながらでもーーーレジンの性能ゆえに無理かもしれませんが。


●作るとは●

  義歯をセットするのは、未だ道半ばで、それから調整しその人に合うように仕立て上げる訳ですが、 その時意外に患者さんの声が聞けません。患者さんは緊張しているためなのかもしれません。 緊張を解いてもらうのに、顎を運動させてもらい、疲れるのを待って、普段しているような噛みかたをして頂くために、 2時間ほど患者さんにとらざるを得ない場合もあります。リラックスした噛みかたが出来れば、調整も容易になります。 悪いところを噛む動作の中で見つけようと、私は必死に行います。不都合な姿勢で立ちながら長い間やるので、 腰が痛くなりますが、ここが一番の勝負所です。我々が作った、咬合が、必ずしも正しい位置にないかも知れないのです。 絶対ということは、ありません。患者さんの噛み具合をみながら、最終的に直す必要があります。入れ歯の形にならないと、 微妙なことは分かりません、蝋(ワックス)の状態では、いつもと同じようにある程度噛みこむことが、 壊れるのでできません。歯がついた形でないと分からないと思います。出来上がった入れ歯でないと、 はっきり分からないのを、技工操作を進めるために、便宜的に入れ歯の形にもって行くのですが、 感覚的な細かいことは完成しなければ、誰にもわかりません。それで急に下顎が完成時後方に移動することもあり得るのです。 磨り減った入れ歯を長い間使い続けると、すこしずつ下顎が前方に出ますが、使い慣れた位置も考慮に入れながら、 噛む位置を決めるのですが、急に後方では噛めない人もいますし、前方の位置だけで噛もうとして顔貌がどうも 上手く再現できない方もいますし、少しずつ後方に移動される方もいますし、新しい義歯で安定した噛みかたを上手く 行う方もおられます。人それぞれです。人の噛みかたは個性です。今まで生きてこられたかみ合わせをなさります。 人の歴史の証のかみ合わせです。咬合が最後の入れ歯の良し悪しを決めるのですが、最後の最後まで、本当のことは、 分かりません、誰の責任でもないのです。最後に調整するしかないのです。なるべく調整する幅を少なく作るしかありません。 痛いと言われた所を特定し、なにが原因なのかを推理し調整します、痛い場所の反対側が 人工歯の高さがわずかに高いため転覆作用で痛い場合、痛い場所の粘膜の下の骨が僅かにとがっているために痛い場合もあり、 歯茎が薄いために痛い場合もあり、骨が柔らかすぎて咬合圧に耐えられない場合もあり、原因は色々です。 入れ歯ほど文句がでる商品(不適切な表現ではありますが、あえてこのように書きます。お許しを、)もありません、 感覚の世界なので、人により反応が違います。人工臓器なのですが、医学の世界では、地位が低いものです(特に日本では)。 いい義歯をつくりたい。 そのためにも患者さんの協力が是非とも必要です。

  入れ歯はなにがあってもおかしくありません。 歯茎という粘膜の海に浮かびながら、食べると圧力がかかり、さらに圧力の方向は、 食べ物の大きさ、硬さ、人工歯の斜面の方向に影響され、義歯が沈むのです。人工歯の斜面は意外に曲者ですが、 食物の粉砕能力のために必要です。物理学では、力の方向は、垂直分力、水平分力に分解されます。 すなわち歯茎に向かう力と横ずれする力に分かれます。これが痛みをひきおこす訳です。 どちらの方向にでも入れ歯は動いてしまいます。固定出来ればよいのですが、固定できません。 設計などは、この動きを予想していません、だからデザインです、快適に過ごせますようにという願いを込めた。 だからこそ患者さんの感想を聞きながら、修正を行う必要が有ります。僅かな動きで止めるには、 吸着を持たせたほうが良いと思いますが、吸着を出すのは、大変です。 それでも調整は必要なときもあるので、入れた日から何でも食べられますという訳には、行きません。

  ましてや、顎関節がゆるくなり、噛む位置が一定していない状態が、義歯の人では、多くなります。 そうなるとアニメの例のようにどこでも噛みに行くので、その調整すら、おぼつかなくなります。

  そのような条件のなかで、すこしでも、良い義歯を貴方へとの、思いのみで作り続けています。 その分、もう少し義歯に関心を持ち、自分の歯を大事になさるように義歯も大事にかわいがって下さい。

  天然の歯でも、この咬頭が形作る斜面は、歯槽膿漏の原因にもなります。 斜面と尖った部分(咬頭)がぶつかると歯を僅か横に動かします。その時、抵抗するのは歯を支える骨であり、 その力を感知するのが歯根膜です。その鋭敏なセンサーで、かみこみが強くならないよう骨を守っています。 入れ歯になるとセンサーがなくなりますので、噛みこむ力をコントロール出来ないので、骨がへりやすいのです。 入れ歯にならなくても、骨の弱った歯(歯槽膿漏)は、ゆれ初めて、歯根膜センサーがきかなくなり、噛む場所が判らなくなり、歯を止める位置も判らなくなります。他の歯が頑張りますが、 いずれその歯もゆれはじめて、次から次に歯が歯槽膿漏になり、被害が拡がります。骨は炎症部位から、遠ざかるため、歯の周りから、消失し、いずれ脱落します。インプラントも入れ歯と同じで、歯根膜センサーが無いので、かみ込む方向、強さ、位置、スピード、止める位置が、判らないために、力をコントロールできずに骨を守りにくく、 骨に、負担がかかりやすいのです。骨が耐えられません。 自前の歯が、咬合を乱していない限り、一番です。

  自分の骨を丈夫にするために、十分なる栄養、睡眠をとりながら規則正しい生活リズムで生活することです。 好き嫌いなぞ言ってられないし、夜更かしなんて厳禁です。でもたまには---?


●精神作用●

  上下総義歯を入れるには、

1. 上の義歯の粘膜面
2. 下の義歯の粘膜面
3. 上下義歯の咬合面
4. 顎関節に調和した顎運動を確立する。

  1.2.3.の3面を同時に合わせていく必要があります。しかも粘膜面は、縦横平均10cm幅ぐらいの入歯と粘膜の隙間が、均一で70マイクロメーター(髪の毛1本の隙間)以内の誤差で収めねばなりません。これはかなり難しい作業です。 神は、過酷な作業を歯科医師に委ねたものです。凹凸の3立体面をあわせる事は、厳しい条件です。吸着がでて、痛くない総入れ歯の要求は過酷なものです。 土手(骨)がなくなると吸着の度合いも落ちます、痛みも出ることが多くなります。 さらに低くなると吸着する場所もへり、わずかな範囲でのみの吸着しか得られませんが、その狭い吸着範囲でのみ、外れずに痛くなく食べれます。訓練でそのコツをつかむ必要がありますが、そのような入れ歯も作ることも可能です。 特に咬合面をあわせるは、微妙です。少し変化させると粘膜面の様相が変わります。尖った所同士がぶつかると 入れ歯は動きます。ここで歯科医師と患者さんとの信頼関係が出来ていないと上手く行きません。メンタルな要素 がかなり影響します。共同協調作業です。医患共同事業で入れ歯を良くするしかないのであります。お互いの心がはなれ、ソッポを向き合わない ように注意しましょう。背をむけられると何も出来ません。前向きな建設的意見だけが必要です。お互い真摯に人間性だけの向き合いが要求されます。歯科医師の人間性と患者さんの人間性が対峙し、ぶつかり合い、邂逅します。しかもだれも助けてはくれません。 また歯科医師にも、出来ることと、出来ないことがあります。また入れ歯を入れる条件も患者さんにより、異なります。メンタルな精神作用だけが、2者の間を取り持っています。顎が前方に出易い人、また2級の咬合の持ち主で軽いものを食べるときと硬いものを食べるときで噛む位置が変わるなど、難しい人もいます。又 骨が柔らか過ぎて、咀嚼圧を充分に負担できず、入れ歯を入れると痛い人もいます。症状が隠れていて、新しい義歯にすると環境が変わり、現れる人もいます。 新義歯でリハビリしながら顎の位置を少しずつ修正しなければならないこともあります。最後まで何がおこるか分かりません。最終的に、患者さん固有の顎関節に調和した、顎運動を確立するという、目標は、実に大変です。その間、膨大な時間がかかりますが、いい入れ歯にするために必要な作業だと思います。


  ”終わりよければ、全て良し”で、患者さんとの関係を終わりたいと切望します。信頼関係の持続を、一縷の望みに託すだけです。後は患者さんが、乗り越える意志があるかです。このメンタルの要素は、歯科医師だけでは、どうにもなりません。信頼関係を構築する努力、配慮は、歯科医師も、充分いたしますが、−−−良い人間関係の持続が、全てです。これが宝です。 見ず知らずの2人が初めて出会い、【良い義歯(入れ歯)を入れる】という共通の目標に対し、お互い協調して、乗り越えていくしかありません。別れが最後にありますが、修理などの再会のために、良い状態で別れを迎えたいと思います。


  あなたのための義歯をつくるために、歯科医師を生かすも殺すも、あなた自身です。歯科医師を十分活用して下さい。それでは、あなたの入れ歯の良い旅立ちを祈ります。


結論

  メンタルな要素が入るので義歯は、むずかしいです。 特に下顎の義歯の内面、臼歯部中央部の骨が柔らかく、点でなくある範囲が、軽く指で触っても痛がる場合は、本当にむずかしので、困り果てます。 軽く指で触っても痛がるくらいなので、入れ歯で噛んだとき、圧力を受けきれないのです。今後このような方が増えて行く気がします。このような 場合、私では、ここまでしか、出来ませんという入れ歯になります。条件があまりにも悪すぎると、総入れ歯は、大変むずかしくなります。矯正などで小児義歯を入れた時は、ほとんど苦情が出ませんが、大人に入れ歯を入れるときは、痛い、噛めない などの苦情がでます。やはり子供の運動神経の良さ、環境への順応力の早さ、心の柔らかさ、などに驚かされます。柔軟な頭と心が必要です。 歯茎は、経年的には少しずつ減りますが、やはり入れ歯は、必要です。痛くなく、吸着して、動きの少ない総入れ歯を作り続けます。


最後に

聞いただけでは、忘れてしまう。

見れば、覚えては、いる。

実際にやってみれば、よーくわかる。

すべての人にこの吸着が、必要とは、思わないが、安定したものを目指せば、90%位の義歯は 吸着するようです。難症例というのは、吸着しない時に意識する位です。ほとんどの総義歯動画症例は、土手が低く一般的に難症例に分類されると思い ますが、吸着は出ます。吸着を目指さないと、いざという時、吸着が出せません。大体いつも吸着を出せるのと、たまに吸着を出せるのは違います。 吸着すれば、入れ歯は、安定します。入れ歯の動きが少なければ、調整が楽になるので吸着を出そうと努力しています。むずかしい症例は、複合因子が、重なり合いますので、その因子を取り除くのに、時間がかかります。また、どうしても、取り除けない物理的、心因的因子もあります。

入れ歯の物理的因子の最後の難関は、どのようなかみ合わせを作るかです。

心因的因子は、対処の仕方は、一人一人違いますので痛くないようにすること、なるべく患者さんの意見に耳を、かたむけることで、支持を与える事ぐらいしか歯科医には出来ません。 入れ歯の良し悪しに、心因的因子は影響を与えますが、歯科医師の打つ手はあまり多くありません。ここのレベルになると簡単に思われる症例でも超難症例になることもあります。心の作用の分野なので、未だ分からない事だらけです。 患者さんを満足させる最後の最大の難関でしょう。

心因的因子は、最初の出会いではわからない。悪い事に後から形になります。急に出てきます。このとき、予期せぬ難症例になります。10%のほとんどが、このタイプです。話が通じないのです。患者さんが一人相撲をとり、こちらの説明を聞かず、理解しようとしない時に起こります。会話もなりたたず、自分の殻から出てきません。お手上げです。心を開かない患者さんは、難しい。治療の前提がないのです。

すべての動物の中で人間だけが、可撤性入れ歯を入れられるのも事実です。それも精神的働きで可能になるのです。知性で入れることを決め、実行するのです。知性も精神の働きですから、心因性の要素です。 プラスにするかマイナスにするのかは、その人の心のありようで決まります。それを歯科医師は手助けするだけです。要は、患者さん次第の部分もあります。 神様から贈られた歯の代わりになるものを入れるのですから、その働きも、役割も、動きも構造も、全て異なります。全て人工物、どんなに精巧に作られていても、模造品です。自前の歯と比較は出来ません。そこを知性で認識して下さい。 知性を働かせて、まずは、あなたのかかりつけ歯科医師を信頼してから、入れ歯をお作りになられますよう、最後のお願いです。それから、出来る範囲で入れ歯を良くしていく様にしましょう。望まれても出来ない事もありますが、可能な限り良くして貰って下さい。 きっとあなたの担当医も良い関係を築こうと心を砕きます。お互いが素直な気持ちになった時ーーー、素晴らしい入れ歯に成ると思います。


作ったものを、褒められることは少ない、けなされたり、悪口を言われる方が多いと思います。条件の善し悪しなど、考えても、もらえません。

でも多くの方は入れ歯に、理解を示してくれます。 入れ歯を入れられる年齢の性です。皆たいてい、穏やかで、控えめな方が多く、人をその人の前でほめるのは、苦手なようです。でもその目が、やさしいので、分かります。 義歯をつくる、状況は、厳しいです。時間が際限なく、過ぎていきます。打てる手が少なくなるなかで、噛めるようにしなければならないのです。いつも焦りと冷や汗と同居しています。



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