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071 ワシントン市長 バウチャー予算増額を要請

 米国の首都、ワシントンのアンソニー・ウイリアムズ市長は7月23日、同市を直轄する連邦議会の共和党下院議員と懇談し、ブッシュ政権ならびに共和党が実現を目指す首都バウチャーに関し、予算を増額するよう申し入れた。
 ワシントン・ポスト紙が同24日に報じた。

 ウイリアムズ市長はまた、同市の公立学校、チ?タースクールに対する予算の増額を求めた。
 連邦下院がワシントン市の予算案を審議するのを前に申し入れた。
 予算案には、バウチャーの開始するため、1000万ドルが計上されている。

 同市長の求めに対して、共和党内から1500万ドルの増額する修正案を提出する動きも出るなど、バウチャー導入の是非に加え、増額についても論争を巻き起こしそうだ。


070 チャータースクール、学テでも優位 マンハッタン研調査で判明

 チャータースクールは学力標準テストで、ふつうの公立校をわずかながら上回る成績を収めている――こんな全米規模の調査結果が、マンハッタン研究所より明らかにされた。
 ニューヨーク・タイムズ紙が7月20日に報じた。

 それによると、マンハッタン研究所の調査は、全米のチャータースクールのほぼ5分の1にあたる600校が対象。2000年から2003年までの州学力標準テストの結果を、ふつうタイプの公立校と比較した。
 その結果、チャータースクールの生徒は、読みで2%、算数(数学)で3%、ふつうの公立校の生徒を上回った。

 同研では、チャータースクールには危機に立つ子どもたちが集まっているので、学力標準テスト結果でアカウンタビリティーを問うのはフェアーではないが、今回の調査結果で、にもかかわらず、チャータースクールが健闘している姿が確認された、としている。


069 首都バウチャー法案 連邦下院委員会を通過

 米連邦議会下院の政府改革委員会は2003年7月10日、連邦政府の直轄地である首都のワシントンDCで、バウチャー(学習券)制度を導入する法案を22対21の1票差で可決した。
 ワシントン・ポスト紙が同11日に報じた。

 それによると、同法案は、同委員会の委員長、トーマス・デービス3世下院議員(共和党、バージニア州選出)がスポンサーとなって提案されたもので、向こう5年間にわたって毎年、1500万ドルを支出。
 ワシントンの公立校に在籍する低所得層の子どもたち約2000人に対し、最大(年額)7500ドルを支給、私立校への転校を支援するというもの。

 同紙によれば、ワシントンの公立校には一般校に67500人、チャータースクールに11600人が在籍している。
 私立校に通学している生徒は14000人で、学費(年額)は3500ドルから2万ドルまでさまざまだ。
 同委員会の採決では、反対派の民主党議員1人が病気治療のため欠席したことから、僅差で法案が通過した。
 バウチャーに反対する民主党のノートン下院議員は、首都の低学力校を改善するため1200万ドル、チャータースクール支援で300万ドルを支出する対抗案を提出したが、否決された。

 デービス委員長はこのまま下院本会議の採決に持ち込むか、上院が9月にまとめる補正予算のなかに組み込むか、上院の指導者と協議して決めたい、としている。


068 エジソン社 ウイッテル氏らの個人会社に 株上場を停止

 米国における教育民営化のシンボルともいえるエジソン・スクール社は2003年7月14日、同社の創立者でもあるクリストファー・ウイッテル会長が、ニューヨークの投資会社の支援を得て、同社を買収したと発表した。

 エジソン社はナスダックに株を上場する株式公開企業だが、一株1.63ドルで全株式を買い取り、上場を停止して株式の非公開企業となる。
 ニューヨーク・タイムズ紙が同7月5日に報じた。

 それによると、投資会社「リバティー・パートナーズ」の支援を受けたウイッテル氏による買収額は、1億7千400万ドル。
 リバティー社は、メリル・リンチ社出身のピーター・ベネット氏が創設した投資会社。
 「エジソンがアメリカの教育セクターのリーダーとして在り続ける」との判断から、投資を決めた。

 エジソン社はメディア王のウイッテル氏が1991年に創立。99年にナスダックに株式を上場、一時は36.75ドルの高値を付けたが、昨年10月には14セントまで下落。
 株価の乱高下に翻弄されていた。

 ウイッテル氏は同社株の14%を保有する最大株主。


067 クリーブランド・バウチャー 高校生にも拡大

 米オハイオ州クリーブランドで実施されているバウチャー(学習券)プログラムがこの秋から、さらに充実する。
 地元紙のプレーン・ディーラー紙が6月30日に報じた。

 これまで第8学年までに限っていた支給対象を、9月の新学期から、第9学年、高校生1年生に進学する、貧困な生徒に拡大する。
 実際の支給は1年遅れて、9月に高校生になる生徒が高校2年生となる2004−2005年に行われる。支給額は最大年額2700ドル。

 一方、K−8(幼稚園から第8学年)の子どもたちに支給されるバウチャーも増額され、最大年額3000ドルになる。
 現行は同2250ドル。


066 チャータースクール 悪条件にかかわらず健闘 ランド研調査で判明

 チャータースクールが財政難、低学力の生徒を引き受けている実態にもかかわらず、ふつうの公立校なみの実績をあげていることが、米カリフォルニア州の委託を受けたシンクタンク、ランド・コーポレーションの調査で明らかになった。
 ニューヨーク・タイムズ紙が7月1日に報じた。

 それによると、同州のチャータースクールは、他の公立校に比べ、財政的に冷遇されていること、教員免許を持った教師が少ないこと、入ってくる生徒が貧困層・低学力の子が多い、などの悪条件にもかかわらず、公立校とほとんど差のない結果を出している。

 カリフォルニアのチャータースクール在籍者数は、全米60万人の4分の1を占めており、今回の調査結果は、全米に通じる、とランド・コーポレーションでは言っている。

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