スカパーチューナの未対応機器に録画予約する「リモコンバータ」
スカパーチューナは付属のビデオコントローラを使い、スカパーチューナとビデオデッキを連動させて
予約録画ができます。これを「ビデオ連動予約機能」と言います。
最近、ビデオデッキに変わる機器としてHDD&DVDレコーダが注目されていますが、発売間もないこともあり、
スカパーチューナの「ビデオ連動予約機能」には対応していません。
そのため、HDD&DVDレコーダの購入を見合わせている方や、知らずに購入したため困っておられる方が
いらっしゃることを
Ir Hack BBSで知りました。
時間が経てばいずれHDD/DVDレコーダにも対応するようになると思いますが、それまでの暫定対策として
未対応機器への録画予約を可能にするリモコン信号変換器「リモコンバータ」を試作してみました。
スカパーチューナのビデオ連動予約機能
- スカパーの録画予約はTV画面に表示される番組表から番組を選んで「予約」ボタンを押すだけなので、
Gコードに比べると操作が直感的で非常に簡単です。スカパーの番組予約は番組の放送時刻を指定する
わけではなく番組そのものを予約するので、万一の放送時刻の変更にも対応できるようになっています。
スカパーチューナのビデオ連動予約機能は、スカパーチューナ側で録画予約をすればスカパーチューナが
ビデオコントローラ(SONYはAVマウスと呼んでいる)を使ってビデオデッキの録画コントロールをしてくれます。
この機能を使えばビデオデッキ側の録画予約設定は不要です。
- ビデオコントローラ(AVマウス)
- 拙宅のスカパーチューナSONY DST-SD5に付属のAVマウス VM-50を分解してみると、赤外LEDが1個付いているだけの
シンプルなものでした。


ビデオコントローラ(AVマウス)のケーブルの端にはチューナと接続するためのミニプラグが付いています。
このプラグをチューナ背面の端子に差込み、コントローラ(AVマウス)をビデオデッキの赤外線受光窓付近に
両面テープなどで取り付けます。
- ビデオ連動予約機能のしくみ
予約した番組の開始信号をスカパーチューナが受信すると、チューナの背面の端子からビデオのコントロール信号が
出力されます。コントロール信号はケーブルを伝わり、コントローラ(AVマウス)の赤外LEDから赤外線リモコン信号と
なって送出されます。
※右図はSONY DST-SD5の取扱説明書59ページより引用
赤外線リモコン信号は以下の手順で送信されます。
[ビデオ電源ON] -(数秒待ち)-> [録画開始]
----------(録画中)---------- [停止] ->
[ビデオ電源OFF]
[ビデオ電源ON]と[録画開始]の間に数秒空時間があります。これは、ビデオデッキの電源投入時の
ウォームアップ時間を考慮しているためです。
- 各社のビデオ連動予約機能の呼び名
- スカパーチューナのビデオ連動予約機能(またはそのコントローラ)はメーカによりいろいろな呼び名となっています。
| メーカ | 呼び名 |
| シャープ | ビデオコントローラー |
| アイワ | ビデオコントローラー |
| 松下 | Irシステム |
| ソニー | AVマウス |
| 東芝 | 不明(*) |
| 日本ビクター | 不明(*) |
(*)仕様表にこの機能の記載がなかったので、この機能そのものがないのかも。
- 対応録画機器
- ビデオ連動予約機能の対応録画機器は、国内主要メーカのビデオデッキのみです。一例として、スカパーチューナ
SONY DST-SD5の対応ビデオデッキを以下に示します。
| メーカ | リモコンコード種類 |
| ソニー | 6 |
| 松下 | 5 |
| 東芝 | 5 |
| 日立 | 2 |
| 三菱 | 4 |
| 日本ビクター | 4 |
| サンヨー | 4 |
| アイワ | 3 |
| シャープ | 3 |
| NEC | 4 |
| フナイ | 1 |
| フィリップス | 1 |
リモコンバータの概要
- 前項の通り、現状のスカパーチューナでは国内主要メーカのビデオデッキをコントロールできますが、
一部のビデオデッキやHDD&DVDレコーダ等には対応していません。(下図接続例1及び2)。
この対応していない録画機器を、リモコンバータによりコントロール可能にします(接続例3)。
リモコンバータの仕様
- スカパーチューナからのビデオ電源ON信号を検知すると、任意の録画機器(HDD&DVDレコーダ等)用の電源ON信号を出力する。
- 録画機器のウォームアップ後に録画開始信号を出力する。ウォームアップ待ち時間は指定可能。
(HDD&DVDレコーダのウォームアップ時間はビデオデッキに比べて長めらしい)
- 番組終了時、スカパーチューナからの停止信号を検知すると、任意の録画機器用の停止信号を出力する。
その後、続いて電源OFF信号を出力する。
上記の内容を下図に示す。
接続ケーブルの製作
- 回路図
- 写真
- 上記回路図のミニジャックは手元に1個しかなかったので、スカパーチューナ側はミニジャックを使わずにミニプラグ・ケーブルを
切断して直結しました。

ソフトウェアの製作
- リモコンバータ」は「GB-fREMe」に少し手を加えるだけだったので楽に作成できました。
(GB-fREMeからの主な変更点)
・スカパーチューナからの入力信号で手順リモコンを動作。
・手順リモコンを2組に変更。
・手順リモコンにウェイトを追加。

「GB-fREMe」の機能をそのまま残したので、テスト用としてGBCのAボタン,Bボタン,十字キーでも録画機器を操作できます。
リモコンバータとして動作させるには、GBCのSTARTボタンを押します。これでスカパーチューナからのコントロール信号の待ち状態になります。
待ち状態であることがわかるように、また節電効果も期待して画面表示はOFFになります。スカパーチューナからの信号を検知し録画状態になると再び画面表示はONになります。
[ダウンロード] remconv.zip(12KB)
テスト、検証
- 残念ながら肝心のHDD&DVDレコーダは所有していないので、スカパーチューナ側を松下製ビデオに設定し、「リモコンバータ」を
三菱製ビデオに設定して「リモコンバータ」の動作テストをしました。結果は問題なく動作しました。
あとがき
- リモコンバータは、GBCとその開発環境(ハード・ソフト)をお持ちで、ソースの編集とビルドができる方でないと残念ながら利用できません。
リモコンバータの学習リモコン版を作ればフラッシュカートリッジをお持ちの方ならそのまま利用できますが、GBC用では需要がないと思うので
作る意欲なし。一般のマイコン愛好家であれば「学習リモコン版リモコンバータ」をPIC等で作られるのが良いと思います。
更新履歴
2002/11/10:ページ新規作成
Copyright(C) 2002 Kiyoshi Izumi