2006年9月
第310回 宮城県議会定例会での一般質問 <1>
 

 

 


1.宮城県におけるがん対策について

 

(1)

◆私の質問◆

本年6月にがん対策基本法が成立した。 本県は、 全国に先駆け胃がんの集団検診を行う等、

「ガン対策先進県」と言われるが、さらに「がん制圧先進県」となるため、知事を本部長に「がん

撲滅対策推進本部」を設置し、がん対策推進計画の策定、検診体制の充実による早期発見の

推進等を強力に講ずべきと提案する。知事のリーダーシップのもと官民あげてがん撲滅に立ち

向かうべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      今後、がん対策推進計画を策定する。  「(仮称)宮城県がん対策推進会議 」を来年度設置し、

庁内の推進体制の整備についても検討する。

 

 

(2)

◆私の質問◆

がん患者の発病から死亡に至る経過を把握、分析し、 治療や予防に役立てる「がん登録事業」

は、昭和51年から県の委託で(財)宮城県対がん協会が行っているが、データの確かさは全国

屈指と注目を集めている。より確かな精度の高い登録業務とするには、登録体制の充実が必要

であり、県が責任を持って登録業務に当たるべきだがどうか。 また、これまで同様委託するなら

委託費を大幅に増額すべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      さらに充実したがん登録が展開できるよう、関係機関と協議しながら検討する。 委託費の確保に

ついても配慮する。

 

 

(3)質の高いがん治療の提供について

◆私の質問◆

本県では都道府県拠点病院として東北大学医学部付属病院と県立がんセンターの2ヶ所、拠

点病院として大崎市民病院等5病院を指定したが、地域間格差の是正を図り、 誰もが水準の

高いがん治療を受けるためには拠点病院の一層の整備が必要である。 今後の整備目標とそ

の見通しはどうか。

 

◆執行部答弁◆

      今後策定するがん対策推進計画の中で検討する。

 

◆私の質問◆

県立がんセンターは都道府県拠点病院に指定され、それにふさわしい機能の充実が求められ

ているが、がん診断の新機器であるPETは導入されていない。PETが導入されている病院は

5病院に過ぎず、 県民の要望に応えられない状況にあり、 早急にPETを導入すべきと思うが

どうか。

 

◆執行部答弁◆

      がんセンターのPET導入については、現在、需要見込みや採算性、必要人員の確保等を総合

的に検討しており、今後、適切に対応したい。

 

◆私の質問◆

がんセンターでもこれから放射線治療が増加すると思うが、 放射線医師の人員増にどう対応

するのか。また、放射線治療の場合、専門医と技師のほか医学物理士の3人でチームをつくる

必要があるが、センターには医学物理士は1人も配置されていない。医学物理士をどう養成し、

いつから配置するのか。

 

◆執行部答弁◆

      今後、治療ニーズを見ながら、チーム医療ができるよう養成したい。

 

◆私の質問◆

がんセンターの線形加速器2台のうち1台は放射線が患部以外にも当たる恐れがある。 医療

事故にもつながりかねず早急に更新すべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      2台とも正常に稼動している。すでに10年を経過しており、状況に応じて更新する。

 

◆私の質問◆

がんセンターにはがん患者のための相談室があるが、常に不安な気持ちにある患者の身になっ

て相談体制をつくることは大切な施策である。今後の患者の支援策について、どんな施策を考え

ているのか。

 

◆執行部答弁◆

      「なんでも医療相談室」を設けて医療に関する相談に対応している。

      また、主治医の診断だけでなく、他の専門医師の意見をきく「セカンドオピニオン外来」を開設し

相談に対応している。 さらに、今年4月から院内に「医療支援情報室」を設置し、医療に関する

情報提供や心理的経済的な問題解決のための相談、援助を行うなど窓口機能の強化を図って

いる。

 

◆私の質問◆

静岡県立がんセンターを視察した際、患者や家族、一般の人ががんに関して何でも相談出来る

コーナーがあり感心したが、本県でもこのようなコーナーをつくり、 各種情報提供や様々な相談

にのれるようにしてはどうか。また、研究体制の充実にも感心したが、がんセンターの研究部門

の充実強化についてはどうか。

 

◆執行部答弁◆

      今後の研究所のあり方を検討するため外部委員会を設置し評価をお願いすることにしている。

その結果をふまえて研究所の充実強化について検討する。

 

◆私の質問◆

がんセンターの近くに東北重粒子線がん治療センターを設置し、難治性がんに対応したいとの話

も聞くが、今後のがん治療を考えれば、 東北で1ヶ所となる大変重要な施設であり、 県も支援し

推進して欲しい。センター建設の現状と今後の見通しはどうか。

 

◆執行部答弁◆

      県としてどのような対応が可能か検討する。

 

 

(4)がんの早期発見のための検診、受診率向上への支援策について

◆私の質問◆

本県のがん検診受診率はこの10年20%前後で低迷が続いているが、 検診はガン対策の第一

歩であり、米国では受診率の数値目標を設定し国民運動となり、結果としてがんによる死亡率は

減少した。 本県でも受診率の目標を定め受診率向上へ向けて努力すべきだが、どんな施策を講

じるのか。

 

◆執行部答弁◆

      検討の重要性について啓発を図るとともに、 夜間・休日の実施による検診を受けやすい環境の

整備など市町村や検診団体と連携しながら取り組んでいく。

 

◆私の質問◆

がん検診は、現在、国の指針に基づき40歳以上を対象に胃がん等5つのがん検診を行っている

が、 最近増加傾向にある男性の前立腺がんも対象に含めるべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      県内ではすでに23市町村が前立腺がん検診を実施している。国でも9月から導入に向けた検討

が開始されると聞いており、その動向をみながら適切に対応する。

 

◆私の質問◆

乳がんはマンモグラフィによる検診が有効とされ普及しているが、十分ではない。今議会にマンモ

グラフィ機器整備の助成予算案が計上されたが、これで何台整備し、どこに配置するのか。 また、

今後の見通しはどうか。 さらに、乳がん罹患の低年齢化が指摘されており、現在40歳以上として

いる対象を30歳以上と改めるべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      これまで県内で67台が整備され、全市町村でマンモグラフィ検診が実施されており、今後はマン

      モグラフィ読影技師の養成などを通じソフト面での充実を図っていく。 30歳代の乳がん検診のあ

り方について引き続き国で調査・研究が行われており、その動向をみながら対応していく。

 

 

(5)

◆私の質問◆

がん対策を総合的に有効に推進するため、県は「がん対策基本条例」を制定すべきと思うがどうか。

 

◆執行部答弁◆

      県民や関係者の意見もふまえ検討する。

 

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