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7月11日(水) 礼文島→猿払(さるふつ)

―――出発前―――
出発前にみんな集まって記念写真を撮った。
宿泊客とスタッフもいれて全部で26人。こんな大人数で撮ったのは旅先では初めてだ。
最後にオーナーが「このメンバーで会うことは二度と無いでしょう。これも何かの縁です。」
などと話していた。


「朝ご飯の準備ができましたー」って放送が入り、食堂でみんなそろっていただきま〜す。
ここの飯はホントにうまい!!(●^_^●)
お客さんの中に一人、イギリス人女性がいた。
目も青けりゃ、色も白い、おまけに背も高けりゃ鼻も高いときたもんだ。こりゃどっから見てもイギリス人だ。
でも最初にフランス人だって聞いてたら、どっから見てもフランス人だ。(笑)
日本語の話せない彼女に、英語の話せる兄ちゃんがずぅ〜と通訳してた。
彼の英語も完璧とは言えないが、ちょっと憎たらしさを覚えた。どーせ俺は喋れねぇーぜ。凸(`、´メ)
フランス語なら多少嗜めるので、フランス人だったらよかったなぁ。
「ナガジュボォ〜ン(長ズボン) ハンジュボォ〜ン(半ズボン)
と、かなり日本語に近い感じで話すことができるのだ。それ日本語じゃねーか?
イギリス人で思い出したぞ!
バイク雑誌にホッカイダーは紅茶のティーパック一個で2リットルのうすうす紅茶イギリスンを作ると書いてあった。
でも作ってる人はまだ見たことがない。
コーヒーも薄いのはアメリカン、濃いのはアフリカンって言うしな。(笑)

外に出ると重たそうな雲が待ち構えていたが、なんとか雨は大丈夫そうだ。
会話の中には絶対と言っていいほど「明日の天気はどうですかねぇ?」ってのが出てくる。
明日のルートよりも天気の方が気になってしまうのはライダーの宿命なのか、
天気でルートが大きく左右される場合もよくあるのだ。

昨夜は外に出ると「空飛んでるのか?」って思うほどの吹き飛ばされそうな強い風で、
周りの何も無い景色からして、それはどこか違う星へ来ているようだった。
風の強い日は送迎バスから降りたお客さんが2メートル先の玄関まで入ってこれないこともあるよ、
とオーナーが言っていた。あの風ならそれも決して大げさではない。
台風でもないのになんでこんなに風が強いんだ?って不思議だった。
やっぱりここは違う星なんだ。


『うわぁっ!!なんやっ!?』
写真を撮ろうと構えたら、柵の向こうからイキナリ出てきたおじいさん。


まずは最北限のスコトン岬にご挨拶に行った。
宗谷岬の方が北に位置しているが、周囲の雰囲気を見るとこっちの方が北の端に見える。
最北限のトイレや民宿、その中でも最北限を歩いていたおじいさんには驚いた。
柵の向こうからイキナリ出てくるんだもんなぁビックリしたよ。
いったいどっから出てくるんだ!?
「あっ!階段がある!!」
スコトン岬に挨拶しに来たつもりが、逆にこのおじいさんに挨拶された。(笑)
一度もこの島から出たことが無いと言うこのおじいさん、喋るだけ喋って行ってしまった。
まだ出てくるかもしれないと階段を見たがもう誰も登ってこない。
さっきはおじいさんが現れオフサイド?をとられたが、今は自分が最北限の地に立っている。
遂にここまでやってきたぜ!!もうこの先には誰もいない。
ハッハッハッハ.....最北限の地に立ったぞー!!
『とぉーすぎるぞー スコトンみさきぃーーー!!』
あっ!?下に民宿があった。まだ誰か…まっいいや。(^^;

このスコトン岬。ツーリングマップルには、
「トド島を見ながら『最北限の牛乳』を飲もう 大人気で売切れもある」と書いてあるが、
今日は牛乳をクイッと飲むような陽気ではなく、そんなことすっかり忘れていた。
最北限の民宿や最北限じいさん、最北限の牛乳、最北限のトイレまでありここはなんでもありの最北限だ。
(じいさんはちょっと違うやろー?)
向こうに見えるトド島に行けなかったのが悔しかったが、
スコトン岬とじいさんに別れを告げて最北限をあとにした。


道草食べたらこんなところに出てきた。下には道道507が見える。
写真では分からないけど寒いです。


ちょっと走ると上へ上へと続く道があった。
『上に行く→たぶん遠回り→きっと遠回り→でも景色が良さそう→行っとこう!!』
ってな具合でいつも遠回りする。腹もふくれないのに道草ばかり食べている。
お金はかからんけど時間がかかってしょうがない。自分はホントにまっすぐ走れないのだ。(悩)
上っていくと、雨は降ってくるし風は強くなってくるしでちょっとやばくなってきたが、
ちょっと遠回りしたぶん、ちょっといい景色が見れて良かった。(^^)

その後、ちょっと道に迷いながら澄海岬に到着。
生憎の天気でガイドブックに載ってるような景色とは違っていたのでちょっと残念だ。
でも自分が行った中ではここが一番賑わっていた。観光バスも来てたしなぁ。
岬から海を覗くと、海底まで手ですくえそうなくらい透明で澄みきった海が見えるらしいが、
今日の天気ではイマイチのような気がする。

昨日会ったライダーからトド情報を仕入れていたので、北に位置する金田ノ岬にトドを見に行った。
おぉーいっぱいおるなぁ〜。天然のトドだー。
お〜いゴマちゃ〜ん。\(^0^)/  おい、こっち見ろてぇ!!(-。ー;)
地元のチャリンコじいさんも珍しがってトド見てた。自転車で一人旅してる女の子も一緒にトド見てた。
そしてトドもやっとこっちを見た。みんなして見た。


でっかいでっかい桃岩、色がピンクなら完璧だ。


その近くにある礼文空港でとりあえず記念写真を撮ったあと桃岩へと向かった。
峠を下っていくと一目でそれとわかる岩があった。あっ桃岩だ!!でっけぇぇぇーーー!!
ホントに桃の形してるよ。こりゃタマゲタネ。(^^;
桃太郎ならぬ桃岩太郎なんてのが中から出てきても、大きすぎてちっともかわいくないと思う。

おばあさん :「桃岩太郎や 大きくなったねぇ〜」
おじいさん :「そうじゃ そうじゃ 立派になったのぉ〜」
桃岩太郎  :「俺は最初からでかいっちゅーねん」(なぜか関西弁?)
       桃岩太郎は桃岩荘のヘルパーを引き連れて鬼退治へと出かけていきました。
       なんとそこには...

もういいって?(笑)


展望台から望む桃岩の反対側には桃岩YHも見えた。
そこへ昨日桃岩に宿泊しトド情報も教えてくれた福井のライダーがやってきて桃岩YHの話をしてくれた。
満足そうに話す彼の「みんないいやつでしたよ」って言った言葉に嘘はないと思った。
今は数が少なくなりました。と言って山積みの荷物(よくこれで落ちないなぁって思った)の中から、
瑪瑙(メノウ)石をいくつか見せてくれた。
形の一番いいやつは「コレは俺が貰います。」って言って、二番目に形のいいやつを自分にひとつ分けてくれた。
どんな形がいい石なのかは分からなかったがもらえてうれしかった。
もうひとつ彼は、礼文島の舗装路をすべて制覇するんだと意気込んでいた。
上の方にある「久種湖」の周りも舗装路じゃなかったっけ?って言うと、
そこにもあったのか!!って、やり残した顔をした。
あの様子ではこれから攻めるに違いない。

今日のお昼は宿で作ってくれたお弁当。
手作り弁当っていいもんで、持ってるだけで楽しくなるもんだ。今日のお昼は楽しみだ〜。
しかし、香深港で海を見ながらのんびり食べようと思ったら、
風が強くてビニール袋は飛んでくし、弁当の蓋はパタパタするしでそれはもう大変で、
ちっとものんびり食べれなかった。風のバカヤロー!!俺の楽しい昼を返せぇーーー!!

落ち着かない食事をした後、
話に聞いていた『ゆっくり走ろう礼文島』のステッカーが欲しかったので、香深港の近くのスタンドへ行った。
今日の自分には『ゆっくり食べよう礼文島』のステッカーのほうが合っていると思う。
「ジョモジョモジョモ〜」ってガソリン入れたから、じょーもJOMOだったような気が...。
少ししか入らないけどステッカーが欲しくて来ました。っていうと、
おじさんは「正直者だ二枚あげよう。」って二枚くれた。
そんな自分は正直者だが、
もし、池に斧を落として『あなたの落とした斧はこの金の斧ですか?』って聞かれたら、
『はい、それです。』って指さして言うかもしれない。(笑)

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