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ハイリスクの牛
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| 質問:移行期の管理で、いろいろ飲ませたりするのが はやっていますが、いったいどれをやったらいいのでしょう。 |
| <症例:難産で後産が3日ほど引っかかり、その後も汚いものを排出していた。食欲も今ひとつで飛び出し乳量も伸びなかった。分娩後1ヶ月のフレッシュチェックで子宮蓄膿症が診断され治療を開始したがなかなか受胎しなかった。> このような、ハイリスクな(危険率の高い)牛は、フレッシュチェックまでの1ヶ月を待つ必要はありません。何らかの障害に陥る可能性があるのですから、分娩直後から(または分娩前から)、何らかの対策を講じていくのがよいと思われます。 |
| ハイリスクの牛(危険率の高い牛)とは・・・ 分娩前:オーバーコンディションの牛、アンダーコンディションの牛、双仔を孕んでいるもの、乾乳に失敗したもの、乾乳中から足の痛いもの、乾乳中から食欲が低下しているもの、高産次の牛、前産で調子の悪かったもの、スーパーカウ、その他農家さんが気になる牛。分娩後:難産、双仔、死産、後産停滞、起立不能(乳熱)、乳房浮腫、食欲低下、発熱、その他障害があった牛。 |
| 何をすればいいのか? やればいいということは無限にあり、あれもこれもと言い始めるとキリがありません。要は、自分の農場の疾病発生率や、施設、労力、経済面から考えて、必要最小限のことで最大の効果を上げたいということです。従って、何をすればよいのかは農場毎に違ってくると思います。以下に、最低この程度やって欲しいという例を挙げますので、「うちはこれをやる!」というのを決めてぜひ実行してみてください。 |
| 正常牛でも最低これだけは全頭に対して行ってください――― ・乾乳軟膏 ・乾乳時の駆虫(アイボメック、ピカシン、リペルコール) ・分娩後に温湯を飲ませる ・分娩後の食欲の観察と体温の計測 できれば次のことも行ってください――― ・分娩前3週間にE−SEの注射 ・クローズアップ ・DCAD(尿pHのモニター) |
| ハイリスクの牛にすること(分娩後) ・分娩当日 エストラジオール4mg(ギナンドール2cc)筋注 ・1〜3日(搾乳毎に) オキシトシン50単位(アトニン5cc)筋注 ・抗生物質の子宮内投与(テラマイ注射液20〜40cc+リンゲル1l)分娩直後に1回 ・分娩直後の経口投与カクテル(黒崎先生による) プロピオン酸カルシウム 500g プロピレングリコール 300ml 硫酸マグネシウム 100g イースト 200g 塩化カリウム 100g リン酸ナトリウム 220g 温湯 40l |
| 熱がでたとき ・アスピリン 60g/日 経口(経直腸)または ネオアスP 50ml/日 筋注(静注) ・アンピシリンナトリウム4g 1日1本筋注 |
| 食欲のでないとき 1. プロピレングリコール 300ml 経口 2. ブドウ糖50% 500ml 静注 3. キシリット25% 500ml 静注 4. デキサメサゾン 5〜8ml 1日1回 1日おきに2回まで 分娩後10〜25日で汚れがでるもの(元気・食欲はokな場合) 分娩後に上記の治療を行った牛は全て次の子宮の治療を行う。 |