築17年ほどの、都市の中の空きオフィスのリファインでした。

クライアントは、夫婦+子供2人の4人家族で、旧町内のこの場所での生活を強く希望され、空きオフィスだった鉄骨造のこの建物を購入されました。

既存の建物の造りはオフィスそのものであり、大規模建物用の外部仕上の扱いや、快適に生活していく為の断熱・気密、水回りの整備、湿気対策などに留意して設計を進める事にしました。

機能優先であってもデザインへの配慮は当然です。

鉄骨と最低限の外装部材のみ残して、全て解体しました。
鉄骨は重量鉄骨で、構造体は非常にしっかりしていました。

この中に、木造の軸組を組み立てていったのですが、構成部材は木造の住宅を新築する場合と全く同じです。鉄骨造のスケルトンの中に木造のインフィルを挿入する、という感じです。

完成した内部空間は、斜天井のLDKが中心で、寝室と子供室が個室です。
住宅中央部には、ハイサイドライトを設け、薄暗かったオフィスの空間を一新しました。もちろん、インテリアデザインやライティングにも十分配慮し、用途が変わっただけのリフォームに陥ることの無いように注意してデザインしました。子供室内のブルーのクロスは、ご愛嬌というところでしょうか。

床には30ミリの無垢の秋田杉の板、秋田杉の樹皮から作った杉皮断熱材(フォレストボード)、床下には防湿・調湿材として、秋田県産のゼオライトを使用しています。キッチンは、フルオーダーの秋田杉製です。

多くの自然素材・秋田杉を使用し、地産地消にも一役買っています。

リビング。奥にダイニングキッチン。
「写真撮影/建築雑誌リプラン」
リビング壁面収納。
「写真撮影/建築雑誌リプラン」
リビングよりサンルーム方向を見る。
「写真撮影/建築雑誌リプラン」
リビング・ダイニングと、トップサイドライトからの光。
「写真撮影/建築雑誌リプラン」
寒々とした空きオフィスに、生活が戻ってきました。

今の季節は、正面のステンレスメッシュの上まで朝顔の蔓が伸び、季節感を演出しています。これからも、季節ごとの草花を植えていく予定で、道行く人の目を楽しませてくれそうです。


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