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紅梅


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     1 月 句 会(2007)(特・○○)は特選 (選者が今月一番の句と選んだもの)
                   
4 徳利に半分の酒女正月             光墨 庄子
3 年重ね夫優しけり女正月
3 お年玉渡すよろこび我米寿(特・利恵)
2 福寿草寄りそい咲きて老いの園(特・柏泡)
1 夫逝きて幾度目なるや女正月
1 お年玉曾孫は片目で中のぞき
1 福寿草陽のさす部屋のありがたく
 
 
4 腕白の今朝は神妙お年玉(特・泰子・とも子)  八束 稔子
2 福寿草寄り添う黄金の花五つ
2 母は娘と祖母を見舞いて女正月
2 旧き友集いて姦し女正月
2 床の間に今朝は主役の福寿草
1 お年玉くばる幸せ孫の数
1 団欒の家族の宴や福寿草
 
 
4 子だくさん死語の世となり福寿草        松園 郁子
4 嫁の箍(たが)一と日放たれ女正月(特・翠波)
3 寡黙なる蕎麦打つ翁や福寿草(特・信)
2 ほっこりと陽を溜野辺の福寿草(特・稔子)
1 愛想なき年の孫どち福寿草
1 夫自慢ちらと洩れ聞く女正月
 
 
3 ひと雫光る窓辺の福寿草            松原 利恵
2 ほとぼりのさめて和らぐ女正月
2 張りつめた心ほころぶ女正月
1 孫ほめて見上げて渡すお年玉
1 夫に華もたせて里の女正月
1 福寿草囲み媼のかしましく
 
 
2 こともなく今日も終りぬ福寿草         吉田  信
2 お年玉あげて元気を貰いけり(特・逸走)
1 お年玉きらきら眼の子ら集ふ
1 家族皆揃ひてこその女正月
1 女正月媼のお喋り聞く役目
1 佳い街に良い人集ひ初句会
 
 
5 孫に背を越されていたりお年玉         薄井 逸走
4 健康の話ばかりや女正月
3 亡き夫のことなど少し女正月(特・佐都子)
2 乾杯の音頭はあらず女正月
1 目薬を差して目を閉じ女正月
 
 
4 身の丈に足りるしあわせ福寿草         三浦 政子
3 女正月夕餉のお菜ふとよぎる(特・秀水)
2 白濁の湯にたぷりと女正月
1 女正月いつもの生活(たつき)戻りたる
1 お正月赤き財布を提げてくる
 
 
3 年玉や大きくなりし手が並ぶ          池田 京華
2 しぶしぶと夫が子守の女正月
2 福寿草背にする上座おもはゆし
2 女正月持ち寄る一品花が咲き
1 年玉や袋ばかりが可愛ゆくて
 
 
5 日だまりに家族のような福寿草         中村とも子
2 福寿草光あつめて咲きそろう
2 お年玉挨拶より先手がのびる
1 女正月決めているのは私だけ(特・政子)
 
 
4 厨から亭主の鼻唄女正月            三浦 秀水
3 功もなく名もなき男の寝正月
3 皿小鉢男の料理女正月(特・庄子)
2 ニートの子そっと掌を出すお年玉(特・如水)
 
 
4 お年玉ひと声添へて孫の手に          坂井 翠波
3 庭石の影つつましく福寿草
1 陋屋(ろうおく)の庭に日零す福寿草
1 お汁粉や老いし夫婦の小正月
 
 
3 福寿草だけに日溜まりあるごとし        小山田柏泡
3 年玉の年毎増えて孫育ち
1 鉢の向変えて日向の福寿草
1 花の裏固き蕾や福寿草
 
 
3 機内食旅の終りや女正月            杉山佐都子
2 食べ歩き銀座新宿女正月(特・郁子)
1 一葉か野口の思案お年玉(特・京華)
1 早々と老人会の女正月
 
 
2 ポチ袋手作りをしてお年玉           小宮 泰子
2 毎日が便利な中の女正月
 
 
1 女正月男性まざり宴楽し            中村 如水
1 男性も入り宴賑やか女正月
 
 
 
 
 
   み  ん  な  で  先  生
 
年玉の年毎増えて孫育ち              小山田柏泡
  年毎に金額増へるお年玉  では(京華)
 
愛想なき年の孫どち福寿草             松園 郁子
  福寿草→お年玉 のほうがピタッリでは・・・(翠波)
 
孫に背を越されていたりお年玉           薄井 逸走
  孫たちの成長がうれしくもあり、又己のさびしさも(政子)
 
日だまりに家族のような福寿草           中村とも子
  「家族のような」の表現があたたかい(政子)
  「福寿草家族のごとくかたまれり」とゆう福田蓼汀の句と視点は同じように感じる、ほんとうに蕾も花も一家族のようだ。(柏泡)
 
夫自慢ちらと洩れ聞く女正月            松園 郁子
  洩れくる女正月 の方がいいのでは(信)
 
年玉や大きくなりし手が並ぶ            池田 京華
  まことに同感です(信)
 
寡黙なる蕎麦打つ翁や福寿草            松園 郁子
  黙々とそばを打つ傍らに福寿草が一鉢。いい情景です(信)
 
お正月赤き財布を提げてくる            三浦 政子
  お正月らしいとても良い句ですね(信)
 
福寿草寄りそい咲きて老いの園           光墨 庄子
  老の園に福寿草のように寄り添って生活している様、身につまされる、特選としました(柏泡)

福寿草囲み媼のかしましく             松原 利恵
  女正月の句にも姦し、お喋り、賑やか等、体は弱っても口だけは達者なものだ。
    福寿草を囲み日向のお喋りであろう(柏泡)
 
陋屋(ろうおく)の庭に日零す福寿草        坂井 翠波
  陋屋は自分の家をけんそんしたことだろうか、よそのせまくるしい家だろうか、いずれにしても福寿草は庭先にそっと咲いていることだろう(柏泡)
 
  陋屋は「むさ苦しい家」「狭い家」とへりくだっていう言葉。
  陋屋であることを間接的に表現するのが俳句では?(逸走)
 
福寿草背にする上座おもはゆし           池田 京華
  多分床に福寿草そんな席に座らされた心境の句(柏泡)
  床柱を背負って上座に居るきまり悪さ 女性らしさが良く出てますね(利恵)
 
年玉や袋ばかりが可愛ゆくて            池田 京華
  中学生高校生にはチョット恥ずかしいような袋の模様よく分かります(利恵)
 
お年玉ひと声添へて孫の手に            坂井 翠波
  「ひと言」では(秀水)
 
女正月夕餉のお菜ふとよぎる            三浦 政子
  楽しみも夕餉の前まで 主婦に戻る一瞬(秀水)
 
機内食旅の終りや女正月              杉山佐都子
  女正月旅の終りの機内食 では?
  「や」と感動しているのは、機内食、それとも、旅の終わり?
  いずれにしても、女正月が中心ですから、感動する句材ではないと思います。
  明日からは普段の生活に戻って、食事を作らなければならない、と思いつつ、機内食を食べたのでしょう(逸走)
  
母は娘と祖母を見舞いて女正月           八束 稔子
  「母と子と」と並列にすると広がります。
  とは言え、この句は誰が作ったのでしょうか? 句の主体がどこにあるのか分かりません(逸走)
 
白濁の湯にたぷりと女正月             三浦 政子
  湯に体を沈めたのなら・・・湯にどっぷりと
  湯を溢れさせたのなら・・・湯のたっぷりと  (逸走)
 
お汁粉や老いし夫婦の小正月            坂井 翠波
  老いた夫婦の様子を表すのが汁粉なのでしょうか?
  お汁粉や新婚夫婦の小正月・・・でも同じでしょう。
  どうみても、「お汁粉」に意味がありません(逸走)

皿小鉢男の料理女正月               三浦 秀水
  この句で「皿小鉢」がどんな役目をしているのでしょう?
  「まな板」でも「包丁」でも同じではありませんか? 無意味な五文字です(逸走)
 
子だくさん死語の世となり福寿草          松園 郁子
  死後の世・・みたいですから、「死語となりたり」では(逸走)
 
身の丈に足りるしあわせ福寿草           三浦 政子
  羨ましい限りです(信)
 
  身に余る幸せ、なら分かるのですが・・・・自分が小さいと表現した結果なのでしょうか・・と何回も読み直してみました。
  小さな福寿草が咲けば、それで幸せ、それが自分に合っている、ということでしょうか(逸走)
 
 
女正月決めているのは私だけ            中村とも子
  新年会で服装を決めているのは、私だけ・・と読んだのですが
  今日は女正月なんだからお休みよ、と決めた、ということなのでしょうか? (逸走)
 
一葉か野口の思案お年玉              杉山佐都子
  川柳に分類した方がいいような句と思います(逸走)
 
福寿草陽の中に黄もあざやかに           小宮 泰子
空に向け可憐に開く福寿草             三浦 秀水
  福寿草そのものを表現しているだけです。
  そこに、何らかのプラスアルファーをするのが俳句だと思います。
  二月の兼題に「水菜」が出されていますが、水菜でも、このプラスアルファーが難しいと思います(逸走)
 
ティータイム嫁の愚痴聴く女正月          三浦 秀水
  いつも同じ事を書いて恐縮ですが、愚痴を言っているのは誰なのでしょう?
  妻が嫁の愚痴を言ったのか、嫁が実家の愚痴を言ったのか、ここがポイントのように思えます。
  女正月ですから、ティータイムは不要と思います(逸走)
 
欠点はかくしころげて女正月            松原 利恵
  「隠し通して」ではどうでしょう・・・などというのはよしましょう。
  左の句をご覧下さい。意味不明の句です。
  最近はこんな句もあるんですね。
 
 
 
朝日俳壇   金子兜太先生選
 
   泊まるとは云わぬ子供よ布団干す    薄井逸走
 
 十二月の利恵さんの句にヒントをいただきました。それはこの句
   一泊で帰る予定の布団干す       松原 利恵
 これについて、句の主体が曖昧ですから、
   一泊で帰ると云う子布団干す 
 ではどうでしょう、とコメントさせて頂きました。
 
 我が家の子もそうですが、泊まるのか食べるのか分からないまま帰ってくるのですが、母親は、それを尋ねないで布団を干し食事を用意するのです。
 そこで、この句となったのです。
一つ二つと推敲を重ねると、朝日俳壇の目に止まる句になります。



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河津桜




.      2 月 句 会(2007)(特・○○)は特選 (選者が今月一番の句と選んだもの)

  
5 針供養針には針の天寿かな           薄井 逸走
5 日溜まりにゐるだけの母針供養(特・京華・利恵・庄子) 
4 針供養女心を刺しに来る
3 早春や野は広がりをまだ見せず
2 麻痺の指さする日課よ針供養
1 待ち針といふ役目終へ針供養
1 云うことを聞かぬ指先針供養
1 早春や街に真っ赤なハイヒール
 
 
3 シャキシャキと音も馳走の水菜かな       八束 稔子
2 早春の雨に艶めく樹々の肌
2 早春の街角少女の赤い靴
1 針坊主手入れ済ませて針供養
1 早春のときめきありし遠き日よ
1 校庭に流れるコーラス早春譜
1 早春の日差しは小さき夢を呼ぶ
1 ミシン針くけ針縫い針針供養
 
 
2 早春や病妻誘ふそこらまで           吉田  信
2 飛白(かすり)縫ふ母の影あり針供養
2 早春や土踏み草踏み犬走る
1 早春やタンゴの曲に血が動く
1 水菜摘む縄文人の住みし里
1 年寄りが年寄り支へる針供養
1 今にして母のひとこと針供養
1 水菜噛む八〇二〇の至福かな(特・翠波)
 
 
4 裸婦像の膚の光りて春早し           坂井 翠波
2 御手洗の竜頭の吐水春早し(特・政子)
2 老妻の縫う手荒れをり針供養
1 春早し水車の軋む喫茶店
1 早春や糶りの荒声魚市場
1 鮮烈な香り水菜を食(は)みをれば
1 自転車の籠に水菜の覗きをり
 
 
4 春浅し手配書古ぶ駐在所(特・佐都子・信)   松園 郁子
3 針供養折れて抜けたる糸切り歯
3 持ち行けと水菜抜き来る屋敷畑
1 早春の人声淋しきシャッター街
1 春浅しレモン色なる児の薬(特・逸走)
1 早春や水の涸らびし辻祠 
 
 
4 年齢(とし)といふ大いなるもの針供養     杉山佐都子
2 刺繍する事が生甲斐針供養
2 早春や世界遺産のねむり猫
2 早春や雑木林が騒ぎだし
1 早春のひかり携え遍路行く
1 早春の旅の範囲を地図広げ
 
 
4 早春や土割るもののあるらしき         池田 京華
2 早春の息吹早まる温暖化
2 早春や屋上庭園深呼吸
1 水菜鍋コリコリハリハリ京おんな
1 婚入れの針山古び針供養
 
 
8 旧姓の滲む尺指し針供養(特・秀水・郁子・稔子)三浦 政子
2 針供養千人針の玉結ぶ
1 針供養老ささやかな余暇ありて
1 針供養三十路娘の婚ばなし
 
 
4 待ち針の花咲く如く針供養           光墨 庄子
2 車椅子押す孫笑顔早春賦
2 針供養針箱抱えて行ったっけ
1 移り来し町に再び春の風
 
 
1 座敷まで早春の陽忍びいり           中村 如水
1 歯ざわりのよき水菜の一夜漬け
1 一〇〇円の水菜洗う手皺めだち
1 眼鏡に早春の光眩しけり(特・柏泡)

 
6 手づかみで土鍋に押しこむ水菜かな       三浦 秀水
3 老舗まだ昔のまゝなり京菜漬
2 手作りのバックを肩に針供養(特・とも子)
 
 
3 早春の光あつめし石をける(特・如水)     中村とも子
1 両腕にあふれるばかりの水菜かな
1 供養する針みあたらぬくらしかな
 
 
3 早春や猫の足跡また縁に            小山田柏泡
1 早春や露地の水石乾きいて
1 早春やおくれし剪定急ぎけり





   み  ん  な  で  先  生
 
針供養針には針の天寿かな             薄井 逸走
  針の天寿、人の天寿も全うしたいもの(政子)
 
早春や土割るもののあるらしき           池田 京華
  土の表面に目を向けて春に期する心が表れている(政子)
 
手づかみで土鍋に押しこむ水菜かな         三浦 秀水
  水菜は「手づかみで」とほんとうに納得(政子)
 
春浅し手配書古ぶ駐在所              松園 郁子
  手配書が古くなっていくところに、又新たになるところに目が行きました(佐都子)
 
  仲々春は来ない、古い手配書が北風に吹かれているよい句と思います(信)  
 
旧姓の滲む尺指し針供養              三浦 政子
  結婚前から使用していた物差しに対する思い入れが良く出ている句である(翠波)
 
  若い頃着物を縫っていられたのでしょうか。今も大事に尺指しを持っていられる様子がうかゞえます(郁子)
 
  和服の寸法はやはり鯨尺が合います。着丈、袖丈、何尺何寸何分、結婚前から長い間使っていた物差しの裏に書かれていた旧姓は滲んで消えかかっています。針供養の日作者は愛着ある物差しに来し方をしみじみ偲んでいるのです(稔子)
 
針供養女心を刺しに来る              薄井 逸走
  刺しに来るをどうにかしたらと思います。
  針供養女心をささやかに では(利恵)
 
日溜まりにゐるだけの母針供養           薄井 逸走
  お裁縫のお師匠さんだった感を受けます、母様今は太陽の恵みを受けているそれだけでなく針供養をする事見受けられ立派です(利恵)
 
  親を思う子の心情がよく出ています(京華)
 
早春や土踏み草踏み犬走る             吉田  信
  早春の散歩の様子、リズムバッチリ(利恵)
 
針供養針箱抱えて行ったっけ            光墨 庄子
  大変感動しました(信)
 
早春や世界遺産のねむり猫             杉山佐都子
  春は鼠をとるのを忘れるという猫をうまくとらえました(信)

待ち針といふ役目終へ針供養            薄井 逸走
  待つということの多い人生も、折れた待ち針の如くその役目を終えましたね(信)
 
水菜鍋コリコリハリハリ京おんな          池田 京華
  東男に京女、その正体は? 大変面白いですね(信)
 
 
投句追加             松原 利恵
   喪の明けて青き水菜と空の青
   畳やも看護師も入り針祭る
   五目飯山盛りにして針供養
   昨日今日うって変わって春浅し
   早春や呼び交したる篭の鳥
   早春がゆれてる川の真中で
   早春をただひたすらに前進す
   早春や水脈引く海の果てもなく


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水 仙




.      3 月 句 会(2007)(特・○○)は特選 (選者が今月一番の句と選んだもの)

7 勝馬の騎手全身に春の泥(特・稔子)      杉山佐都子
7 春の泥拭いてたたむ白き杖
3 春泥を残し朝市静まれる(特・郁子・逸走)
3 最寄駅遠く感じて春の泥
2 病室に祈る形の黄水仙
1 春泥をつま先につけ逢いにゆく
1 映え光る白き花瓶の黄水仙
 
 
7 鳥帰る北を睨みし鬼瓦(特・柏泡)       三浦 秀水
4 春の泥猫平然と塀の上(特・泰子)
2 春の泥脚半にしみてる結願寺(特・信)
1 遠干潟鶴翼の陣鳥帰る
1 春泥や額にべっとりラグビー戦
1 鳥帰る間歇泉噴く諏訪の湖
1 春泥や道路工事に愚痴こぼれ(特・庄子)
 
 
7 春泥の靴跡あまた無人駅(特・佐都子)     薄井 逸走
5 春泥にためらいのなき三輪車
5 春泥を絡めてきたり猫車
2 春泥の深きところへ行きたがる(特・政子)
2 春泥や遅々と進まぬ道普請
1 春泥や土手から入る芭蕉庵
 
 
4 湖に静けさ残し鳥帰る             光墨 庄子
2 茜空一線引いて鳥帰る
2 春泥や迷いて通る裏参道
1 転んではならぬ歳なり黄水仙
1 春泥の団子遊びや遠き日よ
1 黄水仙異国の姿と誇らしげ
 
 
2 春の土怒号の中の競走馬            池田 京華
2 リード曳く犬も主も春の土
2 保育師の園児見守る春の泥
2 詫茶席床に一輪黄水仙
1 鳥雲姉の遠忌の近づきて
1 街路樹の下を囲へる黄水仙
 
 
4 春泥や闘牛の勢子声荒らし(特・秀水・如水・京華)     坂井 翠波
               
3 春泥に汚る地下足袋干されあり 
2 閼伽桶に揺れて香りぬ黄水仙
2 霊峰を越へてはるかに鳥帰る(特・とも子)
1 黄水仙枯山水に色添へし
 
 
7 飛びつきし子犬にもらふ春の泥         松園 郁子
2 磯辺松菰解く頃や鳥帰る
2 朝市や農夫の靴に春の泥           
1 海原を高みつ旋回鳥帰る(特・翠波)
 
 
5 廃校の決まりし過疎や鳥帰る          三浦 政子
1 鳥帰る旅の句ごころ投函す
1 春泥を避けつつ車避けている
1 庭畑で足りる食材黄水仙
 
 
3 春泥や昔朴歯で蛮カラで            吉田  信
2 黄水仙公達討ちし熊谷寺
1 剪りたしと思へど野に置け黄水仙
1 海覗き一頭地を抜く黄水仙
 
 
9 春泥や老一徹の鍬握る             松原 利恵
1 鳥帰るもぬけのからの河原町
1 鳥帰る山に白雲走るごと
1 ねんごろにもてなす仏間黄水仙
 
 
2 巡り来る四季またありて鳥帰る         八束 稔子
1 憂いなく八十路も近し春の泥
1 黄水仙匂う墓所をあとにせり

 
4 千の風亡夫にたむける黄水仙(特・利恵)    中村とも子
2 春泥に足をとられて老を知る
 
 
 



   み  ん  な  で  先  生
 
勝馬の騎手全身に春の泥              杉山佐都子
  春の土では如何でしょう(京華)
 
春泥をつま先につけ逢いにゆく           杉山佐都子
  春のときめきを感じます(信)
 
  春泥が付いたことも分からずに、逢いに行ったということなのでしょうか?(逸走)
 
春泥を残し朝市静まれる              杉山佐都子
  新鮮な野菜などを売る賑やかな朝市が終わり、春の泥を残し静かになった様子が見えます(郁子)
 
  「静まれり」では?(逸走)
春の泥拭いてたたむ白き杖             杉山佐都子
  何気ない動作に泥道に苦労したであろう老人の姿が浮かぶ。 黒い泥と白い杖がきいている(稔子)
 
  目に映るようです、白き杖がきいてますね、お気の毒(利恵)
 
春泥を絡めてきたり猫車              薄井 逸走
  重い猫車になを春泥をからめての農作業、絡めてが良くきいていて春泥にぴったり(政子)
 
飛びつきし子犬にもらふ春の泥           松園 郁子
  飛びつかれている人に気をつかいながらの犬散歩(政子)
  動きが見えます(逸走)
 
春泥の深きところへ行きたがる           薄井 逸走
 
  多くを云わずすぐに情景が浮かんで来て、幼な子か犬か、または学童か。いずれにせよ春泥そのものを云い当てている(政子)
 
  子供の心理がよく解ります(佐都子)
 
春泥の靴跡あまた無人駅              薄井 逸走
  春泥の情景そのものですね(佐都子)
 
千の風亡夫にたむける黄水仙            中村とも子
  千の風にひかれました、いいですね(利恵)
 
  千の風が気持ちよく感じます(秀水)
 
春泥に汚る地下足袋干されあり           坂井 翠波
  汚れた・・・過去形にしたら(秀水)
 
  春泥を落とし地下足袋並べ干す  では(逸走)
 
磯辺松菰解く頃や鳥帰る              松園 郁子
  園の松。 磯辺の松に菰は巻かないと思う(秀水)
 
春泥や闘牛の勢子声荒らし             坂井 翠波
  小千谷地方の闘牛を思い出します、
  勢子の怨を感じる良い句です(秀水)

詫茶席床に一輪黄水仙               池田 京華
  通常は椿の詫び助あたりが茶席には合うと思うが、
  黄水仙でも一興か(翠波)
 
海原を高みつ旋回鳥帰る              松園 郁子
  ひと冬を過ごした土地を去る鳥のなごり惜しさが出ていると思う。特に「高みつ旋回」がよい。佳句である。(翠波)

春泥に足をとられて老を知る            中村とも子
  同感。お互い気を付けたいもの(翠波)

巡り来る四季またありて鳥帰る           八束 稔子
  巡り来る四季またありて 黄水仙
  巡り来る四季またありて 春の泥
  「巡り来る四季」を俳句に使うのは難しいと思います(逸走)
 
春泥や老一徹の鍬握る               松原 利恵
  鳥帰る 老一徹の鍬握る
  黄水仙 老一徹の鍬握る
  どの季語が一番合うのでしょう? (逸走)


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ハナミズキ


.      4 月 句 会(2007)(特・○○)は特選 (選者が今月一番の句と選んだもの)

 
3 浅蜊掘る彼方にかすむビルのあり        八束 稔子
3 厨より浅蜊つぶやく闇の中
3 チュウリップ音楽室の窓の下(特・秀水)
3 苗代にテープが踊り水さわぐ
2 チュウリップ心は遠き人と居り(特・信)
1 チューリップ蕾はかたし小学生
1 苗代に豊穣祈る農の人
1 浅蜊掘る幼なの小さき熊手かな
 
 
2 患へば達者の幸せ浅蜊汁            吉田  信
2 北欧に旅立つ便りチューリップ
2 高層の窓にも一鉢チューリップ
1 浅蜊汁少年のごと妻と居る
1 教卓に授業参観チューリップ
1 あさり汁さすが年季の味加減
1 苗代田今は娘が耕運機
 
 
4 売り家屋残りて咲きしチューリップ       杉山佐都子
3 車椅子膝に乗せゐるチューリップ
3 マジシャンの隙なく出せりチューリップ
2 浅蜊蒸し手酌の前は殻の山
1 ダ・ヴィンチの絵にはなかりしチューリップ
1 指先に小波生まるる浅蜊取り
 
 
4 一年生画面いっぱいチューリップ        池田 京華
2 苗代田日光連山日本晴れ(特・利恵)
1 朝夕に結んで開いてチューリップ
1 屋形船ビルの輝き浅蜊めし
1 静かなる昼のデパ地下浅蜊鳴く
1 苗代田関東平野米どころ
 
 
3 苗代や豊穣念ずる農夫の目(特・如水)     三浦 秀水
3 桶の中浅蜊砂吐く一夜かな(特・柏泡・庄子)
2 口ずさむ浅蜊めしやの木遣節
2 浅蜊売り納豆売りと続く朝
1 チューリップオランダ風車の廻る園
1 苗代田音なき雨の一と処
 
 
2 苗代田影を写して雲流る            坂井 翠波
2 起き抜けにまず見回りし苗代田
2 中天に鳶の高音や浅蜊舟
2 浅蜊売る男嗄声で客を呼ぶ
2 一湾に朝日あまねし浅蜊掘る
2 音の無き機影見上げて浅蜊掘り
 
 
4 後ずさり踵で探す浅蜊かな(特・とも子)    松園 郁子
3 喫茶店一卓一花のチューリップ
2 水美(うま)し自慢の村の苗代田
1 賑やかに笑ふ仲間や浅蜊飯(特・政子)
1 ベンチにて化粧ふ少女やチューリップ
 
 
6 舌かんで口を閉じたる浅蜊かな(特・翠波)   三浦 政子
3 チューリップ迎えの母へ泣きじゃくる
3 深川や飯屋の二階浅蜊飯
2 チューリップ崩るる予感して暮るる(特・逸走)
1 浅蜊泣き官舎住いの夜の厨
 
 
2 日暮るれば黙ってねむるチューリップ(特・京華)松原 利恵
2 チューリップ齢忘れたる老二人
1 チューリップ赤いを挿して演奏す
1 雑草にまぎれて赤きチューリップ
1 そのにおい漢は無口浅蜊汁
 
 
3 チューリップ歌う老婆の思い出は        光墨 庄子
1 あの頃は浅蜊ざくりと伊勢の海
1 チューリップ皆に愛され幸せね
1 老いの園赤白黄色チューリップ
1 園児らの声流れきてチューリップ
 

3 園児描く葉より大きなチューリップ       薄井 逸走
1 チューリップらしく描けて一年生
1 浅蜊汁浅蜊の模様濃かりけり
1 赤揺れて黒は沈黙チューリップ(特・佐都子)
1 鉄棒の高さ三段チューリップ
 
 
4 不揃いのチューリップ咲く農の庭        中村 如水
2 チューリップ何時も子供の画材なり
1 夜の厨浅蜊ペチャクチャ独り言
 
 
4 苗代の育ちて田圃始動せり(特・稔子)     小山田柏泡
1 苗代田農夫は水に手を揺らす(特・郁子)
1 浅蜊汁一つは割れて椀の底    
 
 
2 一人居て浅蜊のつぶやききいている       中村とも子
1 チューリップ色とりどりに一年生
1 チューリップドレミファソラシソファミレド
 
 
 
 
   み  ん  な  で  先  生
 
チュウリップ音楽室の窓の下            八束 稔子
  音楽室が良く似合ひ、ご機嫌な花が目に浮かぶ(政子)
  音楽室よりチューリップの曲が流れてきそう(秀水)
 
チュウリップ心は遠き人と居り           八束 稔子
  チュウリップ心は遠き人とをり では(政子)
  チューリップを見て遠い思い出の人とゐる幸せですね(信)
 
赤揺れて黒は沈黙チューリップ           薄井 逸走
  チューリップ赤と黒の対象が良い、スタンダールの赤と黒を思い出しました(佐都子)
 
 
売り家屋残りて咲きしチューリップ         杉山佐都子
  売れ残る家屋の庭にチューリップ では(稔子)
 
  他の人に渡る屋敷とも知らず咲き誇るチューリップの気持、
  植物ならではの心地良さ(利恵)
 
苗代田農夫は水に手を揺らす            小山田柏泡
  朝夕見まわる農夫の様子が見えてます(郁子)
 
苗代の育ちて田圃始動せり             小山田柏泡
  隣の田の土起しが始まる(秀水)
 
北欧に旅立つ便りチューリップ           吉田  信
  北欧の旅路の便りチューリップ では
  オランダあたりからの便りとした方が良い(秀水)
 
チューリップ迎えの母へ泣きじゃくる        三浦 政子
  チューリップはおもに少女、幼児、曲、他いろいろなものに合わせれば合いそうな可愛い花です。甘える幼児がいてそこえチューリップが出て明るみが出た句(利恵)

チューリップ蕾はかたし小学生           八束 稔子
  新入学児をおもわせるしまりのある句、小学生との組み合わせ良好なり(利恵)

苗代田日光連山日本晴れ              松原 利恵
  あっぱれ苗代の青さまで写る、
  美しい農夫ならではの句だが・・・(利恵)
 
静かなる昼のデパ地下浅蜊鳴く           池田 京華
  昼の地下だからよい(柏泡)
  デパ地下で浅蜊の鳴くのが聞こえるのかな・・(多)
 
雑草にまぎれて赤きチューリップ          松原 利恵
  揃って並んだチューリップとは別な情緒がある(柏泡)
  見えない様子が「まぎれる」です(逸走)
 
不揃いのチューリップ咲く農の庭          中村 如水
  何年も放置し植えかえもしないチューリップであろう(柏泡)
  農の庭、に意味が感じられません(逸走)
 
舌かんで口を閉じたる浅蜊かな           三浦 政子
  浅蜊の哀れさ(柏泡)
 
チューリップ崩るる予感して暮るる         三浦 政子
  花の呆ける予感は人の命にも通じますね(信)
  チューリップが崩れるのは哀れに思います。その予感がすると  いうのはすばらしい発想です。
  チューリップ崩るる予感して崩る  ではやり過ぎ?(逸走)
 
口ずさむ浅蜊めしやの木遣節            三浦 秀水
  深川めしと木遣りの世界、粋ですね(信)
 
教卓に授業参観チューリップ            吉田  信
  教卓にチューリップあり参観日 では(逸走)
 
日暮るれば黙ってねむるチューリップ        松原 利恵
  チューリップには「黙って眠る」が不思議と合います(逸走)
 
喫茶店一卓一花のチューリップ           松園 郁子
  一花とチューリップが重なりますから、
  チューリップ一卓ごとに喫茶店 では(逸走)
 
高層の窓にも一鉢チューリップ           吉田  信
  「も」を入れる意味はありませんし、字余りになります(逸走)
 
浅蜊泣き官舎住いの夜の厨             三浦 政子
  「泣く」は鳴く。
  句材はとても良いと思うのですが、まとまりがありません、
  浅蜊鳴く官舎の狭き厨かな  では(逸走)

チューリップ赤いを挿して演奏す          松原 利恵
  「赤きを挿して」では (逸走)
 
夜の厨浅蜊ペチャクチャ独り言           中村 如水
  アニメを見ているような・・・(逸走)
 
苗代田影を写して雲流る              坂井 翠波
  「写して」は映して。
  苗代は稲の苗がびっしり生えている状態を指すのでは?
  雲が映ったり、何かが動くのが見えたりするのは不自然と思います(逸走・他)
 
そのにおい漢は無口浅蜊汁             松原 利恵
  「そのにおい」は浅蜊汁の匂いなのでしょうか? 
  どのような場面を表しているのか、見当が付きません(逸走)



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サボテン


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   5 月 句 会(2007)(特・○○)は特選 (選者が今月一番の句と選んだもの)


3 覚めやすき眠り五月の夜明け前(特・佐都子)  薄井 逸走
3 海亀を祀る神社よ浜日和
2 鳴き声の地から空から五月かな
2 雨あがりキラリ五月の葉の雫
2 海亀の涙ひとつぶ大宇宙
1 海亀の子の一直線波に入る
1 海亀やあなたも涙もろいのか
1 約束をせずも五月の風が吹く
 
 
6 乙女等の膝美しき街五月            松園 郁子
4 父に似し酒酌む羅漢五月風
4 声上げて笑ふみどり児五月風
2 学童の磴を身軽に五月かな
2 古寺裏手奪衣婆像や紫莉
1 竜宮城見果てぬ夢や海の亀
1 濯ぎ物ぱりっと乾く五月かな
 
 
7 ひと筆で画けぬ五月の木々の色(特・利恵・庄子)  三浦 政子
3 草合せふるさと訛りをききにゆく
2 隠れ里薊枋の花の今さかり
2 岳五月利根源流の水光る
2 五月来て一の倉沢水奔る
1 抜け出でし熱さまシート五月の子
 
 
5 優雅なる絵巻に残る草合せ(特・秀水・如水)  杉山佐都子
3 草合せ勝った負けたの子等の声
3 指先に感覚残し草合せ
2 旅鞄干して五月の風薫る
1 産卵を終えて海亀波に消え
1 装ひて五月の慶事顔見せり
 
 
4 露座仏は五月の風に包まれて          池田 京華
3 風五月集めて橋脚潜り行く
3 青梅路や視覚聴覚みな五月
1 花薊芳茅葺屋敷静まれり
1 花薊芳指折り数へ佳き日待つ(特・とも子)
1 花薊芳板塀高き武家屋敷
 
 
4 入院も留守居も独り五月闇           吉田  信
3 慰霊碑に友の名見つけ五月儘(特・翠波)
3 コツコツと木道踏めり風五月
1 三代の家系にゆかし花薊芳
1 花薊芳あざやかなれば手を触れず(特・郁子)
 
 
3 海亀を待つ海原の深き闇(特・逸走)      三浦 秀水
3 白銀の魔の山まぶし五月旅
2 草合せそよ風少女の髪をなで
1 紙飛行機垣根を越えて花薊芳
1 花薊芳すけて隣家の野菜園
 
 
2 命つぐ産卵たくまし海の亀           八束 稔子
1 草合わせ野辺に幼なのはしゃぐ声
1 五月風釣糸揺れてる別所沼
1 産卵の海亀千尋の海越へる
1 一筋の飛行機雲や五月晴れ
 
 
5 漬物の桶並べ干し五月来ぬ           小山田柏泡
2 この犬も五月の犬や抜け毛して
1 控え目に枝張る薊芳花もまた
1 色褪せで散るを忘れし薊芳かな(特・信)
 
 
3 航跡の白く煌めく風五月            坂井 翠波
2 地に揺れる木洩れ日の濃き五月尽(特・稔子・京華)
1 海亀の生れたる浜へ上り来し
1 落暉して残照残る五月尽
 
 
2 夕日背に帰る道みち草合            中村 如水
2 どっかりと野に坐し遊ぶ草合
1 みちのくは今盛りなり花薊芳
1 ボール打ち五月の園や老五人
 
 
2 あやめ咲く大正女つゝましく          光墨 庄子
1 鈴蘭に屈みて憂き事忘れけり
1 草合せ走る童に追いつけず
1 竹落葉三角形の駐車場
 
 
2 海亀や竜宮城のある港(特・政子)       松原 利恵
1 色づきて夢ふくらます花薊芳
1 子等さわぐみれば子亀の泳ぎ出す





   み  ん  な  で  先  生
 
色褪せで散るを忘れし薊芳かな           小山田柏泡
  このように老いてゆきたいものです(信)
 
草合せふるさと訛りをききにゆく          三浦 政子
  啄木調がよいと思います(信)
 
覚めやすき眠り五月の夜明け前           薄井 逸走
  「夜明けかな」では如何でしょう(京華)
 
海亀を祀る神社よ浜日和              薄井 逸走
  「神社の」では如何でしょう(京華)
 
父に似し酒酌む羅漢や五月風            松園 郁子
  「や」はいらないと思いますが(京華・他)
 
岳五月利根源流の水光る              三浦 政子
  「利根の源流」では(京華)
 
どっかりと野に坐し遊ぶ草合            中村 如水
  「足なげ出して」では(政子)
 
夕日背に帰る道みち草合              中村 如水
  情景が目に浮かんで何かなつかしい(政子)
 
海亀や竜宮城のある港               松原 利恵
  港の風景がどんなかしらと夢がある(政子)
 
乙女等の膝美しき街五月              松園 郁子
  五月の街の様子がよく出てますね(利恵)
 
ひと筆で画けぬ五月の木々の色           三浦 政子
  五月の情景(利恵)
 
覚めやすき眠り五月の夜明け前           薄井 逸走
  眠りを続けたいのに起こされる、さまたげられる、そんなイライラの五月らしい朝(佐都子)
 
慰霊碑に友の名見つけ五月儘            吉田  信
  先の大戦で戦死した友人の名前を慰霊碑に見つけたことのショック「五月儘」があてはまっており納得する(翠波)
 
旅鞄干して五月の風薫る              杉山佐都子
  「五月」「風薫る」いずれも季語です(逸走)
 
 
落暉して残照残る五月尽              坂井 翠波
  「残照」が「残る」のは重複(逸走)
 
紙飛行機垣根を越えて花薊芳            三浦 秀水
  花薊芳紙飛行機の垣根越す では(逸走)
 
風五月集めて橋脚潜り行く             池田 京華
  「潜り行く」が別の表現になるといいのですが(逸走)
 
五月風釣糸揺れてる別所沼             八束 稔子
  別所沼である必要はないと思います(逸走)

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