「くいいじ」の歩み その4

志賀町の小学校では、隔週で休みとなる土曜日の午前中を利用して、「ルンルン」 という活動を行っている。児童を集めて色々な催しを開き、楽しんでもらおうという ものだ。わたしたちは2月23日、今回は小野小学校での「ルンルン」に参加させても らうことにした。

小学生を相手に、いつも何気なく口にしてしまう味噌汁に少しでも興味を持ってもらい、ひいては「食」そのものに積極的に働きかけることのできるきっかけを与えたい。

そこで今回は「味噌汁コンテスト」という方法を取ることにした。
方法は簡単。 用意した3種類の味噌汁を味わってもらい、自分が一番おいしかったと思うものに投票してもらう、というものである。

準備した三種類の味噌汁

1. ピーナッツ入り、復刻すいとん<混合削り節+合わせ味噌(赤1:白1)>
  具:すいとん、ピーナッツ、にんじん、大根、油揚げ、3種類のこんにゃく(豆板 醤、青のり、白ごま)
2. 琵琶湖産、鮎の味噌汁<混合削り節+赤味噌>
  具:素揚げした若鮎、ごぼう
3. 冬の味覚、鴨の味噌汁<鴨からのだし+赤味噌>
  具:焼き鴨、鴨のつくね(鴨ミンチ+ねぎ)、焼き太ねぎ


当日朝早くからの準備をすませ、作った味噌汁をこぼさぬようそろりそろりと会場 に運んだ。80人ほどの児童が体育館に集まっていたのだが、「味噌汁コンテストしまーす。集れー!」の声と同時に、皆が持参したお椀と箸を抱えて駆け寄ってくれた。 楽しみにしていたらしく、嬉しい。

友だちと体育館のあちこちに車座になって味わっていた。暖かい、おいしい、との声も聞こえた。不思議なもので、皆食べる時にはお尻にフタをするかのようにちゃん と座っていた。

好きな味噌汁の箱に大豆1粒を投票!

投票状況は前半は圧倒的リードで「鴨の味噌汁」だった。
肉が入っているものをおいしいと感じたのかもしれない。終盤、他の2種類が票を重ねたが、
結局逃げ切るような形で、「鴨の味噌汁」が一番人気となった。

    1位 「鴨の味噌汁」        45票
   同率2位 「すいとん」「鮎の味噌汁」  20票

「すいとん」はピーナッツのコリコリ感と今では食べることの少ないすいとんのもちもちした食感が楽しく、「鮎の味噌汁」はごぼうの旨味と鮎のほろ苦味が大人の味。 大人気だった「鴨の味噌汁」は鴨肉の歯ごたえと少し油のういた汁と焼いたねぎの風味が食欲をそそった。

結果はそれとして、食べている時の子供の表情や「おいしかった」というときの笑顔はいいものである。また「ルンルン」主催者の大人側からもレシピを知りたいとの声があった。

「食」はやはり笑顔とコミュニケーションを生んだ。

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