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株式会社岡村本家
「金亀(きんかめ)」「大星(おおぼし)」「一滴(いってき)」

〒529-1165 滋賀県犬上郡豊郷町大字吉田100番地
TEL 0749-35-2538 FAX 0749-35-3500 E-mail:kinkame@silver.ocn.ne.jp



2004年2月17日 蔵人体験 前編
      ◆◆◆

 近江中山道体験事業
 豊郷「気分は蔵人、酒造り体験!」
 昼食・試飲付、参加費無料

      ◆◆◆

 この見出しに誘われて、今年2月7日の早朝から子どもを引きつれ豊郷町に行ってきました。
 滋賀県湖東地域振興局内:「近江中山道を楽しむ会」のさまざまな体験コースのうちのひとつなのです。

 
 岡村本家さんは、何度かお邪魔したことのある蔵ですが酒造りを丸一日体験するなんて初めてです。

 まず、蔵元さんの社長さん、専務さん、杜氏さん、蔵人さんたちのご挨拶。

 参加者総勢20名は、
 「近江中山道を楽しむ会」の会員さんを中心に、年上のお母さん年代の方、若いカップル、お酒好きな男性、そして私たち親子など、バラエティに富んだ構成です。
完全武装、そして長靴を消毒
 作業着、頭にかぶるネット、長靴を貸していただき、にわか蔵人に変身。
 手も靴も消毒液で殺菌してから10名づつ、専務チームと杜氏チームに別れて作業場に向います。

      ◆◆◆
  
 私と子どもは、杜氏さんについて、まず糀室(こうじむろ)へ。
 暖かい室の台には、糀が山のように発酵しています。その山を手できれいに崩し、粒をバラバラにするのです。それを、大きめのお盆のような木の入れ物に広げます。
 
 10人の手によると、あっという間ですが、ふだんは少人数ですから、大変そう。
 蔵の中は冷え込んでいますが室内は夏のよう。作業を続けると汗だくになります。

 しかし、お母さん年代の皆さんは
 「あらー、手がつるつる!」
 「ほんま!お酒は美容にもええねんな」と大受け。
 底知れぬパワーを感じさせてくださいます。

酒米を蒸す甑(こしき)蒸し米をさます機械へ
 室の台が片付いたところで、今度は、甑(こしき)から蒸し米を運びこみます。
 大きな甑からは、もうもうと蒸気があがりリフトで米が持ち上げられ、冷却機械に入れられます。

 出てきた米を布ですくいとり、リヤカーで室に運びます。
 どんどん米が出てくるので、あせるあせる。

蒸し米を室でひろげる
 室では台の上に蒸し米を広げ、その上にモヤシと呼ばれる糀(こうじ)菌を振り掛けます。
 海苔の缶のようなもののフタが金網になっています。その中には、カリカリになった糀粒が入っていてその糀の菌を振るのです。
これがモヤシの種だ!麹菌を振る園田杜氏さん
 私もモヤシを振らせてもらいました。どきどき。これ、どんな味のお酒になるのだろう……。
大切に布にくるむ 
 それから、蒸し米を中央に盛り上げ、大切に布で巻いて、発酵させるのです。
 翌朝には、これが糀になり、切り崩して、と作業のサイクルが決まっているのですね。
 
      ◆◆◆

 室を出て蔵の奥にある、モトのタンクへお湯を入れた暖気樽(だきたる)を運び、入れました。
 モトは天蓋(てんがい)のようにビニールで囲ってあり箱入り娘のように育てられています。
暖気樽をモトに入れる
 小さな仕込タンクの中で、モロミが元気に発酵し、プツプツ、泡を出しています。
 暖気樽を入れると、その周辺からまた活発に発酵するのがわかりました。

 それから、モロミの袋を右の木槽から左の木槽へ人海戦術で運びました。

 岡村本家さんでは、現在も機械搾りは一切なし、木槽搾りだけなのです。
 
 圧力は油圧、手でギコギコこいで、アップダウンさせているようです。
 今回、「あれ、あがらない?」と機械は不調のようでした。少し時間がかかりましたが無事復旧。

 モロミの袋を運び終えたら、お待ちかね、食事の時間です。
 蔵の並びの「遊亀亭(ゆうきてい)」へ移動、粕汁、ご飯、粕漬けの魚や野菜を中心とした、本当に手作りの食事をいただきました。
めちゃうま!お昼御飯
 寒い時期だけに、暖かい粕汁のおいしさが体に沁みます。
 粕汁の鍋には、お代わりの列ができていました(笑)。ほんとにおいしいんだもん。

      ◆◆◆

 少しほっとしたところで
 午後からも作業がいろいろ。
 後編へ続く!
 

2003年2月18日

  

左:蔵事務所正面。今年の酒林が既に茶色くなりかけていました。
中:蔵を案内してくださる専務の岡村さん。
右:蔵が立ち並ぶ一角。もう取り壊すところをまちづくりの一環として、残してもらったのだそう。蔵の風情たっぷり。

  

左:できあがった麹を枯らしているところ。中:麹室。すごくあたたかい。箱麹だそうです。右:和釜がしっかり使われています。

   

左:前日搾った粕を蔵のみなさん総出で袋から取り出す作業。専務の奥様も加わります。
中:専務さんと杜氏さんが木槽にモロミの袋を積んでいきます。
右:その間中、ずっとタンクを長い櫂(かい)でかき混ぜる蔵人さん。

  

左:槽木いっぱいのモロミを積み終えたところ。
中:若い杜氏の園田さん。
右:だんだんふなぐちから、お酒が流れだしてきました。いわゆるあらばしり。

  

左と中:蔵の上のスペースがギャラリーになっています。右:代表的銘柄。「金亀」「一滴」

  

これは隣にある料亭「遊亀亭」。昔住居だった民家を改造、すてきなお座敷。
粕汁など、蔵の味と地元の郷土料理が楽しめます。

 

■酒肴日記より

■2003年2月19日 (水) 00:51 

岡村本家さんで ちょこっと蔵人体験  

いよいよ、造りの時期も終盤戦。  
見学できる時間も残り少なくなってきました。  
今日は、全国的に有名になった「豊郷町」の蔵  
岡村本家さんに伺いました。  
Sさんの引率で、いつものNさん、Fさん。    

岡村本家さんの蔵は昔1000石蔵と呼ばれたほど  大きな蔵が立ち並んでいます。  
それでもかなり整理したとのこと。  
周辺にも蔵が多く独特の風情があります。    

岡村本家さんの搾りは、全部木槽。  
結構大きな蔵なのですが、すごいなあ、と思っていました。  
しかし、今回実際に搾られた粕を袋から出す作業をお手伝いし、  
またモロミを袋に入れさせて頂いてからは
「全部木槽って、ほんとにすごい!」と実感しました。  
普通クラスで400袋、吟醸だと200袋くらい。  
搾りの時期になると、1日おきにそれを繰り返すのです。  
モロミ入れて、重ねて、搾って、取り出して。  
若い専務さんの奥様も、蔵人さんたちといっしょに粕を取り出したり、量ったり運んだり。  
70日以上、そんな生活が続くそうです。  
気が遠くなる・・・。     

岡村本家の皆様お忙しい中、ありがとうございました。  
帰ってから、「金亀 純米吟醸」おいしく飲みました。  
Sさん、Nさん、Fさん、今回もお世話になりました。