異物反応

インプラントの成功率は98〜99%といわれています。

なぜ100%ではないのでしょうか!
簡単に言うとアトピーがある人と無い人の違いで、インプラント体がくっつく人とくっかない人。
こう言ったほうが考え易いのですが、人(human)は抗原(細菌や異物)の分子量が4万以下では
IgG抗体は作れません。
抗体を作らないという事は抗原として認識出来ません。逆に言えば認識しきれないから抗体をつくらないのです。
インプラント体の表面を作っている物質の分子量は4万以下です。(ですから新たに抗体は作りません)
新たな抗体がないわけですから抗原抗体反応は起こりえません。
抗原(害になる物質)、と人が本来持っている抗体(この中からその抗原に合った新たな抗体を作ります。)
の反応は起こりません。
だったら異物反応は起こらないはずです。
アトピーの場合はなんらかの抗原があります。その結果、抗原抗体反応を起こしてしまいます。
(アトピーの場合も人それぞれの体質があります。)

異物反応が起こるのは生体になんらかの異物(ここではインプラント)が入ってきた時にIgA抗体
などが異物にくっ付きそのままの型で残った物が抗原になりえる場合です。
普通はリンパ球(特にマクロファージと呼ばれる物)などが直接、抗原をやっつけてくれます(細胞性免疫)。
もしやっつけれない時はIgG抗体をよんできてくれます。そしてIgG抗体がやっつけてくれます(液性免疫)。


こういうやっつけてくれる反応を起こせばいいのですが、抗原を細胞性免疫で処理しきれず
なおかつ液性免疫が起きない時は異物反応がおきます。液性免疫が起きなければ抗原抗体反応
はおきないのでは?と思われるとのではないでしょうか。この場合はIgAのくっついた抗原がそのまま
の型で骨になんらかの異害作用を起こすと考えられます。

残念ながら異物反応を起こした場合はインプラント体はくっつきません。

M.D.Ph.D. Takahisa Nakagawa