恵須取町 現ウゴレゴルスク市

 恵須取も典型的なサハリン型の新興市街地である。統治初期は戸数7戸と文字通りの寒村であったが、林業の隆盛と共に豊富な林産資源と恵須取川が注目され、さらに多数の炭山の開発も促進され、これらを背景に大規模な製紙工場が設置されて急速に市街地が開発された。1930代後半には大泊や豊原を凌いで南サハリンで最大の人口を持つにいたり、昭和20(1945)年には豊原についで第2番目の市制が公布される予定であったといわれる。市街は浜市街と山市街の2ヵ所に大きく分かれていた。