ito-no-kai in WASEDA

伊藤幸司の「軽登山」講座――(2009.3〜9)


「ダブルストック講座」のお知らせ――5月講義募集中

★ダブルストック講座の募集のかたちが何度もブレていますが、3月以降は講座(第2日曜日・早稲田)と実技(第3日曜日・日帰り登山)をそれぞれ別個に選んでいただけるようにします。さらにその後は糸の会の「a」(第2土曜日)にオープン参加していただけます。もちろん年度会員方式をとっている糸の会に入会されればさらに自由にスケジュールを組んでいただくことが可能です。

■日程と参加予定(敬称略・順不同)

★2009.5.10(日)――【講義】(パフスペース・早稲田)
★2009.5.17(日)――【実技】(高川山=JR中央本線・初狩駅)

★2009.6.14(日)――【講義】(パフスペース・早稲田)
★2009.6.21(日)――【実技】(鳴虫山=東武日光線・東武日光駅)

★2009.7.12(日)――【講義】(パフスペース・早稲田)
★2009.7.19(日)――【実技】(子持山=JR上越線・渋川駅)

★2009.8.9(日)――【講義】(パフスペース・早稲田)
★2009.8.16(日)――【実技】(赤城山=JR両毛線・前橋駅)

★2009.9.13(日)――【講義】(パフスペース・早稲田)
★2009.9.20(日)――【実技】(水沢山=JR上越線・渋川駅)


●早稲田での講義終了後登山用品店に行きますので、ダブルストックの購入が可能です(約1万円)。できればさらに食事+歓談も。

【講座料】講義2,000円、実技5,000円(交通・入浴・食事などにかかわる各自の現地費用は含まれません)
【実技定員】実技の現場環境を考えて、最大15人とさせていただきます(参加人数が少ない場合も、天気予報が悪い場合も中止することはありません)
【教室】新宿区馬場下町18フェニックスビル3階・PA/F SPACE(パフスペース)
*地下鉄東西線・早稲田駅から2分。馬場下町交差点を左(文学部正門方面)へ曲がって数軒目。階下がdocomo ショップです。
【申込み】参加ご希望の方はメールでお申し込み下さい。ito-no-kai@nifty.com


【趣旨】
●私は今、登山道におけるダブルストックの使用を積極に進める立場になっています。その立場から今回、ダブルストックの使い方に限定した講座を行おうと考えました。
●じつはダブルストックは私が掲げる「軽登山」では透湿防水素材のレインウェアと並び立つ重要な装備です。しかし一般に語られるダブルストックの使用法には(私から見ると)場当たり的なものが多いように感じられます。「伊藤流」という限定がつくかもしれませんが、ダブルストックの使い方をシステムとしてご理解いただき、実際に試していただきたいと考えます。この講座に関してはダブルストックをお持ちでない登山入門者の方と、1本杖で百名山を踏破されたようなベテランのみなさんに対して、ほとんど同じ対応ができるだろうと考えています。
●ダブルストックを使用する第一の理由は、下りでひざ周りにかかるストレスをほぼ完璧にガードすることが可能なことです。登山者の歩き方に原因のあるひざへのストレスをダブルストックの使用で効果的に削減できるだけでなく、ひざに故障をかかえる人でも、安全第一の下り方をかなり有効にサポートできます。
●同時に、転倒などの危険性を含む急斜面の下りで、安全度を高め、チーム全体のスピードを低下させない効用も得られます。そのことから、時間に追われがちな最後の下りで、リーダーにとっては大きな危機管理装備となることを痛感しています。登山グループのリーダーの方に、1セットでも予備のダブルストックをお持ちになることをすすめます。
●登りでの使用は、危機管理という面では多くを期待しない立場ですが、大きな段差を登るときに無酸素運動領域に入りこむ過大なパワー出力を腕によってカット(ピークカット)することができることから、疲労度を軽減することができます。「ダブルストックで登ると楽」というおおかたの皆さんの意見は、それによるものです。
●そして今、ダブルストックは岩場での使用が基本だということを主張したいと考えます。縦走路のロープやクサリのある場所のほとんどはダブルストックの領域と考えますし、ダブルストックの使い方を谷側1本に絞ることで山側の手をハンドホールド用にあける、という使い方(上級者の1本杖とほぼ同様になりますが、基本はまったく異なります)で安全性を高めることもできます。
●ダブルストックの使用法に関してはメーカー(あるいは代理店)の指導が道具の本質からずれている……すなわち設計者の意図からはずれた使い方が一般に流布されているように感じます。(製造物責任法にかかわる慎重さからだとは思いますが)
●さらに大きな問題は、道具としての使い方の基本があいまいになっているために、バランスアシスト重点の「二本杖」として使われることが多く、登山道に見苦しい穴をブツブツとあけています。ダブルストックが岩に対して必要とする石突きの鋭利な刃が、登山道の特定の部分で破壊的な跡を残すことは認めざるを得ないのですが、ダブルストックと登山道の破壊には一般に語られているのとはちがった現実があるように思われます。そのことにも触れたいと思います。

■主催――伊藤幸司(糸の会・登山コーチングシステム)


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