ドイツ語のみで提供されているリンク

私 の 雑 記 帳

All Rights Reserved by Itsuro Umemoto

2010年2月10日 水曜日   ギリシャ、ワシントンの雪

おとといギリシャに対するドイツの気持ちを、「絶対にカネを注ぎ込みたくない」と書いたばかりですが、きょうは「ショイブレ(財務大臣)が救済検討」との報。いやスンマセンでした。G7でのお約束とは言え、ちょっと早過ぎるような…(まだギリシャの緊縮策が議会を通っていないし)。このショイブレ財務相はドイツ保守の重鎮でありまして(メルケル首相よりずっとキャリアは上)、この人が「よっしゃ」と言えば、そうそう国内で逆らう人はおりませんでしょう。ショイブレは何を見ているのか。ひょっとすると、EU統合の先の先を見ているのかもしれません。財政相互支援は、政治統合につながらないわけでもない。ま、もうちょっと様子を見たいです。

さて驚いたニュースは「アメリカの首都が3連休」でありますな。先週末から数えると5連休ではないか。大雪が降ったのは土曜夕までで、まあ60センチ以上だったそうですから、週明けの混乱は仕方がないとして、何とかならんものか。これを書いている時点(ワシントン時間火曜夜)で、「また降り出した」そうで、早々と水曜も連邦官庁の休業が決まりました。

ワシントンでふた冬過ごした経験から言うと、この街は時々降雪に襲われるものの、全く備えがない。昨冬は確か、1インチ程度の雪で学校が休みになったので、シカゴからやってきたオバマ大統領があきれていましたな。ワタシも15センチくらいの雪を経験しましたが、ニューヨーク近郊なら夜中に除雪車が走り回って朝には道路も、さらには鉄道も問題なく走れるのに、ワシントンではだ〜れも除雪しない。除雪車もなければ、ニューヨーク近郊では絶対に一家に1〜2個常備されている雪かきシャベルを持っていない家も多い。

ま、雪国の人に笑われる東京の雪騒ぎのようなもんです。ワシントンの連邦官庁が1日休業すると1億ドルの損失などとも報じられております。財政逼迫の折、あんまり休んでるとオバマ政権の人気低下が進んじゃう(特に雪の多い中西部、ニューイングランド方面での)んじゃないかと心配ですわ。


2010年2月8日 月曜日   ギリシャ

ギリシャの「財政」問題について。 EU統計局のココに1月11日付で出た報告が出ています。これをざっと読むと、この問題は財政赤字とか、金融危機とか言う前に、そもそもギリシャという国のガバナンスの問題であることが分かります。この欧州委員会の報告は、2004年の前回の政権交代の後にも、とんでもない数字の修正が行われた経緯を示して、要するにこの国の統計、国家財政の勘定は、政治家がいくらでも書き換えられると言っております。ちなみに04年の書き換えでは、この国がそもそもユーロ参加の要件を満たしていなかった、「粉飾決算」で財政赤字条件を満たしていたことが示されております。

ということで、ギリシャがやるべきことは、国家会計をきちんと管理し、統計作成部門の中立、独立性を確保することでありますな。言うなれば、「政治主導」で統計が書かれている、「政治主導」で裁量的に歳出が行われているということで、これを「官僚主導」に変えねば…、あらら、何だかどこかの国とは逆じゃないでしょか?? ってまあ、中立で独立した官僚制度が確立されているということは、本当はその国にとっては貴重な財産であるわけです。あんまり日本じゃこのごろ言わないけど。

とにかく、こういう国にカネを注ぎ込むのは絶対イヤだという官僚国家ドイツの気持ちはよ〜く分かります。仲間に入れちゃったものはもうしょうがないけど、ユーロ圏にはNo Bailout(相互救済しない)の原則があるわけです。とりあえずは、ぎりぎりまではギリシャ人に緊縮の努力をしてもらうしかありません。ギリシャ経済が潰れちゃう? ま、ワタシの想像ですが、この国は多分、税務署もええ加減なもんでしょう。とりあえずは徴税で、厳正中立に取り立てれば、かなりの税収が上がるような気がします。政治家がみ〜んな引っ掛かるかもしれませんが、それができなきゃホントに見捨てられるでしょう。

ちなみにギリシャの財務大臣が、「サムライ債」出したいと言っているようですが、いくらゴミ溜めの円債だからってねえ。ユーロ仲間うちのドイツ人が、カネはやれないと言っているのに、ここで日本のご老人が証券会社の怪しげな薦めに乗ってカネを出すのはねえ…。ま、出すのは自由、個人の判断でございますけど。


2010年2月3日 水曜日   トヨタ

トヨタのリコール問題、「日本の最後の拠り所(モノ作り)はどうなっちゃうんだよ〜」という悲鳴を聞きましたが、ワタシは詳しくは分かりませんのでここではスキップ。ただ、トヨタがアメリカでちょっと工場を増やしすぎてしまったことは確かでしょう。つい2年前までは、売れて売れて困るほどだった。値引きなんかしなくても、お客は喜んでトヨタを買った。買ったお客も喜んで乗った(顧客満足度トップ)。

アメリカで生産余力がないから、不足分は日本から輸出するけど、この比率がどんどん上がって半分近くまでいっていたと思う。そうなると昔のような「貿易摩擦」が心配だし、工場を作ると言えばこれがまた、地元はじめアメリカ人はみんな喜ぶ。

商売(ビジネス)の基本として、「目先の利益を追わず、お客の満足を優先せよ」「社会への貢献を忘れるな」とか言われます。トヨタがやったことは、少なくとも表面的には、この基本通りであった。

「商売(ビジネス)とは難儀なものよの〜」というのが、あんまり商売(ビジネス)らしきことをやったことがない(苦労知らずとか言われてます)ワタシの「つぶやき」。ま、「奥深い」という言い方もあるのかもしれませんが。