シュテファン寺院
Stephansdom |
シュテファン寺院
12世紀に小さな教会が建てられたのが始まり。14世紀にハプスブルク家のルドルフ4世によってゴシック様式に建て替えられた。身廊の長さは107m、高さ39m。
建物の中で現存する最古のものは、正面入り口の門。13世紀の後期ロマネスク様式。
身廊の左側には説教壇がある。16世紀の彫刻家ピルグラムによる作品で、階段下の窓からは半分身を乗り出した作者自身の彫刻があり、同様に先左側壁のオルガン台の下にもコンパスと定規を手にした自身の像がある。通称歯痛のキリストやノイシュタット祭壇なども見応えがある。
地下にハプスブルク歴代皇帝の内蔵を納めたカタコンベがある。ハプスブルク家の公の葬儀が済んでから心臓はアウグスティーナ教会、心臓以外の内蔵はシュテファン寺院、遺骨はカプツィーナ納骨堂に葬るものとされている。
北塔。トルコ軍が置いていった180個の大砲を溶かして作られた大鐘がある。大晦日から新年にかけての特別な日に鳴らされる。北塔の上へはエレベーターで上れる。ゴシック様式の南塔の高さは137m。上に登れば、ウィーン市が一望できる。上へは階段で上れる。
屋根の東側にはハプスブルク家の紋章である双頭の鷲が描かれている。
シュテファン広場の地面をよく見てみると、まわりのたたみ石と異なる色で囲われ、中心に十字架の見える場所がある。そこがもともとのシュテファン寺院のあった場所である。驚くほど小さい。探してみよう。

所在:Stephansplatz 3
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩1分
開く時間:北塔8時30分〜17時30分(11月〜3月8時30分〜17時、7・8月8時30分〜18時)、南塔9時〜17時30分
シュテファン寺院聖堂博物館
シュテファン広場の北側にある。シュテファン寺院の宝物を所蔵する博物館。
13〜14世紀にシリアで作られたガラス瓶や、ルドルフ4世の肖像画、エアラッハ・マドンナの彫刻などが見られる。
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩1分
開く時間:10時〜17時(月曜、日曜、祝日は休み) |
王宮(ホーフブルク)
ミヒャエル広場
旧王宮
新王宮
スペイン乗馬学校
国立図書館
王宮庭園 |
王宮(ホーフブルク)
ハプスブルク家650年の居城。13世紀から20世紀まで帝国の拡大とともに増改築が行われている。1220年頃の最初の館を核としており、歴代の君主達が次々と建て増していった。そのため、各時代の建築様式が随所に見られ、入り組んでいる。王宮の部屋数は2600室ともいわれる。
敷地は、旧王宮、新王宮、スイス宮と2つの庭園などを含み、24万u。
もっとも人気があるのが「皇帝居室」。この一部がエリザベート皇妃の生涯を紹介した「シシィ・ミュージアム」となった。
ハプスブルク家の財宝を集めた「王宮宝物殿」、宮廷食器のコレクションの「銀器・食卓調度コレクション」などが公開されている。
王宮内にあるのが、スペイン乗馬学校と国立図書館。そして、敷地の庭として王宮庭園がある。スペイン乗馬学校では朝の調教も見学できる。世界で一番美しい国立図書館では「地球儀博物館」が併設されている。王宮庭園にはモーツァルトの記念碑が建っている。
それでは、王宮の正門であるミヒャエル門からたどってみよう。
ミヒャエル広場
王宮の正面入り口だったミヒャエル門がある。地下からはローマ時代の遺跡が発掘された。また、伝統的なカフェがあるのもこのあたり。広場の角にある近代的な建物はアドルフ・ロースによるロースハウスである。広場からは複雑な王宮(ホーフブルク)の姿が見られる。
ミヒャエル門
王宮の正門として18世紀に建てられた。門の両脇には4体のヘラクレス像が置かれている。門を入るとオーストリア皇帝フランツ2世の彫像が立つ王宮中庭に出る。
門の近くでローマ時代の遺跡が発掘されている。ローマ人はケルト人を追い出して、現在のウィーンを紀元前後500年にわたり支配した。
ローマ皇帝マルクス・アウレリウスが死んだのはヴィーンドボーナと呼ばれる城塞であり、現在のウィーンの基礎となっている。
旧王宮
13世紀に城塞として建てられた。その後改築を繰り返し、16世紀フェルディナント1世によりルネサンス様式となった。以後18世紀のカール6世までの歴代皇帝の居城となった。1723年にヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントとフィッシャー・フォン・エアラッハによって設計され、バロック様式になった。19世紀に賓客用に改装された。
ミヒャエル門を入ってすぐの建物は、マリア・テレジア時代の宰相カウニッツの間があったことから宰相宮とも呼ばれている。
旧王宮の中で最も古い館、1220年に骨格が出来たスイス宮には宝物殿と王宮礼拝堂がある。王宮中庭とを結ぶスイス門はルネサンス様式の色鮮やかな門である。スイスの近衛兵が警備したためスイス門と名付けられた。スイス門にはハプスブルク家の紋章である双頭の鷲を中央に掲げ、赤、青、金色の装飾が施されている。この門をくぐるとスイス宮である。
ミヒャエル門の左側にはスペイン乗馬学校がある。16世紀に大公カール2世がスペイン式馬術を取り入れたことからこの名が付いている。古典馬術や訓練の模様が一般公開されている。
「皇帝の居室」と「シシィ・ミュージアム」
ミヒャエル門を入った円形ホールの右側になる。
「皇帝の居室」はフランツ・ヨーゼフ皇帝の部屋として護衛の部屋、謁見の間控え室、謁見の間、会議室、皇帝の執務室、寝室、大サロン、小サロンにわかれて展示されている。また、エリザベート皇妃の部屋として居間兼寝室、化粧室、大サロン、小サロン、大きな控えの間にわかれている。ウィーン会議の間ロシア皇帝アレクサンドルが滞在したことからそう呼ばれるアレクサンドル皇帝の居室は大きな控えの間、赤いサロン、ダイニングルームにわかれている。
「シシィ・ミュージアム」は、死、シシィ神話、少女時代、宮廷生活、逃避、暗殺とテーマをわけて展示されている。実際に使用したドレスや衣装、小物などが展示されている。
「銀器・食卓調度コレクション」
ハプスブルク家歴代の食器コレクション。陶磁器と銀食器が中心。マリー・アントワネットから母マリア・テレジアに贈られたセーヴル焼きの食器セット、イギリスのヴィクトリア女王からフランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベート皇妃に贈られたミントン制の磁器、ミラノで作られた金メッキの大トレイ、ウィーン会議に用いられたディナーセットなどが必見。
「王宮宝物殿」
16世紀以降集められたハプスブルク家の財宝。神聖ローマ帝国の皇帝が途中からハプスブルク家の世襲となったため、オットー大帝の王冠や、11世紀の十字架、などの神聖ローマ帝国の財宝や聖杯、金羊毛勲章、皇帝の衣装などが引継がれている。入り口近くには帝国のシンボルであるルドルフ2世の王冠がある。神聖ローマ帝国崩壊後はこの王冠が戴冠式に使われた。
新王宮
リンク整備の際、1881年から第1次世界大戦にかけて建設されたネオ・バロック様式の建物。英雄広場のカール大公騎馬像に向かい合う建物が新王宮。双頭の鷲が正面上方に翼を広げている。1913年に完成した最後の王宮である。ここでは古代アステカ王が所有した鳥の羽製頭飾やイギリスのキャプテン・クックのコレクションを展示した「民族学博物館」、ベートーヴェンやシューベルトやハイドンなどが使用した楽器が展示されている「古楽器集庫館」、5世紀からの武具や甲冑が展示されている「宮廷武器甲冑博物館」、小アジアの古代都市エフェソスからの出土品を展示した「エフェソス博物館」、紀元前15世紀から紀元後15世紀までのパピルスを収蔵する「パピルス博物館」が公開されている。
王宮礼拝堂
ウィーン少年合唱団で有名。夏休みを除く日曜ミサで聞くことができる。ミサではウィーン少年合唱団は祭壇から見て後の、オルガン前に並んで歌う。ミサ終了後は祭壇前に下りて、一曲披露してくれる。
国立図書館
ヨーゼフ2世騎馬像の広報にある入り口を入る。18世紀にカール6世が宮廷内の蔵書を収める書庫として建設。フィッシャー・フォン・エアラッハ親子が手がけた世界一美しい図書館。大理石の円柱とレリーフが並んでいる。カール6世を題材にしたフレスコ画が彩っている。バロック様式のホールが一般に公開されている。グーテンベルクの聖書などを含む230万あまりの蔵書を誇る。
アウグスティーナ教会
ヨーゼフ広場を取り囲む建物の一角にある。アウグスティン派の修道院教会として14世紀半ばに建設された。ハプスブルク家の結婚式や葬儀が執り行われた教会。内部はゴシック様式で、高い天井にはシャンデリアが輝く。ロココ調のパイプオルガンには金の装飾が施されている。ブルックナーが「ヘ短調ミサ」を作曲し、初演した教会。地下にはハプスブルク家の心臓安置所があり、銀の壺に納められている。
アルベルティーナ美術館
マリア・テレジアの娘クリスティーナの婿・アルベルト公ゆかりの絵画館。デューラーの「兎」などがある。ほかにレンブラントやルーベンスの版画や素描がある。
王宮庭園
新王宮の裏手にある。リンクからも見える。ト音記号模様の花壇の奥にはモーツァルト像が建っている。片隅にはフランツ・ヨーゼフ皇帝の銅像が建っている。
北側には大きなガラス張りの温室があり、熱帯蝶類博物館が設けられている。
交通:地下鉄3号線ヘレンガッセ駅(Herrengasse)から徒歩6〜10分
開館時間
旧王宮:9時〜17時、7・8月9時〜17時30分
新王宮:10時〜18時
スペイン乗馬学校:公演は季節によるが、4〜6月、9〜11月の週末が多い
国立図書館:10時〜16時(木曜10時〜19時、11〜4月10時〜16時)
王宮庭園:6時〜22時(10〜3月6時〜20時) |
ミヒャエル教会
Michaelerkirche |
ミヒャエル広場にある。78mの高い塔を持つ教会。1250年に建設された。
改築が繰り返されたため、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックなどの様式が見られる。
バロック彫刻のカール・メルヴィルによる堕天使群像が有名。地下のカタコンベも見応えがある。
交通:地下鉄3号線ヘレンガッセ駅(Herrengasse)から徒歩2分
開館時間:7時〜22時(日曜は8時〜22時) |
ペーター教会
Peterskirche |
バロック様式の教会。ウィーンで2番目に古い教会。教会は9世紀初頭のカール大帝の時代までさかのぼる。
現在のバロック様式はベルヴェデーレ宮殿を手がけたヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントによるもの。
1708年に完成した建物の中には、ロットマイヤーによる天井フレスコ画「マリア昇天」がある。
所在:Petersplatz
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩3分
開く時間:9時〜12時(土曜・日曜は休み) |
カプツィーナ納骨堂&ノイアー・マルクト
Kapuzinergruft / Neuer Markt |
カプツィーナ納骨堂
ノイアー・マルクトに面して、大きな十字架を持つ守護聖人が目印。カプツィン派修道会の教会として1632年に建設された。
地下納骨所には皇帝10人、皇妃15人、その他ハプスブルク家ゆかりの人々の棺が安置されている。フランツ・ヨーゼフとエリザベート皇妃の棺のまわりにはいつも花が溢れている。
所在:Tegetthoffstrasse 2
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩5分
開く時間:9時30分〜15時30分(11月1・2日は休み)
ノイアー・マルクト
カプツィーナ納骨堂の前にある広場。広場中央には18世紀の彫刻家ラファエル・ドンナーのドンナーの泉がある。広場2番目の建物には建て替えられる前の家にハイドンが住み、現在のドイツ国歌となっている「皇帝讃歌」を作曲した。
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩5分 |
フィガロハウス
Figarohaus |
モーツァルトが1784年から87年までの3年間住んだ家。代表作のオペラ「フィガロの結婚」を作曲したのがこの家であるため、後にフィガロハウスと名付けられた。
ウィーン時代に11階引っ越しをしているが、現存する建物はここだけ。
所在:Domgasse 5
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩1分
開く時間:9時〜18時(月曜は休み) |
ホーアー・マルクト
Hoher Mark |
ウィーンで最も古い広場でローマ時代の遺跡が見つかった場所である。ハプスブルク時代は公開処刑場でもあった。
広場には1732年にフィッシャー・フォン・エアラッハがたてた「聖処女の結婚の泉」と呼ばれる噴水がある。
広場の東端にはアンカー時計がある。
アンカー時計
交通:地下鉄1、3号線シュテファンスプラッツ駅(Stephansplatz)から徒歩4分 |
アム・ホーフ周辺
Am Hof |
アム・ホーフ(Am Hof)
グラーベンから北側の細い道を西に進むと広い広場に出る。シュテファン広場に次ぐ大きな広場。1156年に辺境伯だったハインリヒが皇帝よりオーストリア公に格上げされ、宮殿を建てた場所である。広場中央のマリア柱の台座には戦争、ペスト、飢饉、異端と戦う武装した4人の天使が守っている。
交通:地下鉄3号線ヘレンガッセ駅(Herrengasse)から徒歩5分
パスクヴァラティハウス(Pasqualatihaus)
ベートーヴェンが8年間住んだ館。交響曲第4番、第5番、第7番、第8番、ピアノソナタ「告別」、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲などが生まれた。
所在:Molker Bastei 8
交通:地下鉄2号線ショッテントーア・ウニヴェルズィテート駅(Schottentor Universitat)から徒歩4分
開館時間:9時〜12時15分、13時〜16時30分(月曜は休み)
人形・玩具博物館
個人収集による小さな博物館。
所在:Schulhof 4
交通:地下鉄3号線ヘレンガッセ駅(Herrengasse)から徒歩7分
開館時間:10時〜18時(月曜は休み)
時計博物館
15世紀から20世紀におよぶ時計が集められている。約3000点の時計が展示されており、1699年のシュテファン寺院の塔の時計も展示されている。
所在:Schulhof 2
交通:地下鉄3号線ヘレンガッセ駅(Herrengasse)から徒歩7分
開館時間:9時〜16時30分(月曜は休み)
ボーグナーガッセ
アム・ホーフの南にある通り。エンゲル薬局の壁画が見どころ。
ナーグラーガッセ周辺
グラーベンの延長とも言える細い路地。ローマ時代の市壁に沿っている通り。バロック様式の古い館が多く、ビアレストランやワインケラーがある。 |
マリア・アム・ゲシュターデ教会
Maria am Gestade |
1158年にドナウ川支流の土手に建設された教会。岸辺のマリアと名付けられた。ゴシック様式の天蓋と、高さ56mの鐘楼をもつ建物。ルネサンス様式の主祭壇が置かれ受胎告知の絵画がある。
交通:地下鉄1、4号線シュヴェーデンプラッツ駅(Schwedenplatz)から徒歩7分
開く時間:9時〜18時(金曜は12時〜18時)(無休) |
ルプレヒト教会
Ruprechtskirche |
ウィーン最古の教会。
ドナウ運河を眺める高台にある。塩商人の守護聖人・聖ルプレヒトのために740年に作られた教会。現在の建物は12世紀頃に改築されたもの。
交通:地下鉄1、4号線シュヴェーデンプラッツ駅(Schwedenplatz)から徒歩3分
開く時間:10時〜12時(木曜は15時〜17時)(土曜・日曜は休み) |
ペスト記念柱
Pestsaule |
グラーベンに立つペスト記念柱は、別名三位一体記念碑と呼ばれる。ペスト流行の終結を神に感謝して作られた。エアラッハ、ブルナシーニらにより1686年に建てられた。
一番上で天使が突き落とそうとしている老婆がペストを現わしている。 |
| 鉄の杖 |
グラーベンとケルントナー通りの交差点にある建物の一角に「シュトック・イム・アイゼン」(鉄の杖)と呼ばれる丸太がプラスチックのケースで覆われ、保存されている。
伝説によると、この無数の釘が打たれ穴だらけになった丸太は、悪魔と取引をした錠前職人が残したものとされている。仲間の職人達は冥福を祈りつつも釘を打ちつけずにいられなかったという。 |
国立オペラ座
ブルク劇場 |
国立オペラ座
ブルク劇場 |
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