| 糖尿病と診断される基準値 |
血糖値が診断の基本
糖尿病は慢性的に血糖値が高くなる病気ですから、糖尿病かどうかの診断は、血糖値の測定が基本となります。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。
血糖値の単位はmg/dlで表します。たとえば、90mg/dlでしたら、1dlの90mgのブドウ糖が含まれているという意味です。
血糖値は1日のうちで変動し、食前などの空腹時には低く、食後には高くなります。
血糖値による糖尿病の診断には、空腹時血糖値の3つのアプローチがあります。
日本糖尿病学会の診断基準は
1.空腹時血糖値126mg/dl以上
2.ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上
3.随時血糖値200mg/dl以上
のうちいずれかが当てはまる場合と「糖尿病型」と定めています。
糖尿病型とは、検査時の血糖が高い状態にあることを示し、この場合は糖尿病が強く疑われます。
また、空腹時血糖値110mg/dl未満、ブドウ糖負荷試験2時間値140mg/dl未満のいずれも満たす場合を「正常型」といいます。 |
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境界型の人も油断は禁物 |
正常型と糖尿病型の間に境界型というものがあります。
境界型は、糖尿病型に進行する場合、さらに正常型にもどる場合がありますが、乱れた生活を続けていると、
それだけ糖尿病型にすすむ危険度が高くなることはいうまでもありません。
境界型の人も油断しないで、毎日の食事や運動などを行なって生活習慣改善が大事です。
日本糖尿病学会の診断基準が新しくなり、糖尿病と診断する空腹時血糖の基準値が、以前の140mg/dlから126mg/dlに引き下げられています。
糖尿病の検査にはさまざまな種類があります。
1.糖尿病を診断するための検査
2.状態を調べるための検査
3.合併症を調べるための検査 |
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糖尿病の診断と治療にはさまざまな検査が必要 |
糖尿病の症状が見られたり、健康診断などで糖尿病の疑いを指摘された場合には、病院で詳しい検査は問診に始まって、
一般には尿糖検査、血糖検査、グリコヘモグロビン検査などを行ないます。これらの結果を総合的に判断し、糖尿病かどうかを診断されます。
糖尿病と診断された場合には、引き続いて病気のタイプや状態を調べるための検査や、合併症の有無や程度を調べるための検査が行なわれます。
そして、これらの検査結果をもとに、今後の治療方針が決められます。 |
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何のための検査なのかよく理解をする |
血糖検査をはじめとするこれらの検査は、治療開始後も定期的に必要になります。
自覚症状の少ない糖尿病では、血糖コントロールがうまくいっているかどうかということを、常に数値でチェックする必要があるからです。
糖尿病で、一番恐いのが合併症ですが、合併症も初期にはほとんど自覚症状がありません。
進行してからでは治療が難しくなります。きちんと定期的に検査を受けて、早期発見に努めることが第一です。
このように、糖尿病は多岐にわたる検査を繰り返し受けることが必要です。
根気のいることですが、長生きのためのお守りと思い、必ず受けるようにしてください。それぞれの検査の目的を、患者さんがきちんと理解することが大切です。
糖尿病の診断のための検査
糖尿病かどうかは、尿糖検査、血糖検査、ブドウ糖負荷試験、グリコヘモグロビン検査、問診などの結果を総合的に見て診断されます。 |
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糖尿病の可能性を見る尿糖検査 |
糖尿病の診断の手がかりとして最初に行なわれるのが、尿糖検査です。
高血糖が続くと尿に糖が出るようになることから、尿の中のブドウ糖の有無や量を調べます。
尿に糖が出るのは、一般に血糖値が160〜180mg/dl以上になってからですから、尿糖検査ではすべての患者さんを拾い上げることができません。
また、尿糖が出たからといって必ずしも糖尿病とは限りません。
血糖検査と症状などから総合的に診断される、糖尿病の診断のための血糖検査では、空腹時血糖値、ブドウ糖負荷試験2時間値、随時血糖値が用いられます。
空腹時血糖値とは、前日の夕食を摂った後なにも食べず、翌朝検査した血糖値をいいます。
随時血糖値は、食事の影響を考えないで測定した血糖値をいいます。
ブドウ糖負荷試験は、最低でも10時間絶食した空腹の状態で採血し、次ぎに75gのブドウ糖液を飲み、その2時間後に再び採血して血糖値を測定します。
以上の検査値のうち、空腹時血糖値126mg/dl以上、ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上、随時血糖値200mg/dl以上のいずれかに該当すれば、糖尿病型と診断されます。
しかし、血糖検査の結果が糖尿病型に該当しても、そのまま糖尿病と診断されるわけではありません。
というのも、血糖値は前夜の食事や飲酒、さらには一過性のストレスなどの影響を受けるため、1回の血糖検査で即座に診断を下すのは、不確かな面があるからです。
そこで診断のためには、さらに糖尿病の症状の有無や、グリコヘモグロビンの一種の値などを調べ、糖尿病の人が次ぎのいずれかに該当する場合に、糖尿病と診断されることになっています。
1.糖尿病の症状(のどの渇き、多飲、多尿、体重減少など)があります。
2.グリコヘモグロビンの一種が6.5%
3.糖尿病性網膜症がある。
以上のいずれにも当てはまらないときは、月を改めてもう一度血糖検査を行ないます。
そして、2回目の血糖検査で再び糖尿病型に該当した場合は、糖尿病と診断されます。 |